タブレットの耐用年数は?
どれくらい使用できる?寿命は?
2024.09.30(MON)
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タブレットの耐用年数には、ふたつの意味があります。税制における法定耐用年数と、製品としての寿命を意味する年数です。この記事では、ふたつの耐用年数の意味を解説します。タブレットの寿命が近づいた時の症状や、少しでも長く使う方法についても紹介するので参考にして下さい。
目次
タブレットの法定耐用年数は何年?

耐用年数とは会社などが経費として購入したものが、何年で価値がゼロになるのかを定めたものです。高価なものは一度に経費を計上するのではなく、法定耐用年数という定められた年数のもとに数年に分けて経費として計上します。タブレットの耐用年数について解説します。
タブレットの法定耐用年数はパソコンと同じ4年
パソコンの法定耐用年数は4〜5年で、サーバーとして使われるものが5年、一般に使われるものが4年となっています。タブレットはパソコンとして扱われるため、同じ4年が耐用年数となります。そのため、タブレットを会社などの経費として購入した場合、4年間かけて経費として計上することになります。これを減価償却と言います。
ちなみに、法定耐用年数で減価償却を行うタブレットは、10万円以上です。もし、購入したタブレットが10万円未満であれば、消耗品費として扱います。消耗品費はボールペンなどの日常的に使うもののことで、購入した年の経費として計上します。
購入したタブレットが10万円未満であれば消耗品費として1年で経費にでき、10万円以上であれば法定耐用年数の4年間かけて減価償却を行うのです。
10万円以上20万円未満なら3年で減価償却
タブレットは価格が10万円以下のものがほとんどなので、多くは消耗品費としてその年に経費として計上されます。高価なタブレットだと10万円を超えますが、20万円を超えるようなものはほとんどありません。つまり、12万円のタブレットを4年もかけて減価償却することになるのです。
12万円を3万円ずつ毎年計上するのは、時間がかかり過ぎるように思えます。そこで利用できるのが一括償却資産の特例で、10万円以上20万円未満の固定資産を3年で減価償却できる制度です。耐用年数に関係なく、4年から3年に短くできるのです。
一括償却資産の特例は2024年3月で終了する予定でしたが、条件を変えて2026年まで延長されています。
タブレットに固定資産税はかかる?
固定資産とは土地や建物などの不動産、償却資産のことです。固定資産に対して、毎年1.4%の税金が固定資産税としてかかります。タブレットは償却資産になるため、固定資産税がかかります。
ただし、固定資産税は、合計150万円未満の償却資産に対してはかかりません。つまり、14万円のタブレットを10台購入した時は、合計140万円になるため固定資産税がかからないのです。また、購入した時の価格がタブレット1台あたり10万円以下の場合は、固定資産税の対象でもなくなります。その他、一括償却資産として減価償却をする場合も、固定資産税の対象外です。このようにタブレットは、一般的に固定資産税がかからないと考えて大丈夫でしょう。
タブレットの寿命は何年くらい?

