PCを掃除する方法と注意点
初心者でもできる簡単お手入れ
2024.01.16(TUE)
2024.01.16(TUE)
パソコンは使用しているうちに汚れや埃がたまっていき、放置すると不具合の原因になることがあります。しかし、定期的にお手入れをすることで、そのようなトラブルを未然に防ぐことが可能です。パソコンを掃除する方法と注意点について解説します。
目次
パソコンの埃、汚れはトラブルの原因に!

パソコンを使っていると、気づかないうちに吸気口や冷却ファンの周りに埃が溜まっていきます。デスクトップパソコンの場合、吸気口が大きいため大量の埃がついているのを見ることもあるでしょう。
埃が溜まり続けると、パソコンの冷却機能が低下し、熱がこもりやすくなります。熱がこもると、パソコンの動作が不安定になったり、部品が焼けついてしまったりすることもあるので注意してください。また、埃が溜まって冷却ファンが回転しにくくなると、異音が発生することもあります。
これらのトラブルは、定期的に掃除を行うことで予防できます。埃や汚れを放置することは、パソコンの寿命を縮めるだけでなく、突然の故障するリスクも高めます。定期的にお手入れをして、パソコンを長持ちさせましょう。
パソコンが汚れる原因

パソコンが汚れる原因はさまざまですが、いちばんは部屋のなかの埃やチリです。換気の悪い部屋や、あまり掃除をしていない部屋だと空気中の埃が多く、それをパソコンが吸い込んでしまうのです。これにより埃やチリが吸気口や冷却ファンに大量に付着します。
さらにパソコンの近くで飲食をするのも、汚れの原因になります。コーヒーやお茶のしずくがつく、食べかすがキーボードやマウスのあいだに入り込むなど、日々の繰り返しによって汚れが溜まっていきます。キーボードのすき間は特に食べかすが入り込みやすく、キーの動きを悪くしてしまうのです。
どうしてパソコンに埃が溜まるのか、汚れがついてしまうのかを知って、日常の使い方を少しでも気をつけるようにしてください。
パソコンの掃除をする前の準備

パソコンの掃除をするときは、しっかりと準備をしておきましょう。パソコンは壊れやすい電子部品でできているので、細心の注意を払う必要があるのです。パソコンを掃除するうえで大切な準備について解説します。
パソコンを掃除するときに必要な道具
パソコンの掃除では、次にものを用意しておくとスムーズに掃除ができます。すべて必要とは限りませんが、用意しておくと便利です。
エアダスター、ハンドブロワー
キーボードや冷却ファン、吸気口などの狭い部分に溜まった埃を吹き飛ばすのに使用します。
マイクロファイバークロス
ディスプレイやケースについた汚れを拭き取るのに使用します。やわらかい素材でできているため、傷つけることなく汚れを取り除けます。
ブラシ
キーボードのすき間に入り込んだ埃やチリを掃除するのに使用します。ブラシが狭いキーのあいだに入り込んで、埃などをかき出します。
ウェットティッシュ
汚れがひどい場合や油分を取り除くときに使用します。電子部品に水分がつかないように注意が必要です。
静電気防止手袋
パソコン内部の清掃をするときに使用します。電子部品が静電気で故障するのを防ぎます。
これらの道具を使って、パソコンをきれいに保つことで、長く快適に使用できるようになります。パソコンを壊さないよう、適切な使い方をするよう心がけてください。
体に溜まった静電気を除去する
パソコンの掃除をするとき、重要なことに体に溜まった静電気の除去があります。静電気がパソコン内部の電子部品に触れると、破損する原因になるのです。そのため、パソコン内部の掃除をするときは、静電気の除去を必ず行いましょう。体に溜まった静電気を除去する方法には、以下のものがあります。
壁や床に手を触れる
家の壁や床に手で軽く触れることで、体に溜まった静電気を放電させられます
手を水で洗う
手を水で洗うことで表面の静電気を除去できます。手を洗ったあとはしっかりと乾燥させてください
パソコンの電源ケーブルを外す
パソコンの掃除をはじめる前に、電源ケーブルを外しましょう。電源ケーブルを外すことで、電気的なトラブルやショートを防ぎます。電源が入ったままの状態で内部の掃除をすると、ショートが起きるおそれがあります。また、電源が入っている状態で内部の部品に触れると、感電する危険性もあります。
ほかにも、パソコンが誤作動して冷却ファンが作動するなど、さまざまなトラブルの発生が考えられます。そういったトラブルを防ぐためにも、電源ケーブルは外しておきましょう。
パソコンの掃除をする方法

