タブレットとiPadの違いとは?
それぞれの特徴やメリット・デメリットを解説
2024.08.27(TUE)
2024.08.27(TUE)

タブレットには、主に「Android™ タブレット」と「Windowsタブレット」の2種類があります。基本的な使い方などはiPadもタブレットも同じですが、それぞれ搭載しているOSが異なる他、使い勝手やアプリの種類などさまざまな違いがあります。それぞれの特徴・違いを理解することで、目的に合うタブレットを選択できるでしょう。この記事では、タブレットとiPadの違いやそれぞれのメリット・デメリット、おすすめの用途などを解説します。自分に合うデバイスが分からずに悩んでいる人は、ぜひ参考にして下さい。
【タブレットとiPadの違い①】まずはOSの特徴を押さえよう

タブレットとiPadの違いを理解するには、まずOS(オペレーションシステム)の違いを理解することが重要です。OSとは、タブレットやiPadの処理全体を制御するソフトウエアを指します。ここで解説するOSは下記の通りです。
- Android™ OS
- Windows OS
- iPadOS
それぞれの特徴を解説します。
Android™ OSの特徴
Android™ OSは、Googleによって開発されたOSです。オープンソースであるため、メーカーや開発者は自由にカスタマイズして独自の機能を追加できます。Google Playストアでは、エンターテインメントからビジネスツールまで幅広いカテゴリのアプリが提供されているため、さまざまな用途に活用できます。また、Googleのサービス、例えばGoogleマップやGmailとのシームレスな連携も魅力です。さらに、エントリーモデルから高性能なハイエンドモデルまで世界中のメーカーから発売されているため、ニーズに合った製品を選択できます。
Windows OSの特徴
Windows OSは、Microsoftによって開発されたパソコン同様の操作環境を提供するOSです。Windows OSはアプリにおいて高い互換性を持ってます。特に、Microsoft Officeなどの業務用アプリとの連携がスムーズで、ビジネスシーンでの使用に最適です。また、パソコンと同等の操作感で使えるためパソコンのサブ機としても活躍します。さらに、パソコン用の周辺機器との互換性が高い点も魅力の1つです。
iPadOSの特徴
iPadOSは、AppleがiPad専用に開発したOSです。iPadに最適化されたこのOSは、直感的な操作性とスタイリッシュなUIが特徴です。Apple Pencilを使った細かな作業もスムーズに行えます。また、ウィンドウの分割やリンクのドラッグ&ドロップなどを感覚的に行えるなど、生産性を高めるための機能も充実しています。ラインナップにはiPad、iPad mini、iPad Air、iPad Proなど、用途に応じたモデルが展開されており、教育からプロフェッショナルな用途まで幅広く対応できるデバイスです。
【タブレットとiPadの違い②】それぞれのメリットは?

