グラフィックボード(グラボ)の性能を比較!
主要モデルの特徴や基礎知識も解説
2023.08.30(WED)
2026.05.27(WED)
パソコンで楽しめるオンラインゲームが人気です。なかでも高精細なグラフィックにスピード感のあるアクションを多人数が同時に楽しめるタイトルが注目を集めており、eスポーツ市場も年々拡大傾向にあります。高度な処理が求められるゲームには、パソコンにも相応の性能が求められます。市場には高度性能を必要とするゲームでもストレスなく楽しめる、ゲーム利用に特化した「ゲーミングPC」というカテゴリも登場しています。そしてゲーミングPCの良しあしに直接関係するパソコンのパーツのひとつがグラフィックボード、通称「グラボ」です。この記事ではゲーミングPCを中心にグラボについて解説します。
グラボ(GPU)を比較する前に知っておきたい基礎知識
知っておきたいグラボの基礎知識は以下の通りです。
- 性能を決める要素
- 型番の見方
- グラボメーカーの歴史と特徴
各項目を詳しく解説します。
グラボ(GPU)性能を決める要素
グラボの性能を決める要素は複数あります。中でも重要な要素は以下の4つです。
- コアの数
- クロック周波数
- 冷却性能
- 消費電力
それぞれ具体的に解説します。
コアの数
グラボの性能において、コア数は重要な要素の1つです。グラボのコアは、NVIDIAの場合「CUDAコア」と呼ばれ、複雑なグラフィック処理を行います。CPUのコアと比較してグラボのコアは数が非常に多いのが特徴です。高性能モデルでは数千個以上のCUDAコアが搭載されていることもあります。一方、CPUが搭載するコアは高性能ではあるものの、数個から数十個程度です。グラボが担う映像の処理は膨大な数の並列処理が必要になり、これを効率よく処理するためには、より多くのコア数が必要になります。
クロック周波数
グラボのクロック周波数は、処理速度に直接関わる要素です。クロック周波数とは、グラボが1秒間に発信する信号の回数を指し、これが多いほどデータ送受信の間隔が短くなり、より早く処理できます。例えば、1.3GHzのクロック周波数を持つグラボは、毎秒13億回の信号を発信しているのです。また、グラボにはベースクロックとブーストクロックという二種類のクロック周波数があります。ベースクロックは、そのグラボの基準となるクロック周波数のことです。一方、ブーストクロックは、多くのデータを処理する時の最大周波数を示します。これらの数値が高い方が、より速い処理速度を持つグラボになります。
冷却性能
グラボは高い処理能力を持つため、発熱量も多くなります。そのため、冷却性能はグラボの性能を維持する上で非常に重要です。一般的な冷却装置には、外排気型、内排気型、簡易水冷型の3種類があります。外排気型は熱を直接ケース外に排出するため、ケース内の温度上昇を抑えることができます。内排気型は、冷却ファンで外気を取り込みヒートシンクの熱を放出する仕組みで、冷却性能と静音性どちらも優れているのが特徴です。簡易水冷型は液体を用いて熱を効率的に移動させ、高い冷却効果を得られます。グラボの発熱量に応じて、最適な冷却装置を選択することが大切です。
消費電力
グラフィックボードを使う場合、消費電力が大きい点は要注意です。売れ筋のボードを見てみると、 消費電力200w、280w、180wといった高めの数字が並んでいます。省電力タイプというものでも80wほどです。一般的なパソコンの消費電力は100wと言われていますので、グラフィックボードがいかに電力を消費するかが分かります。このため追加する場合、元のパソコンの電源でもグラフィックボードの電力をまかなえるか事前に確認しておくことが必要です。足りないもしくはギリギリという場合は、電源を強力なものに交換しておく必要があります。一般には、全消費電力の2倍に対応した電源が、安定したパソコンの利用には適していると言われています。
グラボ(GPU)の型番の見方
ここでは、グラボの型番の見方を、NVIDIA・AMDそれぞれ紹介します。
NVIDIA
今の中心は「GeForce RTX 50XX」「GeForce RTX 40XX」「GeForce RTX 30XX」といった型番構成です。例えば、RTX 5090、RTX 5080、RTX 5070などと番号がふられていて、番号が上がるほど性能が上がります。数字が3桁のものもありますが、現在の4桁より古いタイプで、新製品としては販売されていません。
AMD
「RX 9000」「RX 7000」「RX 6000」といった型番構成です。具体的には、RX 9070 XT、RX 9060 XT、RX 7700など番号とXTといった型番が合わさった形です。XTがつくとグレードが1つ上と見ることができ、一般的にはXTX > XT > Pro > 無印 > SE > LE と言われています。
インテル
Arc A770、A750、A380という型番構成です。数字が大きいほど性能が高くなります。
グラボメーカーの歴史と特徴
グラフィックボードやGPUを提供するメーカー、今売れ筋のボード、ボードの性能の判断方法、型番の見方、人気ゲームをプレイする時に必要なボードはどれか、などを紹介します。ボードを選ぶ際の参考にしてください。
GPUの2大メーカーはNVIDIAとAMD
グラフィックボードの有名なメーカーは2社で、米NVIDIA(エヌビディア)社と米AMD(Advanced Micro Devices)社です。両社で市場を二分しています。先行したのはNVIDIA社で、1999年10月に世界初のGPU搭載グラフィックボード「GeForce 256(ジーフォース 256)」を販売しました。この時初めて、高性能なグラフィックを生成するIC回路をGPUと呼びました。それまではビデオチップ、グラフィックアクセラレータといった呼び方でした。
AMDは、元々はCPUを製造・販売していたメーカーでしたが、現在はAMD RADEON(ラディオン)という名称のGPUやそれを搭載したグラフィックボードを製造・販売しています。どちらの製品も優秀ですが、市場の声としては、光の反射なども配慮したきれいなグラフィックに強いNVIDIA、コストパフォーマンスが良く動きの速いシューティングゲームにはAMD、と言われています。
