パソコンのスペックを分かりやすく解説!
各パーツの基礎知識や選び方まで
2024.06.13(THU)
2024.06.13(THU)

パソコンを購入する際は、目的に合うスペック構成にすることが重要です。用途に適していないスペックのパソコンを購入すると、快適に動作しない恐れがあります。そのため、CPUやメモリなどの各パーツの役割や、用途別に必要なスペックを把握しておく必要があります。この記事では、パソコンの性能や利便性に影響するスペックの全体像を認識した上で、各パーツの詳しい内容を解説します。自分に必要なスペックや選び方が分かる内容なので、ぜひ参考にして下さい。
パソコンのスペック(性能)とは?全体像を分かりやすく解説

パソコンを選ぶには、まずスペックについて理解しなければなりません。パーツごとの特性や、利便性にどのような影響を与えるのか認識することで、自分に必要なスペックが見えてきます。ここでは、パソコンのスペックの全体像を解説します。
パソコンのスペックに影響する主なパーツ
パソコンは多くのパーツが使われており、それぞれ役割が異なります。下の表は、パソコンの性能に直接影響する主なパーツや、利便性に影響する要素について解説したものです。
パーツ / 要素 | 役割や利便性への影響 |
---|---|
OS | システムの基盤となるソフトウエア。操作性や互換性に影響する |
CPU | 処理全般の速度と効率に影響する。作業効率が向上する |
グラフィックボード (GPU) | 画像処理を速さに影響する。映像のクオリティを高める |
メモリ | 一時的にデータを保持するパーツ。 容量が多いほど複数の作業を同時に処理できる |
ストレージ | データ保存容量とアクセス速度に影響。 SSDは高速、HDDは容量が多い |
インターフェース | USBやHDMIポートなどの外部接続端子。 マルチモニター化などに役立つ |
モニター | 画面の大きさや解像度。視覚的な快適さに影響する |
搭載機能 | Webカメラやテンキーなど、利便性が向上する |
重量、素材 | 重量は携帯性に影響する。素材は耐久性や外観に影響する |
バッテリー駆動時間 | 電源につながず使用できる時間。 モバイル利用のしやすさに影響する |
以上のパーツ・要素を認識しておくことで、目的に合ったパソコンを選びやすくなります。
パソコンのスペックが足りないと利便性や効率が低下する
スペックが足りないパソコンを購入すると、多くの問題が発生します。例えば、複数のアプリを同時に使用する際、パフォーマンスが低下して動作が遅くなることがあります。また、グラフィック処理が必要なゲームや3Dモデリングのソフトを使用する際に、グラフィックスの品質が落ちたり、快適に操作できなかったりする可能性もあるでしょう。
加えて、メモリの容量が不足している場合、複数のタブやアプリを同時に開くことができず、作業の効率が低下するのもデメリットです。ストレージの容量が小さい場合は、データの保存スペースに制限が生じ、頻繁にデータの整理が必要になります。これらの問題を避けるためにも、用途に応じて十分なスペックを持つパソコンを選ぶことが重要です。
必要以上のハイスペックもコスパが悪くなる
パソコンには、初心者向けのエントリーモデルからプロ向けのハイスペックモデルまで、幅広いスペックのパソコンが存在します。自分の用途を大幅に超えるスペックのパソコンを選ぶと、コストパフォーマンスの低下につながるので注意が必要です。例えば、一般的な文書作成やWebブラウジングの用途で、最先端のグラフィックボードや高性能CPUを搭載したパソコンを選んでも、その性能を発揮できません。ただし、利便性が悪くなるわけではないので、長期間にわたってパソコンを使用したい場合、やや高めのスペックを選ぶことはよい選択といえます。
使っているパソコンのスペックの見方は?Windows・macで確認する方法

現在パソコンを使っている人はスペックを確認してみましょう。使っているパソコンのスペックを把握することで、現状の足りない部分を洗い出す参考になります。ここでは、Windows OS・mac OSそれぞれの確認方法を解説します。
Windows11の確認方法
Windows 11でパソコンのスペックを確認する方法は以下の通りです。
1.スタートメニューを開く
2.「設定(歯車のアイコン)」をクリックする
