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長く使えるノートパソコンを選ぶコツとは
2025.02.10(MON)
2025.02.10(MON)
ノートパソコンは高価なものなので、できるだけ長く使い続けたいものです。長く使えるノートパソコンを購入するには、どういったことに気をつければ良いのでしょうか。ノートパソコン選びのコツを解説します。
目次
ノートパソコンはどれくらい長く使える?

ノートパソコンの寿命は使い方や性能によって大きく異なります。一般的な目安は5年ですが、用途によっては3年で買い替えたり、10年近く使い続けたりすることもあります。ノートパソコンはどれくらい長く使い続けられるのか解説します。
基本的には5年が目安
購入したノートパソコンが使える期間は、5年程度が目安といわれています。なぜなら、定期的にWindowsの大型アップデートが行われ、古いパソコンだと性能不足で快適に動作しなくなっていくためです。ソフトウエアのバージョンアップでも同じように、より高い性能を求められるため、古いパソコンだと新機能を快適に使えないでしょう。
また、5年程度でさまざまな部品が劣化し始め、バッテリーの持ちが悪くなったり、ストレージの動作が不安定になったりします。そのため、パソコンの買い替えのサイクルとしては、5年くらいを目安にするとちょうど良いのです。
高性能が必要な用途なら3年
高性能を求められる用途であれば、ノートパソコンは3年程度で買い替えを検討すると良いでしょう。技術の進歩が早く、次々と登場する新しい機能や性能に対応するには、それだけ高いスペックが必要になるためです。
動画編集、3DCG制作、ゲームなどでは、常に最新の性能が求められます。また、ビジネスでの大量データ処理や複雑な計算にも高い処理能力が必要です。
CPUやGPUなどの主要部品は1〜2年で新世代が登場し、3年もすると性能差が大きくなります。ただし、買い替え時期は個人の使用状況や予算に応じて判断する必要があります。
SSDの寿命まで使うなら10年
ノートパソコンのSSDは耐久性の高いストレージで、10年程度の使用できるといわれています。SSDには物理的に動作する部品がないため、従来のハードディスクよりも故障しにくいのです。家庭での一般的な使用であれば、SSDの寿命は10年以上にもなる可能性があります。ただし、大量のデータを頻繁に書き込むと寿命が短くなることもあるため注意が必要です。
また、バッテリーやキーボード、その他の部品が、10年以上も保つとは限りません。性能的にソフトウエアのバージョンアップに対応できなくなることも考えられ、10年以上使い続けるのは現実的ではないでしょう。
長く使えるノートパソコンのおすすめスペック

長く使えるノートパソコンを購入するには、適切なスペックを選択することが大切です。CPU、メモリー、ストレージなど、主要な部品の性能が高いほど、将来的なニーズにも対応しやすくなります。長く使い続けるスペック選択のポイントを解説します。
CPUは世代とグレードに注意
ノートパソコンを長く使うには、選択するCPUの世代とグレードに注意しましょう。
CPUは設計が変わるごとに世代が変わり、新しいものほど高効率で性能が上がります。そのため、数世代前より現行世代のCPUは高性能です。CPUのグレードが同じだった場合は、世代の新しい方が高性能です。
また、グレードはCPUの性能をあらわし、次の表のような違いがあります。
インテル | AMD | |
---|---|---|
ハイグレード | Core i9、Core i7 Core Ultra 9、Core Ultra 7 |
Ryzen 9、Ryzen 7 |
ミドルグレード | Core i5、Core Ultra 5 | Ryzen 5 |
エントリーグレード | Core i3、Nシリーズ(N100、N95など) | Ryzen 3 |
グレードの高いCPUは高性能で、快適にノートパソコンが動作します。また、高性能なCPUを搭載していると、それだけ長く使えるでしょう。ただし、最近ではCPUの性能が非常に高くなっていることもあり、用途によってはミドルグレードでも十分に長く使い続けられます。
メモリーが多いといつまでもサクサク使える
ノートパソコンを長く快適に使うには、メモリー容量の選択が非常に重要です。メモリーは一時的にデータを保管するパーツで、容量が大きいほど多くのソフトウエアを同時に使用できます。
いまのメモリーの一般的な容量は、次の通りです。
4GB | Windowsが起動する最低限の容量。あまり現実的でない |
---|---|
8GB | 書類作成などの一般的な用途で用いられる |
16GB | 書類作成、動画編集など幅広い用途で余裕がある |
32GB以上 | ハイスペックなパソコンで採用される。かなり余裕がある |
8GBであれば書類作成などの用途には足りますが、長期に使用することを考えるなら16GBがおすすめです。標準的な容量より一段階上の容量で、複数のソフトウエアを同時に使用しても快適に作業できます。将来的にメモリーの標準容量が上がっても、16GBならしばらくは問題なく使えるでしょう。
バッテリーの駆動時間にもチェック

