CPUの交換方法とは?
互換性の確認やグレードの選び方も徹底解説
2026.05.27(WED)
2026.05.27(WED)
CPUを交換する際は、正しい交換方法を理解しておくことが重要です。誤った手順で作業を進めると、パーツの破損や起動不良などのトラブルが発生する可能性があります。また、交換するCPUの互換性や必要なアイテムなども事前に確認しておくことが大切です。この記事では、CPU交換の基本情報から具体的な手順、トラブルの対処法まで詳しく解説します。初心者の人でも安心して作業できるよう、注意点やポイントも併せて紹介していきます。
※記事内の手順はWindowsのバージョンや環境によって異なる場合があります
CPUの交換方法を確認する前に!
知っておきたい基本情報をチェック
CPUの交換に関する基本情報は、以下の通りです。
- パソコンのCPUは交換できる?
- パソコンのCPUを交換するメリット
- 交換するCPUの選ぶ時のチェックポイント
- CPUの交換作業前にやっておくべき準備
各項目について、詳しく解説します。
パソコンのCPUは交換できる?
デスクトップパソコンのCPUは、基本的に交換できます。マザーボードのソケットに装着されており、取り外しできるため互換性のあるCPUへの交換が可能です。一方、ノートパソコンのCPUは多くの機種でマザーボードに直接はんだ付けされており、交換ができません。CPU交換ができるかは、使用しているパソコンの型番やマザーボードの仕様を事前に確認する必要があります。メーカーの公式サイトや製品マニュアルで調べられるので確認してみましょう。
パソコンのCPUを交換するメリット
パソコンのCPUを交換するメリットは、以下の通りです。
- 処理速度が向上する
- AIツールを快適に利用できる
- 不具合を解消できる場合がある
- 買い替えよりコストが低い
- Windows Update時にパフォーマンスが低下しにくい
各メリットの詳細を解説します。
処理速度が向上する
性能の高いCPUに交換することで、ソフトウエアの起動時間や処理スピードが速くなります。マルチタスク作業時の快適性が増し、複数のソフトウエアを同時に使用してもスムーズに動作するようになるでしょう。例えば、Webブラウザで多数のタブを開きながら、文書作成ソフトウエアや表計算ソフトウエアを同時に使用する場合でも、動作の遅延が発生しにくくなります。また、ファイルの圧縮・解凍やエンコード処理、大量のデータ処理などの時間が短縮され、作業効率が向上します。
AIツールを快適に利用できる
NPUを内蔵したCPUに交換すると、AIツールをローカル環境で快適に利用できます。NPU(Neural Processing Unit)は、AIに関連する演算を高速かつ効率的に実行するための専用チップです。NPUを内蔵したCPUに交換することで、NPUに対応する生成AIツールや画像認識ツール、音声処理ツールなどの動作が快適になります。例えば、画像生成ソフトの処理時間が短縮し、より多くの画像を効率的に生成できるようになります。また、ローカルで動作するためインターネット接続が不要になり、プライバシーを保護しながらAIツールを活用できる点もメリットです。
不具合を解消できる場合がある
CPUの劣化や不具合が原因でシステムが不安定になっている場合、CPUの交換によって改善される可能性があります。例えば、フリーズや予期しない再起動、ブルースクリーンなどの症状が解消されることがあるでしょう。長期間使用したCPUは熱による劣化が進行し、正常に動作しなくなる場合があります。新しいCPUに交換することで、動作が安定し、快適にパソコンを使用できるようになります。ただし、全ての不具合がCPU交換で解決するわけではなく、メモリやストレージなど他のパーツが原因の場合もあるため確認が必要です。
買い替えよりコストが低い
