VRAM(ビデオメモリ)とは?
役割や用途別の容量の目安について解説
2026.02.18(WED)
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VRAMはグラフィックボードに搭載される専用メモリのことを指し、データを一時保存して処理効率を高めるのが役割です。VRAMの容量が多いほどより多くのデータを保存でき、高負荷な作業を快適に行えます。用途や作業内容を明確にした上で、余裕を持った容量のグラフィックボードを選択することが大切です。そのためには、作業内容に応じたVRAM容量の目安を把握しておく必要があります。
本記事では、VRAMの役割やメインメモリとの違い、容量が不足した時の対処法や主要製品ごとの容量、また、用途別のおすすめVRAM容量などを解説します。グラフィックボードの購入やパソコンの買い替えを検討している人は、ぜひ参考にして下さい。
VRAM(ビデオメモリ)とは?役割・規格・メインメモリとの違いを解説
まずは、VRAMの役割や規格、メインメモリとの違いを解説し、VRAMの基礎知識を押さえておきましょう。
VRAMはグラフィックボードに搭載された画像処理専用のメモリ
VRAMとは、グラフィックボード(GPU)に搭載されている画像処理専用のメモリチップを指します。グラフィックボードは画像処理を担当しており、並列処理を得意としているパーツです。VRAMは画像データやテクスチャ、3Dモデルの情報、シェーダープログラムなどを一時的に保存し、GPUが高速にデータ処理できるようにサポートしています。例えば、ゲーム中の建物の質感などを表現するテクスチャデータをVRAMに保存することで、GPUは即座にアクセスできます。従来のメインメモリとは別に設けられた専用メモリなので、画像処理に特化した高速転送が可能です。
VRAMの規格とは?
テVRAMには複数の規格があり、転送速度などの性能が異なります。現在主流となっている規格は、GDDR6・GDDR6X・GDDR7などです。各規格の特徴は以下の通りです。
| 規格 | 転送速度の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| GDDR6 | 16Gbps | 現在主流の規格、バランスが良い |
| GDDR6X | 21Gbps | GDDR6の改良版、高速転送ができる |
| GDDR7 | 32Gbps | 転送速度が非常に速い |
新しい規格ほど高性能ですが、消費電力も増加する傾向があります。また、より高性能な規格としてHBM2やHBM2eなどがあります。これらは3次元積層構造が採用されており、GDDRとは異なるアプローチの規格です。複数のメモリチップを積み重ねることで、非常に広い帯域幅を実現しています。それぞれの帯域幅や用途は以下の通りです。
| 規格 | 帯域幅の目安 | 用途 |
|---|---|---|
| HBM2 | 256GB/s | ハイエンドGPUデータセンターディープラーニング など |
| HBM2e | 410~460GB/s |
VRAMとメインメモリ(RAM)の違い
VRAMは画像処理専用のメモリであり、メインメモリは汎用的な用途に使われるという違いがあります。データ転送速度はVRAMの方が圧倒的に高速です。これは、画像データの大容量転送に特化した設計だからです。ただし、VRAMはレイテンシ(遅延時間)が高く、メインメモリは低レイテンシという特性を持ちます。物理的な設置場所も異なり、VRAMはGPU上に、メインメモリはマザーボード上に配置されています。また、価格面ではVRAMの方が高価なのが一般的です。このように、VRAMとメインメモリは役割や性能などに違いがあります。
CPU内蔵のGPUはVRAMではなく「メインメモリ」を使う
CPUに内蔵されたGPUは専用のVRAMを持たず、メインメモリの一部を借りて画像処理を行います。前述した通り、メインメモリはVRAMに比べ転送速度が遅いことに加え、メモリ帯域幅を他の処理と共有するため高負荷な画像処理は難しいでしょう。例えば、システム全体でメインメモリを使用している状況では、GPU処理の優先度は下がり、フレームレートの低下を招きます。そのため、本格的なゲームや画像編集には不向きです。高度な画像処理が必要な用途には、VRAMを搭載したグラフィックボードを導入しましょう。
VRAM搭載のグラフィックボードが求められる用途とは?