ノートパソコンを長く使うには、ストレージの容量に余裕を持たせることが大切です。ストレージはデータやプログラムを保存するパーツで、容量が大きいほど多くのデータを保存できます。
一般的なノートパソコンでは、256GBや512GBのSSDが標準ですが、長期使用を考えるなら512GB以上、できれば1TBをおすすめします。
パソコンを使い続けていくうちに、写真、動画、ソフトウエアなど、さまざまなデータが蓄積されていきます。また、消してよいのか分からないデータも増えていくでしょう。
大容量ストレージであれば、こうしたデータを気にせず保存でき、パソコンの動作が遅くなったり、新しいソフトウエアをインストールできなくなったりする問題を回避できます。
高性能グラフィックボード(GPU)搭載は有利
グラフィックボード(GPU)は、映像処理を担う重要なパーツです。特にゲームを楽しむ人にとって、GPUの性能は重要です。ゲームは日々進化しており、より高性能なGPUが求められるためです。
高性能なGPUを選ぶことで、ノートパソコンは新しいゲームに対応でき、長く快適にプレイできます。ただし、最高性能のGPUを搭載したノートパソコンは非常に高価です。30~40万円台のものも少なくありません。
しかし、ミドルグレードのGPUでも、多くのゲームを楽しめます。また、ゲームのグラフィックの品質を少し下げたり、解像度を調整したりすることで、それほど高性能でないGPUでも、長く新しいゲームを楽しむことが可能です。
価格が安いノートパソコンは長く使えない?

価格の安いノートパソコンは長く使えないのでしょうか。確かに安価なモデルはスペックが低い傾向にありますが、必ずしもそうとは限りません。価格と寿命の関係、価格が安い理由、長く使うためのポイントなどを解説します。
価格が安い理由をチェックする
気になったノートパソコンの価格が、どうして安いのか理由をチェックしましょう。
価格が安い理由として、旧モデルの処分価格の可能性があります。新モデルの発売で在庫を入れ換えるために値下げをしているため、十分なスペックを備えていることもあるでしょう。
また、ノートパソコンのスペックが低いことも考えられます。特にメモリーやストレージの容量が少ないと動作が重くなったり、データを保存できなくなったりするおそれがあります。求めているスペックに不足している時は、価格が安くても避けた方が良いでしょう。
カスタマイズで弱点を解消する
カスタマイズ可能なノートパソコンを選ぶことで、価格を抑えながらも長く使えるモデルを手に入れられます。特にBTO(Build To Order)方式を採用しているパソコンの通販サイトや販売店では、自分の好みや用途に合わせてスペックを調整できます。
例えば、メモリーを8GBから16GBへアップグレードするだけで、長く使えるノートパソコンになります。その他にも、CPU、ストレージなどもカスタマイズが可能です。
カスタマイズすることで、必要な部分だけを強化した、バランスの良いノートパソコンを手に入れられるでしょう。
メーカー製なら保証が充実
パソコンメーカー製のノートパソコンを選ぶことは、長期間使用する上で大きなメリットがあります。メーカー製であれば一般的に、充実した保証がされているためです。
標準的な保証期間は1年間ですが、多くのメーカーでは有料で保証期間を延長できるオプションを提供しています。3年間や4年間などの長期保証を選択することで、安心して長くノートパソコンを使い続けられるでしょう。
また、故障時の対応がスムーズなのも、メーカー製品パソコンのメリットです。専用のサポートセンターが用意されており、技術的な質問にもていねいに答えてくれます。
長く使うために心がけるポイント

