持ち運びに適したノートパソコンの重さやサイズは?
その他の選定要素も詳しく解説
2024.06.13(THU)
2024.06.13(THU)

ノートパソコンを持ち運びする人にとって、重さやサイズなどは重要な選定基準になります。しかし、どのくらいの重さやサイズが持ち運びしやすいのか、具体的なイメージは湧かないものです。持ち運ぶ頻度や必要な性能、用途などを考慮して、最適な重さやサイズを決めなければなりません。そのためには、ノートパソコンの重さやサイズに関する大まかな目安を把握しておく必要があります。この記事では、ノートパソコンを選ぶ際の重さや画面サイズの目安、重さ別のおすすめ製品を紹介します。目的に合う重さやサイズのノートパソコンを購入するために役立つ内容なので、ぜひ参考にして下さい。
ノートパソコンの平均的な重さとは?

現在、市場に出回っている平均的なノートパソコンの重さは、おおよそ1〜2kg程度になります。この範囲内であれば、日常的に持ち運ぶ際にも負担が少ないでしょう。近年のノートパソコンは、技術進化により薄型化が進んでいます。また、光学ドライブを非搭載にするのがトレンドとなっており、軽量モデルが多く市場に登場しているのも特徴です。これにより、ユーザーはノートパソコンの持ち運びや外出先での作業を、より気軽にできるようになっています。
前述した通り、重さの平均は1〜2kgです。しかし、2kg以下のモデルでも重さによって使用感が異なります。次章では、重さによる違いをより詳しく解説します。
ノートパソコンを選ぶ時の重さの目安は?重量ごとの特徴を比較!

ノートパソコンの使用感は重さによって異なります。ここでは、重量ごとの使用感や特徴を解説します。
1kg以下は軽いがマグネシウム合金・カーボンなど高価な素材を使っているケースが多い
1kg以下のノートパソコンは、その軽さから持ち運びに最適です。多くの場合、13インチ前後の小型モデルであり、画面サイズに問題がなければ良い選択肢といえます。また、マグネシウム合金やカーボンなどの高価な素材を使用していることが多いのが特徴です。これらの素材は軽量でありながら頑丈で、リサイクルも可能です。特にマグネシウム合金はアルミニウムより約3割軽く、カーボンはスーパーカーにも利用されるほどの高い剛性を持っています。これらの特性から、1kg以下のノートパソコンは持ち運びの利便性を求めるユーザーにとって理想的な選択といえるでしょう。ただし、高価な素材を使用している場合は価格が高くなります。
1kg〜1.5kgなら軽量で持ち運びしやすい
重さ1kg〜1.5kgのノートパソコンは、バリエーション豊かで好みのモデルを見つけやすいのが特徴です。この重さであれば、毎日の通勤や出張など、ビジネスシーンでの使用はもちろん、プライベートでの持ち運びにも適しています。また、軽量化に特化したモデルではないため、その他のスペックもバランス良く設計されている傾向があります。1.5kg以下のノートパソコンは、日常的な移動でも負担が少なく、利便性と機能性の両方を兼ね備えた多くの人におすすめできる重さです。
1.5kg〜2kgでも持ち運びはできる
1.5kg〜2kgの重さには、多様なモデルが販売されています。若干負担を感じますが、まだ持ち運びができる範囲の重さです。また、画面サイズも15インチ程度まであり、視認性や利便性に優れているため、作業効率の面で利点があります。無理に小さなサイズのノートパソコンを購入すると、使いづらく感じて後悔するかもしれません。1.5kg〜2kgのノートパソコンは、少し重くなっても大きな画面サイズがほしい人におすすめです。
2kg以上は持ち運び頻度が少ない人におすすめ
2kg以上のノートパソコンは、持ち運びにおいてはかなりの負担になることがあります。この重さのノートパソコンは、持ち運びよりも性能を重視する傾向があります。毎日の持ち運びはストレスの原因になり得るため、頻繁に移動することが少なく、主に自宅や職場で使用する人におすすめです。また、高性能なパーツを搭載していることが多いため、作業効率や多機能性を求める人にも適しています。
ゲーミングやクリエイター向けノートパソコンは重くなりがち
ゲーミングやクリエイター向けのノートパソコンは、高性能なパーツが搭載されているため重くなりやすい傾向があります。特に、高性能なグラフィックボードや大容量のバッテリー、大型の冷却システムなどが重量増加の要因です。また、画面の大きさや画質にもこだわっており、結果的にサイズが大型化しやすくなっています。そのため、1kg台の軽量なモデルに比べ、2kgを超えるモデルの方が多くなってます。ゲーミングやクリエイティブな作業に最適化されたノートパソコンは、性能重視のユーザーにとって最良の選択となりますが、持ち運びのしやすさには妥協が必要になるでしょう。
重さの軽いノートパソコンを購入する際の注意点

