PCのスペックとは?
パソコンの購入時にチェックすべきポイント
2024.04.30(TUE)
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パソコンのスペックは、自分が求めている性能を持っているかどうかを知る、とても重要な情報です。購入するときは、パソコンのスペックをよくチェックしましょう。スペックのなかでも特によくチェックしておくべきポイントを紹介します。
目次
パソコンの性能はスペックで比較

パソコンのスペックは、どれだけの性能があるのかを知る、重要な手がかりになります。そしてスペックを見れば、自分の求めているパソコンなのかどうかを判断できるのです。
たとえば、Webサイトを閲覧したり配信動画を再生したりするパソコンを探しているのであれば、高性能なCPUを搭載しているパソコンは性能が足りているものの価格が高く、オーバースペックで自分には合っていません。また、YouTubeに4Kの高画質動画を投稿したい人であれば、コンパクトサイズのノートパソコンだと画面が、小さいため動画編集を行うのに適さないでしょう。
このようにスペックを比較すれば、自分に合ったパソコンなのかどうかを判断できるのです。
スペックの主なポイント
パソコンを選ぶとき、特に注目すべきスペックのポイントがいくつかあります。これらを理解することで、より自分に合ったパソコンを見つけられます。パソコン選びで特にチェックしておきたいスペックを見ていきましょう。
CPU

パソコンのCPUは、基本的な性能を決める重要なパーツです。そのため、CPUを見ればそのパソコンが高性能なのか、それともコストパフォーマンス重視なのかを判断することが可能です。プログラムやデータの処理をどれだけの速さで行えるのかが、CPUのスペックを見るときのポイントになります。
プログラムを速く処理できることは、あらゆる用途で有効です。そのため、CPUの性能は高ければ高いほどよいと考えて間違いありません。ただし、性能の高いCPUはそれだけ高価で、パソコンの価格が高くなってしまいます。
そのため、パソコンの用途に適した性能のCPUを見極めることが大切です。
コア
CPUは基本的にひとつのことを、順番に処理していく仕組みになっています。しかしそれだと大量のデータを処理するには、あまり効率がよくありません。そこでCPUのなかにコアというプロセッサーを搭載して、同時に処理をできるようにしているのです。
これによりCPUの処理速度を向上させる以外に、多くのコアを内蔵することで処理能力を高められるようになりました。CPUのコア数を比較することで、おおよその性能を判断することが可能です。
スレッド
コア数がCPUに内蔵しているプロセッサーの数をあらわすのに対して、スレッドは同時に処理できるデータの数をあらわします。コアは基本的にひとつのデータを順に処理する仕組みになっていますが、あまり負荷のかからないものであれば、コアに余裕があるときに同時にデータを処理できるのです。
スレッド数が多いということは、それだけ効率よくデータ処理のできる高性能のCPUといえます。たとえば、4コア/4スレッドのCPUと、4コア/8スレッドのCPUでは、後者のほうが効率よく高い性能を発揮できるのです。
世代
CPUは発売された時期や、導入された技術によって、世代で区分けされています。新しい世代のCPUほど性能が高くなっているのです。たとえば、インテルのCore i7という名称は同じでも、世代が新しいほうの処理能力が向上しているほか、消費電力を抑えるなど性能が高くなっています。
AMDのCPUだと世代ではなく、シリーズが用いられます。名称は同じでも5000シリーズより7000シリーズのCPUのほうが高性能です。
サフィックス
サフィックスとはCPUのモデル名の末尾につけられたアルファベットのことで、CPUの特性や用途をあらわします。パソコンのCPUを選ぶときは、サフィックスにも注意が必要です。
たとえば、インテルのCPUだと同じ第13世代のCore i7であっても、サフィックスが「K」と「U」では大きく性能が異なります。Kはデスクトップパソコン向けの高性能タイプで、対してUは省電力に対応するノートパソコン向けのCPUです。用途が異なるため、性能もまったく異なります。
インテルのCPUの代表的なサフィックスは次のとおりです。
対応デバイス | サフィックス | 用途 |
---|---|---|
デスクトップパソコン | K | 高性能タイプ |
デスクトップパソコン | 無印 | 通常タイプ |
デスクトップパソコン | T | 省電力タイプ |
ノートパソコン | H | 高性能タイプ |
ノートパソコン | U | 省電力タイプ |
メモリ

