タブレットでもエクセルが使える!
インストールや使い方を紹介
2024.08.27(TUE)
2024.08.27(TUE)
タブレットはサイズの大きなスマートフォンではありません。使い方によっては、パソコン並の作業にも対応できます。例えば、エクセルのデータを編集することも可能です。タブレットでエクセルを使う方法について解説します。
目次
タブレットでエクセルを使う方法

パソコンで日常的に使用しているエクセルは、タブレットでも使用することが可能です。タブレットでエクセルを利用できるようになると、さまざまなメリットがあります。まずはタブレットでエクセルを使えるようにしましょう。
エクセルをタブレットにインストールする
タブレットでエクセルを使うには、まずアプリのインストールが必要です。タブレットにエクセルをインストールする手順はとてもシンプルで、特別な技術や費用は必要ありません。
Android™ であればGoogle Playで「Microsoft Excel」と検索してMicrosoft Excelを選び、「インストール」をタップするだけです。これで、エクセルのアプリがタブレットにダウンロードされ、自動的にインストールが始まります。
その他の方法として、Microsoft 365をインストールする方法もあります。Google Playで「Microsoft 365」と検索して、Microsoft 365をダウンロード、インストールして下さい。Microsoft Officeのアプリがまとめられているため、ワードやエクセルなどを個別にインストールする必要がありません。
利用にはMicrosoftアカウントが必要
タブレットでエクセルを使うには、Microsoftアカウントが必要です。エクセルのアプリを開くと、Microsoftアカウントでサインインを求められます。Windowsのパソコンで使用しているMicrosoftアカウントがあれば、そのアカウントでサインインして下さい。
Microsoftアカウントがない場合は、エクセルのアプリを開いた際に表示されるサインイン画面から、簡単に新しいアカウントを作成できます。
Microsoftアカウントの作成方法
次の手順通りに進めていくことで、Microsoftアカウントを作成できます。
1.ブラウザでhttps://account.microsoft.com/にアクセスする
2.アカウントの作成でメールアドレスを入力して「次へ」をクリックする
3.パスワードの作成で、使用したいパスワードを設定して「次へ」をクリックする
4.登録したメールアドレスへ暗証番号が届く
5.メールの確認で暗証番号を入力して「次へ」をクリックする
6.アカウントの作成で表示されている文字を入力する
これでMicrosoftアカウントの作成は完了です。このアカウントを使って、タブレットでエクセルをはじめ、Microsoftのさまざまなサービスが利用できるようになります。アカウント作成は数分で完了するため、ぜひこの機会に作成しましょう。
Windows版とタブレット版の違い
タブレットで使えるエクセルと、パソコンで使用できるエクセルにはいくつかの違いがあります。まったく同じように使えるわけではないため、タブレットのエクセルを使用する時には注意が必要です。
最も大きいのは操作性とインターフェースです。タブレット版のエクセルでは、タッチ操作に合わせた設計になっています。また、インターフェースもタブレットの画面サイズに合わせて変更がされていることに注意して下さい。
機能の違いにも注意が必要です。例えば、条件付き書式の追加や入力規則の追加といった機能は、タブレット版のエクセルだと使用できなくなっています。その他にも、有料版と無料版でも使用できる機能に違いがあります。タブレット版ではパソコン版と同じ機能を全て使えないことに注意しましょう。
タブレットでエクセルを使う時は、こういった操作性やインターフェース、機能などの違いを把握しておくことが大切です。
機能制限版なら無料でも使える
エクセルは本来であれば有料のソフトで、パソコンではソフトを購入する、またはサブスクリプションのMicrosoft 365を契約する必要があります。しかし、タブレット版のエクセルは、機能削減版で良いのであれば無料で使用することが可能です。
機能削減版ではマクロの実行、ウィンドウの分割といった高度な機能が使用できなくなっています。そのため、データによっては、パソコン版で作成したファイルを正常に表示できないことがあるでしょう。
ちなみに、10インチ以上のタブレットだと、無料版のエクセルではファイルの閲覧しかできません。また、無料版だと会社の業務など関わる、商用での使用は禁止されています。
アンドロイド版のエクセルの操作方法