インテルがGPU市場に新規参入
グラフィックボードは20年近く、米NVIDIA社と米AMD社が市場を牽引してきましたが、2020年、CPUメーカーで有名な米Intel(インテル)社が、同社としては22年ぶり、1998年発表の「Intel 740」に継ぐ単体GPUのICチップとして「Intel Iris Xe MAXグラフィックス」を発表しました。
インテルではGPUそのものは、CPUに内蔵する形で提供していましたが、単体のGPU専用ICチップとしては本当に久しぶりの発表でした。その後、2022年に単体GPUの第2弾として「Arc A-シリーズ」を発表、最近ではArc AシリーズのGPUを搭載したグラフィックボードも販売しています。
グラボのメーカーはさまざま
GPUとは一般にIC回路を指し、こうした複雑な回路を持つICを製作できるメーカーは現在、NVIDIA、AMD、インテルの3社だけです。しかし3社のGPUチップを利用したグラフィックボードは、3社以外からでも販売されています。有名なところでは台湾のASUS(エイスース)、MSI(エムエスアイ)、GIGABYTE(ギガバイト、)や香港のZOTAC(ゾタック)、独ELSA(エルザ)などがあります。
メーカー別!主要グラボ(GPU)を一覧できる比較表
ここでは、主要メーカーである「NVIDIA」と「AMD」、「インテル」のグラボをメーカーごとに一覧表で紹介します。各メーカーの主な製品の具体的な解説もするので、グラボの性能を比較する参考にしてください。各メーカーのベンチマークは、3DMark Time Spyを参考にしています。3DMark Time SpyはDirectX 12環境下でのGPU性能を測定するポピュラーなベンチマークソフトです。スコアの目安は以下の通りです。
| 数値 | 性能の目安 |
|---|---|
| ~6000 | 軽いゲームなら対応できる性能 高性能な内蔵GPUもこれくらいの性能 |
| 6001~12000 | エントリークラスの性能 12000程度あれば多くのゲームをフルHDでプレイできる |
| 12001~24000 | ミドルクラスの性能 24000程度あればWQHDや4Kも視野に入る |
| 24001~35000 | ハイエンドクラスの性能 4Kゲームやメタバース系などもハイクオリティで対応できる |
| 35001以上 | ウルトラハイエンドクラスの性能 24GB以上のVRAMを搭載していることもある |
NVIDIAの代表的なGPU 「GeForce(30・40・50シリーズ)」の比較一覧表
NVIDIA製のグラボのスペックやベンチマークを掲載した比較表を、デスクトップパソコン・ノートパソコンそれぞれ紹介します。また、NVIDIAの代表的なグラボの特徴についても解説します。
デスクトップ向けグラボ
NVIDIAのデスクトップ向けグラボのスペックとベンチマークは、以下の通りです。
| モデル名 | ベンチマーク(アベレージスコア) | TDP(TGP) | VRAM容量 |
|---|---|---|---|
| RTX™ 5090 | 36073 | 575W | 32GB |
| RTX™ 4090 | 30493 | 450W | 24GB |
| RTX™ 5080 | 28124 | 360W | 16GB |
| RTX™ 4080 | 24912 | 320W | 16GB |
| RTX™ 4080 SUPER | 24722 | 320W | 16GB |
| RTX™ 5070 Ti | 24408 | 300W | 16GB |
| RTX™ 4070 Ti SUPER | 21687 | 285W | 16GB |
| RTX™ 4070 Ti | 20630 | 285W | 12GB |
| RTX™ 5070 | 20314 | 250W | 12GB |
| RTX™ 3090 Ti | 20201 | 450W | 24GB |
| RTX™ 4070 SUPER | 18959 | 220W | 12GB |
| RTX™ 3090 | 18184 | 350W | 24GB |
| RTX™ 3080 Ti | 17925 | 350W | 12GB |
| RTX™ 3080(12GB) | 17225 | 350W | 12GB |
| RTX™ 5060 Ti(16GB) | 15094 | 180W | 16GB |
| RTX™ 3070 Ti | 13910 | 290W | 8GB |
| RTX™ 5060 | 13033 | 145W | 8GB |
| RTX™ 4060 Ti(8GB) | 12896 | 160W | 8GB |
| RTX™ 4060 | 10397 | 115W | 8GB |
| RTX™ 5050 | 9879 | 130W | 8GB |
※2026年1月30日時点
ノート向けグラボ
NVIDIAのノート向けグラボのスペックとベンチマークは、以下の通りです。
| モデル名 | ベンチマーク(アベレージスコア) | TDP(TGP) | VRAM容量 |
|---|---|---|---|
| RTX™ 5090 | 23106 | 95~150W | 24GB |
| RTX™ 5080 | 20700 | 80~150W | 16GB |
| RTX™ 4090 | 20278 | 80~150W | 16GB |
| RTX™ 4080 | 18233 | 60~150W | 12GB |
| RTX™ 5070 Ti | 16706 | 60~115W | 12GB |
| RTX™ 5070 | 13404 | 50~100W | 8GB |
| RTX™ 3080 Ti | 12720 | 80~150W | 16GB |
| RTX™ 4070 | 12535 | 35~115W | 8GB |
| RTX™ 5060 | 11993 | 45~100W | 8GB |
| RTX™ 3080 | 11489 | 80~150W | 16GB |
| RTX™ 3070 Ti | 11282 | 80~125W | 8GB |