グラフィックボードが求められる主な用途は以下の通りです。
- PCゲーム
- 動画編集・レンダリング
- 3DCG・3DCAD
- AI・機械学習
PCゲームでは、美しいグラフィックと滑らかな動作を実現するために、大容量のVRAMを搭載したグラフィックボードが必要になります。動画編集やレンダリング作業で4K動画などを扱う際も有効です。また、3DCGや3DCADで複雑なモデリング作業をする場合も、詳細なテクスチャや多数のポリゴンを処理するためにVRAMを搭載したグラフィックボードが不可欠です。近年では、AI・機械学習の計算処理でも、並列処理能力に優れたグラフィックボードが重要な役割を果たしています。
VRAMが不足した時の症状とは?
VRAMが不足すると、以下のような症状が現れます。
- ゲーム中のフレームレート低下・画面のカクつき
- テクスチャの読み込み遅延・低画質化
- アプリのクラッシュ・フリーズ
- システム全体の不安定化
ゲームでVRAMが不足すると、フレームレートが低下し、画面がカクカクと動くようになります。テクスチャデータがVRAMに収まりきらない場合は、低解像度のテクスチャが表示されたり、読み込みが遅れて画質が粗くなったりします。さらに深刻な場合は、ソフトがクラッシュしたりフリーズが頻発したりするでしょう。これらの症状を回避するには、使用用途に適したVRAM容量のグラフィックボードを選択することが重要です。
Windows 11でVRAMの容量と使用量を確認する方法とは?
使用しているグラフィックボードのVRAM容量と、現在の使用量を確認することで現状を把握できます。ここでは、VRAMの容量と使用量を確認する方法について解説します。
VRAMの容量を確認する方法
VRAMの容量は、Windows 11に標準搭載されているDirectX診断ツール(dxdiag)で詳しく確認できます。確認手順は以下の通りです。
1.「スタートボタン」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」を開く
2.「dxdiag」と入力してEnterキーを押す
3.DirectX診断ツールが起動したら「ディスプレイ」タブをクリックする
4.「デバイス」欄で現在の表示メモリ(VRAM)容量を確認する
DirectX診断ツールを利用すれば、使用中のグラフィックボードのVRAM容量やその他詳細情報を把握できます。
VRAMの使用量を確認する方法
VRAMの使用量は、タスクマネージャーで確認できます。詳しい手順は以下の通りです。
1.「スタートボタン」を右クリックして「タスクマネージャー」を選択する
2.「パフォーマンス」タブをクリックする
3.「GPU」を選択すると、使用率を確認できる
また、MSI Afterburner・GPU-Z・HWiNFO64などの外部モニタリングソフトでも、VRAM使用量を確認できます。リアルタイムでVRAMの使用状況を監視できるものもあり、負荷状況の把握や適切な設定調整に役立つでしょう。
VRAMが不足した時の対処法とは?
VRAMが不足した時の対処法は以下の通りです。
- ゲームのグラフィック表示設定を段階的に下げる
- バックグラウンドアプリを終了する
- グラフィックドライバーを更新する
- 外付けGPUの増設やパソコンの買い替えを検討する
各対処法について、詳しく解説します。
ゲームのグラフィック表示設定を段階的に下げる
ゲームのグラフィック設定を段階的に下げていくことで、VRAMが不足しない設定を見つけられる場合があります。主なグラフィック設定項目とその概要は以下の通りです。
| 設定項目 | 概要 | VRAM使用量への影響 |
|---|---|---|
| 解像度 | 画面の表示解像度 | 非常に大きい |
| アンチエイリアス | ギザギザを滑らかにする処理 | 大きい |
| アンビエントオクルージョン | 自然な陰影の表現 | 中程度 |
| レイトレーシング | リアルな光の表現 | 非常に大きい |
| DLSS / FSR | AIを使ったアップスケーリング | 中程度 |
| グローバルイルミネーション | 間接光の表現 | 大きい |
| サブサーフェススキャタリング | 肌の透過表現 | 少ない |