パソコンを買い替えるよりも、CPU交換の方が費用を抑えられます。メモリ・ストレージ・グラフィックボードなどがまだ使える場合は、CPU交換だけで性能の向上が期待できるでしょう。新品のパソコンを購入すると10万円以上かかる場合が多いですが、CPUのみの交換であれば数万円で済みます。ただし、マザーボードごと交換する場合、CPU以外のパーツも交換が必要になる場合があるため、事前に確認が重要です。なお、4〜5年程度使用した場合、買い替えの方がコスパの良い選択肢になる傾向があります。
Windows Update時にパフォーマンスが低下しにくい
Windows Updateは多くのデータを処理する場合があり、古いCPUでは動作が遅くなる傾向があります。性能の高いCPUに交換することで、アップデート中のパフォーマンス低下を軽減できるでしょう。アップデート中も他の作業を快適にできるため、業務への影響を最小限に抑えられます。また、Windows Updateは、機能の追加やセキュリティ強化によるCPUへの負荷が増えることもあります。CPUが高性能であれば、アップデート後に負荷が増えても快適に動作するのもメリットです。
交換するCPUの選ぶ時のチェックポイント
交換するCPUを選ぶ時のチェックポイントは、以下の通りです。
- 使用中のCPUの仕様を確認する
- 交換にはCPUとマザーボードのソケット・チップセットの互換性が必要になる
- 互換性を確認する
- BIOSのバージョンをチェックする
各ポイントの理由や選び方について解説します。
使用中のCPUの仕様を確認する
交換するCPUを購入する際は、現在使用しているCPUのモデル名や世代などを確認する必要があります。IntelとAMDのCPUに互換性はない他、同メーカーでも世代によって適合しないことがあるので間違えないようにしましょう。現在のグレードや世代を確認することで、購入するCPUの目安になります。確認方法は、タスクマネージャーを開き「パフォーマンス」タブのCPU欄で確認できます。また、パソコンの取扱説明書やメーカーの公式サイトでも仕様を確認できるでしょう。なお、CPUの世代は新しいほど性能が高いので、互換性のある中で最も新しい世代を選ぶのがおすすめです。
交換にはCPUとマザーボードのソケット・チップセットの互換性が必要になる
交換するCPUは、マザーボードのソケット形状と一致している必要があります。例えば、IntelのLGA1700やAMDのAM5などのソケット規格があり、これらが一致していなければCPUを装着できません。例えば、Intelの第12世代以降はLGA1700ソケットを採用していますが、第11世代以前はLGA1200ソケットを使用しており、互換性がありません。
ソケット形状に加え、チップセットがCPUに対応している必要があります。チップセットは、CPUと各種パーツ間のデータのやり取りを制御する重要なパーツです。同じメーカーでも世代によってチップセットが異なる場合があるため注意しなければなりません。また、ソケットが一致していても、チップセットが適合しない場合があるため必ず確認しましょう。
互換性を確認する
マザーボードの型番を確認する手順は、以下の通りです。
1.Windowsキー+Rを押して「ファイル名を指定して実行」を開く
2.「msinfo32」と入力してEnterキーを押す
3.システム情報が表示されるので「ベースボード製造元」と「ベースボード製品」を確認する
マザーボードの型番から製品を検索し、対応するCPUリストをチェックします。メーカーの公式サイトには、各マザーボードで使用できるCPUの一覧が掲載されているので確認しましょう。CPUリストが確認できない場合、CPUメーカーの公式サイトで対応マザーボード情報を確認できます。互換性のないCPUを購入してしまうと、装着できないだけでなく返品や交換の手間がかかるため事前の確認が重要です。
BIOSのバージョンをチェックする
新しいCPUを使用するには、マザーボードのBIOSが最新バージョンまたは対応バージョンであることが求められる場合があります。BIOSのバージョン確認方法は、パソコン起動時にDeleteキーやF2キーを押してBIOS画面を開く、またはWindowsのシステム情報で「BIOSバージョン/日付」から確認できます。必要に応じてBIOSをアップデートする必要がありますが、BIOSアップデートは失敗するとパソコンが起動しなくなるリスクがあるため慎重に行いましょう。アップデート手順はメーカーの公式サイトで確認できます。