タブレットでエクセルを使う時に、覚えておきたい基本的な操作方法を紹介します。タブレット版のエクセルでは、タッチ操作だけでデータの編集が可能です。ファイルの開き方から、文字の入力、セルの編集方法など、よく使う機能を中心に解説します。
OneDriveからファイルを開く
Microsoftアカウントがあると、OneDriveというクラウドストレージを使用できるようになります。OneDriveはパソコンとタブレットで共有できるため、パソコンで保存したファイルをタブレットで編集するといった使い方が可能です。
1.「ファイル」タブをタップする
2.メニューの「開く」をタップする
3.「OneDrive」をタップする
4.データを保存しているフォルダへ移動する
5.開きたいファイルをタップする
6.ファイルが開く
タブレットに保存したファイルを開く時は「このデバイス」をタップして、データのあるフォルダへ移動して下さい。
データの編集、文字入力をする
タブレットでエクセルのファイルを開くと、データの編集や文字入力ができるようになります。タブレット版のエクセルでは、タッチ操作を中心に設計されているため、直感的に作業を進められます。
作業前に「タッチ/マウスモードの切り替え」でタッチモードに切り変えて下さい。文字入力をするには、まず編集したいセルを2回タップします。すると、バーチャルキーボードが画面に表示され、文字の入力が可能になります。
セルに入力したい文字や数値をキーボードで入力したら、エンターキーなどをタップするとセルに入力した文字が反映されます。
セル内で文字を改行する
セル内に入力した文字が長過ぎたり、見た目を整えたりする時は、セル内で文字を改行させます。パソコン版のエクセルではAltキーを押しながらEnterキーを押すことで、セル内の文字を改行させられます。
タブレット版エクセルで同じことをするには、次の手順通りに行います。
1.改行したいセルを2回タップする
2.テキストのカーソルを改行したい位置に合わせる
3.カーソルをロングタップ(長押し)する
4.表示されたメニューの「改行」をタップする
5.文字が改行される
これで見にくくなっていた文字が改行されて見やすくしたり、リスト表示させたりできるようになります。
セルをコピー&ペーストする
作成したセルのデータを、複数箇所でも使用したい時は、コピー&ペーストをします。パソコンであれば、キーボードのショートカットキーを使用してCtrl+Cでコピーして、ペーストしたい場所でCtrl+Vとするだけです。
タブレット版のエクセルでは、次のように行います。
1.コピーしたいセルをロングタップ(長押し)する
2.表示されたメニューの「コピー」をタップする
3.ペーストしたいセルをロングタップする
4.表示されたメニューの「ペースト」をタップする
5.コピーしたセルがペーストされる
これで簡単にセルを複製できるようになります。
表に罫線を引く
エクセルの表はそのままだと、罫線のない表になってしまいます。見やすい表にするには、罫線を引く必要があります。太い線や細い線などを使い分けて、見やすい表にしましょう。
次のように操作することで、表に罫線が引けるようになります。
1.セルをタップする
2.セルを囲む太線の左上または左下の丸(ハンドル)をタップする
3.罫線を引きたいセルをスワイプして囲む
4.罫線のアイコンをタップする
5.引きたい罫線をタップする
6.セルに罫線が引かれる
ハンドルをスワイプするのがうまくできない時は、ピンチインで表を拡大させてみましょう。
グラフを作成する

グラフはデータを視覚的に表示できるため、見た人の理解を深めるのに非常に役立ちます。見やすいデータを作成するなら、グラフを使用した方が良いでしょう。タブレット版でもグラフは作成可能なので、ぜひ試してみましょう。
複雑なグラフには手間がかかるので、まずは試しに数値を入れたセルを複数作成して、それで簡単なグラフを作成してみましょう。
タブレット版のエクセルでは、次の手順でグラフを作成できます。
1.グラフを作成するセルをタップする
2.セルを囲む太線の左上または左下の丸(ハンドル)をタップする
3.グラフを作成するデータのあるセルをスワイプして囲む
4.「挿入」タブをタップする
5.メニューの「グラフ」をタップする
6.作成するグラフの種類を選んでタップする
慣れてきたら、より見やすいグラフ作成に取り組んでみましょう。
ファイルの共有をする

