パソコンに64GBメモリが必要な人とは?
ゲーム・動画編集・3DCG制作など用途別に解説
2026.02.18(WED)
2026.02.18(WED)
メモリは、パソコンで実行中のプログラムやデータを一時的に保存する重要なパーツです。用途によって必要な容量が異なり、8GB・16GB・32GB・64GBなどさまざまな選択肢があります。64GBは一般的な使い方をする人には必要ありませんが、高負荷な用途や専門性の高い用途には必要となる場合もあるでしょう。どのような用途に64GBが必要か、また他の容量ではどのような作業ができるのかを理解して検討することが大切です。本記事では、64GBメモリが必要な具体的な用途や、容量別のおすすめの用途について詳しく解説します。
64GBメモリが必要な人とは?用途と作業内容を解説
64GBメモリが必要な人は、以下の通りです。
- 4K以上の高負荷な動画編集を行う人
- 高度な3DCG制作やレンダリング作業を行う人
- 大規模データ分析や機械学習を行う人
- 仮想マシンやサーバー開発での複数環境を構築する人
- 高負荷なゲーム配信やModを使用する人
- オーケストラなどの音楽制作(DTM)を行う人
それぞれの具体的な作業内容について解説します。
4K以上の高負荷な動画編集を行う人
4K動画編集では高精細な映像データを扱うため、大容量メモリが必要になります。シンプルな4K動画編集なら32GBで対応できますが、Adobe Premiere ProやDaVinci Resolveなどで複数トラックの同時処理を行ったり、After Effectsを同時利用したりする場合、32GBでは不足する可能性があります。また、RAW動画編集やカラーグレーディング作業では、メモリ使用量が大きく増加することもあるでしょう。
64GBの大容量メモリは、プレビュー再生の滑らかさとレンダリング時間の短縮につながります。例えば、長時間の4K動画を編集する際、32GBでは途中でメモリ不足により動作が遅くなる恐れがありますが、64GBであれば安定した動作が期待できるでしょう。
高度な3DCG制作やレンダリング作業を行う人
複雑な3DCGモデリングは詳細なモデルや高解像度テクスチャを同時に扱うため、大容量メモリが必須です。Blenderや3ds Maxなどの3DCGソフトウエアでは、シーンの複雑さに比例してメモリ使用量が急激に増加します。VFX制作や大規模なレンダリング作業では、64GBでも不足する場合があるでしょう。また、大規模プロジェクトでは数百万ポリゴンのモデルを扱うこともあり、32GBでは処理が困難になることが多いです。64GBを選択すれば、リアルタイムプレビューの品質向上と作業効率の改善が期待できます。
大規模データ分析や機械学習を行う人
大規模な機械学習では膨大なデータセットをメモリ上に展開する必要があり、32GBでは容量不足になる可能性があります。Pythonでの大規模データ分析やAIモデルの学習では、データの前処理段階で大量のメモリを消費します。また、深層学習でのモデル訓練時には、一度に処理するデータ数やモデルサイズによって64GB以上が必要になる場合があるでしょう。例えば、画像認識モデルの訓練では、数万枚の高解像度画像を同時にメモリに読み込む場合があり、32GBでは処理速度が大幅に低下することがあります。64GBの場合、複数の分析プロセスを並行する際の安定性とパフォーマンス向上が期待できるでしょう。
仮想マシンやサーバー開発での複数環境を構築する人
VMware WorkstationやVirtualBoxで複数の仮想マシンを同時起動する際、64GBでないとメモリが不足する恐れがあります。仮想マシンとは、物理的なコンピューター上でソフトウエア的に別のコンピューターを動作させる技術です。例えば、Docker(コンテナ型のアプリ実行環境)で複数のコンテナを実行するには大容量メモリが必要になります。複数の開発環境・テスト環境を同時に構築する場合、64GBでも制約を感じることがあるでしょう。システム開発者やインフラエンジニアの作業効率に直結するため、複数の仮想マシンやサーバー開発を行う際は64GB以上のメモリ容量を検討しましょう。
高負荷なゲーム配信やModを使用する人
高負荷な3Dゲームプレイと同時にOBS配信・Discord・ブラウザ(複数タブ)を起動するなどの使い方をすると、32GBでは不足する恐れがあります。Skyrim SEなどで大量にModを導入する場合、メモリ使用量が大幅に増加するため注意が必要です。また、4K解像度、240fpsなどでゲームプレイと配信を同時に実行する場合、64GBあると安心感があります。長時間配信での安定性確保とフレームレート維持にも64GBが効果的です。
例えば、ゲーム本体で16GB、配信ソフトウエアで8GB、チャット管理ツールで4GB程度消費した場合、32GBでは余裕がありません。ゲームだけでなく、その他作業も同時に行う場合は64GBのメモリ容量を検討しましょう。
