【初心者向け】
プログラミング用のパソコンに必要なスペックの目安
2024.03.22(FRI)
2024.03.22(FRI)
エンジニア不足が深刻になっているいま、プログラミングのスキルに注目が集まっています。プログラムができるようになると、将来の選択肢が増える可能性があります。これからプログラムをはじめるにあたって、どれくらいのスペックのパソコンを選べばよいのか紹介します。
プログラミング用のパソコンに必要なスペック

プログラムそのものは、どんなパソコンでもはじめることは可能です。しかし、より本格的に取り組むのであれば、パソコンのスペックにこだわりたいところです。プログラミング用のパソコンに必要なスペックを解説します。
重い処理にも対応できる余裕が必要
初心者がプログラミングの基本だけを学ぶのであれば、エントリーグレードのパソコンでも十分に役立つでしょう。しかし、少し上のレベルに進むときに、スペックの低いパソコンだと処理に時間がかかり、思うようにできないおそれがあります。
いまはディープラーニングなど、巨大なデータを扱う機会が少なくありません。そういったデータにも対応できるように、パソコンには重い処理にも対応できるだけのスペックの余裕があったほうがよいでしょう。
いまの状態に足りるスペックではなく、少し先の将来を見据えたスペックのパソコンがおすすめです。
CPU Corei5、Ryzen5以上
パソコンの基本的な処理能力は、CPUで決まります。CPUはパソコンの頭脳ともいうべきパーツで、プログラムの処理速度に大きく影響します。そのため、プログラミング用のパソコンではまず、CPUの性能を決めましょう。
プログラミング用のパソコンには、インテルのCore i5やAMDのRyzen 5以上のCPUがおすすめです。ミドルグレードのCPUは、コストパフォーマンスに優れ、プログラミングには十分な性能を持っています。
もちろん、高性能であればあるほどよいのですが、ほかにもメモリやストレージなどにもお金がかかります。まずはミドルグレードのCPUを想定してほかのスペックを決め、まだ購入予算に余裕があれば上のグレードのCPUを検討しましょう。
メモリ 16GB以上

メモリの役割は、CPUが扱うデータを一時的に保管することです。メモリに保管しきれないデータはストレージに記録され、必要になると読み出す仕組みになっています。メモリが少ないと動作に無駄が生じるため、それだけパフォーマンスが低下します。
プログラミングを行ううえで、メモリの容量は重要です。しかし、32GBもの大容量が必要かというと、そういった場面に遭遇することはほとんどないでしょう。メモリの容量としては、16GBがおすすめです。これだけの容量があれば、メモリ不足に悩まされることはほとんどないでしょう。
エントリーグレードではよくあるメモリ容量8GBは、プログラミング用のパソコンとしてはやや不足気味かもしれません。
ストレージ SSD 500GB以上
ストレージはデータを長期的に保存するパーツです。ストレージにはSSDとハードディスク(HDD)があり、いまの主流は高速アクセスが可能なSSDです。衝撃に強くデータを守ってくれるため、ノートパソコンを検討しているのであればSSDを選択してください。
どういったプログラミングをするのかによりますが、500GB以上あれば幅広く対応できるでしょう。容量が少なければ、外付けストレージを追加することも可能です。
数TBにもなる大容量データを扱う予定であれば、サブのストレージとしてHDDを採用するのもよいでしょう。アクセス速度は劣りますが、HDDには大容量でも価格が安いというメリットがあります。
GPU CPU内蔵GPUで十分
GPUは映像処理を専門に行うプロセッサーのことで、画像やビデオの処理などに大きく影響します。ふつうにパソコンを使うのであれば、CPUに内蔵しているGPUで問題ありません。しかし、プログラミングの用途によっては、GPUは非常に重要なパーツとなります。
ゲーム制作を行うのであれば、3DCGなどを扱う必要があるため、高性能なGPUが必要になるでしょう。CPU内蔵のGPUで性能が不足する場合は、高性能なGPUを搭載するグラフィックボードという拡張ボードが必要になります。
またGPUは映像処理だけでなく、多くのデータを同時に処理する並列処理に優れているという特徴があります。そのため、AIを扱ったプログラミングを行うのであれば、高性能なGPUが必要です。
OS Windows11が無難
パソコン選びではOSの選択も重要ですが、初心者としてプログラミングをはじめるのであればWindows11がよいでしょう。Windowsの最新バージョンのうえに、もっとも普及しているOSなので、さまざまなプログラムに挑戦することが可能です。
また、普及しているOSのため、なにか困ったことがあっても相談できる人が多いというメリットもあります。プログラミングではインターネット上に多くのコミュニティがあり、多くの人に相談することが可能です。そのとき、もっとも普及していることが、大きな強みになります。
Windows以外にもMacOSやLinuxといったOSがありますが、初心者にはややハードルが高いでしょう。
キーボード テンキー付きのフルサイズ