パソコンの掃除を定期的に行うことで正常な状態を維持し、長く使い続けられるようになります。ではどのようにしてパソコンを掃除すればよいのでしょうか。パソコンを適切に掃除する方法を解説します。
ファンの埃、ケースの汚れを取る
パソコンの冷却ファンや吸気口は、埃を吸い込み、付着しやすい部分です。特に冷却ファンは空気を取り込んでCPUなどを冷やすため、大量の埃を溜め込んでしまいます。冷却ファンが正常に動作できるように、定期的に埃を除去しましょう。
まず、吸気口をやわらかい布やブラシを使って、優しく拭き取ります。頑固な汚れや埃は、エアダスターのスプレーを使って吹き飛ばしましょう。頑固な汚れはウェットティッシュなどでこすり取り、水滴が残らないようにから拭きしてください。
吸気口の奥にある冷却ファンは布やブラシでは届かないため、エアダスターなどで埃を吹き飛ばします。これでほとんどの埃を取り除くことができます。
これらの手順を定期的に行うことで、冷却ファンがスムーズに動作できる状態を保てます。
ケースを外して内部の埃を取る
デスクトップパソコンであれば、ケースを取り外して内部を清掃できます。ただしコンパクトなミニパソコンだと部品やケーブルが入り組んでいて内部が複雑なため、あまり知識のない人は避けたほうがよいでしょう。
まず、パソコンのケースを外す前に、電源を切り、電源ケーブルを抜いてください。そして、忘れずに体に溜まった静電気を除去させます。
ケースを外したら、内部の埃の状態を確認しましょう。CPUのファンやヒートシンク周りに特に埃が溜まっていることが多いです。この埃は、エアダスターのスプレーで吹き飛ばすことができます。しかし、喫煙者のいる家庭で使用されているパソコンは、タバコのヤニと埃が混ざり合い、頑固な汚れとなって固着することがあります。このような場合、スプレーだけでは完全には取り除けないことがあるため、ピンセットを使ってていねいに埃を取り除く必要があります。
掃除を行うときは、強くこすったり、無理に部品を外そうとしたりしないよう注意してください。部品を破損させるおそれがあります。
ノートパソコンの場合
ノートパソコンはケースを外すことが難しい構造のため、内部の清掃は自分では行わないでください。ただし、日常的にお手入れとしてできる、外部の清掃は重要です。
ノートパソコンの外側についた汚れは、ウェットティッシュややわらかい布で優しく拭き取ってきれいにできます。また、ノートパソコンも吸気口に埃が溜まるため、エアダスターで吹き飛ばしましょう。
ディスプレイの汚れはやわらかい布で拭き取ることができます力を入れると傷がつくおそれがあるため、軽く拭いてください。キーボードはエアダスターを使って、キーのあいだに溜まった埃を吹き飛ばしましょう。
キーボード、マウスを掃除する方法
キーボードとマウスは直接手で触れるため、汚れやすい部位です。特にキーボードは、食べかすや埃がキーのあいだに入り込みやすく、清掃が必要です。
キーボードにはキーを外せるタイプと外せないタイプがあります。外せるタイプの場合、キーを取り外して、やわらかい布やウェットティッシュで拭き取れます。その後、エアダスターを使って、キーのあいだに溜まった埃を吹き飛ばします。一方、ノートパソコンのキーボードや外せないタイプの場合は、エアダスターで埃を吹き飛ばすだけにとどめましょう。
マウスの表面はウェットティッシュややわらかい布で優しく拭き取ってください。また、ホイール部分は手あかなどが溜まりやすい部分です。布で拭き取れない場合は、ピンセットなどで取り除いてください。
ディスプレイを掃除する方法
ディスプレイの掃除には、専用のウェットティッシュやマイクロファイバークロスを使用します。使用する洗剤によってはディスプレイの表面を傷めるものがあるため、注意してください。特にアルコールは液晶にダメージを与えるため、厳禁です。
ディスプレイの電源を切り、温度が下がってから清掃をはじめましょう。やわらかい布で表面についた埃や指紋などを、優しく拭き取ってください。頑固な汚れがある場合は、ディスプレイ専用のウェットティッシュや洗浄液を布につけて拭き取ります。
表面についた埃を拭き取るだけなら、マイクロファイバークロスでさっと拭くだけでもよいでしょう。定期的にディスプレイを掃除することで、クリアな画面で作業を行えるようになります。
パソコンを掃除するときの注意点