CPUの交換作業前にやっておくべき準備
CPU交換前は、データのバックアップや必要なアイテムの準備をすることが大切です。ここでは、それぞれの詳しい内容について解説します。
データのバックアップを取っておく
CPUの交換は、予期せぬトラブルが発生することがあります。静電気による故障やパーツの破損、起動不良などのリスクがあるため、重要なデータは外付けストレージやクラウドストレージにバックアップしておきましょう。バックアップを取ることで、万が一のデータ損失を防げます。
Windows 11では、システムイメージとファイル履歴の機能を使用してバックアップできます。システムイメージは、パソコンの全てのデータをバックアップする機能です。ファイル履歴は、特定のファイルを定期的にバックアップできます。また、OneDriveを活用すれば、クラウド上にデータを自動的に保存できるため便利です。詳しいバックアップ方法については、以下記事で詳しく解説していますので、そちらを参照して下さい。
システムイメージによるバックアップの方法はこちら
ファイル履歴によるバックアップの方法はこちら
CPUの交換に必要なアイテムを揃える
CPU交換に必要な主なアイテムは、以下の通りです。
- 新しいCPU
- 静電気防止手袋または静電気防止リストストラップ
- 精密ドライバーセット
- エアダスター
- 清潔な布
- 無水エタノール
- CPUグリス など
静電気防止手袋は、静電気による故障を防ぐために着用します。人体には静電気が溜まりやすく、知らないうちに精密なパーツを破損させてしまう恐れがあるため注意しましょう。精密ドライバーセットは、CPUクーラーやケースのネジを外すために必要です。エアダスターは、交換前に内部のホコリを吹き飛ばすために使用し、清潔な布は古いグリスを拭き取る際に使用します。無水エタノールは、CPUグリスを拭き取る時に使用するアイテムです。
CPUグリスは、CPUとクーラーの間の熱伝導を良くするために使用され、冷却性能を確保するために不可欠です。グリスを塗布しないとCPUが過熱し、性能の低下を招く恐れがあります。交換するCPUに付属または塗布されていることがあり、その場合は別途購入する必要はありません。
CPUグリスの種類とその特徴は以下の表の通りです。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| シリコングリス | 価格が安くて入手しやすい 熱伝導性は中程度 初心者におすすめ |
| シルバーグリス | 熱伝導性が高い 価格はやや高め 冷却性能を重視する場合に適している |
| カーボングリス | 熱伝導性と電気絶縁性を両立 長期使用に適している 安定した性能を発揮する |
| ダイヤモンドグリス | 最高レベルの熱伝導性 価格は高い オーバークロックや高負荷環境に最適 |
事前に揃えておくことで作業がスムーズに進み、途中で作業を中断せずに済みます。
用途別!交換するCPUのグレードを選ぶ時の目安
CPUのグレードは用途に応じて選ぶことで、オーバースペックやアンダースペックを避けられます。主な用途別のおすすめCPUグレードは、以下の通りです。
| 用途 | おすすめのCPUグレード |
|---|---|
| 軽いオフィス作業やWebブラウジング | Intel® Core™ i3やAMD® Ryzen™ 3など |
| 軽い画像・動画編集やPCゲーム | Intel® Core™ i5/Ultra 5やAMD® Ryzen™ 5など |
| 本格的なPCゲームや3DCG制作、プロフェッショナルな動画編集 | Intel® Core™ i7・i9/Ultra 7・9やAMD® Ryzen™ 7・9など |