プログラミングを快適に行うためには、キーボード選びも重要なポイントです。キーボードは長時間使うことになるのですから、こだわりを持って選びましょう。効率的に入力ができて、なおかつ疲れにくいものを見つけ出してください。
キーボードを選ぶうえでおすすめなのが、テンキー付きのフルサイズキーボードです。コンパクトなキーボードよりも入力しやすいため、長時間のプログラミングに向いているでしょう。また、テンキーは数字の入力をひんぱんに行うときに役立ちます。キーボードにテンキーがなくても、USB接続で別途追加することが可能です。
プログラミング用パソコンを選ぶときの注意点

プログラミング用のパソコンを選ぶときは、スペックだけを見るのではなく、いくつかのポイントに注意する必要があります。たとえば、パソコンの持ち運びやすさやバッテリーの持続時間、画面の大きさなど、作業環境に合わせることも考えましょう。
用途によって求められる性能が異なる
プログラミング用のパソコンを選ぶときは、どういった用途に使うのかが重要です。初心者だとまだスペックの見当をつけるのも大変かもしれませんが、どういったプログラムをしたいのかで必要なスペックが変わります。おおよそでもよいので、方向性を決めておくことが大切です。
Webサービスの開発や、カジュアルゲームの制作などなら、比較的スペックの低いパソコンでも対応可能でしょう。しかし、3DCGを扱ったり、大規模なデータ分析をしたりなど負荷の高い作業を目指しているのなら、スペックの高いパソコンが必要になります。
持ち運ぶなら重量、駆動時間、サイズに注意
使用するパソコンにノートパソコンを検討しているなら、持ち運びやすさや駆動時間、サイズをよく考える必要があります。
ノートパソコンのメリットは、省スペースであること、持ち運びができることです。どちらを重視するのかで、選ぶノートパソコンが変わるでしょう。ほとんど持ち運ぶ機会がなければ、重くてもサイズが大きくて、ディスプレイの見やすいノートパソコンがおすすめです。
しかし、プログラミングスクールなどに参加して持ち運ぶ機会が多いなら、持ち運びやすいサイズと重量、駆動時間を重視しましょう。持ち運び安い重量は、1.5kg以下が目安になります。
集中力を維持できる快適さをつくる
プログラミングを集中して行えるように、できるだけ快適さを保てるようにしましょう。特に重要なのがメモリで、不足するとストレージへのアクセスが発生し、動作に遅れを生じることがあります。長い待ち時間が生じてしまうと、集中力が途切れる原因になります。
ストレージもSSDをメインドライブにして、ソフトの起動やデータの保存で待ち時間を生じさせないようにしましょう。
そのほかにも打ちやすいキーボード、目の疲れにくいディスプレイなど、気が散らないように集中力を高める方法はさまざまです。座り心地のよいイスを探してみるのもおすすめです。
iPhoneのアプリにはMacintoshが必要
プログラミング用のパソコンは基本的にWindowsがおすすめですが、例外的にiPhoneのアプリ開発を行うにはMacintoshが必要になります。これは、Apple社が提供する開発環境「Xcode」がMacOSでだけ動作するためです。XcodeはiPhoneやiPadなどのアプリを開発するために必要なソフトで、これがなければiPhoneアプリの開発はできません。
もし、iPhoneアプリを開発したいと思ったら、Macintoshを購入する必要があるので注意してください。
デスクトップパソコンとノートパソコンどっちがおすすめ?

