FX取引におすすめのノートパソコンを解説!
快適トレード環境づくりのポイント
2025.02.10(MON)
2025.02.10(MON)

FX取引はスマートフォンやタブレットでもできますが、本格的に取り組むのならパソコンが必要です。どのようなノートパソコンを購入すれば良いのでしょうか。快適で緻密なFX取引を実現するために必要な、パソコンの選び方を解説します。
目次
FX取引にパソコンは欠かせない!

FX取引ではパソコンが欠かせません。スマートフォンやタブレットより、パソコンには多くの利点があり、効率的なトレードを可能にします。本格的なFX取引を目指す人にとって、パソコンは欠かせない理由を見ていきましょう。
スマホやタブレットよりチャートが見やすい
FX取引において、パソコンの大画面は大きなメリットとなります。スマートフォンやタブレットと比べると、ノートパソコンは14~17型もあるため、チャートをはじめとする多くの情報をまとめてみられるのです。
例えば、画面が広くなることで複数の通貨ペアのチャートを同時に表示したり、異なる時間軸のチャートを並べたりできるようになります。また、経済指標カレンダーや経済ニュースなども同時に表示できるため、より多くの情報を一度に確認できます。
大画面であればチャートの細かい動きも見やすく、重要な価格レベルを見逃すリスクが減ります。これにより、FX取引に必要な情報を効率的に把握し、正確な判断を下せるのです。
テクニカル分析がやりやすい
パソコンを使用すると、FX取引でのテクニカル分析が非常にやりやすくなります。複雑な指標を瞬時に計算し、大きな画面に分かりやすく表示できます。移動平均線、RSI(相対力指数)、MACD(移動平均線収束拡散)などの指標をチャートに重ねて表示したり、複数の指標を同時に確認したりできるのです。これらの指標を組み合わせることで精度の高い分析を行い、適切な取引のタイミングを見つけられるでしょう。また、過去のデータを使ったバックテストも簡単に行えるため、自分の戦略の有効性を検証して改善できます。
パソコンを活用することでテクニカル分析の質と効率を向上でき、より洗練した戦略を立てられるようになります。
スキャルピングにパソコンが必須

スキャルピングはFX取引の手法のひとつで、わずかな価格変動を利用して短時間で頻繁に取引を繰り返します。スキャルピングを行うには、パソコンが欠かせません。スマートフォンやタブレットでは画面が小さく、高速で複雑なスキャルピングを行えないのです。
パソコンであれば、リアルタイムでの価格更新や複数のチャートの表示をスムーズに行えます。そして、大画面で複数の通貨ペアや時間足のチャートを同時に表示し、市場全体の動きを把握しながらそれぞれの通貨ペアの細かい動きを観察できます。
また、キーボードのショートカットを使用して素早く注文を出せる他、高度な自動売買機能も利用可能です。スキャルピングを行うのであれば、パソコンは必須といえるでしょう。
外部のインジケーター、EAを利用できる
FX取引ではインジケーターやEAなどの、ツールやプログラムを使用することがあります。インジケーターはチャートなどに指標を表示するサポートツールのことで、EAは自動的に取引を行うプログラムのことです。
パソコンを使用すると、FX取引のソフトウエアが用意していない外部のインジケーターやEAを利用できるようになります。つまり、独自のインジケーターの使用やカスタマイズ、EAで設定した条件での24時間の自動取引を行えるようになるのです。
スマートフォンやタブレットでは、外部ツールの導入や開発が制限されていたり、対応していなかったりします。そのため、より高度で効果的な戦略で取引をするには、パソコンは必要不可欠です。
操作ミスを減らして安定した取引が可能
パソコンでFX取引を行うと、操作ミスを大幅に減らせます。マウスとキーボードを使用できるので、正確で素早い操作が可能になるのです。
マウスでチャートの細かい部分を正確にクリックしたり、キーボードで数値を迅速に入力したりできます。キーボードでショートカットを使えば、一瞬で操作を実行できます。スマートフォンやタブレットでは、小さな画面をタップする必要があり、誤タップや誤入力のリスクがあります。
パソコンであれば大きな画面とマウス、キーボードを使用できるため、画面全体を把握しながら正確な操作ができ、安心して取引を行えます。
FX取引に必要なノートパソコンのスペック