予算と用途のバランスを考えて選択することで、無駄な出費を抑えつつ必要な性能を確保できるでしょう。将来的な用途の変化も考慮して、少し余裕のあるグレードを選ぶのも良い選択です。今後NPUに対応するAIツールの増加を見越し、NPU内蔵モデルを選択するのもおすすめとなります。
CPUの交換に不安があるなら専門業者への依頼も検討しよう
CPU交換は静電気対策や互換性確認など専門知識が求められるため、初心者には難しい場合があります。不安がある場合は、専門業者への依頼を検討しましょう。専門業者に依頼するメリットは、以下の通りです。
- 失敗のリスクが低い
- 作業保証がついている場合が多い
- トラブル時のサポートが受けられる場合がある など
パソコン修理専門店や家電量販店のサービスカウンター、メーカーのサポートサービスなどに依頼できます。費用はかかりますが、パーツを破損させるリスクや失敗による時間のロスを考えると、専門業者への依頼も選択肢の1つです。
デスクトップパソコンに搭載されたCPUの交換方法とは?詳しい手順を解説
デスクトップパソコンのCPUを交換する手順は、以下の通りです。
1.パソコンを放電する
2.ケースを開けてホコリを取り除く
3.CPUクーラーを取り外す
4.CPUを取り外す
5.CPUを取り付けてグリスを塗布する
6.CPUクーラーを取り付けてケースを閉じる
7.CPUやクーラーの動作を確認する
交換時の注意点を説明した上で、詳しい手順を解説します。
まずはCPU交換時の注意点をチェック(静電気の対策・サポートに保証の確認)
CPUやマザーボードは静電気によって破損するリスクがあり、一度破損すると修復できません。静電気対策として、金属部分に触れて体の静電気を放電した上で、静電気防止手袋を着用しましょう。作業は乾燥した日を避け、湿度のある環境で行うと静電気が発生しにくくなります。冬場の乾燥した時期よりも、梅雨時期など湿度の高い日に作業すると安全性が高まるでしょう。また、CPUの交換によってメーカー保証が無効になることがある点にも注意が必要です。保証規約を確認し、保証期間内であれば交換作業を控えるか、メーカーに相談することをおすすめします。
1|パソコンを放電する
放電をするには、パソコンの電源を完全に切り、電源ケーブルをコンセントから抜きます。次に、電源ボタンを5秒から10秒程度繰り返し押して、内部の電気を放電させましょう。放電によって作業中の感電リスクを防ぎ、マザーボードやCPUなどのパーツを静電気から守れます。放電作業を怠ると、内部に残った電気によってパーツが破損する恐れがあるため必ず実施して下さい。NEC製品の詳しい放電方法については以下の記事で詳しく解説しています。
NEC製品の放電方法についてはこちら
2|ケースを開けてホコリを取り除く
パソコンを放電したら、パソコンのケースを開けます。パソコンケースのサイドパネルを固定しているネジをドライバーで外してパネルを取り外しましょう。内部にホコリが溜まっている場合、エアダスターで吹き飛ばして除去します。CPUクーラー周辺や電源ユニット周辺は、ホコリが溜まりやすいため念入りに清掃しましょう。ホコリを取り除くことで冷却性能が向上する上に、作業もしやすくなります。エアダスターを使用する際は断続的に噴射し、内部のパーツに水滴がつかないように注意して下さい。
3|CPUクーラーを取り外す
CPUクーラーの取り外し手順は、以下の通りです。
1.CPUクーラーの電源ケーブルをマザーボードのコネクタから外す
2.クーラーを固定しているネジやクリップを外す
3.クーラーをゆっくりと持ち上げて取り外す
CPUクーラーは、空冷・簡易水冷などによって取り外し方法が異なります。クーラーを外す際は、古いグリスでCPUとクーラーが張り付いている場合があるため、無理に引っ張らず慎重に外して下さい。
4|CPUを取り外す
CPUの取り外し手順は以下の通りです。
1.ソケットのロックレバーを慎重に持ち上げて解除する
2.CPUカバーを開く
3.CPUの端を持ってソケットから取り外す
