ノートパソコンの値段の相場はいくら?
価格を決める重要スペックを徹底解説
2023.02.28(TUE)
2024.12.25(WED)
パソコンの値段は安いものなら5万円程度からありますが、高いものになると20万円以上にもなります。この値段の違いはどうして起こるのでしょうか。パソコンの値段を決めるポイントについて解説します。
予算の範囲内で満足できるパソコンを購入するために、どこに費用をかけるべきか、どういったポイントに注目すべきかを把握しましょう。この記事を参考にして、快適で自分にぴったりなパソコンを手に入れて下さい。
ノートパソコンの値段(価格)の相場はいくら?

ノートパソコンの値段の相場は性能により異なります。ここでは、エントリークラス・ミドルクラス・ハイエンドクラスの相場をそれぞれ紹介します。
エントリークラスの値段【3万〜10万円】
エントリークラスのノートパソコンの値段は、3万円から10万円程度です。このクラスの製品は、Webブラウジングや一般的な事務作業に最適で、学生や初めてノートパソコンを購入する人におすすめです。最安値モデルは海外メーカーに多いですが、品質やサポート面が気になる人は国内メーカーを選ぶと良いでしょう。エントリークラスの製品は軽量なことが多いため、携帯性を重視する人にぴったりです。ただし、高度な作業には向かないため、用途に合わせて選ぶ必要があります。エントリークラスのスペックの目安は以下の通りです。
パーツ | スペック |
---|---|
CPU | インテル ・Celeron ・Pentium ・Core i3 AMD ・Ryzen 3 |
メモリ | 4GB〜8GB |
画像処理 | 内蔵GPU |
ミドルクラスの値段【10万〜20万円】
ミドルクラスのノートパソコンの値段は、10万円から20万円程度です。このクラスの製品は、負荷の軽いゲームや動画編集などにも対応できます。エントリークラスよりも高性能なパーツを搭載しているため、より快適に作業ができます。例えば、複数のアプリを同時に使用したり、Webブラウザで多くのタブを開いたりしても、スムーズに動作することなどがメリットです。ただし、4K動画の編集や最新の3Dゲームなどは難しいでしょう。ミドルクラスのスペックの目安は以下の通りです。
パーツ | スペック |
---|---|
CPU | インテル ・Core i3 ・Core i5 AMD ・Ryzen 5 |
メモリ | 8GB以上 |
画像処理 | ・内蔵GPU ・NVIDIA GeForce GTX 1650/RTX 3060 ・AMD RX6500 XT など |
ハイエンドクラスの値段【20万円〜】
ハイエンドクラスのノートパソコンの値段は20万円以上です。このクラスの製品は、最上位グレードのCPUやグラフィックボードを搭載しており、高度な作業に適しています。例えば、4K動画の編集やVRコンテンツの制作、最新の3Dゲームのプレイなどが快適に行えます。クリエイターやコアゲーマーなど、ハードな使い方をする人に選ばれることが多いでしょう。ハイエンドクラスの製品は、高性能なパーツを搭載している分、本体も大型化する傾向にあります。持ち運びには向きませんが、デスクトップパソコン並みの性能を実現できるため、ハイスペックマシンを求める人には最適です。ハイエンドクラスのスペックの目安は以下の通りです。
パーツ | スペック |
---|---|
CPU | インテル ・Core i7 ・Core i9 AMD ・Ryzen 7 ・Ryzen 9 |
メモリ | 16GB以上 |
画像処理 | ・NVIDIA GeForce RTX 4070 以上 ・Radeon RX 7800 XT 以上 |
値段重視でも中古ノートパソコン(PC)は注意!