プログラミングに限らずパソコン選びでは、デスクトップパソコンにするか、ノートパソコンにするかは大きな課題になります。それぞれにメリットとデメリットがあるため、よく比較検討して決めましょう。
初心者ならすぐに使えるノートパソコン
プログラミングをこれからはじめる、はじめたばかりという初心者であれば、ノートパソコンがおすすめです。ノートパソコンは携帯性が高いため、いつでもどこでもプログラミングに取り組めます。わからないことがあったとき、ノートパソコンを持っていて詳しい人へ相談しやすいのもよいところでしょう。すぐに起動できるのもポイントで、プログラミングをしたいと思ったときにすぐ勉強をはじめられます。
ノートパソコンは本体さえあれば、必要なものがひと通りそろうのもメリットです。ディスプレイもキーボードもすべてそろっていて、最初の段階ではノートパソコン一台あれば十分でしょう。もし必要ものがあれば、そのたびに買い足していくことで自分に合った環境をつくり出せます。
AIやゲームなどはハイスペックなデスクトップパソコン
プログラミングの世界では、Aやゲーム開発など、高度な処理能力を求められる分野もあります。これらの分野に興味があるのであれば、ハイスペックなデスクトップパソコンがおすすめです。デスクトップパソコンは拡張性と性能が高く、複雑で負荷の高いプログラミング作業に適しています。
AIやゲーム開発では大量のデータの処理や高度な映像処理を行うため、高性能なGPUを必要とします。デスクトップパソコンであれば、最新のものからエントリーグレードまで幅広くGPUを選ぶことが可能です。
また、こういった負荷の高い処理を長時間行うのであれば、冷却性能に優れるデスクトップパソコンのほうが安定して使い続けられるでしょう。
ディスプレイサイズのベストはどれくらい?

プログラミングのときにディスプレイは、作業の快適性を大きく左右する重要なポイントです。長時間コードを見つめることになるため、目に優しく、作業効率を高めるディスプレイが求められます。プログラミングに最適なディスプレイのサイズを見つけてみましょう。
解像度はフルHD以上
プログラミングでは、ディスプレイの解像度が非常に重要です。ときには数時間にわたって目にし続けるのですから、できるだけ目に負担のかからない最適な解像度を選びましょう。
ディスプレイの解像度は最低でも、フルHD(1920×1080ピクセル)以上ものを選びましょう。フルHDであれば複数のソフトを起動したり、データを表示させたりするのに十分なスペースがあります。また、文字や画像も鮮明に表示できるため、長時間のプログラミングを行っていても目に負担がかかりません。また、多くの情報をひと目で把握できることで、効率的な作業を行えるようになります。
サイズの目安は13インチ以上
プログラミングを行ううえで、最低でも13インチ以上のディスプレイが必要です。13インチはディスプレイとしては決して大きくはありませんが、ノートパソコンで携帯性と見やすさを兼ね備える最低限のサイズではあります。
13インチのディスプレイであれば、少なくともプログラミングを行えるため、ひんぱんにノートパソコンを持ち運ぶのであればこのサイズを目安にしましょう。
もちろん、サイズは大きければ大きいほど見やすさが向上します。ノートパソコンでも持ち運ぶ機会が少ないのであれば、15インチや16インチを検討してください。
マルチディスプレイもおすすめ
マルチディスプレイとは複数台のディスプレイを接続して、パソコンで利用できる画面を広げることをいいます。多くのノートパソコンは外部ディスプレイと接続する端子を備えているため、本体のディスプレイとは別にもう一台ディスプレイを拡張できます。
プログラミングではコードだけでなく、さまざまなデータを同時に表示させます。作業用のウィンドウを使用中も、データや資料のウィンドウを切り替えることなく表示させたままにできます。マルチディスプレイにすることでこういった使い方が可能になるため、作業効率の向上を期待できます。
目が疲れにくいノングレア
パソコンのディスプレイは大きく分けると、色の発色が鮮やかで映像や写真を美しく映し出すグレア液晶と、落ち着いた色合いで反射の少ないノングレア液晶の2種類があります。グレア液晶はスマートフォンでよく利用されているため、目にしたことのある人も多いでしょう。
グレア液晶は映像が美しい代わりに反射が多く、目が疲れやすいという欠点があります。しかしノングレア液晶であれば、反射が少ないため、目の負担が少ないのです。プログラミングに使うのであれば、ディスプレイはノングレア液晶を選ぶことをおすすめします。
回転機能つきなら縦型利用も可能
プログラミングに使うのであれば、縦型ディスプレイとしても使用できる回転機能付きのディスプレイをおすすめします。
ディスプレイの多くは、横型になっているものがほとんどです。これは多くの人にとって、横型のディスプレイのほうが使いやすいというだけです。プログラミングを行うのであれば、横型ではなく縦型のディスプレイのほうが見やすいことが多いでしょう。
縦型のメリットは一度に表示できるコードの行数が増えることです。これによりコードの全体像を把握しやすくなり、スクロールの頻度も減らせます。作業効率も向上するでしょう。
プログラミング用パソコンの価格の目安

