Windows 10のサポート期限はいつ?
終了後のリスクや対策方法を解説
2025.06.09(MON)
2025.06.09(MON)

Windows 10のサポート期限は2025年10月14日までです。サポートが終了すると、セキュリティ更新が提供されなくなり、不正アクセスなどのリスクが高まります。そのまま使い続けると、情報漏えいが起きる、不具合が解消されない、最新のソフトウエアが利用できないなどの問題が発生する可能性があります。これを防ぐためには、Windows 11へのアップグレードや、Microsoftが提供する延長サポート(ESU)の利用が有効です。
この記事では、Windows 10のサポート期限に関する詳細や、Windows 11へのアップグレード方法などについて解説します。サポート期限終了後の対応にお悩みの人は、ぜひ参考にして下さい。
Windows 10のサポート期限は「2025年10月14日」で終了

Windows 10のサポートは、2025年10月14日で終了します。サポートの終了は、Microsoftによるセキュリティ更新プログラムや技術的なサポートの提供が停止されることを意味します。脆弱性が修正されなくなり、ウイルス感染や不正アクセスのリスクが増加するため危険な状態です。さらに、最新のソフトウエアやハードウエアに対応できなくなる恐れもあります。そのため、サポート期限が切れる前にWindows 11へのアップグレードまたは、Microsoftが提供する延長サポートを検討することが重要です。
なお、Windows 11にアップグレードするにはWindows 10のバージョンを「2004」以降に、延長サポートを利用するには「22H2(最新バージョン)」にする必要があります。
Windows 10のバージョン情報を確認する方法
現在利用中のWindows 10 のバージョン情報を確認するには、以下の手順を実行します。
ファイル名を指定して実行を使用する方法
1.キーボードの 「Windows キー」 を押しながら 「R」 キーを押す
2.「ファイル名を指定して実行」ダイアログが開く
3.名前欄に「winver」と入力し、OKをクリックする
設定を使用する方法
4.「設定」を開く
5.「システム」を選択する
6.「バージョン情報」をクリックする
これらの方法で、最新のバージョンやエディション情報を簡単に確認できます。
Windows 10を最新バージョンにアップデートする方法
Windows 10 を最新バージョンにアップデートする前に、バックアップの作成、ストレージの空き容量の確認、安定したインターネット接続の確保を行って下さい。
アップデート手順
1.「設定」を開く
2.「Windows Update」タブを開く
3.「更新プログラムのチェック」をクリック
4.利用可能な更新が表示されたら「ダウンロードしてインストール」をクリック
5.アップデートの進行を待つ(時間がかかることがあるため、余裕を持って実行)
6.完了後、再起動が求められた場合は「今すぐ再起動」を選択する
アップデート中は、デバイスを電源に接続し、途中で電源が切れないように注意して下さい。これらの手順を踏むことで、システムを最新の状態に置くことができます。
サポート期限の後もWindows 10を使い続けるリスク(セキュリティ・互換性など)

サポート期限終了後もWindows 10を使い続けると、以下のようなリスクがあります。
リスク項目 | 説明 |
---|---|
セキュリティリスク | サポート終了後はセキュリティ更新プログラムの提供が停止され、新たに発見された脆弱性が修正されず、ウイルス感染や不正アクセスの危険性が高まる |
不具合が解消できない | OSの不具合やバグが発見されても修正プログラムが提供されないため、システムの安定性が低下しトラブルが発生する可能性が高まる |
ソフトウエアとの互換性がなくなる恐れがある | 新しいアプリやサービスがWindows 10をサポートしなくなる可能性があり、業務や日常生活での利便性が低下する恐れがある |
周辺機器との接続への悪影響 | 新しい周辺機器がWindows 10に対応しておらず、プリンターやスキャナーなどのデバイスが使用できない。また、既存の周辺機器がWindows 11対応にアップデートした場合、Windows 10で不具合が起きる可能性もある |
これらのリスクを回避するためには、Windows 11へのアップグレードや新しいパソコンの購入を検討することが推奨されます。特に、セキュリティリスクは情報漏えいにつながる可能性があるため早めの対応が必要です。
サポート終了後もWindows 10を使う人に向け「延長サポート」が提供されている