値段を重視してパソコンを探していると、中古パソコンが気になるかもしれませんがおすすめしません。中古パソコンを使用するには、トラブルが起こった時に問題を解決できるだけの知識が必要です。中古のパソコンは目に見えないところで劣化していることがあり、いきなり故障してしまうおそれがあります。そういった時に対処できる人でなければ、中古パソコンは避けるべきでしょう。特にノートパソコンは持ち運ぶ機会が多いため、目に見えないダメージが蓄積しているおそれがあります。
中古パソコンの保証期間は販売している店舗によってまちまちですが、新品のパソコンほど長くありません。保証期間が過ぎてから故障した場合、修理にかかる費用は実費になります。
ノートパソコンの値段を決めるスペックを徹底解説

パソコンの値段は、主にスペックによって決まります。そのため、値段の高いパソコンは高性能なのが一般的です。値段の高いパソコンを購入すれば、使っていて性能に不満を抱くことは少ないでしょう。
しかし高性能なパソコンは非常に高価で、数十万円にもなるものも少なくありません。書類作成やWebサイトを閲覧するなどの用途であれば、数十万円もするパソコンは性能が過剰なため、その能力を活かすことはできないでしょう。パソコンは用途に合った適切な性能のものを購入することが大切です。
どういったパソコンを購入すれば良いのか、値段を中心とした視点からパーツごとに選ぶべきスペックについて解説します。
安くても快適なパソコンのポイント
値段が高ければ高いほど高性能なパソコンを購入できますが、安いからといって性能が低くて快適に使えないとは限りません。そもそもパソコンの用途によっては高性能を求められないため、安いパソコンの性能で足りてしまうのです。
例えばプロが使用するような動画編集ソフトは起動するだけでも時間がかかりますが、Webサイトを閲覧するブラウザなら性能の低いパソコンでも一瞬で起動します。用途に合った性能があればパソコンの性能が低くても問題はないのです。
ただし、性能が低くても良い用途だからといって、安いパソコンをよく検討もせずに購入してはいけません。どのパーツの費用を節約するのか、よく考える必要があります。メモリの容量や高速にアクセスできるストレージを搭載していれば、あまり性能の高くないパソコンでも快適に使えることが多いです。値段の安いパソコンを購入する時は、どういったパーツを搭載しているのかしっかりチェックしましょう。
CPU
CPUはパソコンの性能を大きく左右するパーツのひとつです。高価なパソコンであれば、高性能のCPUを搭載していることが多いです。
CPUの役割はプログラムの命令などを処理することです。命令を速く処理できるものほど高性能です。毎年のように新しいCPUが発売されて、どんどん性能が高くなっています。しかし、パソコンの用途が書類作成などのビジネスや学習であれば、それほど高性能のCPUは必要ありません。グレードが低いCPUでも十分に用途に合う性能を持っています。
インテル
インテルはパソコンで使われているCPUメーカーのひとつで、最も大きなシェアを誇っています。
Core i7、Core i5など、CPUの名前にCore iとついている製品が主流です。
Core iシリーズのCPUは、Core i9 、Core i7、 Core i5 、Core i3の4つのグレードがあり、数字が大きいものほど高性能です。書類作成などがパソコンの主な用途であれば、Core i3で問題ありません。ゲームや動画編集なども楽しむのであれば、Core i5が目安です。Core i7以上はより高性能を求める人向けです。
CPUはさらに世代に区切られていて、世代が新しいものほど性能が高くなります。そのため、世代が古いCore i5より世代が新しいCore i3の性能が高い、ということもあります。パソコンを購入する時は世代にも注意して下さい。
Core iシリーズより値段の安いCPUとして、CeleronやPentiumも販売されています。動画編集や画像処理といった用途には性能不足ですが、書類作成しかしないのであれば、CeleronやPentiumでも十分に対応できます。
AMD
パソコンではインテルの他に、AMDのCPUが使われています。かつてパソコンのCPUはインテルの独占状態でしたが、AMDが徐々にシェアを伸ばしています。
AMDの主流のCPUはRyzenという名前で、Ryzen 9、 Ryzen 7、 Ryzen 5、 Ryzen 3と数字の大きいものほど高性能です。Ryzen 3であれば、書類作成などのビジネス用途に十分な性能を備えています。画像・動画の編集やデータ解析などさまざまなことにパソコンを使いたい場合は、Ryzen 5以上を選びましょう。インテルと同じようにAMDのCPUも世代で区切られています。同じ名前でも世代が新しい方が高性能なことに注意して下さい。