税制上では4年ですが税金や経費としてではなく、製品としてのタブレットの寿命はどれくらいなのでしょうか。タブレットを購入する時、どれくらい使い続けられるのかは製品を選ぶ大きなポイントになります。タブレットの寿命について解説します。
一般的には2~3年が目安
平均的なタブレットの使用期間は、2〜3年が目安とされています。頻繁に持ち運ぶことの多い製品のため、落下による衝撃などで破損してしまう他、アプリやOSなどの要求する性能についていけなくなることがあります。そのため、パソコンなどと比べると寿命が短いと考えられています。
しかし、保護ケースに収納して落下の衝撃を減らす他、定期的なシステム更新やアプリの整理によって、タブレットへの負荷を軽減するなど適切な対応をすることで、寿命を延ばすことは可能です。大切に使い、適切に管理すれば、3年以上でも快適に使用できるでしょう。
タブレットの寿命はバッテリーの寿命
タブレットの寿命を左右する最も大きな要因は、バッテリーの劣化です。バッテリーは充電回数が増えるにつれて性能が低下し、駆動時間が短くなります。
一般的に、タブレットのバッテリーは約500〜1,000回の充電を行うと、容量がもとの80%程度に減少すると言われています。使用頻度や充電方法によっては、この劣化が加速することもあるでしょう。
バッテリーの劣化が進むと、タブレットは使用中に終了してしまったり、100%まで充電したとしても使用できる時間が著しく短くなったりします。こうなった場合、バッテリーの交換が必要で、タブレットの寿命が来たと言えるでしょう。
OSのアップデートができなければ寿命
タブレットの寿命は製品そのものだけでなく、ソフトウエアのサポート期間もタブレットの寿命に大きな影響を及ぼします。特にOSのアップデートが受けられなくなると、タブレットの実用性は大きく低下するでしょう。
新しいOSではセキュリティなどの問題を修正しているため、古いOSのままだとコンピューターウイルスなど脅威にさらされやすくなるのです。また、アプリのアップデートに対応できなくなるなど、OSのアップデートができないことでさまざまな問題が生じるでしょう。
つまり、OSのアップデートが終了したタブレットは、安全性や機能性を考慮すると、寿命が来たと考えて使用を控えることが望ましいのです。
寿命が近づいたタブレットの症状

タブレットの寿命が近づいてくると、いくつかの症状があらわれます。これらの症状は、タブレットの性能低下を示し、買い替えを検討する機会になるでしょう。寿命の近づいたタブレットに見られる症状を紹介します。
異様にタブレットが熱くなる
タブレットを使用していると、異常な高温を発することがあります。このようにタブレットが異常に熱くなるのは、バッテリーの劣化や高い負荷がかかっているためかもしれません。バッテリーは劣化することによって、発熱しやすくなります。また、古いタブレットでは新しいアプリが要求する負荷が重く、プロセッサーが過熱することがあるのです。
過度の熱は内部のパーツに損傷を与え、正常に動作しなくなるなど深刻な故障につながるおそれがあります。こういった症状が頻繁に起こる場合は、バッテリーの交換や不要なアプリの削除、タブレットの買い替えなどの対策をする必要があるでしょう。
バッテリーの駆動時間が短い
バッテリーの駆動時間が極端に短くなったら、バッテリーの寿命が来ていると考えられます。バッテリーは繰り返し充電するうちに、購入した当初よりも充電できる容量が少なくなります。そのため、100%まで充電したつもりでも、実際には購入時の80%以下になってしまっていることがあるのです。劣化したバッテリーは充電してもすぐに使用できなくなるため、タブレットの魅力であるモバイル性を大きく損ないます。
劣化したバッテリーを直すことはできず、バッテリーの交換が必要になります。交換には費用がかかるため、タブレットそのものを買い替えるのも良いでしょう。
勝手に電源が落ちる・再起動する
タブレットの電源が勝手に落ちたり再起動したりするのは、内部で機械的な問題が生じているおそれがあります。バッテリーの劣化や接触不良、パーツの不具合など考えられる原因はさまざまです。頻繁に持ち運ぶタブレットは、そういった機械的な問題が生じやすいデバイスと言えます。
購入から間もない場合は、保証期間内であればメーカーに修理を依頼しましょう。しかし、3年以上経過しているなら、技術の進歩も考慮して新しいタブレットへの買い替えを検討するのも良いでしょう。新製品では新しい技術が追加されている他、性能も向上しているため、いまのタブレットよりも快適に使用できる可能性が高いです。
バッテリーが膨らんで変形する
タブレットのバッテリーは使用しているうちに膨張し、やがて本体のケースをも変形させてしまうこともあります。これはバッテリー内の化学反応によって起こり、過度の熱や過充電が原因です。ここまで劣化したバッテリーを使い続けると、発火などのリスクがあるため、非常に危険です。すぐに使用を停止して、タブレットを処分しましょう。
本体まで変形した状態だと、修理でも対応できません。本体に影響するほどバッテリーが著しく膨張した時は、タブレットを買い替えて下さい。
タブレットの寿命を延ばす方法