ここからは、「Android™ タブレット」「Windowsタブレット」「iPad」それぞれのメリットを詳しく解説します。
Android™ タブレットのメリット
まずは、Android™ タブレットのメリットを深堀りしていきましょう。
販売メーカーが多く機種の選択肢が広い
Android™ タブレットは世界中のメーカーによって製造・販売されています。これにより、ユーザーは自分の目的に合わせて幅広い価格帯、性能の機種から選ぶことが可能です。例えば次のようなメーカーから販売されています。
- NEC
- Samsung
- Huawei
- Lenovo
- ASUS
これらのメーカーは、それぞれ独自の機能やデザインを持つモデルを販売しています。多様なコンセプトの製品が存在し、動画視聴やゲームなど、特定の用途に特化したモデルを選べることもAndroid™ タブレットの魅力です。
コストパフォーマンスが抜群に良い
Android™ タブレットは複数のメーカーから販売されているため、競争原理が働き価格が低下しやすい傾向があります。その結果、非常に高いコストパフォーマンスを実現しているのがAndroid™ タブレットの魅力の1つです。例えば、入門モデルのタブレットでは2万円以下で購入可能な製品もあります。また、同等のスペックを持つAndroid™ タブレットとiPadを比較しても、Android™ タブレットの方が手頃な価格設定になっていることが多いです。そのため、限られた予算の中でも高品質なタブレットを選ぶことができます。
Android™ スマホとのデータ連携がしやすい
Android™ タブレットとAndroid™ スマホ間の連携は、Googleアカウントを通じてスムーズに行えます。これにより、写真の自動同期やGoogleドキュメントでのファイル共有、さらにはSMSの同期まで可能です。複数のデバイスを横断して一貫した使用感を得られるため、特にAndroid™ 製品を使う人の利便性を高めてくれるでしょう。しかし、iPadのように販売メーカーが1つではないため、スマホとタブレットの組み合わせによってできることは異なります。
microSDカードスロットを搭載している
多くのAndroid™ タブレットにはmicroSDカードスロットが搭載されており、容易にストレージ容量を拡張できます。Android™ タブレットで使用される主なストレージ容量は次の通りです。
- 32GB
- 64GB
- 128GB
- 256GB
- 512GB
- 1TB
用途に合わせて容量を変更できるため、大量の写真や動画、ゲームなどを保存したいユーザーにとって非常に便利です。さらに、microSDカードは手軽に取り外しができ、データの移動や共有も容易に行えるためデータ管理にも優れています。価格も比較的安いためコストパフォーマンスも良好です。ただし、機種によって使用できる容量の上限が異なるため、確認して購入する必要があります。
Windowsタブレットのメリット
続いて、Windowsタブレットのメリットについて解説します。
パソコンと同じアプリが使える
Windowsタブレットのメリットは、パソコンと同様のアプリが同じ様に使用できることです。パソコンに使われているWindows OSと同じなので、Microsoft Storeにあるアプリを自由にインストールできます。例えば、他のタブレットでは簡易版しか使えないケースでも、Windowsタブレットはフルバージョンで使用可能です。また、ブラウザもパソコンと同じ様に使えるため、普段Windowsパソコンを使っている人は違和感なく快適に利用できるでしょう。
Microsoft Officeが使いやすい
Windowsタブレットは、Microsoft Officeの使用においても利点があります。具体的には、WordやExcel、PowerPointといったアプリを、パソコンと全く同じ方法で使用できます。これにより、文書作成や表計算、プレゼンテーションの作成といった業務を、外出先でもパソコンと変わらず快適にできるのです。他のOSの場合はモバイル向けに最適化されており、一部の機能が制限されていることがあります。加えて、タッチ操作やスタイラスペンによる直感的な操作もでき、パソコンでは体験できない新しい使い方を発見できるかもしれません。
周辺機器がそのまま利用できる
Windowsタブレットはパソコンと同じOSなので、ドライバの互換性も高い点がメリットです。パソコンで使用している周辺機器をそのまま流用できることが多く、タブレット用に新たに購入するなどの出費を避けられます。また、USBやHDMIなどのインターフェースが付いているモデルが多く、拡張性に優れている点も魅力です。
パソコンとしても使いやすい
Windowsタブレットは、キーボード付属モデルが多く、パソコンとしての利用にも適しています。iPadやAndroid™ タブレットでもキーボードは使用できますが、Windowsタブレットの場合はOSがパソコンと同じなのでより快適に使用できます。また、仕事で使用しているアプリをタブレットにもインストールすることで、どこでも同じ作業ができるためビジネスマンには特におすすめです。
iPadのメリット

最後に、iPadのメリットを解説します。
OSをアップデートする頻度が多い
iPadは毎年のように大規模なアップデートがあり、機能の向上や新機能の追加、セキュリティの強化などが行われます。このアップデートの頻度の高さは、ユーザーにとって大きなメリットです。特にセキュリティの強化は、個人情報を保護する上で非常に重要です。また、小さなアップデートも年に複数回実施され、細かなバグ修正や改善が継続的に提供されるため、常に最適な状態でiPadを使用することが可能です。
写真・動画編集などのクリエイティブ系アプリが多い
iPadは、写真や動画編集などクリエイティブ作業に適したアプリが豊富に揃っています。例えば下記のようなアプリです。
- Procreate(お絵かきアプリ)
- Paper(メモ・描写アプリ)
- This(写真加工アプリ)
- LumaFusion(動画編集アプリ)
プロレベルの作品制作にも対応する高機能なアプリがiPadでも利用できます。iPadの直感的な操作性も相まって、快適な使用感を得られるのも魅力です。また、一部は買い切りで利用できる有料アプリもあるため、コストを抑えつつ高度なクリエイティブが行えます。
Apple製品との連携機能が優れている
iPadは、他のApple製品との優れた連携機能を備えています。
機能名 | できること |
---|---|
AirDrop | 近くにあるiPad・iPhone・Macとワイヤレスでファイル共有できる |
Sidcar | iPadをMacのサブモニターとして使える |
Handoff | iPadで使用中のアプリをMacで引き続き利用できる(対応アプリのみ) |
SMS/MMS転送 | iPhoneのメッセージをiPadでも確認・返信できる |
ユニバーサルクリップボード | iPadでコピーしたテキスト、画像を他のAppleデバイスでペーストできる |
ユニバーサルコントロール | Macに接続しているキーボード・マウスでiPadを操作できる |
iPhoneセルラー通話 | iPhoneの着信をiPadで応対できる |
Instant Hotspot | セルラーモデルのiPadの場合、Mac・iPhoneにパスワード入力させることなくインターネット共有ができる |
MacにAirPlay | iPadで見ているビデオをMacでミラーリングできる |
連携マークアップ | Macで開いているPDFなどのファイルをiPadでも開いて手書き入力もできる |
連携スケッチ | 連携マークアップで手書き入力した内容をMacで確認できる |
FaceTime | Apple製品のユーザー間でビデオ通話やオーディオ通話ができる |
iCloud | Apple製品間で写真やドキュメントをシームレスに共有できる |
iPhoneやMacなど全てのデバイスがAppleだけで生産されているため、連携機能も緻密に設計されています。Apple製品を使っている人にとっては大きなメリットといえるでしょう。
サポート体制が充実している
Appleはサポート体制が充実していることも、iPadを使うメリットです。iPadユーザーは全国にあるApple Storeで場所を問わずにサポートを受けられるため、持ち込みでの修理や相談がしやすくなっています。加えて、AppleのWebサイトでは24時間365日オンラインでのサポートが提供されており、さまざまな問題に対応してくれます。
さらに、Apple Care+に加入することで、通常の保証を超えるサービスを受けることも可能です。他のタブレットはメーカーによって実店舗がないこともあり、サポート体制もばらつきがあります。一貫したサポートが受けられる点がiPadのメリットといえるでしょう。また、使用している人が多く、インターネットで情報を得やすいことも魅力です。
【タブレットとiPadの違い③】それぞれのデメリットは?