Ryzen以外にもAMD3020eなどの低価格CPUもあります。性能はあまり高くありませんが、書類作成、Webサイトの閲覧であれば対応可能です。子どもの学習用などに使うなど、パソコンの値段を抑えたい場合におすすめです。
メモリ
メモリはパソコンのデータを一時的に保管する役割を担っています。メモリで保管しきれないほど大量のデータはストレージで保管されますが、メモリと比べるとストレージはデータにアクセスするスピードが遅いため、パソコンでの作業中に動作が遅くなってしまうことがあります。メモリ不足によるパソコンの遅さは、高性能のCPUを搭載しても解消はされません。そのため、パソコンを快適に使うのであれば、メモリの容量を増やすのがおすすめです。
Windows 10で最低でも必要なメモリの容量は2GB、Windows 11では4GBです。しかしこのメモリ容量は、Windowsが動く最低スペックです。Windows以外にオフィスソフトやブラウザを起動するのであれば、それだけメモリ容量が必要になります。
パソコンを快適に操作するのであれば、最低でも8GB、できれば16GB以上のメモリを搭載しましょう。これだけのメモリを搭載していれば、複数のソフトを起動したとしてもパソコンが遅くなってイライラするような事態を避けられるでしょう。
ストレージ
ストレージはデータを記録する装置のことです。ハードディスク(HDD)と呼ばれることも多いのですが、HDDはストレージの種類のひとつです。ストレージの容量が多ければ多いほどデータを大量に記録できますが、それだけ値段が高くなります。
いまではクラウドストレージもあり、データをインターネット上に保管することができます。そのため、大容量のストレージが必要なケースは限られています。動画の編集をする、ゲームソフトをインストールするなどの必要がなければ、250GBほどあれば足りる人も多いでしょう。もし不足しても、外付けストレージで追加することもできます。
SSD
パソコンのストレージでは、SSDを選ぶのが一般的です。SSDはフラッシュメモリに記録する仕組みになっていて、高速にデータへアクセスできるのが特徴です。SSDは値段がHDDより高いのですが、アクセススピードがとても速く、パソコンを快適に操作できます。よほどの理由がない限り、ストレージはSSDを選びましょう。
ただし、SSDは値段が高いため、大容量のものを選ぶとそれだけパソコンの値段が高くなってしまいます。クラウドストレージを利用するなどして、できるだけ容量を節約しましょう。目安としては、250GBあれば一般的な用途では十分足ります。動画編集などでサイズの大きなデータを保存する場合は、外付けのストレージを使用するのも良いでしょう。
HDD
HDDは内蔵する金属製の円盤にデータを記録するストレージで、SSDと比べるとデータへアクセスする速度で劣ります。しかしHDDには値段が安いという特徴があり、同じ値段ならSSDよりも大容量のものを搭載できます。
そのため、SSDとHDDの両方をパソコンに搭載して使い分けることで、それぞれの特徴を活かした使い方が可能になります。動画編集ソフトやゲームソフトなどはアクセスの速いSSDにインストールし、動画データなどは大容量のHDDに保管するのです。これによりSSDの容量を圧迫することなく大量のデータを保管しつつ、ソフトの操作を軽快にできます。HDDを搭載することでパソコンの値段は高くなりますが、それでも大容量のSSDを搭載するよりは値段を抑えられます。
ディスプレイ
パソコンを使っている時、常に目にしているのがディスプレイです。どんなに高性能のパソコンも、ディスプレイがなくては価値を発揮できません。
ディスプレイで注目するポイントは大きくふたつあります。ひとつが解像度で、もうひとつがサイズです。解像度が高ければそれだけ多くの情報を画面に表示させられます。そしてディスプレイのサイズが大きければそれだけ見やすくなりますが、一方でノートパソコンの場合は大きくて持ち運びにくくなります。ディスプレイでチェックすべきポイントについて解説します。
解像度
解像度とはディスプレイに表示できるドットの数をあらわします。画面に表示できるドットの数が多い、つまり解像度の高いディスプレイであるため、高精細な画像や動画を表示することができるのです。また、解像度が高くなるとそれだけ多くの情報を一度に表示できるため、複数の書類を同時に表示させるなど作業もやりやすくなります。
ディスプレイの解像度は縦と横のドットの数であらわし、一般的な解像度は1920×1080です。デスクトップパソコンでは、4Kの3840×2160も広まりつつあります。
ディスプレイの解像度が高くなると、それだけパソコンも高い性能が必要になります。あまり性能の高くないパソコンに4Kディスプレイを接続すると、メモリが足らなくて動作が遅くなる原因になるので注意しましょう。