| ボリューメトリックフォグ | 立体的な霧や煙などの表現 | 中程度 |
設定調整時は、解像度から優先的に下げることをおすすめします。解像度を下げるだけでVRAM使用量を大きく削減でき、画質への影響も限定的です。次にアンチエイリアス・レイトレーシングなどの高負荷な設定を無効化し、段階的に調整していけば最適なバランスを見つけられるでしょう。
バックグラウンドアプリを終了する
起動はしていて使用していないアプリが、VRAMを消費している可能性があります。タスクマネージャーでGPU使用率の高いプロセスを特定し、不要なアプリを終了させることでVRAMの不足を解消できるかもしれません。タスクマネージャーでGPU使用率の高いプロセスを特定する方法は、以下の通りです。
1.「スタートボタン」を右クリックして「タスクマネージャー」を選択する
2.「プロセス」タブにある「GPU」の項目から、使用率の高いアプリを探し出す
3.アプリを右クリックして「タスクの終了」を選択する
VRAMを消費するものとして、大量のブラウザタブ・動画再生ソフト・配信ソフトウエア・画像や動画編集ソフトなどが挙げられます。システム起動時に自動実行されるアプリが多い場合は、無効化することでVRAMの消費量を抑制できます。こちらも、タスクマネージャーの「スタートアップ アプリ」から無効化できるので試してみましょう。定期的にバックグラウンドアプリを確認し、必要ないものは終了させる習慣をつけることをおすすめします。
グラフィックドライバーを更新する
古いドライバーがメモリ管理を適切に行えていない可能性があります。NVIDIA App™やAMD Radeon™ Softwareを使用すれば、最新ドライバーの確認・更新ができます。ドライバー更新後にVRAM使用効率が改善される理由は、メモリ管理アルゴリズムの最適化やメモリリークの修正が含まれることがあるからです。また、新しいゲームへの最適化も追加されるため、同じ設定でもVRAM使用量が削減される場合があります。ただし、更新前にシステムの復元ポイントを作成しておくことが重要です。万が一新しいドライバーで問題が発生した場合、復元ポイントから以前の状態に戻せます。
外付けGPUの増設やパソコンの買い替えを検討する
VRAM不足の根本的な解決策として、上位のグラフィックボードへの換装やパソコンの買い替えが挙げられます。デスクトップパソコンであれば、より大容量のVRAMを搭載したグラフィックボードに交換することで、VRAM不足を解決できるでしょう。その他の性能も不足している場合は、パソコンの買い替えも有効です。ノートパソコンの場合はグラフィックボードが交換できないことが多いため、新しいパソコンへの買い替えを検討しましょう。また近年では、外付けGPUを活用する方法もあります。外付けGPUなら、ノートパソコンの携帯性を保ちながら高い画像処理性能を実現できるでしょう。
【早見表】主なグラフィックボードのVRAM容量・性能とは?
Vグラフィックボードを販売しているメーカーには、NVIDIAやAMD、Intelなどが挙げられます。ここからは、各メーカーが販売している製品のVRAMの容量や種類、メモリバス幅、システム要件電力などを紹介します。
NVIDIAの製品情報
NVIDIAのグラフィックボードは、ゲームやクリエイティブワークなど幅広い用途で使用されており、高い市場シェアを誇っています。現在販売されているパソコンに搭載されているのは、主にNVIDIA® GeForce RTX™ 40シリーズもしくは50シリーズです。最新のRTX™ 50シリーズはBlackwellアーキテクチャを採用し、マルチフレーム生成技術を備えたDLSS 4に対応しています。一方、RTX™ 40シリーズはAda Lovelaceアーキテクチャを採用し、優れたレイトレーシング性能を実現しています。各シリーズのモデルと詳細な仕様は以下の通りです。
| モデル | VRAM容量 | VRAM種類 | メモリバス幅 | システム要件電力 |
|---|---|---|---|---|
| RTX™ 5090 | 32GB | GDDR7 | 512bit | 1000W |
| RTX™ 5080 | 16GB | GDDR7 | 256bit | 850W |