ソケットのロックレバーまたはロック機構を慎重に操作して解除します。CPUを取り扱う際は、端子やピンに触れないよう注意し、CPUの端を持つようにしましょう。Intelの場合はソケット側にピンがあるため、ピンを曲げないように注意が必要です。
5|CPUを取り付けてグリスを塗布する
CPUを取り付ける手順は、以下の通りです。
1.CPUの向きを確認する(切り欠きや三角マークで判別)
2.ソケットの向きと合わせて正しい位置にCPUをセットする
3.CPUをソケットに置いたらロックレバーで固定する
CPUの向きを間違えると、ピンや端子が破損する恐れがあるため慎重に確認しましょう。CPUグリスの塗布方法は、適量(米粒大程度)をCPUの中央に塗ります。クーラーを取り付ける際に自然に広がるため、無理に伸ばす必要はありません。グリスを塗り過ぎると、はみ出してマザーボードを汚す可能性があるため注意して下さい。
6|CPUクーラーを取り付けてケースを閉じる
CPUクーラーの取り付け手順は、以下の通りです。
1.クーラーをCPUの上に載せる
2.固定用のネジやクリップでマザーボードに取り付ける
3.ファンの電源ケーブルをマザーボードのコネクタに接続する
マザーボードのコネクタに正しく接続することで、CPUクーラーが正常に動作します。ケースを閉じる前に全てのパーツが正しく取り付けられているか、ケーブルが挟まっていないか、ネジの締め忘れがないかを確認しましょう。ケーブルがファンに接触していると、異音が発生したりファンが停止したりする可能性があるため、配線の取り回しにも注意が必要です。作業が完了したら、サイドパネルを取り付けてネジで固定して下さい。
7|CPUやクーラーの動作を確認する
電源ケーブルを接続し、パソコンを起動します。BIOSまたはUEFI画面を開き、新しいCPUが認識されているか確認しましょう。機種によって異なりますが、起動時にDeleteキーやF2キーを押すことでBIOS画面を表示できるのが一般的です。モデル名や動作周波数が表示されていれば、正常に認識されている証拠です。
また、CPUクーラーが正常に動作しているか、CPU温度が適正範囲内かも確認して下さい。アイドル時は30度から50度程度、高負荷時でも90度以下が目安となります。温度が異常に高い場合は、グリスの塗布やクーラーの取り付けに問題があります。パフォーマンスモニターを使った詳しい温度確認の方法については、以下の記事をご覧下さい。
パフォーマンスモニターで温度を確認する方法はこちら
ノートパソコンに搭載されたCPUの交換方法
ノートパソコンのCPU交換は、デスクトップパソコンよりも難易度が高く、専門知識と技術が必要になります。多くのノートパソコンではCPUが基板に直接はんだ付けされており、交換が実質不可能です。交換できるモデルの場合でも、分解が複雑で精密な作業が求められるためリスクが高いでしょう。そのため、初心者は専門業者への依頼を強くおすすめします。自分で作業する場合はメーカーのサービスマニュアルを入手し、手順を十分に理解してから行いましょう。一般的な手順は以下の通りです。
1.バッテリーを取り外す(取り外しできるモデルのみ)
2.底面カバーを外す
3.冷却ファンとヒートシンクを取り外す
4.CPUのロックを解除して交換する
5.逆の手順で組み立てる
ノートパソコンは内部構造が複雑で、小さなネジや細いケーブルが多数使用されています。作業中にパーツを破損させたり、ケーブルを断線させたりするリスクが高いため、慎重に作業しましょう。
CPUを交換した後のパソコンが起動しない時の対処法
CPU交換後にパソコンが起動しない時の対処法は、以下の通りです。
- パソコン・ディスプレイのケーブル類を確認する
- CPUの取り付けを確認する
- CPUクーラーの接続を確認する
- CPUとマザーボードの互換性を改めて確認する
- BIOSのバージョンを改めて確認する
- 熱暴走をしていないか確認する
- 最小構成で起動してみる
各対処法の具体的な内容を解説します。
パソコン・ディスプレイのケーブル類を確認する