サイズ
ディスプレイのサイズは、型またはインチという単位であらわし、ディスプレイの対角線の長さを示しています。型とインチは同じ大きさで、14型は14インチと同じサイズです。
デスクトップパソコンであれば、ディスプレイのサイズが大きいほど見やすく、動画を再生した時も迫力を増します。視界からはみ出すほど大きなディスプレイだと見にくくなりますが、予算の範囲内でできるだけ大きなディスプレイを購入したいところです。
しかしノートパソコンだと、サイズの大きなディスプレイが良いとは限りません。ディスプレイが大きくなるとそれだけノートパソコンも大きくなるため、持ち運びにくくなるのです。持ち運びを前提としている場合は、A4判(約30センチ×21センチ)に近い13.3型くらいが持ち運びやすいサイズの目安です。
パネルの種類
ノートパソコンのディスプレイに使用される液晶パネルには複数の種類があり、それぞれ特徴が異なります。主なパネルの種類とその特徴は以下の通りです。
パネルの種類 | 特徴 |
---|---|
TN | ・応答速度が速い ・価格が安い ・性能のバランスが良い ・視野角が狭い |
VA | ・コントラスト比が高い ・視野角が広い ・応答速度がTNよりも遅い |
IPS | ・色再現性が高い ・視野角が広い ・応答速度がTNよりも遅い |
有機EL | ・色再現性が高い ・コントラスト比が高い ・応答速度が速い ・価格が高い |
TNパネルは応答速度が速く価格も安いため、ゲーミング用ノートパソコンに多く採用されています。VAパネルは高コントラストで視野角が広いため、動画鑑賞に適しています。IPSパネルは、色再現性に優れ多くのユーザーにおすすめできますが、特に写真編集などのクリエイティブワークに向いているパネルです。有機ELは優れた画質を実現できますが、価格が高くなる傾向にあります。
表面処理
ノートパソコンのディスプレイには表面処理が施されており、その種類によって特徴が異なります。主な表面処理の種類とメリット・デメリットは以下の通りです。
・グレア(光沢)
メリット:色の鮮やかさや質感が向上する
デメリット:映り込みが発生しやすい、指紋が目立ちやすい
・ノングレア(非光沢)
メリット:映り込みが発生しにくい、指紋が目立ちにくい
デメリット:色の鮮やかさや質感が低下する
・ハーフグレア(半光沢)
メリット:グレアとノングレアの中間的な特徴を持つ
デメリット:中途半端に感じられることがある
グレア処理は色の鮮やかさや質感が向上しますが、映り込みが発生しやすいため、室内での使用に適しています。ノングレア処理は映り込みが発生しにくく、屋外での使用に向いています。ハーフグレア処理は、グレアとノングレアの中間的な特徴を持ち、バランスの取れた仕上がりです。使用環境や好みに合わせて決めると良いでしょう。
グラフィックボード
グラフィックボードとは映像の処理を専門にしているパーツのことで、ゲームや動画編集などを行う時に威力を発揮します。高性能のグラフィックボードを搭載すれば、最新の高精細なグラフィックのゲームをパソコンで遊ぶことも可能です。ただし、性能の高いグラフィックボードは非常に高価なパーツです。中にはパソコン本体よりも高価なグラフィックボードもあります。
しかし、ゲームや動画編集をしないのであれば、グラフィックボードは必要ありません。多くのCPUには映像処理を行う機能が搭載されているため、グラフィックボードがなくても映像処理を行い、ディスプレイに映像を表示させられます。書類作成や動画再生であれば、グラフィックボードがなくても快適にパソコンを操作できます。
NVIDIA
NVIDIAは、世界トップシェアを誇るグラフィックボードメーカーです。同社は、エントリークラスからハイエンドクラスまで幅広いラインナップを展開しており、ユーザーのニーズに合わせた選択が可能です。特に、レイトレーシング技術に強みを持ち、リアルな光の表現が求められるPCゲームにおいて、NVIDIAのグラフィックボードは主流となっています。また、AI(人工知能)を活用した画像処理技術であるDLSSにも対応しており、高解像度かつ高フレームレートでのゲームプレイを実現します。以下は、NVIDIAのグラフィックボードのクラス別の代表的なモデルです。
クラス | モデル |
---|---|
エントリークラス | ・GeForce MX350 ・GeForce GTX 1650 |
ミドルクラス | ・GeForce RTX 3050 ・GeForce RTX 3060 |
ハイエンドクラス | ・GeForce RTX 4070 ・GeForce RTX 4070 Ti SUPER |
AMD