重さの軽いノートパソコンを購入する際の注意点は、「バッテリー持ちが悪いモデルもある」ことや「放熱性が低いことがある」ことです。それぞれの具体的な注意点を解説します。
バッテリー持ちが悪いモデルもある
軽量なノートパソコンを選ぶ際には、バッテリー持ちに注意が必要です。中には重さを軽くするためにバッテリーの容量を減らしているモデルも存在します。持ち運びが便利であっても、頻繁に充電が必要であれば、不便を感じる場面が多くなるでしょう。特に、高性能モデルは消費電力が多く、バッテリーの持ちが悪くなる傾向があります。また、新しいノートパソコンの方が電力効率が良い傾向にあるため、バッテリー持ちを重視する場合は、中古モデルの購入は避けた方が無難です。ノートパソコンを選ぶ際は、重さと合わせてバッテリー持ちにも注目しましょう。
放熱性が低いことがある
ノートパソコンの小型化や軽量化において、放熱性能の低下が問題になることがあります。パソコン内部の温度が上昇し過ぎると故障や性能低下の原因になるため、放熱性能は非常に重要です。放熱性能が十分でない場合、CPUなどの重要なパーツの性能を十分に引き出せない可能性があります。これでは、高性能なパーツを搭載していてもイメージ通りに動作してくれないかもしれません。軽量なノートパソコンを選ぶ際には、製品ページやレビューで放熱性能に関する情報を確認することをおすすめします。適切な放熱設計が採用されたモデルを選ぶことで、性能低下や熱暴走のリスクを軽減できるでしょう。
持ち運びがしやすいノートパソコンの画面サイズは?

ノートパソコンを選ぶ際は、重さだけでなく、画面サイズも重要な選定基準です。以下は、各サイズの特徴になります。
- 「12インチ〜14インチ」は軽くて持ち運びにおすすめ
- 「15インチ〜16インチ」は利便性が高く持ち運びもしやすい
- 「17インチ以上」は重いので据え置き使用が良い
各サイズの具体的な特徴や注意点を解説します。
「12インチ〜14インチ」は軽くて持ち運びにおすすめ
持ち運びを頻繁にする人にとって、12インチから14インチのノートパソコンは最適なサイズです。このサイズのパソコンはA4サイズに近く、ビジネスバッグに収まりやすいため通勤や出張時の負担を少なくできます。また、出先でスペースが限られている場合でも、このサイズのノートパソコンなら快適に作業ができます。ただし、画面が小さいため、複数のウィンドウを開いて作業する際には少々不便を感じるかもしれません。キーボードも小さくなるので、打ちやすさに関しても事前にチェックすることが大切です。
「15インチ〜16インチ」は利便性が高く持ち運びもしやすい
15インチから16インチのノートパソコンは、自宅や職場での使用が主で、週に数回持ち運びをする人に最適です。12〜14インチのモデルに比べると若干大きく重いですが、持ち運びにも十分対応できるサイズです。このサイズのノートパソコンは、画面が大きく作業効率が向上するため、持ち運びやすさと性能のバランスが取れています。ゲームや動画編集など、画面の大きさが重要な作業でも快適に楽しめるのも魅力です。汎用性が高く、多目的に使用するユーザーには理想的な選択肢といえるでしょう。
「17インチ以上」は重いので据え置き使用が良い
17インチ以上のノートパソコンは、デスクトップの代わりとして使いたい、あるいは自宅や職場内での移動が主な人におすすめです。画面が大きいためデスクトップのような使い心地で、複数のウィンドウを開いても快適に作業できます。また、高性能モデルが多く、性能を重視する人にも適しています。しかし、2kg以上のモデルが多いため、持ち運びや外での作業には向いていません。大画面や高い性能が必要なユーザーにとっては、最適な選択肢といえます。
重さの軽いNECのおすすめノートパソコン
NECは、スペックをカスタマイズできるBTO(Build To Order)パソコンを多く取り揃えています。また、品質管理を徹底した国内生産を行っているのも特徴のメーカーです。ここからは、NECが販売するおすすめノートパソコンを、重さ別に紹介します。
「1kg以下」のおすすめノートパソコン
まずは、1kg以下のおすすめノートパソコンを紹介します。
LAVIE Direct N13