モニターのパネルタイプは、クリエイターの作業における色の再現性や視野角、応答速度に影響します。主なパネルタイプとその特徴は以下の通りです。
Android™ タブレットのデメリット
まずは、Android™ タブレットのデメリットを解説します。
画面が最適化されていないアプリケーションがある
Android™ タブレットは多彩なアプリに対応していますが、中にはタブレットに最適化されておらず、見にくく感じるものがあります。これは、スマホ用に設計されたアプリがそのまま大画面に引き伸ばされ、タブレット向けの使いやすいデザインになっていないからです。しかし、最適化されたアプリも数多く存在し、その数は今後も増えていく見込みです。購入を検討する際は、自分が使いたいアプリが最適化されているか確認してみると良いでしょう。
クリエイティブ系のアプリが比較的少ない
Android™ タブレットは、iPadに比べてクリエイティブ系のアプリが少なめです。特に、プロフェッショナル向けのアプリが対応していなかったり、買い切りアプリが無かったりするケースがあります。タブレットを使ってプロ並みの作業をしたい人にとってはデメリットになり得ます。ただし、画像や動画編集アプリ自体は揃っており、一般的な用途では十分満足できるでしょう。例えば、簡易的なグラフィック作成や動画編集は問題なくできるので、クリエイティブ作業を趣味とする人々にとって有用な選択肢といえます。
Windowsタブレットのデメリット

次に、Windowsタブレットのデメリットについて解説します。
対応するアプリが少ない
Windowsタブレットはビジネス向けとして知られていますが、Android™ タブレットやiPadに比べると対応しているアプリの数は少なめです。特に、タッチ操作を中心としたアプリが少ない傾向にあり、エンタメ用途や直感的な操作を要求するアプリで物足りなさを感じることがあります。例えば、ゲームや直感的なドローイングツールは選択肢が限られています。しかし、生産性を高めるソフトやビジネスアプリに関しては豊富に揃っているため、使用目的を明確にした上での選択が重要になります。
価格が高いモデルが多く購入しにくい
Windowsタブレットはパソコンとしての機能を強く意識して設計されているため、高価格帯のモデルが多いのが特徴です。性能を求めるユーザーにとっては魅力的な選択かもしれませんが、一般的なタブレットユーザーにとっては購入のハードルを高める原因となります。安価なモデルも存在しますが、性能が限られるためパソコンとしての利用も検討している場合は物足りなくなる恐れがあります。パソコンとしての性能をそれほど求めない場合は、コストパフォーマンスや対応アプリの多さなどで有利なAndroid™ タブレットの方が魅力的に感じるでしょう。
iPadのデメリット
最後に、iPadのデメリットを解説します。
メモリーカードスロットがない
iPadのインターフェースには、充電端子や音声出力端子などしか付いていません。microSDカードなどのメモリーカードスロットが搭載されていないため、ストレージ容量の増加が手軽にできない点がデメリットです。外部ストレージをつなげることはできますが、手間がかかる上に荷物にもなります。ストレージ容量を確保するためには、購入時に内蔵ストレージの容量を大きくする必要がありますが、価格が大幅に上昇します。例えば、第10世代のiPadの場合、64GBモデルが約7万円であるのに対し、256GBモデルは約9万円です。クラウドストレージの活用もできますが、月額費用が発生するため、microSDカードに比べるとコストパフォーマンスが悪くなります。
高性能だが価格が高く選択肢が少ない
iPadは高性能と優れたデザインで知られていますが、他メーカーの製品に比べて価格が高めに設定されています。その理由は、Appleが開発から販売までを一貫して行っている他、強いブランド力を持っているからです。動画視聴やWebブラウジングといった基本的な使用目的ではこれほどの高性能が必要ないため、コストパフォーマンスが悪いと感じるユーザーもいるでしょう。また、ラインナップが限られているため、特定の用途に特化したモデルが無いこともデメリットです。
【タブレットとiPadの違い④】どのような用途・人におすすめ?