オーケストラなどの音楽制作(DTM)を行う人
複雑なオーケストラなどの制作をパソコンで行う場合、64GBが必要になることがあります。Kontaktなどのサンプラー音源を多用する大規模オーケストラ制作では、32GBでは不足することが多いです。複数のソフトシンセサイザーや音源ライブラリを同時読み込みする際に、大容量メモリが必要になります。例えば、映画音楽のような大編成オーケストラ楽曲では、弦楽器・管楽器・打楽器の高品質サンプル音源を同時に使用するため、メモリ使用量が32GB以上に達する可能性もあります。メモリ容量が64GBあれば、リアルタイム再生でのレイテンシ削減と音質向上が期待できるでしょう。
64GBも必要ない?メモリ容量別のおすすめ用途
メモリ容量は使い方に応じて選択することが大切です。容量別の用途の目安は以下の通りです。
- 8GBは基本的な用途で使いたい人におすすめ
- 16GBは幅広い用途で快適に利用したい人におすすめ
- 32GBは高負荷なクリエイティブ・ゲームをしたい人におすすめ
各容量におすすめの用途を具体的に紹介します。
8GBは基本的な用途で使いたい人におすすめ
8GBは基本的なパソコン作業に適したメモリ容量です。Windows 11の快適な動作とMicrosoft Officeの利用には8GBで十分でしょう。具体的には、Word文書の作成・メール送受信・Webブラウジングといった一般的な事務作業であれば、8GBでストレスなく行えます。また、軽量なフォトレタッチや複数ブラウザタブの閲覧にも対応可能です。動画視聴なども、8GBあれば問題ありません。
メモリ使用率70%以下を目安にすることで、安定した動作を維持できます。予算を抑えたい初心者ユーザーや、基本的な作業中心のユーザーに向いている容量です。ただし、複数のExcelを同時に開いたり大量のブラウザタブを開いたりすると、容量不足になる恐れがあります。
16GBは幅広い用途で快適に利用したい人におすすめ
16GBは標準的なメモリ容量として、多くのソフトウエアの推奨スペックとして設定されています。中~高負荷の画像編集や動画編集、3Dのゲームプレイを快適に行えるでしょう。例えば、Adobe Photoshopでの写真編集や、Premiere Proでの動画編集であれば、16GBで快適に作業ができます。複数のアプリを同時起動しても、メモリ不足によるパフォーマンス低下を回避できる場合が多いでしょう。長期使用を考慮した際にもバランスの良い容量といえます。ただし、動画編集やゲームなどの高負荷な用途と同時進行で重いソフトウエアを起動する場合、容量不足を感じるかもしれません。
32GBは高負荷なクリエイティブ・ゲームをしたい人におすすめ
32GBは4K動画の編集や、高解像度写真の本格的な編集作業に対応できます。最新ゲームを最高画質でプレイしたり、同時配信をしたりすることも可能です。例えば、Photoshop・Illustrator・Premiere Proを同時起動しながら編集作業を行う場合、32GBあればスムーズな作業が期待できます。また、高負荷な3DCG制作にも対応できるでしょう。プロフェッショナルなクリエイティブ作業用として、多くのクリエイターが選択する容量です。
メモリ容量が不足した時の症状と確認方法を解説
メモリ容量が不足すると、動作の遅延やフリーズなどが起きることがあります。ここでは、メモリ不足の具体的な症状や、メモリ使用率を確認する方法について解説します。
メモリ容量が不足した時の症状と確認方法を解説
メモリが不足するとパソコンの動作が遅くなり、作業効率が低下します。メモリ不足時には、物理メモリで処理できないデータをストレージの仮想メモリに移動させるため、アクセス速度が低下してしまうのです。アプリの起動が遅くなり、ファイルやプログラムが開けないこともあるでしょう。また、画面表示の異常やフリーズが頻発し、最悪の場合はシステムクラッシュが起こる可能性もあります。その他にも、マウスカーソルの動きが鈍くなったり、キーボード入力に対する反応が遅れたりすることも症状として挙げられます。
タスクマネージャーでメモリ使用率を確認する方法
タスクマネージャーを使用してメモリ使用率を確認する手順は以下の通りです。
1.「スタートボタン」を右クリックしてタスクマネージャーを起動する
2.「パフォーマンス」タブで「メモリ」を選択し、使用率を確認する
メモリ使用率が70~80%を超えた状態が継続する場合は、メモリ不足と判断できます。また、タスクマネージャーの「プロセス」タブで各アプリのメモリ使用量を個別に確認し、メモリを大量消費するソフトを特定する方法も有効です。
メモリ不足の原因と解消方法
原因を特定して適切な解消方法を実施することで、メモリ不足を解消できることがあります。主な原因は以下の通りです。
- 複数のアプリを同時に起動している
- メモリを大量消費するソフトウエアを使用している
- メモリリークが発生している
- スタートアップで起動するアプリが多い