前述した通り、Microsoftはサポート終了後もWindows 10を使う人向けに延長サポートを提供しています。ここでは、延長サポートの内容を、個人向け・企業向けに分けて解説します。
個人向けの延長サポート
Windows 10のサポート終了後も引き続き使用する場合、Microsoftが提供する「拡張セキュリティ更新プログラム(ESU: Extended Security Update)」を利用することが可能です。ESUを利用すると、サポート終了後も重要なセキュリティ更新を有償で受け取ることができ、個人ユーザーは1年間に30ドルで利用できます。
ただし、提供されるのはセキュリティ更新のみで、新機能の追加やテクニカルサポートは含まれません。ESUを利用することでサポート終了後も一定期間はセキュリティリスクを軽減できますが、一時的なセキュリティ維持という位置づけなので、基本的にはWindows 11へのアップグレードや新しいパソコンの導入が推奨されています。
企業向けの延長サポート
企業向けのESUは、組織のOS移行を支援するための有償サービスで、サポート終了後の最大3年間、セキュリティ更新プログラムの提供を受けられます。初年度の料金は1デバイス当たり61ドルで、2年目以降は倍増し、2年目は122ドル、3年目は244ドルとなります。ESUの導入方法としては、従来の5-by-5アクティベーションキーに加え、Windows 365サブスクリプションでのアクティベーション、クラウドベースのアクティベーションの3種類が選択可能です。
クラウドベースのアクティベーションは、Microsoft IntuneやWindows Autopatchなどの管理ソリューションを利用する組織向けで、初年度は1ユーザー当たり45ドル(25%オフ)で提供されます。
Windows 10のサポート期限が切れる前に!Windows 11へアップグレードをしよう

延長サポートは提供されますが、特別な理由がない限りWindows 11へアップグレードすることをおすすめします。MicrosoftもWindows 11への移行を推奨しており、セキュリティや機能面でのメリットが多くあります。特別な理由がない限り、サポート終了後のリスクを避けるためにも、早めの対応が重要です。アップグレードを行うためには、システム要件の確認やデータのバックアップなどの準備が必要になります。スムーズに移行するためにも、早めに計画を立てておきましょう。
Windows 11の魅力(UIや機能性の向上など)
Windows 11は、ユーザーインターフェース(UI)の刷新や新機能の追加により、より直感的で快適な操作ができるようになっています。例えば、タスクバーが中央に配置されたことで、アプリの起動や切り替えがスムーズになりました。また、エクスプローラーのデザインも改良され、フォルダの視認性が向上し、ファイル管理がしやすくなっています。
さらに、Windows 11にはAI機能の「Microsoft Copilot」 が搭載されており作業を効率化できます。例えば、文書作成のサポートや画像生成などが可能です。これにより、業務にかかる手間や時間を削減でき、より多くの作業をこなすことができるでしょう。加えて、スナップレイアウト機能の利便性も向上しています。Windows 10よりサイズのバリエーションが豊富になり、自由にカスタマイズできるようになりました。このような、優れたUIや機能性を活用できる点がWindows 11の魅力です。
Windows 10からWindows 11にアップグレードするには?