AMDは、NVIDIAに次ぐシェアを持つグラフィックボードメーカーです。同社のグラフィックボードは、ラインナップや技術面ではNVIDIAに一歩譲るものの、コストパフォーマンスに優れた製品が揃っています。また、AMDのグラフィックボードは、色彩表現に優れているため、写真や動画編集などのクリエイティブワークを行うユーザーにおすすめです。近年では、ゲーミング向けの製品も強化されており、NVIDIAと肩を並べるほどの性能を実現しています。以下は、AMDのクラス別の代表的なモデルです。
クラス | モデル |
---|---|
エントリークラス | ・Radeon RX 6400 ・Radeon RX 6500 XT |
ミドルクラス | ・Radeon RX 6600 ・Radeon RX 7600 |
ハイエンドクラス | ・Radeon RX 7700 ・Radeon RX 6900 XT |
OS
OSとはパソコンを操作するためのソフトのことで、Windowsがそれにあたります。Windowsの他にもAppleのMacOSなどさまざまなOSがありますが、最も普及しているWindowsが無難です。
WindowsにはHomeとProの2種類があり、ビジネス向けで機能の多いProは値段が高くなっています。ただ、Proに搭載されている機能を使う機会は少なく、ほとんどのユーザーはHomeを選べば問題ありません。
Windows 10
Windowsの最新バージョンはWindows 11ですが、まだWindows 11に対応していないソフトも少なくありません。そのため、Windows 10でしか動作しないソフトを使っている場合は、Windows 10を選ぶことになります。いま販売されているパソコンでも、Windows 10を選べる製品はたくさんあります。
Windows 10からWindows 11へのアップグレードは無償でできるため、使用したいソフトがWindows 11に対応したタイミングでアップグレードするのも良いでしょう。ただしそれ以外のケースで、あえてWindows 10を選ぶメリットはあまりありません。
Windows 11
最新のWindowsはWindows 11なので、基本的にWindows 11を選ぶのがおすすめです。Windows 10からのアップグレードには多少の知識が必要になるため、自信がなければ最初からWindows 11を選んだ方が良いでしょう。
また、Windows 11はWindows 10よりも使いやすい機能が増えていますが、操作の仕方に大きな変更はありません。使っているうちにWindows 11の操作に慣れていくはずです。
Android™
スマートフォンでよく耳にするAndroid™もOSです。Android™はスマートフォンだけでなくタブレットでも使われていて、キーボードと接続すればパソコンのように書類を作成することが可能です。Android™用のOfficeもリリースされているため、書類データの閲覧、修正なら問題なくできるでしょう。スマートフォンやタブレットとして使うだけでなく、サブのパソコンとして活用してみて下さい。
WindowsではなくAndroid™を使うメリットは、Android™のスマートフォンで使用しているアプリがそのまま使えることです。マウスが必要なく、タッチパネルだけでも操作できるのもポイントです。簡単な入力ならタッチパネルのソフトキーボードでも十分に間に合うため、気軽に持ち運べます。
オフィスソフト
オフィスソフトが最初からインストールされているパソコンは、それだけ値段が高くなります。そのため、オフィスソフトをほとんど使わないのであれば、インストールされていないパソコンの方が値段は安いです。
標準的なオフィスソフトのOfficeには、PersonalとHome & Businessの2種類があります。大きな違いは、プレゼンテーションソフトのPowerPointの有無です。ビジネスではPowerPointを使う機会が多いため、パソコンをビジネスの用途で購入するなら、Home & Businessがおすすめです。また、Officeを月額または年額料金で利用できるMicrosoft365もあります。Microsoft365は常に最新バージョンを利用できることと、最初の導入にかかる費用が安いというメリットがあります。その代わり、継続して使用するには料金を支払い続けなくてはなりません。
バッテリー
ノートパソコンを頻繁に持ち運ぶ人にとって、重要なのがバッテリーの持続時間です。外出中にバッテリー切れを起こしてノートパソコンが使えなくなってしまうと、それ以上作業が行えません。だからといって、電源ケーブルを一緒に持ち運ぶと、軽量なノートパソコンを購入した意味がありません。
ノートパソコンによっては、オプションで長時間バッテリーが用意されています。頻繁にノートパソコンを持ち運ぶ人は、長時間バッテリーを選びましょう。使用環境にもよりますが、持続時間が8時間を越えるバッテリーもあるので、外出時にバッテリー切れを起こすことはほとんどないでしょう。