これからプログラミング用にパソコンを購入するにあたって、気になるのが価格です。どれくらいの予算を、用意しておけばよいのでしょうか。プログラミングの用途別に、大まかな価格の目安を紹介します。
Webサービス、学習用ならお手ごろ価格で大丈夫
Webサービスの開発やプログラミングの学習をはじめるだけであれば、それほど高価なパソコンは必要ありません。特に初心者や趣味でプログラムを学ぶのであれば、10万円以下の手ごろな価格のパソコンを選びましょう。
この価格帯のパソコンでも、Web開発や基本的なプログラムの学習には十分な性能を持っています。ミドルグレードのCPU、不足のないメモリ容量、そして快適に動作するSSDのストレージを備える、コストパフォーマンスに優れたパソコンを選びましょう。
デスクトップパソコンだとさらにディスプレイを購入する必要があるため、ノートパソコンを選ぶのもひとつの選択です。
ゲームやアプリの開発ならミドルグレードが目安
インディーズゲームやスマートフォンアプリの開発を目指すなら、パソコンの購入予算をもう少し追加してください。プログラミングの用途に合わせて、ミドルグレード以上のパソコンがおすすめです。15万円前後の予算を目安に、適したパソコンを探してみましょう。
15万円前後ならミドルグレードではなく、もう少し上のグレードのCPUを選ぶことが可能です。デスクトップパソコンなら、エントリーグレードのグラフィックボードを搭載するモデルを選べるでしょう。
プログラミングの用途に合わせて、強化したいパーツをグレードアップさせてください。
3DCG・AIなら高価なハイスペックパソコン
3DCGやAIのような高い負荷のかかるプログラミングに挑戦するのであれば、ハイスペックのパソコンが欠かせません。高性能CPUや大容量メモリ、高性能グラフィックボードが必要になるでしょう。パソコンを購入する予算としては、20万円以上がかかると考えてください。特に高価なのはグラフィックボードで、高性能なものになると30万円前後はします。
高価なハイスペックパソコンは初心者が購入するには、かなりハードルが高いため、拡張性の高いデスクトップパソコンを購入するという方法もあります。必要になったら高価なグラフィックボードを購入したり、メモリを追加したりして、必要なスペックへ近づけていくことが可能です。
NEC Directのおすすめパソコン
プログラミング用のパソコン選びで重要なのは、用途に合ったスペックを選ぶことです。NEC Directではパソコンのカスタマイズができるため、用途に合わせた最適なスペックのパソコンを購入できます。プログラミングに適した、NEC Directのおすすめパソコンをチェックしてください。
LAVIE Direct N14

プログラミング初心者にとって重要なのは、使いやすいパソコンを選ぶことです。十分なスペックと使いやすさを兼ね備えたパソコンなら、LAVIE Direct N14がおすすめです。
見やすい14型ワイドのディスプレイと、入力がしやすくて使いやすくいこだわりのキーボードを備えているため、プログラミングにぴったりです。また、インテルCore i7をはじめとするハイスペック構成も可能な、カスタマイズ性の高さも魅力です。
LAVIE Direct N14はプログラミング用に購入する、最初のノートパソコンにぴったりといえるでしょう。
LAVIE Direct N15

持ち運ぶ頻度が少ないのなら、大型で見やすいディスプレイのノートパソコンがよいでしょう。LAVIE Direct N15は15.6型ワイドとノートパソコンとしては大きめのディスプレイで、コードが見やすいのがポイントです。しかも、キーボードはテンキー付きで、数字の入力がしやすくなっています。
豊富なインターフェイスを備えているため、外部ディスプレイをはじめとする周辺機器を多数接続することも可能です。
ハイスペックからエントリーまで幅広いカスタマイズができるため、自分にぴったり合うパソコンができあがるでしょう。
アウトレットセールでお買い得を見つけよう
「プログラミングをはじめたいものの、最初は予算を抑えたい」という方は、NEC Directのアウトレットセールをチェックしてください。アウトレットセールでは、さまざまなパソコンを割引価格で購入できます。高性能なパソコンをお得な価格で手に入れられるチャンスです。
アウトレットセールで販売されているパソコンは、定期的に入れ替わっているため、見逃さないように小まめにチェックしましょう。配布されたクーポンで、さらに安く購入できることもあります。意外な掘り出し物に出会えるかもしれません。