| RTX™ 4060 | 10506 | 35~115W | 8GB |
| RTX™ 3070 | 10203 | 80~125W | 8GB |
| RTX™ 5050 | 9626 | 35~100W | 8GB |
| RTX™ 3060 | 8323 | 60~115W | 6GB |
| RTX™ 4050 | 8288 | 35~115W | 6GB |
| RTX™ 3050(6GB) | 5749 | 35~80W | 6GB |
| RTX™ 3050 Ti | 5571 | 35~80W | 4GB |
| RTX™ 3050(4GB) | 5075 | 35~80W | 4GB |
※2026年1月30日時点
GeForce RTX™ 3060 Ti の特徴・性能
| CUDAコア数 | 4864基 |
|---|---|
| ベースクロック/ブーストクロック | 1410MHz/1665MHz |
| VRAM容量 | 8GB |
| おすすめの用途 | ・中負荷、~WQHDまでのPCゲーム ・4Kの動画編集 ・ビデオ会議やオンライン授業 |
RTX™ 3060 Ti は、2020年に発売されたミドルクラスのグラボです。アーキテクチャの刷新や新たなメモリ規格の採用により、大幅な性能アップを実現しています。特徴には、クリエイティブな用途に効果のある「NVIDIA Studio」や、ビデオ会議を快適にしてくれる「NVIDIA Broadcast」などが挙げられます。
「NVIDIA Studio」は、AIを活用し、「Premiere Pro」や「Lightroom」の機能を向上させる機能です。「NVIDIA Broadcast」は、ビデオ通話時に雑音の除去や体の動きの追跡を自動で行ってくれます。基本性能が高く、中負荷のPCゲームや4K動画編集、ビデオ会議やオンライン授業など、幅広い用途で十分な性能を発揮してくれるでしょう。
GeForce RTX™ 4070 の特徴・性能
| CUDAコア数 | 5888基 |
|---|---|
| ベースクロック/ブーストクロック | 1920MHz/2480MHz |
| VRAM容量 | 12GB |
| おすすめの用途 | ・4KのPCゲーム ・クリエイターの仕事用 |
GeForce RTX™ 4070は、2023年に発売されたハイグレードなグラボです。VRAM容量が12GBあり、優れたグラフィック性能を持っています。主な特徴は、ペインティングアプリの「NVIDIA Canvas」に対応したことや、前世代からコアとアーキテクチャが進化しているところです。
「NVIDIA Canvas」とは、簡易的なスケッチをするだけで、リアルな風景描写をAIが生成してくれるアプリです。Photoshopにインポートして加工することもできます。コアやアーキテクチャの進化により、さらにリアルな映像表現を可能にしています。具体的には光や影の表現をリアルにするレイトレーシングの性能や、AI学習の性能が向上しているモデルです。クリエイティブな作業を行う専門家や、高いゲーミング性能を求めるコアユーザーにおすすめのグラボといえます。
GeForce RTX™ 5080 の特徴・性能
| CUDAコア数 | 10752基 |
|---|---|
| ベースクロック/ブーストクロック | 2300MHz/2620MHz |
| VRAM容量 | 16GB |
| おすすめの用途 | ・4K・高リフレッシュレートでのPCゲーム ・本格的な3DCG制作 など |
GeForce RTX™ 5080は、NVIDIA® Blackwellアーキテクチャを採用した高性能グラフィックボードです。16GB GDDR7メモリと10752基のCUDAコアにより、4K解像度でのPCゲームや動画編集を快適に行えます。第5世代Tensorコアと第4世代レイトレーシングコアを組み合わせており、AI処理能力は1801 AI TOPSを実現しました。
また、DLSS 4のマルチフレーム生成機能を活用しており、従来モデルと比較してフレームレートが向上しています。さらに、第9世代のNVIDIA Encoderを搭載しているため、ストリーミング配信や動画エンコードの処理速度も向上しています。クリエイターからゲーマーまで、幅広いニーズに応えられるグラボです。
AMDの代表的なGPU「RADEON(6000・7000シリーズ)」
デスクトップ向けグラボ
AMD製デスクトップ向けグラボのスペックやベンチマークは、以下の通りです。
| モデル名 | ベンチマーク | TBP | VRAM容量 |
|---|---|---|---|
| Radeon™ RX 7900 XTX | 25633 | 355W | 24GB |
| Radeon™ RX 9070 XT | 25075 | 304W | 16GB |
| Radeon™ RX 7900 XT | 22866 | 315W | 20GB |
| Radeon™ RX 9070 | 22606 | 220W | 16GB |
| Radeon™ RX 7900 GRE | 19588 | 260W | 16GB |
| Radeon™ RX 6950 XT | 19327 | 335W | 16GB |
| Radeon™ RX 6900 XT | 18568 | 300W | 16GB |
| Radeon™ RX 7800 XT | 17891 | 263W | 16GB |
| Radeon™ RX 6800 XT | 17201 | 300W | 16GB |
| Radeon™ RX 7700 XT | 15463 | 245W | 12GB |
| Radeon™ RX 9060 XT(16GB) | 14977 | 160W | 16GB |
| Radeon™ RX 6800 | 14644 | 250W | 16GB |
| Radeon™ RX 9060 XT(8GB) | 14607 | 150W | 8GB |
| Radeon™ RX 9060 | 12973 | 132W | 8GB |
| Radeon™ RX 6750 XT | 12731 | 250W | 12GB |