| RTX™ 5070 Ti | 16GB | GDDR7 | 256bit | 750W |
| RTX™ 5070 | 12GB | GDDR7 | 192bit | 650W |
| RTX™ 4090 | 24GB | GDDR6X | 384bit | 850W |
| RTX™ 4080 SUPER |
16GB | GDDR6X | 256bit | 750W |
| RTX™ 4070 Ti SUPER |
16GB | GDDR6X | 256bit | 700W |
| RTX™ 4070 SUPER |
12GB | GDDR6X | 192bit | 650W |
| RTX™ 4070 | 12GB | GDDR6X | 192bit | 650W |
| RTX™ 4060 Ti | 8GB/16GB | GDDR6 | 128bit | 550W |
| RTX™ 4060 | 8GB | GDDR6 | 128bit | 550W |
※メモリバス幅:一度に何ビット転送できるかを示す
AMDの製品情報
AMDのグラフィックボードはコストパフォーマンスに優れ、VRAM容量が多い傾向があります。同価格帯のNVIDIA製品と比較して、より大容量のVRAMを搭載することが多く、4K解像度やVRAMを大量消費するクリエイティブ作業に向いています。
現在販売されているパソコンに搭載されているのは、主にAMD Radeon™ RX 7000シリーズと9000シリーズです。RX 7000シリーズはRDNA 3アーキテクチャを採用し、優れたレイトレーシングとAIアクセラレーション機能を搭載しています。RX 9000シリーズはRDNA 4アーキテクチャを採用し、高度なフレーム生成やレイテンシ低減テクノロジーを搭載しています。各シリーズのモデルと詳細な仕様は以下の通りです。
| モデル | VRAM容量 | VRAM種類 | メモリ帯域幅 | システム要件電力 |
|---|---|---|---|---|
| RX 9070 XT | 16GB | GDDR6 | 640GB/s | 750W |
| RX 9070 | 16GB | GDDR6 | 640GB/s | 650W |
| RX 9060 XT | 16GB | GDDR6 | 320GB/s | 450W |
| RX 7900 XTX | 24GB | GDDR6 | 960GB/s | 800W |
| RX 7900 XT | 20GB | GDDR6 | 800GB/s | 750W |
| RX 7900 GRE | 16GB | GDDR6 | 576GB/s | - |
| RX 7800 XT | 16GB | GDDR6 | 624GB/s | 700W |
| RX 7700 XT | 12GB | GDDR6 | 432GB/s | 700W |
| RX 7600 XT | 16GB | GDDR6 | 288GB/s | 600W |
| RX 7600 | 8GB | GDDR6 | 288GB/s | 550W |
※メモリ帯域幅:1秒当たりに転送できるデータ量
Intelの製品情報
Intelは近年グラフィックボード市場に参入したメーカーで、CPUを販売するメーカーとして有名です。エントリーからミドルレンジの製品が中心となっており、コストパフォーマンスを重視したラインナップを展開しています。現在販売されているパソコンに搭載されているのは、主にArc™ Aシリーズです。Arc™ Aシリーズは、レイトレーシングやAV1エンコードに対応しています。各モデルのVRAM容量と詳細な仕様は以下の通りです。
| モデル | VRAM容量 | VRAM種類 | メモリバス幅 |
|---|---|---|---|
| Arc™ A770 | 8GB/16GB | GDDR6 | 256bit |
| Arc™ A750 | 8GB | GDDR6 | 256bit |
| Arc™ A580 | 8GB | GDDR6 | 256bit |
| Arc™ A380 | 6GB | GDDR6 | 96bit |
| Arc™ A310 | 4GB | GDDR6 | 64bit |
※メモリバス幅:一度に何ビット転送できるかを示す
用途別のおすすめVRAM容量とは?