ちなみに、たまにノートパソコンを持ち運ぶ程度であれば、標準バッテリーで問題ないでしょう。
光学ドライブ
光学ドライブとは、CDやDVDなどを再生、読み込むための装置のことです。CD-RやDVD-Rにデータを記録できる光学ドライブもあります。大容量のデータをDVDなどに記録してやり取りできることが光学ドライブのメリットですが、USBメモリなど代用になるものがあります。CDから音楽データをパソコンへ取り込む、DVDの映画を再生するなど、頻繁に利用する予定がなければ、搭載しなくても問題はないでしょう。
もし光学ドライブが必要になったとしても、USBで接続できる外付けの光学ドライブをあとから購入して追加することも可能です。そのため、最初は光学ドライブのないパソコンを選びましょう。ノートパソコンであれば、光学ドライブがないだけ重量も軽くなります。
Wi-Fiのバージョン
Wi-Fiは無線LANの規格の1つで、ノートパソコンの無線通信機能を決めるパーツです。Wi-Fiのバージョンが新しいほど通信速度が速くなり、より快適にインターネットを利用できます。また、Wi-Fiのバージョンによって対応する周波数帯が異なります。5GHz帯は2.4GHz帯に比べて干渉を受けにくく、高速通信に適した周波数です。ただし、電波の到達距離は短くなる傾向にあります。
Wi-Fiのバージョンは、11axを「Wi-Fi 6」のように、分かりやすい名称で表記することもあります。以下は、主なWi-Fiのバージョンとその特徴をまとめた表です。
世代 | 呼び方 | 規格名 (IEEE 802.〜) |
最大通信速度 | 周波数 |
---|---|---|---|---|
第5世代 | Wi-Fi 5 | 11ac | 6.9Gbps | 5GHz |
第6世代 | Wi-Fi 6 | 11ax | 9.6Gbps | ・2.4GHz ・5GHz |
Wi-Fi 6E | ・2.4GHz ・5GHz ・6GHz |
|||
第7世代 | Wi-Fi 7 | 11be | 46Gbps | ・2.4GHz ・5GHz ・6GHz |
搭載機能

ノートパソコンには、機種によって搭載されている機能が異なります。ここでは、ノートパソコンに搭載される機能について解説します。
生体認証機能
ノートパソコンの生体認証機能は、指紋や顔認証などを利用してユーザーを識別し、セキュリティを強化するための機能です。生体認証機能を使えば、パスワードを入力することなく素早くログインできます。また、他人にパスワードを知られるリスクを軽減できるため、セキュリティ強化にも有効です。
例えば、指紋認証であれば、指紋センサーに登録した指を置くだけで簡単にロック解除ができます。顔認証の場合は、カメラに顔を向けるだけで自動的にユーザーを識別してくれます。生体認証機能は、ビジネスシーンでも役立つ便利な機能です。機密情報を扱う際にセキュリティを高めることができるため、企業からの需要も高まっています。
防水機能
ノートパソコンの防水機能は、水濡れによる故障を防ぐための機能です。防水規格にはIPコードが使用されています。例えばIPX8であれば、継続的に水没しても内部に浸水しない性能を表します。防水機能は、アウトドアでの使用時や飲み物をこぼしてしまった時などに威力を発揮する機能です。キーボードに水がかかっても内部に水が入りにくいため、故障のリスクを最小限に抑えられます。ただし、防水機能を搭載したノートパソコンは、一般的なモデルよりも価格が高くなる傾向にあります。用途や使用環境に合わせて、防水機能の必要性を見極めることが大切です。
テンキー
テンキーは、ノートパソコンの右側に配置された数字入力専用のキーボードです。テンキーがあると数字の入力が素早く行えるため、表計算や経理処理などの作業効率が向上します。また、ゲームでもテンキーを使用するタイトルがあり、ゲーマーにとってもメリットがあります。一方で、テンキーを搭載したノートパソコンはサイズも大きい傾向があるため、携帯性が低下するデメリットがあります。外付けのテンキーも販売されているため、常時使用しない場合は、テンキー無しのモデルを選んでも問題ありません。作業内容や使用頻度を考慮して、テンキーの必要性を判断することが大切です。
カメラ・マイク
ノートパソコンに搭載されているカメラとマイクは、ビデオ通話や動画配信などに使用されるパーツです。カメラとマイクがあれば、Web会議ツールを使ってのリモートワークやオンライン授業に参加できます。動画配信にも活用できるため、クリエイターも重宝する機能です。また、内蔵カメラは、顔認証によるログインなどのセキュリティ機能にも利用されています。外付けの製品もありますが、セットアップや持ち運びの手間を考えると内蔵タイプがおすすめです。
ノートパソコンの値段を抑えたいならBTOパソコンがおすすめ!