- ブラウザで大量のタブを開いている など
メモリリークとは、不要になったメモリが解放されないことで、利用できるメモリが徐々に減少していく現象です。プログラムのバグなどで引き起こされます。
メモリ不足を解消するには、以下の方法が挙げられます。
- 不要なアプリを終了する
- メモリ使用量の多いプロセスを停止する
- スタートアップアプリを見直す
- メモリを物理的に増設する
- 再起動する
- SSDに交換して仮想メモリを高速化する など
メモリ使用量の多いプロセスやスタートアップアプリの停止は、タスクマネージャーで実行できます。
メモリを64GBにしたい!増設時の注意点を解説
メモリ増設時の注意点は以下の通りです。
- 互換性のある規格を選ぶ
- 空きスロットがあるか確認する
- デスクトップとノートパソコンの違いを理解しておく
- 保証対象外になるリスクを認識しておく
各注意点を詳しく解説します。
互換性のある規格を選ぶ
メモリの規格選びは、パソコンのマザーボードとの互換性を確保するために重要です。DDR3・DDR4・DDR5などの各規格には互換性がないため、マザーボードの対応規格を確認する必要があります。例えば、DDR4対応マザーボードにDDR5メモリを装着することはできません。また、デュアルチャネル動作のために、同一規格・同一容量のメモリペアを選択することも肝心です。16GBのメモリ1枚を搭載するより、8GBのメモリを2枚搭載してデュアルチャネルにする方が処理速度が向上する場合があります。
空きスロットがあるか確認する
メモリ増設を行う前に、マザーボードのメモリスロットに空きがあるかを確認しましょう。マザーボードのメモリスロットに空きがないと、メモリを増設できません。ノートパソコンの場合は空きスロットがないことが特に多いため、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。以下のように、タスクマネージャーで空きスロットを確認できます。
1.「スタートボタン」を右クリックしてタスクマネージャーを起動する
2.「パフォーマンス」タブを選択する
3.「メモリ」を選択し、「スロットの使用」で空きスロット数を確認する
デスクトップとノートパソコンの違いを理解しておく
メモリには、DIMM(デスクトップ用)とSO-DIMM(ノートパソコン用)の2つの形状があります。DIMMは長さ約133mm、SO-DIMMは約70mmと、サイズが異なるため間違えないよう注意が必要です。また、ノートパソコンのオンボードメモリ搭載機種では、増設が物理的に不可能な場合があるためこちらも確認しましょう。さらに、薄型ノートパソコンは分解作業の難易度が高いため、専門家への依頼が必要になることもあります。購入前にメモリ形状と増設ができるかを確認することで、後々のトラブルを避けられるでしょう。
保証対象外になるリスクを認識しておく
メモリを増設すると保証対象外になることがあるため、作業前に保証内容を確認しておきましょう。また、メモリ増設が原因でシステムの不具合が発生する恐れがあるため、作業前にデータをバックアップすることも重要となります。トラブルを避けたい場合は、専門業者への依頼も検討しましょう。なお、パソコン自体が古い場合は、買い替えた方がコストパフォーマンスが良いことがあります。3年以上使用している場合や不具合が頻発している場合、性能不足を感じる場合は買い替えも視野に入れましょう。
メモリ容量をカスタマイズできる!(8~64GB)NEC Directのおすすめパソコン
NEC Directは、メモリ容量やCPUのグレードなどをカスタマイズできるBTO(Build To Order)パソコンを販売しています。ここからは、NEC Directのおすすめパソコンをご紹介します。
8~64GBメモリを選択できる「LAVIE Direct DT」
商品詳細はこちら
「LAVIE Direct DT」は、メモリ容量を8GB・16GB・32GB・64GBから選択できるデスクトップパソコンです。CPUにはIntel® Core™ Ultra 200Sシリーズを搭載し、NPUによる高度なAI処理に対応しています。また、最大6画面表示のマルチモニタ環境を構築できる点や、USBを9ポート搭載した高い拡張性を持つ点も特徴です。デスクトップタイプのため、自宅や職場で本格的な作業環境を構築したい人におすすめの製品といえます。
| OS | Windows 11 (Home/Pro) |
|---|---|
| CPU | Intel® Core™ Ultra(5 225/7 265/9 285) |
| グラフィックボード(GPU) | ・Intel® UHD グラフィックス 770(プロセッサーに内蔵) ・Intel® Arc A310 グラフィックス |
| メモリ | 8〜64GB |
| ストレージ(SSD) | 256GB〜1TB |