3.「システムカテゴリ」を選択します。
4.「バージョン情報」を選択する
5.デバイス仕様(OS、プロセッサ、メモリ(RAM)など)とWindows仕様(エディション、バージョン、インストール日など)が表示される
グラフィックボードを確認する方法は以下の通りです。
1.「設定(歯車のアイコン)」をクリックする
2.「ディスプレイ」を選択する
3.「関連設定」にある「ディスプレイの詳細設定」を選択する
4.「ディスプレイ1のアダプターのプロパティを表示します」を選択する
以上の手順で各スペックを確認できます。
mac OSの確認方法
mac OSでパソコンのスペックを確認する方法は以下の通りです。
1.Appleメニュー(画面左上のリンゴマーク)をクリックする
2.「システム設定」を選択する
3.サイドバーの「一般」を選択する
4.「情報」を選択する
5.機種のCPUやメモリ、OS、ディスプレイ、ストレージ、シリアル番号などが表示される
システムレポートボタンをクリックすると、ハードウエア、ソフトウエア、ネットワークなど、より詳細な情報を確認できます。ストレージタブを選択すると、内蔵ストレージの容量と使用状況が確認できます。
パソコンのスペックに影響する要素や用途別に必要なスペックを分かりやすく解説!

冒頭で紹介したスペックについて、より詳細に解説していきます。解説するスペックや要素は以下の通りです。
- パソコンを制御する「OS」
- パソコンの頭脳「CPU」
- 画像処理を行う「グラフィックボード」
- 処理速度を高める「メモリ」
- データを記録する「ストレージ(HDD・SSD)」
- 接続できる機器に影響する「接続端子(インターフェース)」
- 作業効率や視認性に影響する「モニター(ディスプレイ)」
- 利便性を高める「搭載機能」
- 持ち運びや堅牢性に影響する「重量・素材」
- 外出先での使用を快適にする「バッテリー駆動時間」
それぞれの具体的な役割や重要性、用途別に必要なスペックなどを解説します。
パソコンを制御する「OS」
OSとはOperating System(オペレーティングシステム)の略称で、パソコン全体の動作を管理・制御するためのソフトを指します。ここでは、代表的なOSの「Windows OS」「mac OS」「Chrome OS」について解説します。
Windows OS
Windows OSは、世界中で最も使用されているオペレーティングシステムです。幅広いニーズに対応し、多様なアプリやソフトが利用できるため、ビジネスシーンで広く採用されています。特に、オフィスワークやデータ処理における互換性と柔軟性の高さが魅力です。また、多くのPCゲームはWindows OSを想定して作られています。Windows OSを搭載したパソコンは各社からさまざまなモデルが販売されており、選択肢が多く、コストパフォーマンスに優れていることも特徴です。特別なこだわりのない人は、Windows OSを選択することをおすすめします。
mac OS
mac OSは、Apple製のパソコンであるMacで使用されるオペレーティングシステムです。デザインや使い勝手のよさ、セキュリティの強さで知られており、特にクリエイターから支持されているOSです。グラフィックデザインや動画編集、音楽制作など、クリエイティブな作業を行うユーザーに最適な環境を提供してくれます。また、直感的なUIや高性能なアプリを搭載しているのも魅力です。ただし、バリエーションが少なく価格が高い点や、Windows OSに比べると互換性が劣る点は考慮しておく必要があります。
Chrome OS
Chrome OSはGoogleが開発したオペレーティングシステムで、主にChromebookというノートパソコンで採用されています。このOSは軽量で高速なことが特徴で、クラウドベースの作業に最適化されています。また、シンプルな操作性と安全性に優れており、教育現場やライトユーザーに適したOSです。ただし、ゲームや高度なアプリの使用には向いていないため用途は限られます。基本的にクラウドと連携して使うことが前提の人が検討するOSです。
パソコンの頭脳「CPU」