ノートパソコンを長く使い続けるには、適切なスペックの選択だけでなく、日々の使い方や管理も重要です。ノートパソコンを長持ちさせるための、注意の必要な重要ポイントを解説します。
高温、多湿、ホコリの多い環境に設置しない
ノートパソコンを長く使い続けるには、適切な環境に設置することが重要です。
特に高温、多湿、ホコリの多い場所は避けて下さい。高温環境では内部部品が劣化しやすくなります。直射日光の当たる場所や、暖房器具の近くは避けて下さい。湿度が極端に高い環境も、内部の部品が劣化する原因になるため注意が必要です。
また、ホコリはパソコンの大敵です。内部にホコリが溜まって熱を逃がせなくなると、ノートパソコンが深刻なダメージを受けるおそれがあります。定期的にホコリを取り除き、適切に内部の温度を下げられるようにしましょう。
ノートパソコンに衝撃を与えない
ノートパソコンは持ち運ぶ機会が多いため、それだけ衝撃を受けるおそれがあります。衝撃はノートパソコンを破損させる原因になるため、できるだけ衝撃を受けない、またはやわらげるように注意が必要です。
衝撃をやわらげる方法としては、専用のケースやバッグの使用がおすすめです。クッション性の高いケースやバッグは、落下などの衝撃からノートパソコンを守ってくれます。一般的なバッグを使用するのであれば、パソコン用のインナーケースを併用しましょう。
パソコンを置く時は乱暴に扱わないように注意し、また満員電車など人が多い場所では、バッグを抱えて保護することが大切です。
ていねいにタイピングをする
ノートパソコンを長く使うには、キーボードの扱い方に注意を払いましょう。キーボードとノートパソコンは一体になっているため、交換が難しかったり、修理費用が高額だったりします。そのため、キーボードが使えなくなることは、ノートパソコンの寿命を迎えることに等しいといえます。
そのため、キーボードが故障しないよう、ていねいなタイピングを心がけることが大切です。強く叩いたり、乱暴に押したりすると、キーが外れる、キーの反応が悪くなるなどの不具合が生じます。必要以上に力を入れず、やさしくタイピングするよう意識しましょう。
不要なソフトウエアは定期的に削除する
ノートパソコンを長く快適に使うには、不要なソフトウエアを定期的に削除しましょう。知らず知らずのうちにさまざまなソフトウエアをインストールし、ノートパソコンに負荷をかけていることがあります。
特に注意が必要なのは、パソコン起動時に自動的に立ち上がるソフトウエアです。これらは起動時間を遅くし、メモリーを消費します。また、ソフトウエアはストレージの容量も圧迫します。容量を大きく占めるソフトウエアや、長期間使用していないソフトウエアは思い切って削除しましょう。ストレージに余裕があると、パソコンの動作も安定します。
買い替えるタイミングはいつ?