メモリはCPUが処理するためのデータを一時的に保管するパーツです。メモリの容量が多くなると、それだけ多くのデータを保管できるため、ストレージへアクセスしてデータを読み込む必要がなくなります。つまりそれだけCPUが効率よくデータを処理できるようになり、快適にパソコンを使えるのです。
メモリの適切な容量は、用途によって異なります。Webサイトの閲覧や動画の視聴程度なら8GB程度でも足りるでしょう。しかし、書類作成などを快適に行うのであれば、メモリ容量16GBは必要です。ゲームや動画編集、イラスト作成など大量のデータを扱う用途なら32GBはあると安心です。
ストレージ

ストレージはパソコンで使うソフトや、データを保存するパーツのことです。ストレージで注目するポイントは、種類と容量です。
ストレージには大きく分けてSSDとHDDの2種類があり、今は電気的にデータを記録するSSDが主流になっています。データへのアクセスが速く、また衝撃に強いなどのメリットがポイントです。しかし、HDDにもメリットがあり、あえて搭載することもあります。
ストレージの容量は多いほうがそれだけたくさんのデータを保存できますが、価格が高くなってしまうため注意が必要です。
SSD
SSDはフラッシュメモリへ記録するストレージです。データへのアクセスの速さがSSDの特徴で、Windowsやソフトの起動、データの読み込みにかかる時間を大幅に短縮します。
また、衝撃に強いため、ぶつけたり落としたりしても故障するリスクが低いのもSSDのメリットです。ノートパソコンのように、持ち運ぶ機会の多いデバイスにおすすめです。
ただし価格が高く、大容量にしにくいのがデメリットです。
HDD
HDDは内部の磁気ディスクへデータを読み書きする仕組みのストレージです。物理的な衝撃に弱かったり、アクセス速度がSSDに劣っていたりするため、ストレージの主流はいまやSSDに移っています。
しかしHDDはSSDと比べてコストパフォーマンスに優れているため、大量のデータを記録するなどの用途に適しています。ソフトのインストール先としてのメリットはありませんが、動画や画像のファイルを大量に保存する場所としてHDDはおすすめです。
グラフィックボード(GPU)

GPUはCPUと異なる働きをするプロセッサーで、映像データの処理を専門的に行います。パソコンの画面に表示されるデータは、すべてGPUが処理しているのです。一般的な用途であればGPUはCPUに内蔵されているもので十分で、書類作成やWebサイトの閲覧、動画視聴などなら特に気にする必要はありません。
しかし、ゲームや高画質動画の編集などにパソコンを使用するのであれば、高性能のGPUが必要となります。高性能GPUはグラフィックボードという拡張ボードに搭載されており、NVIDIAやAMDなどのメーカーからさまざまな製品が発売されています。高性能なグラフィックボードになると、数十万円もするものも珍しくありません。自分のパソコンに必要なグラフィックボードを見極める必要があります。
OS(Windows)
パソコン選びで重要なポイントのひとつに、OSがあります。OSはパソコンの基本的な操作や管理を行うソフトのことで、MicrosoftのWindowsやAppleのMacOSなどがあります。
OSの違いで重要なのは、対応しているソフトでなければ使用できないことです。使いたいソフトがOSに対応していなければ意味がありません。クリエイティブ用途ではMacOSが人気ですが、基本的にもっとも普及しているWindowsを選ぶのがおすすめです。
Windowsには家庭向けやビジネス向けなどのバリエーションもあるため、購入するときはよく検討して選びましょう。
ノートパソコンの要確認スペック