| Radeon™ RX 6700 XT | 11989 | 230W | 12GB |
| Radeon™ RX 7600 XT | 10772 | 190W | 16GB |
| Radeon™ RX 6700 | 10671 | 220W | 10GB |
※2026年1月30日時点
ノート向けグラボ
AMD製ノート向けグラボのスペックやベンチマークは、以下の通りです。
| モデル名 | ベンチマーク | TDP | VRAM容量 |
|---|---|---|---|
| Radeon™ RX 7900M | 16997 | 180W | 16GB |
| Radeon™ RX 6800M | 11139 | 145+W | 12GB |
| Radeon™ RX 7700S | 10184 | 100W | 8GB |
| Radeon™ RX 7600M XT | 8559 | 120W | 8GB |
| Radeon™ RX 6700M | 9450 | 135W | 10GB |
| Radeon™ RX 7600S | 9216 | 75W | 8GB |
| Radeon™ RX 6800S | 8766 | 100W | 8GB |
| Radeon™ RX 6650M | 8539 | 80W | 8GB |
| Radeon™ RX 6600M | 8098 | 100W | 8GB |
| Radeon™ RX 6700S | 7955 | 80W | 8GB |
※2026年1月30日時点
Radeon RX 6400 の特徴・性能
| コア数 | 768基 |
|---|---|
| ベースクロック/ブーストクロック | 1923MHz/2321MHz |
| VRAM容量 | 4GB |
| おすすめの用途 | ・負荷の軽いフルHDのPCゲーム ・簡単な動画編集 |
RX 6400 は2022年に発売されたエントリーモデルのグラボです。GTX 1650 と同程度の性能を持っており、フルHD環境であればPCゲームや動画編集にも対応できます。特徴は、省電力性に優れているところです。GTX 1650と比較すると、大きな差はないものの消費電力がより抑えられています。しかし、ハードウエアデコードやエンコードに対応していないので、動画編集を検討している人は注意が必要です。
Radeon RX 6600 XT の特徴・性能
| コア数 | 2048基 |
|---|---|
| ベースクロック/ブーストクロック | 1968MHz/2589MHz |
| VRAM容量 | 8GB |
| おすすめの用途 | ・WQHDまでのPCゲーム ・4Kの動画編集 |
RX 6600 XT は RTX 3060 に近い性能を持つ、2021年に発売されたミドルクラスのグラボです。高いゲーミング性能を持ち、フルHD、高フレームレートでゲームを楽しめます。ただし、NVIDIAに搭載されているDLSS(AI学習により高解像度化する技術)に該当する機能がないので、レイトレーシング性能は劣ります。また、消費電力が抑えられているので、容量の小さな電源ユニットやミニタワーを選択しやすく、コストパフォーマンスに優れたグラボです。
Radeon RX 7900 XT の特徴・性能
| コア数 | 5376基 |
|---|---|
| ベースクロック/ブーストクロック | 1500MHz/2025MHz |
| VRAM容量 | 20GB |
| おすすめの用途 | ・4KのPCゲーム ・4Kの動画編集 ・データ量の多いディープラーニング |
RX 7900 XTは2022年に発売された、RDNA 3.0アーキテクチャを採用したハイグレードなグラボです。前世代よりプロセス(半導体のサイズ)が微小化され、コア数・メモリ容量も向上しています。4Kのゲームや動画編集にも十分に対応でき、NVIDIAの上位グラボと比べても遜色のない性能です。動画編集で重要となるハードウエアエンコードやデコードにも対応しているので、汎用性の高いグラボといえます。
Intelの代表的なGPU 「ARC」
Intel製デスクトップ・ノート向けグラボのスペックやベンチマークは、以下の通りです。
| モデル名 | ベンチマーク | TBP | VRAM容量 | |
|---|---|---|---|---|
| デスクトップ | Intel® Arc™ B580 | 13781 | 190W | 12GB |
| Intel® Arc™ A770(8GB) | 12981 | 225W | 8GB | |
| Intel® Arc™ B570 | 11737 | 150W | 10GB | |
| Intel® Arc™ A750 | 11701 | 225W | 8GB | |
| Intel® Arc™ A580 | 10294 | 185W | 8GB | |
| Intel® Arc™ A380 | 4485 | 75W | 6GB | |
| ノート | Intel® Arc™ A770M | 10719 | 120~150W | 16GB |
| Intel® Arc™ A730M | 7920 | 80~120W | 12GB | |
| Intel® Arc™ A550M | 5720 | 60~80W | 8GB | |
| Intel® Arc™ A370M | 3759 | 35~50W | 4GB | |
| Intel® Arc™ A350M | 2976 | 25~35W | 4GB |
※2026年1月30日時点
Intel Arc A770 の特徴・性能
| コア数 | 32基 |
|---|---|
| ベースクロック/ブーストクロック | 2100MHz/2400MHz |
| VRAM容量 | 8GB/16GB |
| おすすめの用途 | ・WQHDまでのPCゲーム ・4Kの動画編集 |