CPUとは、Central Processing Unit(中央演算処理装置)の略称で、パソコンにおける全体の計算処理を担当します。CPUの性能はパソコンの全体的な速度に直接影響を及ぼし、性能が足りなければスムーズに作業ができません。必要な性能は、使用するソフトの種類や作業の内容によって異なります。例えば、基本的なオフィス作業にはエントリークラスのCPUで十分ですが、動画編集やPCゲームなどの高負荷な作業にはより高性能なCPUが必要です。下の表は、IntelのCPUのグレードと、それに適した用途をまとめた表になります。
CPUグレード | 用途 |
---|---|
Intel Celeron, Pentium | 基本的な文書作成やインターネット閲覧など |
Intel Core i3 | オフィス作業や軽度のマルチタスクなど |
Intel Core i5 | 高度なオフィス作業や軽い画像編集など |
Intel Core i7, i9 | 重いゲームや動画編集、3Dモデリングなど |
画像処理を行う「グラフィックボード」
グラフィックボード(GPU)は、パソコンでの画像処理を担当し、ゲームや3DCG制作など高度なグラフィック処理が必要な作業において重要な役割を果たします。一般的な事務作業などは、CPUに内蔵しているGPUで問題ありません。グラフィックボードの性能が足りない場合、グラフィックのクオリティが低下したり、スムーズに動作しなかったりします。主なメーカーは、シングルタスク性能が高い「NVIDIA」と、マルチタスク性能が高い「AMD」の2社です。グラフィックボードの種類(NVIDIA)と、適した用途は以下の通りです。
グラフィックボード | 用途 |
---|---|
NVIDIA GeForce GTX 1650 AMD Radeon RX 5500 |
軽いゲームや動画編集など |
NVIDIA GeForce RTX 3060 AMD Radeon RX 6600 |
中負荷レベルのゲームや動画編集など |
NVIDIA GeForce RTX 3070以上 AMD Radeon RX 6700 XT以上 |
高負荷のPCゲームや4K動画編集、VRアプリ制作など |
グラフィックボードは上記以外にも多くの種類があるので、目的に合わせて選択することが大切です。
処理速度を高める「メモリ」
メモリはパソコンにおける短期記憶のようなもので、作業中のデータやプログラムを一時的に保持するのが役割です。メモリ容量が多いほど、多くのデータやアプリケーションを同時に処理することができ、パソコンの処理速度が向上します。大きな机の方が、より多くの作業をこなせるというイメージです。下の表では、メモリ容量に応じて対応できる用途を示しています。
メモリ | 用途 |
---|---|
4GB | 基本的な文書作成やインターネット閲覧など |
8GB | オフィス作業や軽度のマルチタスク、軽い画像・動画編集など |
16GB | 高度なマルチタスクや重い画像・動画編集、PCゲームなど |
32GB | 重いPCゲームやVRコンテンツの制作、4K以上の複雑な動画編集、機械学習、3Dモデリングなど |
データを記録する「ストレージ(HDD・SSD)」

ストレージはデータを長期間保存するためのパーツで、HDD(ハードディスクドライブ)とSSD(ソリッドステートドライブ)の2つがあります。HDDは大容量のデータを低コストで保存できるものの読み書きの速度が遅く、SSDは読み書きの速度は高速ですが、コストが高い点が特徴です。下の表では、容量ごとに対応できる用途を示しています。
SSD | 用途 |
---|---|
128GB | 軽いオフィス作業や文書作成などをする |
256GB | 文書や画像・動画を少量保存する |
512GB | 動画の編集や保存、大量の文書保存、PCゲームのデータを保存する |
1TB以上 | 4K動画の編集や保存、多くのPCゲームのデータを保存する |
ストレージには外付けタイプもあるので、内蔵SSDに速度が必要なアプリなどを保存し、外付けHDDに動画素材など容量が必要なものを保存すると効率的です。
接続できる機器に影響する「接続端子(インターフェース)」
パソコンの接続端子は、外部デバイスとの通信を可能にするパーツです。さまざまなデバイスと接続できることで、パソコンの用途が広がると共に、利便性が向上します。主要な接続端子の種類とその特徴は以下の通りです。