LAVIE Direct N13は、持ち運びに適した9.72kgの軽量ボディが特徴のノートパソコンです。画面サイズは13.3型ワイドと広めの液晶を採用していますが、「狭額縁液晶」にすることで、スリムかつコンパクトなサイズを実現しています。バッテリー駆動時間も10.5時間あり、外出先でも落ち着いて作業できます。さらに、MIL規格やNEC独自の落下試験、面加圧試験の基準をクリアした堅牢性の高いボディを備えており、万が一の落下などによる故障リスクを軽減できるのも魅力です。重さやサイズ感などを重視するモバイルメインの人におすすめできるノートパソコンです。
OS | Windows 11 (Home/Pro) |
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CPU | AMD Ryzen(3 7330U/5 7530U/7 7730U) |
グラフィックボード(GPU) | AMD Radeon グラフィックス (プロセッサーに内蔵) |
メモリ | 8〜16GB |
ストレージ | 256GB〜1TB |
外部インターフェイス | ・USB Type-C × 1(USB Power Delivery 3.0対応、DisplayPort出力機能付き、パワーオフUSB充電機能付き) ・USB Type-A × 2 ・HDMI × 1 ・LAN × 無し/USB-LAN変換アダプタ ・SDカードスロット × 1 ・ヘッドフォンマイクジャック × 1 |
画面サイズ | 13.3型ワイド LED IPS液晶(広視野角・ノングレア)(Full HD) |
重量 | 972g |
LAVIE Direct NEXTREME Carbon

LAVIE Direct NEXTREME Carbonは、軽さや耐久性だけでなく、使いやすさも追求したハイスペックなノートパソコンです。カーボン素材を使用することで、超軽量&堅牢なボディになっています。MIL規格やNEC独自の耐久テストをクリアしており、信頼性の高さも魅力です。また、2種類のコアを使い効率的にデータ処理を行う「Intelプロセッサー」や、高速かつ耐衝撃性に優れた「SSD(PCle)」なども搭載しています。さらに、最長約22.6時間使用できる大容量バッテリーも備えているので、外出先での作業も安心です。軽さや耐久性、性能全てにおいて高い性能を求める人におすすめのノートパソコンです。
OS | Windows 11 (Home/Pro) |
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CPU | Intel Core (i5-1335U/i7-1355U) |
グラフィックボード(GPU) | Intel Iris Xe グラフィックス(プロセッサーに内蔵) |
メモリ | 16〜32GB |
ストレージ | 256GB〜2TB |
外部インターフェイス | ・USB Type-C × 2(Thunderbolt 4、USB Power Delivery 3.0対応、DisplayPort出力機能付き、パワーオフUSB充電機能付き) ・USB Type-A × 1 ・HDMI × 1 ・LAN × 無し/USB-LAN変換アダプタ ・microSDカードスロット × 1 ・ヘッドフォンマイクジャック × 1 ・nano SIMカードスロット×1 |
画面サイズ | 14.0型ワイド LED IPS液晶(広視野角・高色純度・ノングレア)(WUXGA) |
重量 | 929〜943g |
「1kg〜1.5kg」のおすすめノートパソコン
次に、重さと利便性のバランスが取れた「1kg〜1.5kg」のおすすめノートパソコンを紹介します。
LAVIE Direct N14 Slim