BTOパソコンは、Build To Orderの略で、ユーザーが自分の用途に合わせてパーツを選んでカスタマイズできるノートパソコンです。BTOパソコンのメリットは、コストパフォーマンスの高さです。必要なパーツのみを選んで構成できるため、無駄なコストを抑えられます。例えば、ゲームをしない人は単体のグラフィックボードを省略することで、値段を抑えることができます。また、メモリやストレージ容量なども必要に応じて選択できるため、長く使える1台をつくることが可能です。BTOパソコンは、値段を抑えつつ、自分の理想のノートパソコンを手に入れたい人におすすめの選択肢です。
NEC Direct の世代別おすすめノートパソコン
NEC Directでは、さまざまなタイプのパソコンを取り扱っており、またカスタマイズが可能です。予算に合わせてスペックを変更して、自分の用途に合わせたパソコンを手に入れられます。
世代別におすすめのパソコンを紹介しますので、それをもとに自由にカスタマイズしてみましょう。値段や使い勝手、さまざまな要素から検討して、自分のための1台を購入して下さい。
社会人におすすめのノートパソコン
社会人が使うパソコンとしては、ビジネスとしての用途を満たすものが必要でしょう。しかし、ビジネスで求められるパソコンのスペックは決して高くはないので、もう少し性能の高い、趣味にも対応できるパソコンがおすすめです。スマートフォンで撮影した動画を編集したり、最新の高精細なゲームで遊んだり、パソコンでできることが大きく広がります。
また、自宅作業用と持ち運び用でパソコンを使い分けるのも良いでしょう。持ち運びでは軽量・コンパクトなノートパソコンを使い、自宅では作業のしやすいパソコンを使うことで、状況に合わせた使い方ができます。
持ち運びやすい・高性能モバイルノート LAVIE Direct N13

商品詳細はこちら
毎日のようにノートパソコンを持ち運ぶのであれば、持つことがストレスにならないほどの軽量さと、ビジネスバッグにも収納できるコンパクトさが大切です。LAVIE Direct N13はそのどちらも兼ね備えたモバイルノートパソコンで、標準バッテリーを搭載した状態では約970gと1kgを切るほど軽量です。1.5kg以下が持ち運びやすいノートパソコンの基準とされることが多いので、その基準を大きく下回ることになります。サイズも幅307×縦216mmなのでA4判の書類よりやや大きい程度です。ビジネスバッグには問題なく収納できるでしょう。
性能の高さを見逃せません。CPUはRyzen 3~7まで選択でき、メモリも最大16GBまで搭載できます。持ち運びやすいノートパソコンとしては十分過ぎるほどの性能です。高性能ノートパソコンをどこへでも持ち運びたい社会人におすすめです。
大画面でマルチタスクも快適なモデル LAVIE N16

商品詳細はこちら
業務の効率を重視する場合は、マルチタスクがしやすい大画面モデルがおすすめです。LAVIE N16は、16型ワイド スーパーシャインビューLED IPS液晶(WUXGA)を採用しており、優れた視認性・作業性を実現してくれます。さらに、光学ドライブやテンキーなども搭載しており、幅広い用途に使用できるノートパソコンです。ミドルクラスのCPUを搭載しているため、マルチタスクを行っても快適に動作します。高性能でマルチに使えるノートパソコンが欲しい人におすすめです。
大学生におすすめのノートパソコン
大学生は授業や課題で使用することを前提にパソコンを選びましょう。理系でさまざまな用途での使用が考えられる場合は、それなりの性能を備えていた方が無難ですが、文系であれば書類作成とリモート授業への対応ができるだけの性能があれば十分でしょう。文書ファイルのやり取りが発生することを考慮して、Officeがあらかじめインストールされているパソコンを購入しましょう。予算に余裕がなければ、あとからMicrosoft365に加入する方法もあります。
また、大学へ持って行くこと、ひとり暮らしの住まいの広さなどを考えると、ノートパソコンやタブレットがおすすめです。
専攻に合わせた幅広いカスタムに対応! LAVIE Direct N15

商品詳細はこちら
大学生が使用するパソコンとしては、ノートパソコンのように省スペースで、また持ち運びのできるものがおすすめです。ひとり暮らしのスペースを圧迫せず、また必要に応じて大学へ持って行けるなど、ノートパソコンは利便性が高いです。
持ち運ぶ頻度が少ないのであれば、ディスプレイが15インチと大きいLAVIE Direct N15がぴったりです。ディスプレイが大きいので作業がしやすく、またキーボードにも余裕があるのでキーも打ちやすいです。ディスプレイが大きいので重く、頻繁に持ち運ぶとストレスを感じるかもしれません。