- USB端子:外部ストレージやマウス、キーボードなど多様なデバイスに対応。データ転送速度や電源供給能力が異なるタイプがある(USB 2.0、USB 3.0など)
- HDMI端子:モニターやプロジェクターへの映像出力に使用。高解像度の映像伝送が可能
- Thunderbolt端子:高速データ転送が可能で、ディスプレイ接続もサポート。特にApple製品で採用されることが多い
- SDカードスロット:デジタルカメラなどのSDカードから直接データ読み込みが可能
- オーディオジャック:ヘッドフォンやマイクの接続に使用
これらの端子は、パソコンの使用目的や接続するデバイスによって重要度が変わります。例えば、写真やビデオ編集を行う場合は、SDカードスロットや高速なデータ転送が可能なThunderbolt端子が重要です。また、オフィス作業では、多くの周辺機器を接続するために複数のUSB端子があると便利に使えます。
作業効率や視認性に影響する「モニター(ディスプレイ)」
モニターの画面サイズや解像度、パネルの種類などは、作業効率や視認性に影響します。それぞれの具体的な内容を解説します。
画面サイズ
モニターの画面サイズは作業効率と視認性に影響を与えます。以下は、画面サイズ別の特徴です。
- 19インチ以下:基本的なオフィス作業や文書作成、モバイル用ノートパソコンに適している
- 20〜26インチ:一般的なビジネスや家庭用途に最適で、作業領域が広くマルチタスクや画像・動画編集にも適している
- 27インチ以上:より広い作業領域が必要なデザイン作業や詳細なデータ分析に適している。27インチ以上は4K解像度がおすすめ
ノートパソコンの多くは20インチ以下が多く、デスクトップパソコンは20インチ以上がほとんどです。持ち運びをしないのであれば、できるだけ大きなモニターの方が作業効率が向上します。
解像度(フルHD・WQHD・4K)
モニターの解像度は表示される画像の細かさを示し、解像度が高いと文字や画像が滑らかになります。また、高解像度は作業領域が広くなるので作業効率を向上させますが、文字が小さくなり、画面サイズによっては読みにくくなるので注意が必要です。主要な解像度は以下の通りです。
- 720p(HD):主にノートパソコンで使用され、近年では採用されなくなってきた解像度
- 1080p(フルHD):十分なクオリティの画像を表示する最も普及している解像度
- 4K(UHD):大画面でも高精細で美しい映像を映す近年主流になりつつある解像度
フルHD解像度のモニターが一般的ですが、4Kコンテンツの増加に伴い4Kモニターも人気を集めています。解像度を選ぶ際には、使用目的と画面サイズのバランスを考慮することが重要です。
パネルの種類
液晶パネルは、TN・VA・IPS・有機ELの4種類が存在し、それぞれ異なる特性を持っています。以下は、これらのパネルの特性をまとめた表です。
パネルの種類 | 特性 |
---|---|
TNパネル | 応答速度は速いが、視野角が狭く色再現性が低い。 主にゲーム用モニターや予算重視の製品に用いられる |
VAパネル | 高コントラストと良好な色再現性を持つ。 視野角はTNパネルより広いが、応答速度はやや遅め |
IPSパネル | 広い視野角と優れた色再現性が特徴。 デザインや写真編集など色精度が求められる用途に適している |
有機ELパネル | 高いコントラストと美しい映像や応答速度の速さが特徴。 薄型で重量も軽いが価格が高い |
各パネルタイプの選択は、使用目的によって異なります。例えば、素早い状況判断が求められるゲームをプレイするなら、応答速度の速いTNパネルが適しています。一方で、グラフィックデザインや写真編集のように色の精度が重要な作業では、IPSパネルの方がよい選択になるでしょう。
利便性を高める「搭載機能」
パソコンに搭載されている機能は利便性に影響を与えます。例えば、Webカメラが内蔵されていると、外付けカメラを付けなくてもオンラインミーティングが可能です。また、光学ドライブがあればCDやDVDの再生・書き込みや、メディアにデータのバックアップを取ることもできます。テンキーが付いているノートパソコンは、数値入力が多い業務に適しています。また、Microsoft Officeがプリインストールされていると、追加のソフトウエア購入やインストールの手間が省けるでしょう。