Arc A770は2022年に発売されたグラボで、Intel Arc Aシリーズ、デスクトップ版のハイエンドクラスに位置しています。メモリ容量が8GBと16GBから選択でき、ビジネスからクリエイティブな作業まで幅広くカバーできるグラボです。NVIDIAの RTX 3060 Ti に近い性能を持っていますが、プロセスのサイズやクロック周波数では Arc A770 の方が優れています。ゲーミング向けとして開発されていますが、クリエイティブな用途でも力を発揮してくれるグラボです。
【復習!】グラフィックボードの役割を分かりやすく解説
グラフィックボードとは文字通り「グラフィック」のための機器です。ここで言うグラフィックとは、パソコンのディスプレイに表示する映像(グラフィック)のことで、グラフィックボードは、この映像をつくり出す機能、いわゆるグラフィック生成機能を有しています。電子回路の板(ボード)状の部品で、冷却用のファンが付いているものが多く、パソコン内部に挿して使います。
グラボとはGPUを搭載した拡張ボードのこと
パソコンのディスプレイに映像を表示する機能は、一般にはGPU(Graphic Processing Unit)と呼ばれます。GPUはICなどで構成される電子回路で、CPU(Central Processing Unit)の中に内蔵されているか、専用ICチップとして存在します。グラフィックボードは、このGPU用の専用ICチップを搭載した拡張ボードです。
拡張ボードとは、パソコン内部に挿して機能を拡張できるもので、グラフィックボードを挿せばGPUによって精細で動きの速い映像でもストレスなく表示できるようになります。正確に言うとGPUはグラフィック生成機能を持つIC回路を指しますが、パソコン市場ではグラフィックボードをGPUと呼ぶこともあり、「このパソコンにGPUを追加したい」などと言われることもあります。
グラボの役割は映像処理
グラフィックボードそのものの役割は、CPUに代わって高度なグラフィックを生成することです。ですからGPUは、映像処理に特化した機能を持っているとも言えます。映像処理というのは、同じ作業を繰り返すことが多く、そのためGPUは同じ作業を並行して行える並列処理に長けています。
グラボとCPUの違い
グラボとCPUは、計算を担当する範囲や得意な計算処理の種類が違います。グラボは映像の処理を担当する特化型の処理装置であり、並列処理のスピードが速いところが特徴です。一方、CPUはパソコンの「頭脳」と呼ばれるように、全体の演算処理を担当します。特定のタスクを素早く処理することに長けているパーツです。関係性としては、全体の処理や制御を担当するCPUの命令を受け、GPUが映像の処理を行います。GPUが計算量の多い映像処理を担うことで、CPUの負担を減らし全体のパフォーマンスが向上するという仕組みです。
グラボの種類を比較
グラボの種類には以下の3つがあります。
- 内蔵GPU
- 外付けグラボ
- GPUクラウド
それぞれの特徴や主な用途について解説します。
内蔵GPU
グラフィック生成処理は、元々はパソコンの頭脳とも呼ばれるCPUが担っていました。しかし白黒映像のカラー化、画面サイズの増大、動画の再生など、パソコンが扱う画像は、静止画から動画、いまや映像と呼べるレベルにまでなりました。こうなるとCPUの能力だけでは足りず、別途映像処理のユニットを設けた方が効果的ということで、生まれたのがGPUです。
ちなみにGPUが誕生した時、それはCPUのICチップ内の、電子回路の一部の領域が割り当てられました。現在のCPUのほとんどには、今もGPU内蔵型が多く存在します。内蔵型のGPUでも、書類作成などの一般的な利用であれば、十分対応できます。なお最近では「グラボを使う」ことを前提として、GPU機能を搭載していないCPUもあります。
外付けグラボ
外付けグラボは、パソコンの内蔵GPUに比べて高い処理性能を持っています。その理由は、独立したグラボとしてパソコンに追加され、より多くのコアや専用のVRAMを搭載しているからです。このVRAMはCPUと共有されないため、より高速にグラフィックの処理を行うことができます。例えば、PCゲームや3Dモデリングなどの作業は、外付けグラボを付けた方がよいでしょう。しかし、製品によっては高額になることもあります。通常の事務作業やWebブラウジング程度であれば、外付けグラボは必要ありません。GPUの性能が求められる用途に使う場合に検討しましょう。
GPUクラウド
GPUクラウドは、インターネット経由でGPUを利用できるサービスです。このサービスを利用することで、ユーザーは物理的にグラボを所有しなくても、高度なグラフィック処理を行えます。GPUクラウドを使用するメリットは、インターネット環境さえあればどこからでもアクセスでき、リモート運用が容易になる点が挙げられます。必要な時に必要なだけのリソースを利用できるため、利便性が高い点もメリットです。また、一時的に高性能なGPUが必要な場合、GPUクラウドはコスパの良い選択肢になります。柔軟かつ経済的にグラボを活用したいユーザーに適した選択肢です。
グラフィックボードの用途
インターネット閲覧、メールの送受信、書類の作成、写真やYouTube動画を見る程度の処理でしたら、CPU内蔵のGPUで十分楽しむことができます。グラフィックボードを使うのは、こうした通常用途を超えた、高精細で変化の激しい映像を表示させたい場合です。それは動きの激しい3Dグラフィックを使ったシューティングゲーム、大きな静止画や動画の編集、映像配信、ビッグデータ解析、AIなどです。
PCゲーム
グラボはPCゲームの品質を大きく左右します。内蔵GPUでは、負荷の重いPCゲームに対応できません。高度に進化したグラフィックとリアリティのある内容を表現するには、高性能なグラボが必須です。例えば、詳細なテクスチャや複雑な光の表現、高解像度でのスムーズな動作などを実現するためには、優れた処理能力が求められます。そのため、高品質なゲーム体験を求めるユーザーにとって、グラボは必須のパーツといえるでしょう。
AI、仮想通貨のマイニングなどにも使われる
グラフィックボードはグラフィック生成に効果がある「並列処理」(似た作業を、同時に複数実行する)が得意です。実はこの並列処理は、先頃話題のAIや暗号資産(仮想通貨)のマイニングにも有効なのです。特にChat GPTなどAI技術が発展してきた背景には、高性能なGPUが安価に使えるようになったこともあります。