Windows 11へのアップグレードは以下の手順で行います。
- まずはWindows 11のシステム要件を確認する
- アップグレードの準備をする
- OSのアップグレードを行う
それぞれ詳しく解説します。
まずはWindows 11のシステム要件を確認する
Windows 11にアップグレードする前に、まずはシステム要件を確認しましょう。Windows 11は最新のセキュリティ対策や機能を備えているため、一定のハードウエア要件を満たしている必要があります。具体的なシステム要件は以下の通りです。
要件 | 詳細 |
---|---|
CPU(プロセッサ) | 1GHz以上、2コア以上の64ビット互換プロセッサまたは System on a Chip(SoC) |
メモリ | 4GB以上 |
ストレージ | 64GB以上の容量 |
システムファームウエア | UEFI(起動時にハードウエアを初期化してOSを起動させるシステム)、セキュアブート(起動時にマルウエアなどが侵入しないようにするセキュリティ機能)対応 |
TPM(セキュリティチップ) | バージョン2.0 |
グラフィックスカード | DirectX 12以上、WDDM 2.0ドライバーに対応 |
ディスプレイ | 9インチ以上、8ビットカラーの720p解像度 |
上記の要件は、あくまでもアップグレードに必要な要件です。利用するアプリなどの推奨スペックは別途設定されているため、確認しておきましょう。もし、現状のパソコンがスペック不足の場合、買い替えを検討することをおすすめします。なお、システム要件を満たしているかどうかは、Microsoftが提供する「PC正常性チェック」ツールを使用すると簡単に確認できます。
アップグレードの準備をする
Windows 11へスムーズに移行するためには、事前の準備が必要です。準備を怠ると、アップグレード後にソフトウエアが正常に動作しない、データが消失するなどの問題が発生する可能性があります。アップグレード前に確認・実施すべきポイントは以下の通りです。
項目 | 説明 |
---|---|
ソフトウエアの互換性確認 | 現在使用しているソフトウエアがWindows 11に対応しているか確認する。特に業務用ソフトウエアや古いアプリは注意が必要 |
データのバックアップ | 万が一のトラブルに備え、外付けストレージやクラウドストレージを活用して重要なデータをバックアップする |
再セットアップメディアの作成 | Windows 11のインストール中に問題が発生した際に備え、USBメモリなどで再セットアップメディアを作成しておく |
これらの準備をしっかり行うことで、安心してアップグレードができます。
OSのアップグレードを行う
Windows 11へのアップグレードには、Windows Updateを利用します。始める前に、以下の点を確認しましょう。
- 電源の確保:アップグレード中に電源が切れるとシステムの不具合が発生する可能性があるため、ノートパソコンの場合は必ず電源アダプタを接続する
- 時間の確保:アップグレードには数時間かかる場合があるため、余裕を持って作業を開始する
アップグレードの手順は以下の通りです。
1.タスクバーの通知領域に表示されているアップグレードのマークをクリックする
2.「Windows Update」を表示後、「ダウンロードしてインストール」をクリックする
3.「ソフトウエアライセンス条項」が表示されるので、「同意してインストール」をクリックする
4.Windows 11のダウンロードが始まるので、完了するまで待機する
5.「再起動が必要です」と表示されたら「今すぐ再起動する」をクリックする
6.再起動するとアップグレード完了です
アップグレード後は、必要に応じてWindows 11対応のソフトウエアやドライバーのインストール、Windows Updateの実施、データの復元を行って下さい。
アップグレードの準備や手順をさらに詳しく確認したい方は、以下の記事をご覧下さい。
Windows 10をWindows 11にアップグレードする方法
Windows 10のサポート期限切れに伴うアップグレードには買い替えもおすすめ!

Windows 11へのアップグレードを検討している人は、買い替えも視野にいれましょう。例えば、スペックの低いパソコンを使用している場合や、古くなったパソコンで不具合が頻発している場合は買い替えを検討することをおすすめします。新しいパソコンであれば、Windows 11の機能をストレスなく活用でき、より快適な作業環境を構築できます。また、最新のCPUやSSDを搭載したパソコンを選択すれば、起動時間の短縮や処理速度の向上も期待できるでしょう。
Windows 10のサポート期限切れに伴う買い替えに!NECのおすすめパソコン3選

NECは、スペックをカスタマイズできるBTO(Build To Order)パソコンを販売しています。ここからは、買い替えにおすすめのノートパソコン・デスクトップパソコンをご紹介します。
※スペック表はカスタマイズモデルのものです
使いやすいスタンダード・ノート「LAVIE Direct N15」

LAVIE Direct N15は、仕事からプライベートまで幅広く使えるスタンダードなノートパソコンです。マルチタスクのしやすい15.6インチ IPS液晶(フルHD)を搭載しています。ベゼルの狭い狭額縁を採用しているため、画面に集中しやすいのも魅力です。また、CPUは一般的なオフィスワークに対応できるインテル Core i3から、クリエイティブな作業にも対応できるCore i7まで選択できます。価格もお手頃なので、初めてのパソコン購入にもおすすめできる製品です。
OS | Windows 11 (Home/Pro) |
---|---|
CPU | インテル Core (i7-1255U/i5-1235U/i3-1215U) インテル Celeron 7305 |
グラフィックボード(GPU) | インテル® UHD グラフィックス/インテル® Iris® Xe グラフィックス(どちらもCPUに内蔵) インテル Arc A350M グラフィックス |
メモリ | 8〜32GB(デュアルチャネル対応) |
ストレージ(SSD) | 256GB〜2TB |
ディスプレイ | 15.6型 IPS液晶( フルHD) |
外部インターフェイス | ・USB Type-C × 1 ・USB Type-A × 3(内1ポートはパワーオフUSB充電機能付き) ・HDMI × 1 ・LAN × 1 ・ヘッドフォンマイクジャック × 1 |
重量 | 約2.1kg(大容量バッテリー選択時2.2kg) |
バッテリー駆動時間(アイドル時) | 約6.3〜約13.2時間 |
ハイスペック&高耐久モデル「LAVIE Direct NEXTREME」