ノートパソコンを選ぶときには、デスクトップパソコンとは異なる重要スペックがあります。CPUなどのスペックが優れていたとしても、重量やサイズが自分の用途に合わなければ、決して使いやすくはないでしょう。ノートパソコン選びで確認すべきスペックを紹介します。
ディスプレイ
ノートパソコンを選ぶときは、ディスプレイが重要です。デスクトップパソコンのようにディスプレイをあとから変更できないため、慎重に検討を重ねる必要があるでしょう。ノートパソコンのディスプレイをチェックするときのポイントを紹介します。
サイズ
ノートパソコンのディスプレイのサイズは、ノートパソコンそのもののサイズにも影響する重要ポイントです。ディスプレイのサイズが大きければ見やすくはなるものの、ノートパソコンのサイズが大きくなって持ち運びにくくなってしまうのです。
ノートパソコンの一般的なディスプレイのサイズは、13~15インチです。持ち運びやすさを重視するなら13~14インチ、見やすさを重視するなら15インチ以上がおすすめです。
解像度
解像度はディスプレイに表示されるピクセル数をあらわし、横×縦の数値で表現します。解像度が高ければ高いほど、画面上に表示できる情報量が増え、画像や文字を美しく映し出します。
多くのノートパソコンの解像度はフル HD(1920×1080)ですが、より精細な映像を映し出せるディスプレイを備える製品もあります。画像や動画などの用途に合わせて、解像度を選択しましょう。
ただし、解像度が高くなればなるほど必要なスペックも高くなるため、それだけノートパソコンは高価になります。また、ディスプレイのサイズが小さいと、解像度が高くてもあまり効果を感じないかも知れません。
解像度の種類 | ピクセル数 |
---|---|
WIDEXGA | 1366×768 |
フルHD | 1920×1080 |
WQHD | 2560×1440 |
4K | 3840×2160 |
グレア、ノングレア
ノートパソコンのディスプレイには、グレアとノングレアの2種類があります。グレアタイプは表面に光沢のあるディスプレイで、色鮮やかで明るい画像を表示できます。そのため、動画視聴や写真編集など、色彩の豊かさが求められる用途にぴったりです。
ノングレアタイプは表面の光沢を抑えたマットなディスプレイで、光の反射を抑えられるのが特徴です。これにより明るい場所でも、画面が見やすくなります。目が疲れにくいため、書類作成などの長時間の作業に向いています。
重量
持ち運ぶ機会が多い人なら、ノートパソコンの重量は重要なポイントです。あまりにも重いと持ち運ぶのが苦痛になり、ほとんど使わなくなってしまうおそれがあります。頻繁に持ち運ぶ予定であれば、軽量なノートパソコンを選びましょう。
一般的にノートパソコンの重量は1.5kg以下を、軽量なモデルとしています。これくらいの重量であれば、長時間の持ち運びでも疲れにくく、ノートパソコンを持って気軽に外出できるでしょう。
ただし軽量なノートパソコンは、サイズが小さくてディスプレイが見にくかったり、価格が非常に高価だったりする点に注意しましょう。
バッテリーの駆動時間
外出先でノートパソコンを使うつもりであれば、バッテリーの駆動時間は非常に重要です。バッテリー切れを警戒して重いACアダプターを持ち歩いては、せっかく軽量なノートパソコンを買った意味がありません。
どれだけの時間を外出先で使用するのか考え、必要な駆動時間を割り出しましょう。8時間以上あると安心ですが、常に満充電の状態で外出できるとは限りません。外出の機会が多い人は、長時間バッテリーの選択も検討しましょう。
そのほかにも確認しておきたいスペック

