ノートパソコンをカスタマイズできるBTOとは?
魅力やパーツの選び方を解説
2025.11.28(FRI)
2025.11.28(FRI)
ノートパソコンなどのスペックのカスタマイズに対応した販売手法を、BTO(Build To Order)と呼びます。BTOの魅力は、購入者が用途や予算に応じてパーツをカスタマイズでき、必要な性能にできる点です。例えば、マルチタスクが多い場合は大容量メモリを搭載し、動画編集で多くの動画ファイルを保存する場合はストレージ容量を増やすなどの選択ができます。用途に適した性能にカスタマイズするには、スペックについて理解することが大切です。この記事では、BTOの基本的な仕組みから、カスタマイズできる項目や選び方などを解説します。
ノートパソコン(PC)のスペックをカスタマイズして購入できるBTOとは?
BTOは「Build To Order」の略で、注文を受けてから製造する受注生産方式のことです。一般的な完成品パソコンとは異なり、購入者が用途や予算に応じてパーツを選択できるシステムになります。メーカーがあらかじめ用意したベースモデルから、CPU・メモリ・ストレージやその他パーツを決められた範囲で自由に変更できます。例えば、動画編集を行う場合はメモリを16GBに増設し、ゲームをプレイする場合はグラフィックボードを選択するといったことが可能です。
ノートパソコンをカスタマイズできるBTOの価格は安い?
メリット・デメリットを紹介
BTOノートパソコンには、価格面と機能面で多くのメリットがあります。主なメリットは以下の通りです。
- 目的にあったスペックに調整できる
- 必要な性能のみに投資できるため、無駄なコストを削減できる
- メーカー直販なので中間マージンがなく価格競争力がある
一方で、BTOノートパソコンには以下のようなデメリットも存在します。
- 注文から納期まで時間がかかる(即日購入ができない)
- スペック構成に知識が求められる
ただし、ベースのモデルがあり、CPUのグレードやメモリ・ストレージ容量を必要に応じて選択するだけでもカスタマイズできるので、それほど難しくはありません。多くのBTOメーカーでは用途別の推奨構成も提示されており、初心者でも安心して購入できます。
ノートパソコンでカスタマイズ(BTO)できる項目と選び方
ノートパソコンのBTOでカスタマイズできる項目は、以下の通りです。
- OSの種類(Windows Home/Pro)
- CPUのグレード
- メモリ・ストレージ(SSD)の容量
- グラフィックボード(GPU)
- バッテリー容量
- 製品のボディカラー
- Microsoft Officeのプレインストール
- 追加サポート・延長保証サービス
- 周辺機器
それぞれ、どのようにカスタマイズできるのか解説していきます。
OSの種類(Windows Home/Pro)
ノートパソコンのOSは、Windows 11 HomeとProのいずれかを選択できます。Windows 11 Homeは一般的な家庭用途に適しており、Webブラウジングや動画視聴、文書作成などの基本的な使い方に十分な機能を備えています。一方、Windows 11 Proはビジネス向けの機能が追加されており、リモートデスクトップやBitLockerによる暗号化、グループポリシー管理機能などが利用可能です。個人利用であればHomeで十分ですが、会社での利用や高度なセキュリティが必要な場合はProを選択すると良いでしょう。
CPUのグレード
CPUはパソコンの頭脳に当たり、全ての処理を担っています。主なメーカーにIntelとAMDがあり、カスタマイズではメーカーは決まっておりグレードを選択できるのが一般的です。世代が新しいほど高性能・省電力になるため、できるだけ新しい世代のCPUが良いでしょう。例えば、Intel® Core™ i3は軽作業向け、Core™ i5は標準的な用途、Core™ i7は高負荷作業に適しています。以下は、主なCPUグレードとおすすめ用途です。
| CPUグレード | おすすめ用途 |
|---|---|
| Core™ i3 / Ryzen™ 3 | Webブラウジング・文書作成・動画視聴 など |
| Core™ i5 / Ryzen™ 5 | Microsoft Officeの利用・写真編集・軽負荷のマルチタスク など |
| Core™ i7 / Ryzen™ 7 | 動画編集・PCゲーム・3DCG制作・機械学習 など |
メモリ・ストレージ(SSD)の容量