LAVIE Direct NEXTREMEは、ハイエンドクラスの性能を持つノートパソコンです。高いセキュリティ機能とAI処理に対応した、AMD Ryzen AI 7 PRO 360を採用。あらゆるタスクを高速に処理してくれます。また、キーボードから手を離さずにマウスを操作できるポインティングデバイスや、3ボタン付きタッチパッドを搭載しており、作業効率の向上が期待できます。さらに、バックライト付きのキーボードは打ち心地にこだわっている他、CopilotキーもあるためワンタッチでAIを起動できます。最新の高性能ノートパソコンを探している人におすすめです。
OS | Windows 11 (Home/Pro) |
---|---|
CPU | AMD Ryzen™ AI 7 PRO 360 |
グラフィックボード(GPU) | AMD Radeon 880M グラフィックス (プロセッサに内蔵) |
メモリ | 32GB |
ストレージ(SSD) | 256GB〜1TB |
ディスプレイ | 14.0型ワイド LED IPS液晶 (広視野角・高輝度・高色純度・ノングレア)(WUXGA) |
外部インターフェイス | ・USB Type-C × 1(USB Power Delivery 3.0対応 パワーオフUSB充電機能付き)(ACアダプタの接続ポートを兼用、Display Port出力機能付き) ・USB Type-A × 2 ・HDMI × 1 ・LAN × 1または無し |
重量 | 約1.39kg |
バッテリー駆動時間(アイドル時) | 約23.3時間 |
省スペースなデスクトップ「LAVIE Direct A23」

LAVIE Direct A23は、省スペースに使えるオールインワンデスクトップパソコンです。ディスプレイとワイヤレスキーボード、ワイヤレスマウスのみで使用できるため、場所を選ばず設置できます。ディスプレイは、高さや角度調整もできる23.8インチ IPS液晶(フルHD)を採用。大きな画面で効率的な作業や迫力のあるエンタメ視聴を楽しめます。さらに、「YAMAHAサウンドシステム」を採用しており、自然で臨場感のある音声を得られるのも魅力です。デスクトップパソコンをかさばらずに使いたい人におすすめの製品です。
OS | Windows 11 (Home/Pro) |
---|---|
CPU | ・AMD Ryzen (3 7330U/ 5 7530U/7 7730U) ・インテル Core(i3-1315U/i5-1335U/i7-1355U) |
グラフィックボード(GPU) | インテル UHD グラフィックス/インテル Iris Xe グラフィックス/ (プロセッサーに内蔵) |
メモリ | 8〜32GB(デュアルチャネル対応) |
ストレージ(SSD) | 256GB〜2TB |
DVD/CDドライブ | ・DVDスーパーマルチドライブ ・ブルーレイディスクドライブ |
ディスプレイ | 23.8型ワイド スーパーシャインビューLED IPS液晶(広視野角・高色純度)(フル HD) |
外部インターフェイス | ・USB Type-C × 1 ・USB Type-A × 3(内1ポートはパワーオフUSB充電機能付き) ・HDMI入力端子 × 1 ・LAN × 1 ・SDカードスロット × 1 ・ヘッドフォンマイクジャック × 1 |
サイズ(幅×高さ×奥行) | 541.4×221.0×411.8(mm) |
Windows 10のサポート期限が切れる前に対策をしよう!
Windows 10のサポートは2025年10月14日で終了します。サポート終了後はセキュリティ更新やアップデートが提供されず、ウイルスや不正アクセスのリスクが増加したり、利便性が低下したりする恐れがあります。延長サポートを利用する選択肢もありますが、一時的な対策に過ぎないため、Windows 11へのアップグレードを検討しましょう。システム要件を満たせない場合は、新しいパソコンに買い替えることをおすすめします。
NECでは、CPUやメモリなどをカスタマイズできるWindows 11搭載パソコンを販売しています。オトクなクーポンの発行やキャンペーンを定期的に実施しているので、ぜひ公式サイトをご確認下さい。
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