AIが学ぶ手法のひとつディープラーニングでは、膨大な計算処理が必要ですが、こうした計算処理はGPUの並列処理で行うと効率よく行えます。暗号資産のマイニングとは、暗号資産で行った取引内容を承認し成立させる作業を指し、この作業は複雑な計算式を大量に実行することが必要で、GPUの並列処理機能はこの作業に向いています。そのため、一時期は高性能のGPUがマイニングに利用されました。しかしこうした処理は大量の電気を消費するので、最近の多くのグラフィックボードには「マイニング制限」が加えられています。
動画編集
動画編集では、必ずしもグラボが必要とは限りませんが、高解像度の動画編集や高度な処理を行う際には必要になります。特に、Premiere Proのようなプロフェッショナル向けの動画編集ソフトを使用する場合、処理速度と効率を向上させるグラボは重要なパーツです。また、4K解像度の動画編集や複数のレイヤーを扱う場合など、負荷の高い作業を行う場合もグラボがパフォーマンスの向上に役立ちます。このように、高品質な動画制作を行いたいユーザーにとってもグラボは必要なパーツです。
VR制作
VR制作は高いグラフィック処理能力が求められるため、グラボが必要不可欠です。VRは両眼に異なる映像を表示させることから、2倍のピクセル処理が必要となります。さらに、VR酔いを防ぐためには20ms以下での高速な動作が必要です。これらを満たすためには、NVIDIAの「Quadroシリーズ」のような、クリエイティブ向けの高性能グラボが求められます。本格的なVRコンテンツ制作を行うには、高い処理能力を持つグラボの選択が不可欠です。
3DCAD
3DCADは、3Dの設計を行うためのソフトウエアであり、その利用には高性能なCPUとグラボが必要です。3DCADは計算処理に大きな負荷をかけるソフトなので、エントリーレベルやミドルレンジのグラボでは性能が不足することがあります。複雑な3Dモデルの作成やレンダリングをスムーズに行うためには、ハイエンドクラスのグラボが必要です。従って、プロフェッショナルな3D設計作業を行う場合、ソフトウエアの要件を満たす性能のグラボを選択しましょう。
高性能なグラボの搭載で得られる効果
グラボは映像の処理に特化したパーツですが、高性能なグラボを搭載することでどのような効果が得られるのでしょうか。映像表現や利便性の向上について、具体的に解説します。
3Dの最新ゲームを美しい映像で楽しめる
最近は高精細の仮想空間を自由に冒険できるゲームが大流行りです。こうした、見ているだけでも楽しい3Dグラフィック映像を楽しむにはグラフィックボードは必須と言えるでしょう。大きな容量の画像を表示しようとした時、段階的に表示されるような経験はありませんか。これはそのパソコンのグラフィック生成能力が、画像の容量や複雑さにスムーズに対応できないため、処理に時間がかかったからです。こんな時はグラフィックボードを使えば、スムーズな表示が可能となります。
動画の表示が滑らかでない時もあります。動画は、1秒間に数回〜30回程度静止画を書き換えて「絵が動く」ように見せています。1秒間に書き換える数が少ないと動きがぎこちなくなります。グラフィックボードを使えば画像の描画が早くなりますから、滑らかな表示が可能になります。画像の書き換えは1秒間に30回なら「30fps(frame per second)」と表記します。グラフィックボードやディスプレイによっては、60fps、120fpsというものもあり、数値が大きくなるほど動きはなめらかになります。なお、ゲームによっては、一定レベルの性能を持ったグラフィックボード必須のものもあります。
高画質動画の編集が快適になる
グラフィックボードを使えば動画編集も快適に行えます。動画の表示はそもそも高いグラフィック生成性能が必要ですが、動画編集の場合「動画を切ってつなげる」「動画に色をつける」「動画が真っ白になるよう演出を加える」など、動画を表示しながら同時に色々な効果を加えますので、ますます高いグラフィック生成性能が必要になります。
編集した動画は、加えた効果をまとめて新たな動画につくり替える作業が必要です。このように効果を加える、加えた効果をもとに新たに動画を生成するといった作業はエンコードと言います。グラフィックボードは、エンコード作業を高速に行えるので、動画編集などの作業時間の短縮に貢献します。色々な効果をあれこれ試したい時は、グラフィックボードで高速に作業できれば、作業効率を大きく上げられます。
広々使える4Kの4画面ディスプレイが可能
デスクトップパソコンを選択する理由の1つが、大きなディスプレイを複数同時に使える点です。最近ではより高精細な映像表現ができる4Kタイプのディスプレイも一般的になりました。4Kディスプレイを利用する場合は、4K対応のグラフィックボードが必要です。グラフィックボードによっては、4K非対応のものもあるので注意が必要です。4K対応のグラフィックボードなら、複数台のディスプレイを同時に利用できるものもあります。
高性能なグラボを搭載する際の問題点
高性能なグラボを搭載すると多くのメリットがある一方、性能が高いことで発生する問題点もあります。ここでは、消費電力とコストの観点から、高性能グラボの問題点を解説します。
消費電力が多くなる
高性能なグラボを搭載すると、消費電力が増加する傾向があります。なぜなら、膨大な演算処理を行うグラボは多くのエネルギーを必要とするからです。負荷の重い作業を行う際には特に消費電力が増加します。その結果、想像以上に電気代が高くなる可能性があるので注意が必要です。電力の消費を抑えるためには、設定の調整や負荷を軽くする工夫をしましょう。例えば、PCゲームや動画編集の際に解像度やフレームレートを抑えることで、消費電力を抑えることができます。
価格が高い
グラボは性能が高くなるほど価格も上昇します。ハイグレードモデルでは、エントリーモデルのパソコン本体よりも高価になるケースも少なくありません。低価格帯のグラボはおおよそ2〜3万円程度で購入できますが、ミドルクラスのグラボは3〜7万円程度、ハイグレードなグラボは9〜40万円台程度が目安です。高性能なグラボを選ぶ際には、性能と価格のバランスを検討し、予算内で最適なモデルを選ぶようにしましょう。