これらの機能をニーズに応じて選ぶことが大切です。例えば、ビジネス用途ではWebカメラやMicrosoft Officeの搭載が重要になりますが、プライベートでの使用には、これらが搭載していないモデルの方がコストパフォーマンス面で有利になるかもしれません。
持ち運びや堅牢性に影響する「重量・素材」
ノートパソコンの重量と素材は、持ち運びやすさと堅牢性に影響を与えます。一般的に、1.5kg以下のモデルは持ち運びに適しています。このクラスは軽量でありながら、日常の使用に十分な性能を持つ製品が多いことが特徴です。
素材の選択も重要です。多くのノートパソコンではコストパフォーマンスのよいプラスチックが使用されていますが、より丈夫で軽量なマグネシウム合金やカーボン素材を用いた製品もあります。これらの高級素材は耐久性に優れていますが、価格が高くなります。
頻繁に外出する人や出張が多い人には、1.5kg以下で丈夫な素材を選ぶことをおすすめします。一方、自宅やオフィスで主に使用する場合は、重量や素材についてあまり気にする必要はありません。
外出先での使用を快適にする「バッテリー駆動時間」
バッテリー駆動時間は、外出先でのノートパソコン使用において重要な要素です。長時間バッテリーが持つと、モバイルバッテリーや電源の確保について心配する必要がありません。近年のノートパソコンは、少なくとも6~8時間のバッテリー持続時間を備えており、10~20時間以上持続するモデルも多く存在します。
長時間の移動や外出先での作業が多い場合は、長時間持続するモデルが適しています。また、急速充電に対応していると、少しの充電時間で数時間使えるので便利です。主に充電できる環境で使用する場合は、バッテリー持続時間についてあまり気にする必要はないでしょう。
パソコンのスペックを検討する時のポイント

パソコンのスペックを検討する際は、以下のポイントを押さえておきましょう。
- パソコンを購入する目的を明確にする
- 使う予定のソフトウエア・ゲームの推奨スペックを確認する
- 各パーツのバランスを考慮する
各ポイントを詳しく解説します。
パソコンを購入する目的を明確にする
パソコンは目的に応じて必要なスペックが異なるので、まずは購入の目的を明確にすることが大切です。例えば、PCゲームを楽しむ場合は、グラフィックボードの性能を重視する必要があります。一方、動画編集のような処理能力を要する作業では、高性能なCPUが求められるでしょう。また、ビジネス用途や一般的なWebブラウジングであれば、そこまで高いスペックは必要ありません。自分の使用目的に合ったスペックを検討することで、無駄なコストを抑えつつ、必要な性能を持ったパソコンを選択できます。
使う予定のソフトウエア・ゲームの推奨スペックを確認する
パソコンのスペックを検討する際、自分が利用するソフトやPCゲームの推奨スペックを確認することも重要です。多くのソフトやPCゲームには、快適に動作させるための推奨スペックが設定されています。これを参考にすることで、自分の用途に適した性能を認識できます。例えば、高負荷のPCゲームをプレイする場合、推奨スペックを満たすグラフィックボードやCPUを搭載したパソコンを選ばなければ、快適にプレイできません。推奨スペックを満たすだけではなく、将来的なアップデートや新しいソフトの利用も考慮し、少し余裕を持ったスペックを選ぶのが望ましいでしょう。
各パーツのバランスを考慮する
パソコンのパーツはそれぞれが相互に影響し合います。例えば、ハイスペックなグラフィックボードを搭載しても、CPUの性能が低いとその性能を十分に発揮できません。また、メモリの容量を増やしても、CPUがボトルネックとなっている場合、期待したほど処理速度が向上しない可能性があります。
NECや富士通、HPなどのメーカーが販売しているパソコンは、これらのバランスが考慮された上で設計されています。そのため、初心者の人や細かなスペック調整に自信がない人は、自作ではなく完成品のパソコンを選択しましょう。より細かなカスタマイズを求める場合は、次章で紹介するBTO(Build to Order)パソコンがおすすめです。
パソコンのスペックをカスタマイズしたい人は「BTOパソコン」がおすすめ