電源ケーブルやHDMI・DisplayPortなどのディスプレイケーブルが正しく接続されているか確認します。ケーブルの緩みや接触不良がないかチェックしましょう。作業中にケーブルが抜けかかっていたり、しっかりと差し込まれていなかったりする場合があります。ケーブルの抜き、再接続をしてみて下さい。また、ディスプレイの電源が入っているか、入力切替が正しく設定されているかも併せて確認しましょう。単純な接続ミスで起動しないように見えるケースは意外と多いため、最初に確認すべき項目です。
CPUの取り付けを確認する
CPUがソケットに正しくセットされているか、浮いていないか確認しましょう。ロックレバーがきちんと固定されているかもチェックします。レバーが中途半端な位置で止まっている場合、CPUが正しく装着されていない可能性があります。切り欠きや三角マークの位置をチェックし、CPUの向きが間違っていないか再確認して下さい。向きが間違っているとピンや端子が破損している恐れもあります。一度CPUを取り外し、正しい向きで再度取り付けることで解決する場合があります。
CPUクーラーの接続を確認する
CPUクーラーの電源ケーブルが、マザーボードのコネクタに正しく接続されているか確認します。また、クーラーがCPUにしっかりと固定されているか、取り付けが甘くないかもチェックしましょう。クーラーの固定が不十分であれば、CPUとクーラーの間に隙間が生じ、冷却性能が低下します。結果として、CPUが過熱して保護機能が働き、パソコンが起動しない場合もあるでしょう。コネクタの接続を確認し、クーラーの固定ネジやクリップを締め直すことで改善される可能性があります。
CPUとマザーボードの互換性を改めて確認する
選択したCPUがマザーボードに対応しているか、メーカーの対応リストで再度確認します。ソケット形状とチップセットの互換性もチェックしましょう。ソケットが一致していても、チップセットが非対応であれば起動しません。購入時に確認したつもりでも、型番を間違えている可能性があるため再度確認しましょう。互換性がない場合は、対応するCPUに変更する必要があります。
BIOSのバージョンを改めて確認する
マザーボードのBIOSが新しいCPUに対応しているバージョンか、メーカーサイトで確認します。BIOSのアップデートが必要な場合は、古いCPUに戻してからBIOSアップデートを実施しましょう。新しいCPUでは起動できないため、アップデート作業には元のCPUが必要です。アップデート後に再度新しいCPUに交換して下さい。BIOSアップデートの手順はメーカーによって異なるため、公式サイトの手順書を確認しながら慎重に作業しましょう。
熱暴走をしていないか確認する
パソコンの温度が異常に高い場合、熱暴走を起こしているかもしれません。熱暴走の原因には、CPUグリスやCPUクーラーが考えられます。CPUグリスが適切に塗布されていないと、熱が効率的に放熱されず熱暴走が発生します。また、CPUクーラーが正しく取り付けられていない場合も、熱暴走につながるため注意が必要です。必要に応じてグリスを塗り直し、クーラーの取り付けを確認して下さい。古いグリスはきれいに拭き取ってから新しいグリスを塗ることで、適切な冷却性能を確保できます。グリスの量が少な過ぎても多過ぎても問題が発生するため、米粒大程度の適量を守りましょう。
最小構成で起動してみる
原因が分からない場合、必要最低限のパーツのみで起動してみましょう。CPUとメモリ1枚、電源、マザーボード、ディスプレイのみで起動してみます。グラフィックボード(内蔵GPU搭載時のみ)や追加のメモリ、ストレージ、USBデバイスなどのパーツは全て取り外します。最小構成で起動できれば、取り外したパーツのいずれかに問題がある可能性があるため、1つずつ戻して原因を特定して下さい。例えば、メモリを追加した際に起動しなくなった場合、追加したメモリに不具合があるか、メモリスロットに問題がある可能性があります。
CPUの交換に関するよくある質問に回答!
CPUの交換に関するよくある質問は、以下の通りです。
- 初心者でもCPUの交換はできますか?