| 外部インターフェイス | ・USB Type-C × 1 ・USB Type-A × 8 ・HDMI × 1 ・DisplayPort×2(Intel® Arc A310 グラフィックス選択時は4ポート) ・LAN × 1 ・ヘッドフォンマイクジャック × 1 |
| 画面サイズ | 23.8型ワイド フルHD(1920×1080)液晶(広視野角・高色純度・ノングレア) |
| サイズ(幅×高さ×奥行) | 216×300×345(mm)※スタビライザ設置時 |
長時間バッテリー駆動のCopilot+ PC「LAVIE Direct NEXTREME」
商品詳細はこちら
「LAVIE Direct NEXTREME」は、16GB・32GBの大容量メモリを選択できる高性能ノートパソコンです。Copilot+PCになっており、情報検索機能のリコールや画像生成機能のコクリエイターなど多様なAI機能を活用できます。また、タッチパネルに対応した13.3型ワイドのWUXGA(1920×1200)ディスプレイを採用。直感的なタッチ操作ができるため、シーンに合った使い方ができます。さらに、AIによる節電機能のロングバッテリーモードにも対応し、非常に長いバッテリー駆動時間を実現しているノートパソコンです。
| OS | Windows 11 (Home/Pro) |
|---|---|
| CPU | インテル® Core™ Ultra(7 258V/7 256V/5 226V) |
| グラフィックボード(GPU) | インテル® Arc™(140V/130V)※CPUに内蔵 |
| メモリ | 16GB・32GB |
| ストレージ(SSD) | 256GB〜1TB |
| ディスプレイ | 13.3型ワイド LED IPS液晶(広視野角・高輝度・高色純度・ノングレア・タッチパネル)(WUXGA:1920×1200) |
| 外部インターフェイス | ・USB Type-C × 2(USB Power Delivery3.0対応 パワーオフUSB充電機能付き)(DisplayPort出力機能付き) ・USB Type-A × 2(内1ポートはパワーオフUSB充電機能付き) ・HDMI × 1 ・LAN × 1 もしくは無し ・microSDメモリーカードスロット × 1 ・ヘッドフォンマイクジャック × 1 |
| 重量 | 約994g |
| バッテリー駆動時間(アイドル時) | 約40.2時間 |
8~32GBメモリを選択できる「LAVIE Direct N16」
商品詳細はこちら
「LAVIE Direct N16」は、8GB・16GB・32GBからメモリ容量を選択できる16型ノートパソコンです。広い視野角を持つIPS液晶ディスプレイ(WUXGA:1920×1200)を採用しており、複数人での画面共有がしやすいです。また、CPUは第13世代のIntel® Core™ i3/i5/i7から選択でき、オフィスワークから動画編集まで対応できます。SSDは最大1TBまで選択できるため、データ量に合わせた選択が可能です。さらに、静音設計のキーボードを搭載しており、周囲に気を使わずにタイピングできるのも魅力です。
| OS | Windows 11 (Home/Pro) |
|---|---|
| CPU | Intel® Core™(i7-1360P/i7-1355U/i5-1335U/i3-1315U) |
| グラフィックボード(GPU) | Intel® UHD グラフィックス/ Intel® Iris® Xe グラフィックス(どちらもCPUに内蔵) |
| メモリ | 8GB・16GB・32GB |
| ストレージ(SSD) | 256GB~1TB |
| ディスプレイ | 16.0型ワイド スーパーシャインビュー LED IPS液晶(広視野角)(WUXGA:1920×1200) |
| 外部インターフェイス | ・USB Type-C × 1 ・USB Type-A × 2 ・HDMI × 1 ・LAN × 1 ・ヘッドフォンマイクジャック × 1 |
| 重量 | 標準バッテリー:約2.1kg 大容量バッテリー:2.2kg |
| バッテリー駆動時間(アイドル時) | 標準バッテリー:約6.0時間 大容量バッテリー:約10.0時間 |
64GBメモリが必要な人は専門的で高度な作業に使う人
64GBメモリが必要な人は、非常に高負荷な4K動画編集や3DCG制作、機械学習、仮想環境の構築といった作業を行う人です。複数の高負荷ソフトウエアを同時使用したり、大容量データを扱ったりする際に役立ちます。一般的なWebブラウジングや文書作成では8GB、その他幅広い用途には16GB、負荷の重いクリエイティブ作業は32GBで十分対応できるでしょう。NEC Directは、メモリ容量を選択できるBTOパソコンを販売しています。その他スペックのカスタマイズにも対応しているので、自分好みのパソコンを購入したい人はぜひ以下の公式サイトからチェックしてみて下さい。
NEC Directの公式サイトはこちら