LAVIE Direct N14 Slimは、14インチの使いやすい画面サイズと1.24kgの持ち運びに適した重さを兼ね備えたノートパソコンです。14インチでもこの軽さを実現しているのは、ボディ素材にマグネシウム合金を使用しているからです。また、パネルには広い視野角や優れた色表現が魅力のIPS液晶パネルを採用しています。さらに、指紋センサ認証や、バックライトキーボードなど、利便性を高める機能も搭載しています。多様なシーンに対応できる、オーソドックスなノートパソコンがほしい人におすすめです。
OS | Windows 11 (Home/Pro) |
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CPU | AMD Ryzen(3 7330U/5 7530U/7 7730U) |
グラフィックボード(GPU) | AMD Radeon グラフィックス (プロセッサーに内蔵) |
メモリ | 8〜16GB |
ストレージ | 256GB〜1TB |
外部インターフェイス | ・USB Type-C × 1(USB Power Delivery 3.0対応、DisplayPort出力機能付き、パワーオフUSB充電機能付き) ・USB Type-A × 2 ・HDMI × 1 ・LAN × 無し/USB-LAN変換アダプタ ・SDカードスロット × 1 ・ヘッドフォンマイクジャック × 1 |
画面サイズ | 14.0型ワイド LED IPS液晶(広視野角・ノングレア)(Full HD) |
重量 | 1.24kg |
「1.5kg〜2kg」のおすすめノートパソコン
画面が大きく作業しやすい「1.5kg〜2kg」のおすすめノートパソコンを紹介。
LAVIE Direct N15 Slim

LAVIE Direct N15 Slimは、スリムでスタイリッシュなデザインが特徴のノートパソコンです。モニターのベゼルが狭く、すっきりとした印象で画面に集中できます。本体厚は約17.9mm、重さは約1.65kgと、持ち運びがしやすいサイズや重量です。CPUは第13世代のIntel Coreプロセッサーを搭載しており、簡単な画像や動画の編集にも対応できます。さらに、15.6インチ フルHD液晶を採用。ノングレアなので画面が見やすく目に優しいモニターです。日常使いにちょうど良いコストパフォーマンスに優れたノートパソコンを探している人におすすめです。
OS | Windows 11 (Home/Pro) |
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CPU | Intel Core (i3-1305U/i5-1335U/i7-1355U) |
グラフィックボード(GPU) | Intel lris Xe、Intel UHD |
メモリ | 8〜16GB |
ストレージ | 256GB〜1TB |
外部インターフェイス | ・USB Type-C × 1(USB Power Delivery 3.0対応、DisplayPort出力機能付き、パワーオフUSB充電機能付き) ・USB Type-A × 2 ・HDMI × 1 ・LAN × 1 ・ヘッドフォンマイクジャック × 1 ・SDメモリーカードスロット×1 |
画面サイズ | 15.6型ワイド LED液晶(ノングレア)(Full HD) |
重量 | 1.65kg |
「2kg以上」のおすすめノートパソコン
高いスペックを持つ「2kg以上」のおすすめノートパソコンを紹介します。
LAVIE Direct N15(R)