BTOパソコンは、希望するスペックに合わせてカスタマイズできるパソコンのことです。CPUやメモリなどのパーツごとにスペックを選択できるので、コストパフォーマンスよく目的に合ったパソコンを購入できます。例えば、PCゲームや動画編集などの重い作業を行う人は、高性能なCPUやグラフィックボード、大容量のメモリを選ぶことが可能です。また、軽い作業がメインであれば、コストを抑えた構成にもできます。
BTOパソコンは、コストパフォーマンスのよさも魅力です。特定のパーツだけの性能を高めることで、無駄なコストを抑えられます。また、受注生産なので、安く提供できるのもコストパフォーマンスがよい理由です。このように、BTOパソコンは目的に応じて柔軟に構成を選べるため、用途が明確な人におすすめです。
スペックをカスタマイズできるNECのおすすめパソコンを紹介
NECは多様なスペックのBTOパソコンを販売するメーカーです。ここでは、NECのおすすめパソコンをご紹介します。
【デスクトップパソコン】LAVIE A27/A23

LAVIE A27/A2は、23.8型/27型 フルHDの大型モニターを採用したオールインワンデスクトップパソコンです。広い視野角や優れた色再現性を持つIPS液晶パネルを搭載し、動画の視聴や編集にも適しています。さらに、自然な音を実現する「YAMAHAサウンドシステム」を採用しており、臨場感あふれる音を楽しめるのも魅力です。付属のキーボードはテンキー付きのワイヤレスタイプになっており、省スペースかつ作業効率も高めてくれます。事務作業や軽いマルチタスクを快適にしたい人におすすめのデスクトップパソコンです。
OS | Windows 11 (Home/Pro) |
---|---|
CPU | AMD Ryzen (3 7330U/ 5 7530U/7 7730U) |
グラフィックボード(GPU) | Radeon グラフィックス (プロセッサーに内蔵) |
メモリ | 8〜32GB(デュアルチャネル対応) |
ストレージ | 256GB〜2TB |
DVD/CDドライブ | ・DVDスーパーマルチドライブ ・ブルーレイディスクドライブ |
ディスプレイ | 23型/27型 IPS液晶(フルHD) |
外部インターフェイス | ・USB Type-C × 1 ・USB Type-A × 3 ・HDMI入力端子 × 1 ・LAN × 1 ・SDカードスロット × 1 ・ヘッドフォンマイクジャック × 1 |
サイズ(幅×高さ×奥行) | 541.4×221.0×411.8(mm) |
【ノートパソコン】LAVIE NEXTREME Infinity

LAVIE NEXTREME Infinityは、性能や品質にこだわったハイスペックなノートパソコンです。パワフルな処理能力を持つCPU、Intel Core i7 Hシリーズや、クリエイティブに適したグラフィックボード Intel Arc A570M グラフィックスを搭載しており、高解像度の動画編集やマルチタスクも快適にこなせます。グラフィックボードには、AV1エンコード/デコードにも対応しているので、動画編集にこだわる人には特におすすめです。
OS | Windows 11 (Home/Pro) |
---|---|
CPU | Intel Core (i9-13900H/ i7-13700H/i5-13500H) |
グラフィックボード(GPU) | Intel Arc A570M |
メモリ | 16〜64GB |
ストレージ | 512GB〜2TB |
外部インターフェイス | ・USB Type-C × 1(Display Port出力機能付き) ・USB Type-A × 2 ・HDMI × 1 ・LAN × 1 ・SDカードスロット × 1 ・ヘッドフォンマイクジャック × 1 |
重量 | 約2.5kg |
バッテリー駆動時間 | 約9.7時間 |
スペックを理解して自分に合ったパソコンを購入しよう!
パソコンを選ぶ際は、CPUやグラフィックボード、メモリなどの役割や用途別の必要なスペックを把握しておくことが大切です。まずは、パソコンを使う目的を明確にした上で必要なスペックを検討し、自分に合う構成を考えてみて下さい。NECでは、品質管理にこだわった国内生産のBTOパソコンを販売しています。初心者向けのエントリーモデルからプロ向けのハイスペックモデルまで取り揃えているので、ぜひ公式のECサイトをチェックして下さい。
NEC LAVIE公式サイトはこちら