メモリは作業用の一時的な記憶領域として機能し、容量が多いほど同時に複数のアプリを快適に操作できます。カスタマイズでメモリの容量を選択でき、8GB・16GB・32GBなどから選択可能です。用途別のメモリ容量の目安は、以下の通りです。
| 容量 | メモリ用途 |
|---|---|
| 8GB | Webブラウジング・動画視聴・文書作成・表計算 など |
| 16GB | 画像、動画編集・PCゲーム・プログラミング など |
| 32GB | 高解像度の動画編集やPCゲーム・3DCG制作・機械学習 など |
ストレージはデータを保存する領域で、容量は用途次第となりますが、256GB・512GB・1TBなどが主な選択肢です。NVMe接続のM.2 SSDにすると、従来のSSDより高速転送ができます。
グラフィックボード(GPU)
GPUは画像処理を専門に行うパーツで、映像の描画や計算処理を担当します。カスタマイズでは、内蔵GPUとグラフィックボードを選べることがあります。内蔵GPUはCPUに組み込まれた画像処理機能です。一方、独立したグラフィックボードに搭載された専用GPUは高度な画像処理に対応でき、PCゲームや動画編集、3DCG制作、機械学習などの用途で必要になります。軽い作業であれば内蔵GPUで十分ですが、高度な画像処理を行う場合は専用グラフィックボードを選択しましょう。
バッテリー容量
バッテリー容量は外出先での利便性に影響する大切な要素です。カスタマイズでは通常のバッテリーに加え、大容量バッテリーを選択できることがあります。標準バッテリーは軽量で持ち運びがしやすく、大容量バッテリーは外出先での長時間作業に対応できます。バッテリーでの作業が多い人は、大容量バッテリーを選択するとより便利に活用できるでしょう。ただし、価格も高くなるため、予算や他のパーツと比べた時の優先順位も考慮して下さい。
製品のボディカラー
ボディカラーのカスタマイズは、各ベースモデルで設定されている選択肢の中から選択できます。ビジネス用途であればブラック・シルバーなどの落ち着いた色合いが向いており、プライベート用途であれば好みの色を選ぶことをおすすめします。また、カラーによって汚れの目立ちやすさが異なることも考慮しましょう。ホワイトやシルバーは指紋やきずが目立ちにくく、ブラック系の色は細かなきずや指紋が目立ちやすいです。しかし暗い色の筐体はスタイリッシュな印象があり、画面との一体感を得られるメリットがあります。使用環境や清掃の頻度も考慮してカラーを選択すると良いでしょう。
Microsoft Officeのプレインストール
Microsoft Officeは文書作成に使うWord、表計算に使うExcel、プレゼンテーション作成に使うPowerPointなど、ビジネスや学習に必要なツールが入ったソフトウエアです。プレインストール版の特徴は購入時からすぐに利用でき、別途インストール作業が不要な点になります。また、後から購入するより安く導入できるのもメリットです。ただし、プレインストール版は新しく買い替えたパソコンへの移行はできません。そのため、複数のデバイスで利用したい場合やクラウドで利用したい場合は、月額費用を支払って利用するMicrosoft365も検討することをおすすめします。
追加サポート・延長保証サービス
追加のサポートや延長保証をカスタマイズで選択できると、初心者でも安心して購入できます。サポートや延長保証の有無・内容はメーカーによって異なるため、購入前に確認することが重要です。例えば、NECの場合はパソコンの使い方や他のデジタル機器で分からないことを相談できる「デジタルライフレスキュー」を選択できます。さらに、1年間の通常保証だけでなく、最大5年間の延長保証にも対応しているので長期間安心して利用できます。トラブル時の対応や修理費用を考慮すると、延長保証は有効な選択肢といえるでしょう。
周辺機器
ノートパソコンのカスタマイズでは、周辺機器を選択できるケースもあります。同時に購入すると別途揃えなくて良いので、商品を探したり別のサイトに会員登録したりする必要がありません。NECのカスタマイズで選択できる周辺機器の例は、以下の通りです。
- 各種変換アダプタ
- マウス
- マウスパッド
- 追加のACアダプタ
- キャリングバッグ
- USB充電機能付きタップ など
購入時に一緒に注文すると配送の手間も省け、すぐに快適な環境でパソコンを使い始められるでしょう。
カスタマイズ(BTO)に対応!NECのおすすめノートパソコン
NECは特徴の異なるベースモデルを複数用意しており、カスタマイズにも対応しています。ここからは、NECのおすすめノートパソコンをご紹介します。
※スペック表はカスタマイズモデルのものです