ノートパソコンは適切に使うことで長持ちさせられますが、いずれ買い替えの時期になります。しかし、そのタイミングを判断するのは困難です。ノートパソコンの買い替えを検討するさまざまなタイミングや兆候を紹介します。
新しいWindowsに対応しない
ノートパソコンが新しいバージョンのWindowsに対応しない時は、買い替えを検討する時期が近づいています。
新しいWindowsでは、新機能の追加やセキュリティの強化が行われます。つまり、従来のWindowsを使い続けることは、新機能を使えないだけでなく、セキュリティのリスクを抱え続けることになります。
新しいWindowsに対応しないことが分かったら、すぐにノートパソコンを買い替える必要はありませんが、徐々に準備をしておきましょう。
SSDの動作が不安定になった
ストレージのSSDの動作が不安定になったら、ノートパソコンの買い替えを検討しましょう。SSDは寿命の長いストレージですが、使用頻度や書き込み量によっては数年で不調になることがあります。
起動や終了に時間がかかる、アクセスが遅い、突然フリーズするなどの症状が出たら、SSDの動作が不安定になっていると考えられます。
SSDの動作が不安定になったら、データのバックアップを最優先で行い、新しいノートパソコンの購入を検討しましょう。
ソフトウエアの動作が重い
ソフトウエアの動作が遅くなった時は、パソコンのスペック不足が原因かもしれません。まずは動作が重くなった原因を調べてみましょう。Windowsのタスクマネージャーを起動して、CPUの負荷、メモリーの使用状況、ストレージの空き容量、グラフィックス性能などをチェックしましょう。
スペック不足が原因と考えられる時は、ノートパソコンの買い替えを検討するタイミングになっているといえるでしょう。
パソコンが全体的に不調になった
パソコンが全体的に不調で、その状態が続いているのであれば、買い替えを真剣に検討するタイミングです。
全体的な不調とは、Windowsやソフトウエアの起動が遅く、頻繁にフリーズが起こって再起動が必要で、空冷ファンから異音がする、画面表示が乱れるなど、複数の症状が同時にあらわれる状態です。
こういった全体的な不調は、パソコン内部のパーツが劣化しているのかもしれません。ノートパソコンはパーツの交換、修理が難しいため、複数の不調があるなら買い替えがおすすめです。
NEC Directおすすめの長く使えるノートパソコン
長く使い続けられるノートパソコンを購入するなら、NEC Directがおすすめです。スペックをカスタマイズできるため、より長く使い続けられるノートパソコンを購入できるのです。NEC Directのおすすめノートパソコンを見ていきましょう。
購入するなら長く使えるノートパソコンへのカスタマイズがおすすめ
NEC Directでは購入するノートパソコンによっては、カスタマイズすることが可能です。これにより、より長く使えるノートパソコンにできます。
長く使うことを考えると、メモリーは16GBがおすすめです。予算に余裕があれば、少し上のグレードのCPUを選択するのも良いでしょう。ストレージも容量の大きいSSDも検討して下さい。また、保証期間の延長オプションを選択することで、万が一の故障時にも安心です。
LAVIE Direct N16

LAVIE Direct N16は大型で見やすい16型ワイドディスプレイを搭載したノートパソコンで、幅広くカスタマイズできることがポイントです。そのため、長く使い続けられるノートパソコンを求めている人にぴったりです。
メモリーは最大32GBまで、ストレージはSSDが最大2TBまで搭載できます。そのため、標準的なメモリーやストレージの容量が、将来的に多くなることを見越して多めに搭載することが可能です。購入予算と相談しながら、長く使い続けられる自分だけのLAVIE Direct N16を手に入れましょう。
LAVIE Direct NEXTREME Carbon

長く使い続けられるノートパソコンとしては、LAVIE Direct NEXTREME Carbonもおすすめです。Core i7、Core i5といった高性能CPUが選択できる上に、メモリーは最大32GB、ストレージはSSDで2TBまで搭載可能です。
しかも、14型ワイドディスプレイ搭載の持ち運びやすいサイズで、重量は1kgを切るほどの軽さを誇ります。どこへでも気軽に持ち運べる、高性能ノートパソコンを求めている人にぴったりです。ボディにカーボン素材を採用しているため、軽いだけでなく、高い堅牢性も備えているのもポイントといえるでしょう。