それぞれのメリット・デメリットを解説しましたが、結局どのような用途にどのデバイスが適しているのでしょうか?ここでは、各デバイスを利用するおすすめの用途について解説します。
Android™ タブレットでおすすめの用途・おすすめな人
Android™ タブレットはその多様性とコストパフォーマンスの高さから、さまざまな用途に適しています。具体的なおすすめの用途、おすすめの人は次の通りです。
- 動画を視聴したい
- 電子書籍を大きな画面で読みたい
- まずは安価なタブレットを購入したい
- 子どもの遊び用に購入したい
- 用途にあったコストパフォーマンスが高いタブレットがほしい
- Android™ スマホを使っている など
読書や動画鑑賞など基本的な使い方や、コストパフォーマンス重視の人におすすめです。
Windowsタブレットでおすすめの用途・おすすめな人
Windowsタブレットは、特にビジネス用途に適しています。具体的なおすすめの用途、おすすめな人は次の通りです。
- パソコンと同じアプリを快適に使いたい
- セカンドパソコンとしても使いたい
- Google Chromeの拡張機能を使いたい
- Microsoft Officeをフル活用したい
- 子どもをWindows OSに慣れさせたい など
ノートパソコンに近い使い方をしたい人におすすめです。
iPadでおすすめの用途・おすすめな人
iPadは、性能の高さや豊富なアプリ、充実したサポート体制から、クリエイティブな作業を行いたい人に適しています。具体的なおすすめの用途、おすすめな人は次の通りです。
- 画像や動画の編集を本格的にしたい
- iPhoneやMacを使っている
- サポート体制が充実しているものを購入したい
- 手書きでノート作成をしたい
- AppleのデザインやUIが好み
特に、他のApple製品を使っている人は豊富な連携機能があり便利に活用できます。
NECのおすすめAndroid™ タブレットを紹介!

NECは、高品質なBTO(Build to Order)パソコンやタブレットを製造・販売しているメーカーです。ここからは、NECのおすすめAndroid™ タブレットをご紹介します。
使いやすいスリムなタブレット「LAVIE Tab T9(PC-T0995HAS)」

LAVIE Tab T9(PC-T0995HASは、8.8型ワイドのコンパクトな高性能タブレットです。2560×1600ドット、リフレッシュレート144Hzに対応しており、動画やゲームを美しく、滑らかな映像で楽しめます。高性能なCPUと効率的な放熱設計を採用し、パフォーマンスを落とすことなくゲームをプレイできます。さらに、USB Type-Cを2ポート搭載しているため、充電しながら外部モニターに映像を出力するなどの使い方も可能です。パフォーマンスにこだわる人におすすめのタブレットです。
OS | Android™ 13 |
---|---|
CPU | Qualcomm SM8475P (8コア) |
メモリ | 8GB |
ストレージ(SSD) | 約128GB |
外部インターフェイス | ・USB 3.2 Gen 2 Type-C×1(クライアント機能、OTG対応、映像出力機能付き、充電兼用) ・USB 2.0 Type-C×1(クライアント機能、OTG対応、充電兼用) ・micro SDメモリーカード(外部メモリ)×1 |
画面サイズ | 8.8型ワイド 広視野角液晶 |
重量 | 約365g |
タブレットとiPadの違いを比べて自分に合ったモデルを選ぼう!
Android™ タブレット、Windowsタブレット、iPadはそれぞれ特徴が異なります。Android™ タブレットは多様なモデルが販売されておりコストパフォーマンスに優れています。Windowsタブレットはパソコンと同じ感覚で使用できるためビジネス用途にぴったりです。iPadは優れたUIと多彩なアプリが特徴で、クリエイティブ用途やApple製品が好きな人におすすめです。それぞれのメリット・デメリットを比較し、自分に合うデバイスを選択しましょう。NECでは、お手頃なエントリーモデルのタブレットや、高性能なプレミアムタブレットを販売しています。公式サイトでは、クーポンの発行や旧モデルお買い得セールなどを定期的に実施しているため、ぜひチェックしてみて下さい。
NEC LAVIE公式サイトはこちら