大型タッチパッド搭載モデル「LAVIE Direct N15 Slim」
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「LAVIE Direct N15 Slim」は15.3型ワイドディスプレイを搭載したコンパクト&ハイパフォーマンスなノートパソコンです。7000シリーズのAMD Ryzen™ 3/5/7 を選択でき、写真や動画のライトな編集をスムーズに行えます。メモリは8GB・16GB・24GBから、ストレージは256GB・512GB・1TB・2TBから選択できます。また、ディスプレイは視野角が広く鮮やかなIPSパネルを採用し、クリエイティブ作業にもぴったりです。カラーはルナグレー・コズミックブルーの2色あり、好みに合わせて選択できます。
| OS | Windows 11 (Home/Pro) |
|---|---|
| CPU | AMD Ryzen™ (3 7335U/5 7535HS/7 7735HS) |
| グラフィックボード(GPU) | AMD Radeon™ 680M グラフィックス/AMD Radeon™ 660M グラフィックス(どちらもCPUに内蔵) |
| メモリ | 8〜24GB |
| ストレージ(SSD) | 256GB〜2TB |
| ディスプレイ | 15.3型 ワイド LED IPS液晶(広視野角・高輝度・ノングレア)(WUXGA:1920 × 1200) |
| 外部インターフェイス | ・USB Type-C × 1(USB Power Delivery3.0対応)(パワーオフUSB充電機能付き)(DisplayPort出力機能付き) ・USB Type-A × 2 ・HDMI × 1 ・LAN × USB-LAN変換アダプタ(RJ45×1に変換可能)/無し ・SDメモリーカードスロット×1 ・ヘッドフォンマイクジャック × 1 |
| 重量 | 約1.6kg |
| バッテリー駆動時間(アイドル時) | 約13.3〜約14.6時間 |
デザイン性と機能に優れたモデル「LAVIE Direct SOL」
商品詳細はこちら
「LAVIE Direct SOL」は13.3型ワイドのIPS液晶にタッチパネルを搭載したモバイルノートパソコンです。CPUはインテル® Core™ Ultra(7-258V/7-256V/5-228V/5-226V)から選択でき、ライトなオフィスワークから動画編集まで対応できます。また、メモリは16~32GB、ストレージは256GB〜1TBから選択でき、目的に合わせた性能にカスタマイズできます。さらに、大容量バッテリーに加え、AIが節電してくれるため従来より長時間のバッテリー駆動が可能です。薄型かつスタイリッシュなデザインで、見た目も画面も自分らしくカスタマイズできます。
| OS | Windows 11 (Home/Pro) |
|---|---|
| CPU | インテル® Core™ Ultra(7-258V/7-256V/5-228V/5-226V) |
| グラフィックボード(GPU) | インテル® Arc™ 140V/130V GPU (プロセッサーに内蔵) |
| メモリ | 16〜32GB(デュアルチャネル対応) |
| ストレージ(SSD) | 256GB〜1TB |
| ディスプレイ | 13.3型ワイド スーパーシャインビューLED IPS液晶(広視野角・高輝度・高色純度・タッチパネル)(WUXGA: 1920 x 1200) |
| 外部インターフェイス | ・USB Type-C × 3 ・ヘッドフォンマイクジャック × 1 |
| 重量 | 約1,197g |
| バッテリー駆動時間(アイドル時) | 約34.3時間 |
カスタマイズ(BTO)で自分にぴったりのノートパソコンを購入しよう!
BTOノートパソコンは、CPU・メモリ・ストレージなどの基本パーツや、OS・ボディカラー・周辺機器など幅広くカスタマイズできる点が魅力です。中間マージンがなく価格面の競争力があり、目的にあったスペックに調整することで無駄なコストも削減できます。カスタマイズには多少の知識が必要ですが、ベースモデルから選択するだけなので初心者でも安心です。延長保証やサポートサービスも選択でき、長期間安心して利用できるでしょう。自分の用途に最適化されたノートパソコンを手に入れ、快適なデジタルライフを実現して下さい。NECでは、カスタマイズに対応したBTOノートパソコンを販売しています。製品の詳しい情報は、以下の公式サイトからチェックしてみて下さい。
NEC LAVIEの公式サイトはこちら