適切なVRAMの容量は用途によって異なります。ここでは、ゲーム用途・クリエイティブ用途におすすめのVRAM容量について解説します。
ゲーム用途のおすすめVRAM容量
ゲームは解像度が上がるほどVRAMの消費量が多くなります。また、ゲームのジャンルによってもVRAMの使用量に違いがあります。オープンワールドゲームのような広いマップや膨大なテクスチャデータを扱うジャンルは、VRAMを多く消費するケースが多いです。また、テクスチャ品質によっても異なります。低品質では圧縮されたテクスチャを使用するためVRAM使用量を抑えられますが、高品質では高解像度のデータを使用するためVRAM容量が必要になります。解像度とゲームの負荷別のおすすめVRAM容量の目安は以下の通りです。
| 解像度 | 低~中負荷ゲーム | 高負荷ゲーム |
|---|---|---|
| フルHD(1920×1080) | 4~6GB | 8GB以上 |
| WQHD(2560×1440) | 6~8GB | 10~12GB |
| 4K(3840×2160) | 8~12GB | 12~16GB |
新しいAAAタイトルでは、フルHD解像度でも8GB以上を推奨するゲームもあります。WQHDや4K解像度でゲームを楽しむ場合は、10~12GB以上のVRAMを搭載したグラフィックボードを選択することで、快適なゲーム環境を構築できるでしょう。
クリエイティブ用途のおすすめVRAM容量
クリエイティブ作業は、使用するデータ量や複雑さによって必要なVRAM容量が異なります。また、複数のクリエイティブアプリを同時使用する際はより多くの容量を消費するため、実際の作業内容をイメージして検討することが重要です。VRAMの消費量が増加する作業には、以下のようなものがあります。
- 画像編集:高解像度RAWファイルの処理・複数レイヤーの合成・フィルター適用時 など
- 動画編集:4K・8K動画の編集・エフェクト処理・リアルタイムプレビュー時 など
- 3DCG制作:複雑なシーンの制作・高ポリゴンモデルの使用・リアルタイムレンダリング時 など
- 機械学習:大規模データセット使用・深層学習モデルの学習・推論処理時 など
用途別の推奨VRAM容量の目安は以下の通りです。
| 用途 | 低負荷 | 中負荷 | 高負荷 |
|---|---|---|---|
| 画像編集 | 4~8GB | 8~10GB | 10GB以上 |
| 動画編集 | 6~8GB | 8~16GB | 16GB以上 |
| 3DCG制作 | 8~12GB | 16GB以上 | 24GB以上 |
| 機械学習 | 8~16GB | 24GB以上 | 32GB以上 |
画像・動画編集などは作業内容に応じて8~12GB程度を目安にしましょう。また、3DCG制作や機械学習などでは、16~24GB程度のVRAMを搭載したハイエンドクラスのグラフィックボードがおすすめです。複数のアプリを同時に使用する場合や、将来的なソフトウエアの要求スペックの向上を考慮して、余裕を持ったVRAM容量を選択することをおすすめします。
VRAMを搭載したグラフィックボードを選ぶ時のポイント
VRAMを搭載したグラフィックボードを選ぶ時のポイントは、以下の通りです。
- 用途に応じて選択する
- 電源ユニットの容量が足りるか確認する
- 対応する映像端子の種類と数を確認する
- ケース内で干渉しないか確認する
- 冷却性能と静音性を確認する
各ポイントについて、具体的に解説します。
用途に応じて選択する
グラフィックボードを選ぶ時は、まず使用目的を明確にすることが重要です。ゲーミング用途では、プレイしたいゲームの推奨スペックを確認すると共に、どの程度の解像度とフレームレートを求めるのかも念頭において検討しましょう。例えば、4K解像度で60fps以上を目指す場合は16GB以上のVRAMが目安となります。クリエイティブ用途では、使用するソフトウエアの推奨スペックや扱うデータサイズ、具体的な作業内容から必要容量を見積もると良いでしょう。現在の作業内容だけでなく、将来的な変化も考慮して余裕のある容量を選択することをおすすめします。
電源ユニットの容量が足りるか確認する
高性能なグラフィックボードほど消費電力が大きくなる傾向があり、十分な電源ユニットを搭載している必要があります。使用しているパソコンの電源ユニットの容量を確認するには、パソコンの仕様書や電源ユニットに貼ってあるラベルを見ると良いでしょう。例えば、RTX™ 5090は1000W以上、RTX™ 4070は650W以上の電源ユニットが推奨されています。電源ユニットの容量は、システムの最大消費電力の2倍程度が最も効率が良いとされています。グラフィックボードを選ぶ際は、他のパーツの消費電力も踏まえて2倍程度の容量を確保できるかもチェックしましょう。
対応する映像端子の種類と数を確認する
グラフィックボードの映像出力端子は、接続するモニターとの互換性を左右する重要な要素です。主な映像出力端子には、DisplayPort・HDMI・USB-C(DP Alt Mode・Thunderbolt 3以上対応 など)があり、それぞれ特徴が異なります。