冷却用のファンで音が気になる
グラフィックボードは、大量の計算を行うため発熱量が増加します。その熱を冷却するためにファンがついていますが、負荷が高い作業を行うと当然熱が多く発生し、ファンも早く回転します。ファンの回転は温度に比例して早くなるタイプがほとんどなので、中にはファンの音が「うるさい」と感じる場合もあります。なお、水冷型の冷却ユニットであれば比較的音は静かです。
人気ゲームの必要環境、推奨環境をチェック
人気のゲームを楽しむために必要なパソコン性能、推奨性能等を紹介します。必要な性能とはゲーム製作会社が「このゲームを楽しむにはこの程度の性能が必要です」と表記しているものです。ただその性能は「プレイすることができる」レベルのことが多く、ストレスなく楽しめる、高精細な映像でプレイするためには、もっと上位の性能が求められることが多く、それは推奨性能と言われています。
ライト級(パソコンにそれなりの性能を求めるゲーム)
リーグオブレジェンド:ライアットゲームズのオンラインゲーム。2つのチームが、互いに相手の本拠地を目指して激突します。
必要性能:CPU「インテル® Core™ i3-530 以上」、GPU「GeForce 9600GT 以上」
推奨性能:CPU「インテル® Core™ i3-3300 以上」、GPU「GeForce 560 以上」「Radeon R7 240 以上」
ミドル級(パソコンにしっかりとした性能を求めるゲーム)
フォートナイト:Epic Gamesのオンラインゲーム。複数のプレイヤーが協力してゾンビを撃退していく「世界を救え」モードや最大100人のプレイヤーが他のプレイヤーと対戦して最後まで生き残るために「バトルロイヤル」モードなどを持つ。
必要性能:CPU「インテル® Core™ i3-3225 以上」、GPU「インテル® HDグラフィックス4000 以上(CPU内蔵GPU)」
推奨性能:CpU「インテル® Core™ i5-7300 以上」、GPU「Geforce GTX 1080 以上」「Radeon RX 5600 XT 以上」
ヘビー級(パソコンに高性能を要望するゲーム)
ファイナルファンタジーXIV:スクウェア・エニックスのオンラインゲーム。美麗なグラフィックと演出が特徴です。ただ、その分性能もハイスペックを要求されます。
必要性能:CPU「インテル® Core™ i3 2.4GH 以上」、GPU「Geforce GTX750 以上」「Radeon R7 260X 以上」
推奨性能:CPU「インテル® Core™ i7 3GH 以上」、GPU「Geforce GTX970 以上」「Radeon RX 480 以上」
なお、2026年2月現在、非常に高い性能を要求するといわれているゲームは物理演算を使用する「Kerbal Space Program 2」や都市建設シミュレーションゲームの「Cities: Skylines II」などが挙げられます。これらのタイトルを快適にプレイするには、RTX™ 5070以上の高性能グラフィックボードが推奨されます。
使っているパソコンのグラボ性能を確認する方法
Windows11で使用しているグラボの性能を確認する方法は以下の通りです。
1.スタートボタンを右クリック
2.設定をクリック
3.左メニューのシステムをクリック
4.ディスプレイをクリック
5.ディスプレイの詳細設定を選択
6.グラフィックボードの詳細が表示される
上記の手順で使っているグラボを確認できます。グラボの性能が足りない場合は、現在使っているグラボのモデル名を把握しておき、どの程度のグラボを購入すればよいかの目安にしましょう。
グラフィックボードを搭載する際の注意点
このようにゲームや3Dグラフィックのパワーを存分に味わえるグラフィックボードですが、実際にパソコンに搭載するにはどうすればよいのでしょう。基本的にはグラフィックボードをパソコンにある対応スロットに挿して使います。
スロットの規格情報を確認する
パソコンの中心である各種ICや電子回路が配置されているマザーボードという基盤には、グラフィックボードを装着するためのスロットがあります。現在一般的なスロットの規格は「PCI」です。パソコンの仕様の中に「PCIスロット3基」などとあれば、対応するボードを3つ挿せることを意味します。PCIの規格も進化しており、現在ではPCI Express規格が一般的です。メーカーによっては「PCI Expressスロット」と記載するところもあります。
パソコンケースのサイズを確認する
グラフィックボードの大きさは、一般的には幅は107mm、奥行きは312mm(フルサイズ)もしくは173mm(ハーフサイズ)です。冷却用のファンがついている場合は、厚みが3〜4cmになります。それなりのボリュームですので、パソコンのケースが小さいと入らないということもあります。また強力な冷却機能を持ったボードでは、そのファンが大きく厚さが5cmを超えて、隣のスロットの空間まではみ出すものもあります。
スリム型のデスクトップパソコンはロープロファイルを選ぶ
グラフィックボードの一般的な幅は107mmですが、これでは横幅が 10cm以下といったスリム型のデスクトップパソコンには入りません。そのため向け幅を半分ほどにした「ロープロファイル」のグラフィックボードというものもあります。ただICチップや電子回路のための面積に制限があるため、高性能なGPUを使うのは難しいと言われています。
ノートパソコンはあとから搭載できない
後からグラフィックボードを追加できるノートパソコンはほとんどありません。ですから、ノートパソコンでもゲームを楽しみたいと思う場合は、最初から性能の高いGPUを内蔵したモデルを選びましょう。ただ後からGPUを追加したユーザー向けには「外付けGPU BOX」という箱があります。これはノートパソコンのThunderBolt端子に挿して使うもので、この箱に別途グラフィックボードを挿せば、ノートパソコンの映像能力をアップすることができます。
グラボ搭載パソコンを購入する時の注意点
パソコンによっては最初からグラフィックボードが装着されているタイプもあります。そうしたパソコン購入時の注意点をいくつか紹介しましょう。