- CPUの交換で全ての動作が体感できるくらい速くなりますか?
- 中古のCPUでも大丈夫ですか?
各質問に回答していきます。
初心者でもCPUの交換はできますか?
しっかりと準備して、手順を理解して慎重に作業すれば初心者でも交換できます。ただし、静電気対策や互換性の確認、細かいパーツの取り扱いなど、多くの注意点があります。不安がある場合や高価なパーツを扱う場合は、専門業者への依頼がおすすめです。作業に自信がない人は、無理をせずプロに任せる方が安全でしょう。
CPUの交換で全ての動作が体感できるくらい速くなりますか?
CPUの性能向上によって処理速度は向上しますが、体感できる速度の改善度は用途や他のパーツの性能によって異なります。動画編集や3DCG制作、レンダリング、PCゲームなど、CPUに高い負荷がかかる作業では速度向上を体感できる可能性が高いです。一方、Webブラウジングや文書作成、メールの送受信など、軽い作業では体感しにくい場合があります。また、メモリ容量が少ない、ストレージがHDDで遅い、グラフィックボードの性能が低いなどがボトルネックになっている場合は、CPU交換だけでは劇的な改善は見込めないため買い替えも検討しましょう。全体的なバランスを考えてアップグレードすることが重要です。
中古のCPUでも大丈夫ですか?
中古CPUは新品よりも安く購入できますが、動作保証がない、劣化している、故障する可能性があるなどのリスクが存在します。中古品を購入する場合は、信頼できる販売店から購入し、保証がついているか、返品・交換対応があるか確認しましょう。動作確認済みで、外観にきずや汚れが少ない製品を選ぶことが重要です。ただし、予算に余裕があれば新品を選ぶ方が安心かつ長期的に使えるでしょう。中古品を購入する場合は、販売店の評価やレビューを確認し、信頼性の高い店舗を選ぶことをおすすめします。保証期間が長い製品や、初期不良対応がしっかりしている店舗を選ぶことが大切です。
CPUのグレードを選べる!NEC DirectのおすすめBTOパソコン
NEC Directは、CPUのグレードやメモリ容量などをカスタマイズできるBTO(Build To Order)パソコンを販売しています。ここからは、NEC Directのおすすめパソコンをご紹介します。
※スペック表はカスタマイズモデルのものです
テンキー付きのスタンダードノート「LAVIE Direct N16」
商品詳細はこちら
「LAVIE Direct N16」は、16インチの大画面ディスプレイとテンキー付きキーボードを搭載したスタンダードノートパソコンです。効率良く作業ができるため、オフィスワークや学習がはかどります。第13世代のIntel® Core™ i3からIntel® Core™ i7まで選べるため、軽い事務作業から動画編集などのクリエイティブワークまで対応可能です。また、メモリは8GBから32GBまで、ストレージは約256GBから1TBまで選択できます。カスタマイズすることで、自分にぴったりのパソコンに仕上げることが可能です。
| OS | Windows 11(Home/Pro) |
|---|---|
| CPU | Intel®Core™(i7-1360P/i7-1355U/i5-1335U/i3-1315U) |
| グラフィックボード(GPU) | Intel® UHD グラフィックス Intel® Iris Xe グラフィックス(メモリ32GBの場合)(どちらもCPUに内蔵) |
| メモリ | 8GB・16GB・32GB |
| ストレージ(SSD) | 約256GB・約512GB・約1TB |
| ディスプレイ | 16.0型ワイド スーパーシャインビューLED IPS液晶(広視野角)(WUXGA:1920×1200) |
| 外部インターフェース | ・USB Type-C × 1 ・USB Type-A × 2 ・HDMI × 1 ・LAN × 1 ・ヘッドフォンマイクジャック × 1 |
| 重量 | 標準バッテリー:約2.1㎏ 大容量バッテリー:約2.2㎏ |
| バッテリー駆動時間(アイドル時) | 標準バッテリー:約6時間 大容量バッテリー:約10時間 |
Core™ Ultraシリーズに対応したCopilot+PC「LAVIE Direct SOL」