DisplayPortは高解像度・高リフレッシュレートに対応し、DisplayPort 2.1では4K 240Hzや8K 120Hzでの出力が可能です。HDMIはパソコンに加えて家電機器との互換性に優れ、テレビとの接続にも適しています。USB-Cは汎用性が高い点が魅力です。必要な端子の種類と数を事前にチェックし、条件を満たす製品を選択しましょう。また、将来的なモニターの増設を考慮しておくことも大切です。
ケース内で干渉しないか確認する
グラフィックボードを選ぶ時は、物理サイズ(長さ・幅・厚み)を確認しておくことで取り付け時の問題を回避できます。パソコンケース内のすき間を確認し、CPUクーラーと干渉しないようにすることが必要です。長いグラフィックボードを取り付けたい場合は、その他のパーツに接触しないか慎重な確認が求められます。取り付け前に寸法を確認し、ケース内の実測値とグラフィックボードの仕様を照らし合わせておきましょう。また、拡張スロットの占有数もチェックします。十分な数がないと、グラフィックボードを取り付けられません。さらに、ケーブル類の取り回しスペースを考慮することも重要です。
冷却性能と静音性を確認する
グラフィックボードの冷却性能は、安定した動作とパーツの劣化防止につながります。高温状態が続くと、サーマルスロットリングによる性能低下や故障リスクが高まるため注意が必要です。グラフィックボードはファンの数や種類によって冷却能力が異なります。例えば、デュアルファンは一般的な冷却性能を持ち、トリプルファンはより高い冷却能力を発揮します。また、低負荷時にファンを停止させるゼロファン機能やセミファンレス動作に対応していると、静音性の向上が期待できるでしょう。冷却性能と静音性のバランスを考慮し、使用環境に適したモデルを選択することが重要です。
VRAMに関するよくある質問
VRAMに関するよくある質問として、「VRAMは後から増設できる?」「ノートパソコンのVRAMはデスクトップと同じ?」などが挙げられます。VRAMはグラフィックボード上に直接実装されているメモリチップなので、後から容量を増やすことはできません。VRAMを増やしたい場合は、より大容量のVRAMを搭載した新しいグラフィックボードに交換する必要があります。また、ノートパソコンのVRAMについては、デスクトップ用と基本的な仕組みは同じですが、省電力設計や小型化により性能が制限される傾向があります。
VRAMを搭載できるNEC Directのパソコン「LAVIE Direct DT」
商品詳細はこちら
「LAVIE Direct DT」は、カスタマイズでグラフィックボードを搭載できるデスクトップパソコンです。Intel® Arc™ A310 グラフィックスを選択でき、ライトなゲームやクリエイティブワークに対応できます。また、CPUにはIntel® Core™ Ultra 200Sシリーズを採用。AI処理に特化したNPUを搭載しており、AIタスクを効率的にこなせます。さらに、最大6画面出力に対応しているので、複数のアプリを使ったマルチタスクも快適です。カスタマイズで最大64GBメモリや約1TB SSDを選択でき、用途に応じた構成にできます。
| OS | Windows 11 (Home/Pro) |
|---|---|
| CPU | Intel® Core™ Ultra(5 225/7 265/9 285) |
| グラフィックボード(GPU) | ・Intel® UHD グラフィックス 770(プロセッサーに内蔵) ・Intel® Arc A310 グラフィックス |
| メモリ | 8〜64GB |
| ストレージ(SSD) | 256GB〜1TB |
| 外部インターフェイス | ・USB Type-C × 1 ・USB Type-A × 8 ・HDMI × 1 ・DisplayPort×2(Intel® Arc A310 グラフィックス選択時は4ポート) ・LAN × 1 ・ヘッドフォンマイクジャック × 1 |
| 画面サイズ | 23.8型ワイド フルHD(1920×1080)液晶(広視野角・高色純度・ノングレア) |
| サイズ(幅×高さ×奥行) | 216×300×345(mm)※スタビライザ設置時 |
VRAMはグラフィック処理の性能に影響する重要なパーツ
VRAMはグラフィックボードに搭載された画像処理専用のメモリで、VRAMの容量がゲームやクリエイティブワークの快適さに影響します。容量不足になると、フレームレートの低下やテクスチャの劣化が発生し、映像品質や作業効率が低下するため適切な容量選びが重要です。また、グラフィックボードを選ぶ際は、パソコンの電源容量や映像端子、物理サイズや冷却性能なども考慮しましょう。NEC Directでは、目的に合わせてスペックをカスタマイズできるBTO(Build To Order)パソコンを販売しています。商品の詳細は、以下の公式サイトでチェックしてみて下さい。
NEC Directの公式サイトはこちら