パソコンを掃除するときは、いくつかの注意点があります。精密機械なので正しく掃除をしないと、パソコンにダメージを与えてしまうおそれがあるのです。徹底的に掃除をしようとして、うっかり誤った清掃をしないよう注意してください。
水や洗剤を使用しない
パソコンの掃除では水や一般的な洗剤を使用してはいけません。これはパソコン内部の電子部品に水滴などがついて、故障などを引き起こすがあるためです。特に水はショートや腐食などの原因となるため、絶対に避けてください。
ただし、パソコンの一部であれば専用の洗浄液があるため、それらを使用して掃除することが可能です。ディスプレイ専用の洗浄液やクロスなどが市販されているため、頑固な汚れがあるときはそれらを使用しましょう。
エアダスターを使うときは火気厳禁
エアダスターは勢いよく気体を吹き出し、パソコンの内部にまで入り込んだ埃を吹き飛ばしてくれる非常に便利な道具です。しかし、エアダスターを使用するにあたっては、いくつかの注意点があります。
エアダスターには可燃性ガスが含まれているため、火気の近くでの使用は絶対に避けましょう。発火するリスクがあります。また、室内で使用する場合は、ガスが部屋のなかに溜まらないように、しっかりと換気を行うことが大切です。掃除をするときは、窓を開けておきましょう。
自分にできることだけ行う
パソコンの清掃は、適切に行うことが大切です。ところが、適切に行わないと、かえって故障の原因になり、パソコンの寿命を縮めるおそれがあります。
特にノートパソコンは、細かいパーツが多く、一度外してしまうともとに戻しにくいものもあります。そのため、自分にとって難しいと感じる作業は無理に行わず、自分で確実に行える範囲内での清掃にとどめることが大切です。過度な力を入れたり、知識がないまま部品を取り外したりはせず、安全にそして効果的に掃除を進めていきましょう。
パソコンを汚さないためのポイント
そもそもパソコンを汚さないことが大切です。日々使用するものですから、汚れてしまうのは仕方ありません。しかし、防ぐことができるものは防ぎ、できるだけ負担がかからないようにパソコンを維持していきましょう。パソコンを汚さないためにできることを紹介します。
小まめにパソコンの清掃をする
小まめにパソコンを清掃することで、大がかりな清掃をせずに済みます。少し埃がついたら拭き取ることを習慣化することで、エアダスターを使うような清掃の回数を減らせるようになるのです。
また、キーボードやディスプレイの表面などは、使用中に気づかないうちに汚れが付着しています。これらの汚れが長期間放置されるとこびりついてしまい、なかなか落ちにくくなることがあります。そうなる前に、定期的にさっと拭き取るだけの簡単なお手入れを行うことで、パソコンを清潔に保ち、快適な使用環境を維持できます。
パソコンを部屋のすみに設置しない
パソコンの汚れで寿命に大きく影響するのは、なんといっても埃です。埃を大量に吸い込むことで冷却ファンなどの動きが悪くなり、パソコンの内部の熱が下がらず、悪影響を及ぼしています。
そのため、パソコンを設置する場所は重要です。部屋のすみや壁際など、埃が溜まりやすい場所にパソコンを設置すると、大量に吸い込んでしまうおそれがあります。パソコンは通気性のよい、埃の溜まりにくい場所に設置しましょう。ノートパソコンもベッドの上などを避けて使うことをおすすめします。
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