LAVIE Direct N15(Rは、多様な用途に対応できるハイスペックなノートパソコンです。CPUには、AMD Ryzen 7000シリーズを採用。高いマルチタスク能力を持っており、複数の作業を効率よく進められます。グラフィックス性能も高く、動画編集やライトなオンラインゲームなどにも対応可能です。使いやすさにもこだわっており、キートップ中央にくぼみのある「シリンドリカル構造」や、タイピングしやすい傾斜をつけた「リフトアップヒンジ」など、細かなところにも配慮されています。ハイスペックで使いやすいモデルを探している人におすすめです。
OS | Windows 11 (Home/Pro) |
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CPU | AMD Ryzen(3 7330U/5 7530U/7 7730U) |
グラフィックボード(GPU) | AMD Radeon グラフィックス (プロセッサーに内蔵) |
メモリ | 8〜32GB |
ストレージ | 256GB〜2TB |
外部インターフェイス | ・USB Type-C × 1 ・USB Type-A × 2 ・HDMI × 1 ・LAN × 1 ・ヘッドフォンマイクジャック × 1 |
画面サイズ | 15.6型ワイド スーパーシャインビューLED IPS液晶(広視野角)(Full HD) |
重量 | 2.2kg |
「500kg以下」のおすすめタブレット
最後に、ノートパソコンとしても使える「500g以下」のおすすめタブレットを紹介します。
キーボードを使えるタブレット「LAVIE TAB11」

LAVIE TAB11は、美しい映像が楽しめる大画面のタブレットPCです。11.2インチ・11.5インチのディスプレイを搭載しているので、外出先のちょっとした作業に十分対応できます。最大120HzのリフレッシュレートやHDR 10+に対応しているので、滑らかで臨場感溢れる動画やゲームが楽しめるのも魅力です。その他にも、転送速度の速い高性能プロセッサーや、立体音響技術の採用など、多彩な機能が搭載されています。キーボードやデジタルペンのオプションもあるので、タブレットをノートパソコンの代わりに使いたい人にもおすすめです。
OS | Android (12/12L) |
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CPU | Media Tek Kompanio 1300T 2.6GHz(4コア)+2.0GHz(4コア)(計8コア) |
メモリ | 6〜8GB |
ストレージ | 128〜256GB |
外部インターフェイス | ・USB Type-C × 1(Display Port出力機能付き) ・micro SDメモリーカード(外部メモリ)×1 |
画面サイズ | 11.2インチワイド/11.5インチワイド |
重量 | 480g |
重さ以外も大切!ノートパソコンを選ぶその他の要素やスペック