FX取引を快適に行うには、適切なスペックのノートパソコンが欠かせません。取引ソフトの動作や複数チャートの表示には、十分な性能が必要なのです。ここでは、OS、CPU、メモリーなど、FX取引に必要なスペックを詳しく解説します。
OS
FX取引用のノートパソコン選びでは、OSの選択が非常に重要です。FX取引のソフトウエアを導入するにあたって、OSが対応している必要があるためです。
そういった点から考えると、Windowsは最も無難な選択です。Windowsは多くのFX取引ソフトやツールと互換性があり、幅広く対応しています。人気の高いFX取引ソフトのMetaTrader 4やMetaTrader 5なども、Windows版が最も充実しています。
MacOSなど他のOSは限られたFX取引ソフトしか使用できず、Windowsほど選択肢が多くありません。そのため、FX取引に取り組むのであれば、Windowsのノートパソコンが最も実用的といえるでしょう。
CPU

CPUはプログラムやデータの処理を行う、パソコンの基本性能を決める重要なパーツです。FX取引用のノートパソコンを選ぶ時も、CPUの選択は非常に重要です。しかし、最高性能のCPUを選ぶ必要はありません。FX取引で必要な処理能力は、それほど高いCPUの性能を必要としないためです。ミドルグレード以上のCPUを選択すれば、十分に快適な取引が行えるでしょう。
ただし、スキャルピングのような高速取引を行う場合や、高い負荷のかかる自動売買プログラムを使用する場合は、高性能なCPUがおすすめです。
CPUの大まかな性能は、次の表を参考にして下さい。
インテル | AMD | |
---|---|---|
ハイグレード | Core i9、Core i7 Core Ultra 9、Core Ultra 7 |
Ryzen 9、Ryzen 7 |
ミドルグレード | Core i5、Core Ultra 5 | Ryzen 5 |
エントリーグレード | Core i3、Nシリーズ(N100、N95など) | Ryzen 3 |
CPUは取引スタイルや予算に応じて検討しましょう。高性能なCPUは処理速度が速くなりますが、それだけ価格が高くなります。あまりパソコンに負荷のかからない取引スタイルであれば、エントリーグレードでも問題ないでしょう。
メモリー
メモリーはパソコンが一時的にデータを保管し、CPUへデータを渡すパーツです。容量が多いと保管できるデータ量が増え、快適に動作するようになります。FX取引を行うのであれば、問題なくパソコンが動作するよう十分な容量のメモリーを搭載しましょう。
FX取引では、複数のチャートや取引ソフト、分析ツールを同時に使用するため、多くのメモリーの容量を必要とします。メモリーの容量が不足すると、ソフトを同時に起動した時に動作が遅くなることがあります。
メモリーの容量は16GBが目安です。16GB以上のメモリーがあれば、FX取引ソフト、複数のチャート、ニュースサイト、表計算ソフトなどを同時に起動していても快適に動作できます。
ストレージ
ストレージはデータやソフトウェアを保存するパーツです。容量が多ければ多いほど、それだけ大量のデータを保存できるのですが、FX取引用のノートパソコンではそれほど大容量のストレージは必要ありません。
FX取引に必要なソフトウエアやデータは、画像や動画ほどの容量を必要としないため、ストレージの容量は256GBもあれば十分に対応できます。ただし、少しでも容量不足のリスクを減らすのであれば、512GB以上のストレージを選ぶのも良いでしょう。
512GB以上あれば、FX取引ソフト、分析ツールなどをインストールしても、十分な空き容量が残ります。長期間の取引データや過去のチャートデータを保存しても、十分に余裕があるでしょう。
ディスプレイ
FX取引で使用するノートパソコンは、できるだけ大画面で高解像度のディスプレイを搭載しているものがおすすめです。ディスプレイのサイズが大きければ見やすく、そして解像度が高ければ多くの情報を同時に表示できます。取引の効率を大きく向上できるでしょう。
サイズは15.6型以上がおすすめです。これだけ大きなサイズであれば、複数のチャートや取引画面を見やすく同時表示できます。
解像度はフルHD(1920×1080ドット)以上が基準です。フルHDの解像度があれば、チャートの細かい動きや、複数の情報ウィンドウを快適に表示できます。
ディスプレイの解像度にはさまざまな種類があり、代表的なものは次の通りです。
解像度の種類 | 解像度 |
---|---|
フルHD | 1920×1080 |
WUXGA | 1920×1200 |
WQHD | 2560×1440 |
WQXGA | 2560×1600 |
4K | 3840×2160 |
また、IPSパネルを採用したディスプレイは、どの角度から見ても映像が美しく、長時間の取引をしていても目が疲れにくくなります。
ノートとデスクトップのどっちが良い?