タブレットを長持ちさせるには、日常の使い方に気をつけることが大切です。適切な扱いとメンテナンスで、タブレットを長期間安定して使えるようになります。バッテリーの充電方法やタブレットの使い方など、タブレットの寿命を延ばすための方法を詳しく解説します。
充電の仕方に注意する
タブレットのバッテリーの寿命は、充電の仕方に大きく左右されます。一般的にバッテリーは、過充電や過放電を繰り返すと劣化しやすくなります。そのため、バッテリーの管理には注意が必要です。ただし、最近のタブレットにはバッテリーを保護する、スマート充電の機能が搭載されていることが多いです。スマート充電により、バッテリーが満充電になる時間を抑えて、過充電のリスクを減らせます。
それでも長時間のフル充電はバッテリーに負担をかけるため、タブレットを使わない時は充電器から外すことをおすすめします。また、充電をする時の環境にも注意が必要です。例えば布に包まれているような、極端にタブレットの温度が上がりやすい環境は避けて下さい。
極端な環境で使用しない
タブレットの寿命を延ばすには、使用環境にも注意しましょう。極端に高温または低温の環境での使用は、タブレットのバッテリーに大きなダメージを与えるおそれがあるのです。
高温の場所でタブレットを使うとバッテリーが過熱しやすくなり、バッテリーの膨張や発火のリスクを高めてしまいます。一方、極端に低温の環境だと、タブレットが通常より早くバッテリー切れを起こしてしまいます。
タブレットを使う時は、なるべく室温で安定した環境を選ぶことが理想的です。直射日光が当たる場所や車内などの高温になりやすい場所、冷凍室のような寒過ぎる場所での使用は避けましょう。タブレットを使わない時も、日の当たらない涼しい場所に保管することが大切です。
端末に衝撃や圧力をかけない
タブレットは頻繁に持ち運ぶ機会の多い端末です。そのため、落下や圧力などさまざまなダメージを受け、故障するリスクがあります。それだけ丈夫につくられてはいますが、それでもいつ故障するほどの衝撃を受けるか分かりません。
タブレットを長持ちさせるのであれば、端末への衝撃や圧力を最小限に抑えることが大切です。タブレットを落としたり、重いものを上に置いたりすると、画面のひび割れや内部パーツの損傷を引き起こす原因になります。
対策として、保護カバーやケースを使うことをおすすめします。衝撃吸収や耐水性などさまざまなリスクに対応できるケースが販売されています。こういったケースを利用することで、不慮の事故からタブレットを守ってくれるでしょう。
寿命の来たタブレットの処分方法

タブレットが寿命を迎えたら適切に処分する必要があるのですが、パソコンのように処分方法が定められていません。そのため、住んでいる自治体が指定している方法で処分することになります。自治体によってはリサイクルボックスなどを設置しており、有害物質による環境汚染を防ぎつつ、貴重な資源の再利用に取り組んでいます。また、家電量販店が自治体と提携して古い電子機器を回収していることもあるため、最寄りの店舗に確認するのも良いでしょう。
その他の方法としては、タブレットを下取りに出すのも良いでしょう。家電量販店などによっては、古いタブレットを買い取り、新しいタブレットを購入する時に割り引くシステムを用意しています。この方法であれば、環境に影響なく、また新しいタブレットを購入できます。
フリマアプリで売却する方法もありますが、その場合は個人情報の取り扱いに注意が必要です。タブレットには多くの個人情報が記録されているため、そのまま売ってしまうと悪用されるおそれがあります。タブレットを手放す前に、工場出荷時に戻すリセットを行い、すべてのデータを完全に消去しましょう。
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