LAVIE Direct N15はカスタマイズの幅が広いのもポイントです。書類作成中心であればCPUやメモリなどを抑えたコストパフォーマンス重視で、負荷の高い処理をするのであれば高性能に、と用途に合わせたカスタマイズが可能です。
いつも持ち運べるのがタブレットの魅力! LAVIE Tab T10

商品詳細はこちら
パソコンをほとんど使わないのであれば、タブレットという選択肢もあります。タブレットというとスマートフォンの延長線上にあるものというイメージを抱きがちですが、ノートパソコン並の解像度があり、またオフィスアプリもあるので書類作成などの作業も可能です。
LAVIE Tab T10はAndroid™タブレットなので、スマートフォンでもAndroid™を使っている場合は同じアプリを利用できます。さらにBluetoothでキーボードを接続すれば、文字入力もスピーディです。しかも重さはわずか約460gで、コンパクトなノートパソコンの半分以下です。値段もノートパソコンよりはるかに安いです。ほとんどノートパソコンを使わないのであれば、無理に購入しないでタブレットで対応するのも良いでしょう。
中高生におすすめのノートパソコン
中高生向けのパソコンは、使う本人の関心の高さに合わせましょう。それほどパソコンへの関心が高くないのであれば、学習以外であまり使用する機会はないでしょうから、コストパフォーマンスの高いものを選びましょう。ノートパソコンのようなデスクまわりを占有しないものがおすすめです。
パソコンへの関心が高いのであれば、長く使えるだけの性能を持つものがおすすめです。動画編集や画像加工、プログラムなど、幅広く対応できるパソコンを選んで下さい。長時間見ていても目が疲れない、ディスプレイの大きなパソコンが良いでしょう。
持ち運びに便利なスリムノート LAVIE Direct N14

商品詳細はこちら
LAVIE Direct N14は、学校や学習塾への持ち運びに便利なコンパクトタイプのノートパソコンです。A4ファイル並みのサイズかつ厚さ19.9mmなので、余裕を持ってバックの中に収まります。また、バッテリー駆動時間は約15時間(アイドル時)あり、充電環境のない外出先での利用にも対応可能です。
さらに、素速い起動を実現するSSD(PCle)や高性能なインテル Core iシリーズを搭載しており、快適に使用できます。その他にも、広い視野角を持つ14型ワイドフルHD液晶や、タイピングしやすいこだわりのキーボードを採用したモデルです。初めてノートパソコンを購入する中高生にピッタリのおすすめモデルといえます。
スペック&カスタマイズ性重視ならデスクトップパソコンも検討する
スペックやカスタマイズ性を重視する人で、持ち運びの必要がない人はデスクトップパソコンがおすすめです。ここからは、NECのおすすめデスクトップパソコンを紹介します。
じっくり取り組むならデスクトップ LAVIE Direct A23

商品詳細はこちら
パソコンに関心の高い子どもであれば、プログラムや動画編集などさまざまなことに対応できるデスクトップパソコンが良いでしょう。色々なことをやりたい、と思った時に、ノートパソコンだとディスプレイのサイズから使いやすさの面がネックになることがあります。デスクトップパソコンであれば、大型のディスプレイを設置できるため、じっくりと作業に取り組むのに向いています。
LAVIE Direct A23はディスプレイと一体型のデスクトップパソコンなので、ディスプレイは23.8インチありながらも、机を占有するスペースが小さいのが特徴です。CPUはRyzen 3~7まで対応するなど、エントリーモデルからハイグレードまで幅広くカスタマイズできます。子どもの用途に合わせて、必要なスペックのパソコンにしましょう。
ノートパソコンの値段が安い!アウトレットセールをいますぐチェック!
NEC Directではアウトレットセールも開催しているため、値段の安いパソコンを求めている人はぜひチェックしておきましょう。通常価格よりも安い値段でパソコンを購入できます。基本的にカスタマイズはできませんが、数万円~という価格は魅力的です。パソコンは必要だけど明確な用途が決まっていない、というこだわりが少ない人や中高生の最初の1台なら、標準的なスペックのパソコンを安く購入できるので狙い目です。しかもさらに割引になるクーポンを期間限定で発行しているので、小まめにチェックしておきましょう。
細部まで自分好みにカスタマイズしたいという人でなければ、最初にアウトレットセールをチェックすると、思わぬ値段で満足できるパソコンを購入できるかもしれません。