商品詳細はこちら
「LAVIE Direct SOL」は、Intel® Core™ Ultraシリーズを搭載したCopilot+PCです。AI処理に特化したNPUを内蔵しているので、AI機能をローカルで快適に活用できます。資料作成や画像の作成など、多様な業務を効率化できるでしょう。軽量かつコンパクトなデザインで持ち運びやすく、外出先でも高性能なAI機能を利用できます。バッテリー駆動時間も非常に長いので、出先での本格的な作業にも対応可能です。
| OS | Windows 11(Home/Pro) |
|---|---|
| CPU | Intel® Core™ Ultra(7 258V/7 256V/5 228V/5 226V) |
| グラフィックボード(GPU) | Intel® Arc™ 140V/130V GPU(CPUに内蔵) |
| メモリ | 16GB・32GB |
| ストレージ(SSD) | 256GB・512GB・1TB |
| ディスプレイ | 13.3型ワイド スーパーシャインビューLED IPS液晶(広視野角・高輝度・高色純度・タッチパネル)(WUXGA:1920×1200) |
| 外部インターフェース | ・USB Type-C × 3 ・ヘッドフォンマイクジャック × 1 ※USB Type-AとHDMIは、変換アダプタを使用すれば接続可能 |
| 重量 | 約1,197g |
| バッテリー駆動時間(アイドル時) | 約34.3時間 |
省スペースで使える高性能AIパソコン「LAVIE Direct DT」
商品詳細はこちら
「LAVIE Direct DT」は、省スペース設計のデスクトップパソコンです。Intel® Core™ Ultra 5/7/9から用途に応じたグレードを選べます。メモリも最大64GBまで選択できるので、高負荷な業務にも対応可能です。コンパクトなボディながら拡張性に優れており、将来的なパーツ交換にも対応できます。また、グラフィックボードや増設ポートを合わせると、最大6画面出力ができます。マルチモニターは作業領域が格段に広がるため、生産性を向上させたい人にもおすすめです。
| OS | Windows 11 (Home/Pro) |
|---|---|
| CPU | Intel® Core™ Ultra(5 225/7 265/9 285) |
| グラフィックボード(GPU) | ・Intel® UHD グラフィックス 770(プロセッサーに内蔵) ・Intel® Arc A310 グラフィックス |
| メモリ | 8GB・16GB・32GB・64GB |
| ストレージ(SSD) | 約256GB・約512GB・約1TB |
| 外部インターフェース | ・USB Type-C ×1 ・USB Type-A ×8 ・HDMI × 1 ・DisplayPort × 2(Intel® Arc A310 グラフィックス選択時は4ポート) ・LAN × 1 ・ヘッドフォンマイクジャック × 1 |
| 画面サイズ | 23.8型ワイド フルHD(1920×1080)液晶(広視野角・高色純度・ノングレア) |
| 本体サイズ(横幅/奥行/高さ) | 216×300×345(mm)※スタビライザ設置時 |
CPUは交換方法や互換性を確認して交換しよう
CPUの交換は、正しい手順の理解と互換性の確認が重要です。デスクトップパソコンは事前準備を十分に行い、慎重に作業すれば初心者でも交換できます。ソケット形状やチップセット、BIOSバージョンなどの互換性を事前に確認し、必要なアイテムを揃えてから作業を開始しましょう。静電気対策や正しいグリスの塗布方法など、細かい注意点を守ることでトラブルを防げます。不安がある場合は、専門業者への依頼も選択肢の1つです。また、パソコン自体が古い場合は、CPUの交換ではなく買い替えをおすすめします。
NEC Directは、スペックをカスタマイズできるBTOに対応しています。公式サイトでは、オトクなお買い得セールやアウトレットセールも開催しているので、ぜひ下記のURLからチェックしてみて下さい。
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