エクセルのファイルを他の人と共有するには、メールやメッセージツールを使用してファイルを送付する方法と、OneDriveに保存したファイルへのリンクを共有する方法のふたつがあります。
OneDriveで共有すれば、作成したデータをお互いに編集し合える他、データのチェック、修正などを行う時に便利です。ここでは、OneDriveを利用して共有する方法を紹介します。
1.「共有」アイコンをタップする
2.「OneDriveリンクとして共有」の「設定」アイコンをタップする
3.共有の設定を選択して「戻る」をタップする
4.表示可能…ファイルの閲覧のみ可、編集可能…ファイルの編集が可能
5.「続行」をタップする
6.共有したいユーザーを選択する
これでエクセルのファイルへのリンクを、共有したいユーザーへ送付できました。
作成したファイルを保存する
作成したエクセルのファイルは、作業中も保存して、トラブルに備えておくことが大切です。エクセルでは自動保存機能を利用することで、保存の操作をしなくても、自動的にデータが保存される仕組みがあります。これで思わぬトラブルが起こっても、ある時点までのデータが保存されているので安心です。
1.「…」のアイコンをタップする
2.「保存」をタップする
3.「名前:」にファイル名を入力する
4.「ストレージ」から保存先を選択して、保存するフォルダへ移動する
5.「保存」をタップする
これでファイルが保存できました。自動保存を有効にする時は、「…」のアイコンをタップして下さい。デフォルトでは自動保存が有効になっています。
エクセルのデータを印刷する
エクセルのデータはパソコンで印刷することが多いのですが、タブレットから印刷することも可能です。タブレットで印刷をするには、無線LANで接続されたプリンターが必要です。まずはプリンターが無線LANで共有化されているか、確認しておきましょう。
1.「…」のアイコンをタップする
2.メニューの「印刷」をタップする
あとはプリンターの設定にしたがっていけば、プリンターで印刷ができます。
その他には、コンビニエンスストアのプリントサービスを利用する方法があります。料金がかかるため、失敗しないように注意が必要です。不安な場合は、PDF形式で保存したものを印刷すると良いでしょう。
コンビニエンスストアのプリントサービスを利用するには、専用のアプリをインストールして、ファイルが保存されている場所を指定して下さい。
タブレットでエクセルを使う時のポイント

タブレットでエクセルを使う場合、パソコンとは異なるポイントがいくつかあります。タブレットならではの注意点があるため、エクセルを活用しようとしている人はまずチェックしておきましょう。
画面サイズが大きいタブレットが使いやすい
エクセルを快適に使うのであれば、画面サイズの大きなタブレットにしましょう。画面が大きければ一度に表示できるデータが増えるため、いちいち移動して確認する手間がかかりません。また、画面サイズが大きければそれだけ操作もしやすくなるため、作業効率の向上も期待できます。
画面サイズの小さなタブレットでも、エクセルのデータを確認するだけなら、見やすいとはいえないものの十分に対応可能です。しかし、実際に作業する時は、持ち運びにくくなる、作業できる環境が制限される、といったデメリットはありますが、画面サイズの大きなタブレットがおすすめです。
高解像度なら大きな表データを表示できる
画面サイズだけでなく、解像度にも注意が必要です。画面サイズが大きいタブレットでも、解像度が低いと表示できるデータ量は増えません。実際に必要となるのは、高解像度の画面なのです。画面サイズが大きくて高解像度であれば、それだけ多くの情報を表示できるようになります。
また、解像度が高くなることによって、文字やグラフなどの細部もきれいに表示されて見やすさが向上します。解像度が高くなることで目にかかる負担、心理的なストレスが軽減し、それだけデータの作成や分析などに時間をかけられるようになるでしょう。
キーボードとセットでノートパソコン代わりに
タブレットでエクセルを使う時は、キーボードの接続がおすすめです。タブレットのバーチャルキーボードも便利ですが、数値などのデータ入力作業を行う時は、物理キーボードにすると圧倒的に操作性が良くて効率的です。
キーボードをタブレットに接続することで、タブレットはノートパソコンのように使うことが可能になります。エクセルでの入力作業はもちろん、その他の書類作成、メールの作成といった作業が、キーボードがあればより快適により早く進められます。ふだんはタブレットとして、そして必要に応じてノートパソコンのように使えるようになるのです。
マウスとタッチ操作の選択ができる