ノートパソコン向けはやや性能が落ちる
ノートパソコンにもGPUは搭載されています。その多くはCPU内蔵型ですが、コンパクトなグラフィックボードを搭載したものもあります。それらのGPUの型番を見るとデスクトップ型と同じものもありますが、ノート向けは省電力タイプなので、型番が同じでもデスクトップ型よりは性能が低い場合が多いと言われています。
暑い日の使用はパソコンの冷却に配慮する
グラフィックボードの熱はボードの上のファンが冷却をしますが、それでも夏の暑い日などは冷却が間に合わず、故障の原因になることもあります。そうならないためには、パソコン周りの空気が滞留しないように、パソコンの周囲に隙間を設ける、部屋の換気を積極的に行う、部屋を冷却するなどの対処が有効です。またファンの排出口には長い間の利用でゴミが付着していることもあります。これが溜まるとファンの冷却能力を大きく落としますので、清潔も故障防止に有効です。
高fpsの実現は対応するディスプレイが必要になる
高性能なグラフィックボードを装着しても、それに対応するディスプレイを利用しないと高精細な映像を楽しめません。ディスプレイのスペックにリフレッシュレートというものがあります。これは1秒間に何回画像を書き換えられるかというもので、一般的には60hz(ヘルツ)でこれは1秒間に60回書き換えることを意味します。性能の高いディスプレイになると、この数値を50、60、144、240などから選ぶことができます。特にゲームではこの機能の効果はてきめんで、144や240になると、速い動きでもなめらかな映像を表示することができます。
NEC Directで購入できるグラボ搭載パソコン
NEC Directでは、パソコンの映像性能を大きくアップさせるグラフィックボードを搭載したパソコンを用意しています。いくつか紹介しましょう。
※スペック表はカスタマイズモデルのものです
カスタマイズの自由度が高い「LAVIE Direct DT」
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「LAVIE Direct DT」は、用途に応じて柔軟にカスタマイズできるデスクトップパソコンです。インテル® Core™ Ultraシリーズを搭載し、ハイエンドモデルのUltra 9まで選択できます。また、NPU(AI処理に特化したパーツ)を内蔵しており、負荷の高いAIタスクも快適です。メモリは8GBから64GBまで、ストレージは約256GBから約1TBまで選択でき、予算と用途に応じた最適な構成を選べます。さらに、ノングレアの24型液晶ディスプレイを選択すれば、外光の映り込みを抑えつつ、長時間作業による目への負担を軽減できます。
| OS | Windows 11 (Home/Pro) |
|---|---|
| CPU | Intel® Core™ Ultra(5 225/7 265/9 285) |
| グラフィックボード(GPU) | ・Intel® UHD グラフィックス 770(プロセッサーに内蔵) ・Intel® Arc A310 グラフィックス |
| メモリ | 8GB・16GB・32GB・64GB |
| ストレージ(SSD) | 約256GB・約512GB・約1TB |
| 外部インターフェース | ・USB Type-C × 1 ・USB Type-A × 8 ・HDMI × 1 ・DisplayPort×2(Intel® Arc A310 グラフィックス選択時は4ポート) ・LAN × 1 ・ヘッドフォンマイクジャック × 1 |
| 画面サイズ | 23.8型ワイド フルHD(1920×1080)液晶(広視野角・高色純度・ノングレア) |
| サイズ(横幅×奥行×高さ) | 216×300×345(mm)※スタビライザ設置時 |
仕事に役立つハイエンドデスクトップ「Mate J タイプ ME」
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「Mate J タイプ ME」は、ビジネス用途に最適化されたハイエンドデスクトップパソコンです。CPUには、NPU内蔵のインテル® Core™ Ultra 200Sシリーズを採用し、AI処理を高速化できます。また、SSD×2構成でのミラーリング(RAID 1)に対応しており、万一のSSD故障時でもデータを保護でき、業務継続性を高められるのもポイントです。さらに、グラフィックボードを選択すれば、最大6画面のマルチディスプレイにできます。
| OS | Windows 11 Pro |
|---|---|
| CPU | Intel® Core™ Ultra(7 265/5 235/5 225) |
| グラフィックボード(GPU) | Intel® グラフィックス(CPUに内蔵) Intel® Arc™ A310 グラフィックス |
| メモリ | 8GB・16GB・32GB・64GB |
| ストレージ(SSD) | 約256GB・約512GB・約1TB※暗号化機能付き |
| 外部インターフェース | ・USB Type-C × 1~2 ・USB Type-A × 9 ・HDMI × 1 ・DisplayPort × 2 ・LAN × 1 ・ヘッドフォンマイクジャック × 1 |
| サイズ(幅×高さ×奥行) | 216×345×298(mm) |
グラボは必要な性能を比較して選ぼう!
グラボには数多くの製品があり、性能もさまざまです。グラボの性能を見極め、適切な製品を購入するには、グラボを構成する要素やメーカー・製品ごとの特徴や性能を理解しておかなければなりません。また、自分の用途に適した性能も把握しておく必要があります。今回紹介した主要なメーカー・製品の情報を参考に、目的に合うグラボを見つけてみてください。
NECは、高性能なグラボを搭載したパソコンを販売しています。スペックをカスタマイズできるBTO(Build To Order)パソコンを扱っているので、希望に合ったスペックのパソコンが見つかります。公式サイトでは、定期的にクーポンの発行やお買い得セールを開催しているので、ぜひ下記のリンクから確認してみてください。