重さや画面サイズも重要ですが、ノートパソコンを選ぶ際にはその他にもチェックすべき要素やスペックがあります。具体的な内容は以下の通りです。
- 耐久性
- CPU
- グラフィックボード(GPU)
- メモリ
- ストレージ
- モニターの解像度や加工処理
- 搭載機能
それぞれをチェックする際のポイントや用途別のおすすめスペックなどを解説します。
1|耐久性
持ち運ぶ機会が多いノートパソコンでは、堅牢性が非常に重要です。物理的な衝撃、例えば落下や物をぶつけると故障の原因になります。出張や取引先での不具合や故障はビジネス上で大きなリスクです。耐久性を確認する1つの指標として「MIL規格」があります。これは、アメリカ国防省が定めており、高い耐久性を持つ製品に与えられる規格です。また、カーボンやマグネシウム合金などの素材は、強度が高く軽量なのが特徴です。堅牢性を重視する人は、これらの素材を使用したモデルを検討すると良いでしょう。
2|CPU
CPUはノートパソコンの「脳」ともいえる部分で、パソコン全体の処理能力を左右します。他のパーツが優れていても、CPUの性能が低ければ十分な処理能力が得られません。選択するCPUは用途によって異なります。例えば、文書作成やインターネット閲覧などの軽作業であれば、低消費電力で処理能力も十分なエントリークラスのCPUで十分です。
一方、動画編集や3Dモデリングなどの重い作業を行う場合は、高性能なCPUを選ぶ必要があります。Intelの製品では、Core iシリーズが一般的な用途に適しています。エントリーモデルのCore i3は、事務やブラウジングなどの軽い作業に適しており、高い処理能力を持つCore i5やi7は、動画編集やPCゲームなど多様な作業に対応可能です。まずは用途や目的を明確にして、自分に合ったCPUを選択しましょう。
3|グラフィックボード(GPU)
グラフィックボードは、画像処理や動画再生など、グラフィックに関わる作業を担うパーツです。一般的なオフィス業務やWebブラウジングなどでは、CPUに内蔵されているGPUで十分対応できます。しかし、ゲームや動画編集、3Dモデリングなど、グラフィック処理が重要な用途では、専用のグラフィックボードが搭載されているモデルを選ぶことが重要です。専用のグラフィックボードは、内蔵GPUに比べてより高い処理能力を持ち、複雑なグラフィック処理をスムーズに行うことができます。そのため、クリエイティブな作業や高度なゲーミングには、専用GPUを搭載したノートパソコンを選択しましょう。
4|メモリ
メモリは、システムやアプリケーションが一時的にデータを格納するための重要なパーツです。メモリ容量が不足すると、パソコンの動作が遅くなったり、フリーズしたりするリスクが高まります。基本的な作業の場合は8GBのメモリで事足りますが、マルチタスクをすることが多い場合や動画編集、高度なグラフィック処理をする場合は、16GB以上のメモリがおすすめです。なお、ノートパソコンの中には後からメモリを追加したり交換したりすることができないモデルもあるので、事前に確認しておきましょう。
5|ストレージ
ストレージはノートパソコンのデータを長期的に保存するパーツで、HDD(ハードディスクドライブ)とSSD(ソリッドステートドライブ)の2種類が主流です。SSDはHDDに比べて高速で静か、軽量ですが、価格が高めです。一方、HDDは大容量で価格が手頃ですが、動作速度が遅く、重量が重い傾向にあります。基本的な用途では256GBから512GBのSSDが適していますが、大量のデータを扱う場合は1TB以上の容量がほしいところです。コストパフォーマンスを良くするには、アプリケーションなど動作速度が求められるものをSSDに保存し、画像や動画などを容量の大きなHDDに保存すると良いでしょう。
6|モニターの解像度や加工処理
モニターの解像度はノートパソコンの視認性に影響を与えます。現在、フルHD(1920x1080)解像度が主流で、多くの作業を問題なくこなせます。今後の主流になるであろう4K解像度は、高解像度のコンテンツを楽しみたい場合やプロのクリエイティブ作業に適しています。しかし、小さなモニターで解像度が高過ぎると、文字が小さく視認性が悪くなるので事前に確認しておきましょう。
また、ディスプレイの表面加工には、非光沢(ノングレア)、光沢(グレア)、半光沢(ハーフグレア)の3種類があります。ノングレアは反射が少なく目に優しいですが、色彩の鮮やかさは控えめです。グレアは色が鮮やかでコントラストが高いですが、反射や指紋が目立ちます。ハーフグレアはこれらの中間的な特性を持ちます。
7|搭載機能
ノートパソコンの利便性は、搭載している機能によって異なります。利便性に影響する機能の例は以下の通りです。
- 外部モニターに出力できる「HDMI端子」「DisplayPort端子」
- コンテンツの再生やデータ転送に便利な「光学ドライブ」
- リモート会議や通話に必要な「Webカメラ」「マイク」
- 事務作業に役立つ「テンキー」
- オフィス作業で使用頻度が高い「Microsoft Office」
搭載している機能が少ない場合、別途購入する必要が出てくるかもしれません。追加でパーツを購入すると、持ち運びの手間も増えるので注意が必要です。コストパフォーマンスにも影響する要素なので、自分に必要な機能を洗い出した上で選択しましょう。なお、Microsoft Officeはサブスクリプションで購入できるため、搭載されていなくても問題はありません。
ノートパソコンは重さに加え機能性やコストも加味して選択しよう!
持ち運びする機会が多いノートパソコンは、重さやサイズが重要な選定基準になります。用途や目的を明確にした上で、自分に合った重さのノートパソコンを選択して下さい。また、CPUやメモリなど、使いやすさに影響する基本的な要素もチェックしておきましょう。NECでは、軽くて持ち運びに適したモデルや、デスクトップに引けをとらない高性能なモデルなど、多様なノートパソコンを用意しています。公式のECサイトでは、お得なクーポンの発行や旧モデルお買得セールなどを開催しているので、ぜひ確認してみて下さい。
NEC LAVIE公式サイトはこちら