タブレットによってはタッチ操作だけでなく、マウスでの操作にも対応している製品があります。マウスが使えるようになると、エクセルの使い勝手が大きく変わります。例えば、セルの範囲選択が正確に行えるようになり、ドラッグ&ドロップによるデータの移動やコピーも簡単になります。
タブレットにマウスを接続する方法は、主にふたつあります。Bluetoothでマウスとタブレットを接続する方法と、USBでマウスを接続する方法です。どちらも所有しているタブレットが対応している必要があるため注意して下さい。
パソコンと同じ作業をするのはかなり大変
どんなに性能の良いタブレットを購入し、また環境を整えたとしても、タブレットでパソコンと同等のエクセルの作業をするのは困難が伴います。特にデータを1から作成して、数値や関数を入力といった作業は、タブレットにあまり向いていません。
そもそも、タブレット用のエクセルがパソコンとまったく同じでない上に、複雑な関数の入力や操作性、見やすさなど、さまざまな面でタブレットはパソコンより使いにくくなっています。パソコンと同等の作業クオリティを求めるのであれば、ノートパソコンの方が適しているでしょう。
データの閲覧ならスマホでもできる
エクセルのデータを閲覧するだけなら、エクセルをインストールすればスマートフォンでも確認が可能です。タブレットより小さい画面でタッチ操作をするのですから、かなり使いにくくはあるのですが、データを見るだけなら問題はないでしょう。外出先で急にエクセルのデータをチェックする必要が生じても、確認する箇所が限られているのならスマートフォンの方が効率的です。
スマートフォンのエクセルでも、文字や数値の入力はできます。ただ、さすがにスマートフォンの画面だと操作しやすくはないため、本格的な作業には向きません。
ブラウザ版エクセルならアプリのインストールが不要
エクセルのアプリをインストールする以外にも、ブラウザ版のエクセルを利用する方法もあります。ブラウザ版のエクセルは、MicrosoftのクラウドサービスであるOneDriveやOffice.comを通じてアクセスでき、アプリをダウンロードすることなくエクセルを使用できます。
ブラウザ版エクセルの最大の利点は、インストールが不要なことです。デバイスのストレージを節約できる他、インターネットへ接続できる環境があればどんなデバイスでも使用できます。アプリほど使いやすくはないため、頻繁に使うことはないのですが、いざというときのために覚えておきましょう。
ワードやパワーポイントもタブレットで利用可能

エクセル以外にもタブレットで使用できるMicrosoft Officeのアプリには、ワードやパワーポイントもあります。つまり、仕事などで作成したデータの多くは、タブレットで引き継いで作業をしたり、閲覧・確認したりすることが可能なのです。タブレットがあれば、書類作成、表計算、スライド作成など、仕事で使用するデータの多くを扱えます。
また、クラウドストレージのOneDriveでデータを保存していれば、パソコンで行っていた作業をタブレットで引き継ぎ、さらにパソコンで続きの作業をするといった使い方もできます。
NEC Directのおすすめタブレット
NEC Directではユーザーの用途に合う、さまざまなタブレットを販売しています。そんな数あるタブレットの中でも、エクセルを使用するのに適した、おすすめのタブレットを紹介します。
LAVIE Tab T9

商品詳細はこちら
LAVIE Tab T9は8.8型ワイドとややコンパクトなサイズのタブレットですが、2560×1600と非常に高い解像度のため、エクセルの表を大きく表示することが可能です。しかも、8コアのCPU、8GBのメモリーとスペックが高く、ただのコンパクトサイズのタブレットとは一線を画しています。
サイズがコンパクトなため、常に持ち運べるのもLAVIE Tab T9の特徴のひとつです。そのため、いつでも必要な時にタブレットを取り出し、データを確認、修正できます。常に対応を求められる、ビジネスパーソンにチェックして欲しいタブレットです。