スペックで比較していると、似たようなスペックのパソコンがいくつか見つかります。そういったときは、さらに細かい部分もチェックしてみましょう。意外と使い勝手に影響するものもあるため、パソコン選びの決定打になるかもしれません。
インターフェイス
インターフェイスはパソコンと外部デバイスを接続するための、ポートやスロットのことを指します。USBポートやHDMIポートなどさまざまなものがあり、豊富にそろっていると接続できる機器が多いため使いやすさが向上します。
なかでもUSB Type-Cがあると、高速なデータ転送や充電が可能になるためおすすめです。
インターフェイスの数は、同時に接続できるデバイスの数でもあります。特に多くの周辺機器を使用したり、外部ディスプレイを利用したりする場合は、十分な数のポートを持つノートパソコンを選びましょう。
拡張スロット
デスクトップパソコンでは、拡張スロットも重要なポイントです。拡張スロットは拡張ボードなどを搭載するために使われ、パソコンの性能を向上させたりすることが可能になります。
たとえば、グラフィックボードを搭載することで、ゲームや動画編集の性能を高められます。また、サウンドカードを搭載すれば、オーディオの品質を向上させることも可能になるのです
グラフィックボードなどの搭載を検討しているのであれば、どんな拡張スロットを搭載しているのか確認しておきましょう。
パソコンのスペックを確認する方法
いま使用しているパソコンの、主なスペックを確認する方法を紹介します。スペックを確認することで、買い替えるときにいま不満を感じていることを解消できるパソコンを選ぶことが可能になります。
次の手順で搭載しているCPU、メモリ容量などを確認できます。
Windowsボタンを右クリック
表示されたメニューの「システム」をクリック
デバイスの仕様には、CPUとメモリのスペックが掲載されています。
プロセッサ:搭載しているCPUの名称
実装RAM:搭載しているメモリの容量
左メニューのシステム⇒ストレージの順にクリックすると、ストレージの容量と空き容量も確認できます。また、システム⇒ディスプレイ⇒ディスプレイの詳細設定の順にクリックすれば、接続しているディスプレイと使用しているGPUを確認できます。
用途別・パソコン選びのスペックの目安
パソコンのスペックは、用途をよく考えることが大切です。どういった用途でパソコンを使用するのかを考え、それに見合ったスペックにしましょう。用途別にパソコンのスペックの目安を紹介するので参考にしてください。
ゲームをハイクオリティ映像で遊ぶ
パソコンでゲームを楽しむには、ゲームソフトが指定する推奨環境以上のスペックが必要です。しかし、ハイクオリティな映像でゲームを楽しむなら、より高いスペックのパソコンが必要です。
ゲームを遊ぶのにもっとも重要なのは、グラフィックボードです。高性能なグラフィックボードなら、それだけハイクオリティな映像でゲームを楽しめます。
CPU | インテル Core i5以上、AMD Ryzen 5以上 |
---|---|
メモリ | 16GB以上 |
ストレージ | SSD 512GB以上 |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 3050以上、AMD Radeon RX 6600以上 |
高解像度の動画編集をする
高解像度の動画編集を快適に行うのであれば、かなりのハイスペックパソコンが必要です。CPUはもちろん、メモリ、グラフィックボードなどもできるだけ性能の高いものを選びましょう。
また、データを保存するストレージも重要です。1TBは保存できるストレージがあれば、容量不足に悩まされることはないでしょう。
CPU | インテル Core i7以上、AMD Ryzen 7以上 |
---|---|
メモリ | 32GB以上 |
ストレージ | SSD 512GB以上、データ保存用に別途1TBのストレージ |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 4070以上、AMD Radeon RX 6800XT以上 |
マンガやイラストを快適に描く
マンガやイラスト制作ならグラフィックボードがあると、快適に作業を行えるでしょう。ゲームほど高性能である必要はないため、比較的手ごろな価格で購入できます。
CPUやメモリはミドルグレード以上がおすすめです。処理に待たされる頻度が少なく、集中して作業に臨めるはずです。また、液晶ペンタブレットがあると、作業の快適性が増します。
CPU | インテル Core i5以上、AMD Ryzen 5以上 |
---|---|
メモリ | 16GB以上 |
ストレージ | SSD 512GB以上 |
GPU | NVIDIA GeForce GTX 1660Ti以上、AMD Radeon RX 5600XT以上 |
書類の作成や配信動画を視聴する
書類作成やWebサイトの閲覧、配信動画の視聴など、一般的な用途でパソコンを使用するなら、それほど高性能である必要はありません。必要最低限のスペックで十分ですが、あまりにも性能が低いと複数の作業を同時に行ったときに動作が重くなるおそれがあります。
そのため、必要最低限のスペックにせず、やや高いスペックにすれば、快適にパソコンを使えるでしょう。
CPU | インテル Core 3以上、AMD Ryzen 3以上 |
---|---|
メモリ | 16GB以上 |
ストレージ | SSD 256GB以上 |
GPU | 内蔵GPU |
NEC Directでおすすめのパソコンをカスタマイズ
NEC Directではパソコンのカスタマイズができるため、自分の求めるスペックにぴったりと合わせられます。おすすめのパソコンを紹介しますので、自分に合わせたスペックにカスタマイズをしてみましょう。
LAVIE Direct N15

LAVIE Direct N15は日常的な使用からビジネス用途まで幅広く対応するスタンダードノートパソコンです。15.6型ワイドディスプレイは文字が見やすく、書類作成や動画視聴などにぴったりでしょう。
幅広くカスタマイズできるのも大きなポイントです。高性能CPUを搭載したハイスペックだけでなく、性能を抑えてコストパフォーマンス重視にカスタマイズすることも可能です。ノートパソコン選びに迷ったら、最初に検討したい一台です。
LAVIE Direct N14 Slim

LAVIE Direct N14 Slimは14型ワイドディスプレイの見やすさと、薄さ17.1mmという持ち運びやすさを兼ね備えたノートパソコンです。重量は約1.24kgと軽量で負担が少なく、毎日持ち運ぶこともできるでしょう。頻繁に外出して作業をするのなら、ぜひチェックしてください。
CPUにはAMDのRyzenシリーズを採用し、Ryzen 3~Ryzen 7まで選択可能です。カスタマイズ次第で、外出先でも快適に作業できるパソコンになるでしょう。
LAVIE Direct A23

LAVIE Direct A23は23.8型ワイドディスプレイと本体が一体になった、オールインワンデスクトップパソコンです。本体の見た目がわからないほどすっきりしたパソコンで、設置スペースに悩まされることもないでしょう。
TVチューナーを内蔵できるのも大きなポイントで、パソコンに録画したTV番組をいつでも好きなときに視聴できます。ストレージも大容量の2TBが搭載可能で、どんなに録画しても容量不足に悩まされることはないでしょう。