FX取引ではノートパソコンとデスクトップパソコンの、どちらを選べば良いのでしょうか。それぞれにメリット、デメリットがあるため、比較してどちらが良いか検討することをおすすめします。選ぶポイントを見ていきましょう。
ノートパソコンを選ぶポイント
FX取引でノートパソコンを選ぶ時は、スペック、ディスプレイ、携帯性がポイントです。持ち運ぶ可能性があるのであれば、ノートパソコンの重量、サイズといった携帯性が重要になるでしょう。しかし、携帯性に優れたノートパソコンはコンパクトで、ディスプレイが見にくいものになってしまうことに注意が必要です。
メリット
FX取引でノートパソコンを選ぶメリットには、次のものがあります。
・持ち運べるため場所を選ばずに取引できる
・コンパクトで省スペース
・バッテリーを搭載しているため停電しても使用できる
場所を選ばずに取引ができることは、ノートパソコンを使用する最大のメリットです。自由に移動できるため、家族のじゃまにならずに取引を行えます。また、コンパクトで省スペースなので、ノートパソコンであれば専用のデスクを用意する必要がありません。リビングのテーブルや出張先のホテルのデスクでも、取引を行うことが可能です。
また、ノートパソコンはバッテリーで動作するため、もし停電が起こったとしても、そのまま取引を継続できます。いざという時にトラブルへ対応できるのです。
デメリット
FX取引でノートパソコンを使用する主なデメリットは次の通りです。
・デスクトップパソコンと比べて性能が劣る
・画面サイズが限られる
・拡張性が低い
ノートパソコンはデスクトップパソコンと比較すると、スペックがやや劣るというデメリットがあります。特に高度なテクニカル分析を行うには高いスペックを求められるため、ノートパソコンだとスペック不足を感じるかもしれません。
また、ディスプレイのサイズは大きくても17型程度しかなく、もっと広い画面を必要としている人には狭く感じるでしょう。外部モニターを接続すれば画面を広くできるものの、携帯性が低下してしまいます。
拡張性の低さにも注意が必要です。複数のUSB機器を接続しようとすると、端子の数が足りなくなるおそれがあります。
デスクトップパソコンを選ぶポイント

FX取引用のデスクトップパソコンは、スペックと拡張性の高さがポイントです。高性能なCPU、十分なメモリーとストレージの容量などのスペックをチェックしておきましょう。マルチディスプレイ環境を構築するのであれば、グラフィックボードを搭載すると複数のHDMI端子やDisplayPortを利用できるため便利です。
メリット
デスクトップパソコンをFX取引に使用する、主なメリットは次の通りです。
・高いスペックのパーツを利用できる
・マルチディスプレイ環境を構築しやすい
・より大きな画面サイズのモニターを使用可能
デスクトップパソコンに搭載できるパーツは、一般的にノートパソコンよりも高性能です。そのため、ハイスペックなパソコンを購入すれば、複雑なテクニカル分析や大量のデータ処理も可能です。
標準でHDMI端子やDisplayPortなど映像出力端子を複数備えていることが多いため、マルチディスプレイ環境を構築しやすいのもメリットです。さらに、高解像度・大画面のディスプレイを接続することで、複数のチャート、ニュースなどを同時に見やすく表示できます。
デメリット
デスクトップパソコンをFX取引に使用するデメリットには、次のものがあります。
・設置スペースが必要
・移動が困難
・電源が必要で停電時に使用不可
デスクトップパソコンの最大のデメリットは、設置にスペースが必要になることです。パソコン本体、ディスプレイ、キーボード、マウスなどを置くために十分なスペースが必要で、快適に作業するならパソコンデスクがほしいところです。部屋の広さに余裕がないと、デスクトップパソコンの設置は困難です。
また、一度設置すると移動が困難なため、場所の変更やレイアウトの調整が難しくなります。そして、ノートパソコンのようにバッテリーを内蔵していないため電源が必要で、もし停電が起こってしまうと取引ができません。
FX取引の環境をつくるポイント

FX取引を効率的に行うには、適切な環境づくりが大切です。パソコン選びだけでなく、取引に適した環境を整えることで、より正確な分析と迅速な判断が可能になります。FX取引をしやすい環境をつくる方法を解説します。
4画面のマルチディスプレイを構築する
FX取引の効率を向上するなら、マルチディスプレイ環境がおすすめです。ノートパソコンでも、4画面のマルチディスプレイを構築できます。
一般的なノートパソコンであれば、HDMI端子またはDisplayPortがひとつ用意されています。この映像出力端子に外部ディスプレイを接続すれば、ノートパソコンとの2画面環境になります。
ノートパソコンのUSB Type-Cが映像出力に対応していれば、さらに接続するディスプレイの数を増やせます。USB Type-Cから映像出力端子に変換するコネクタを接続すれば、さらに外部ディスプレイへの接続が可能です。映像出力端子がふたつある変換コネクタなら、2画面追加して合計4画面になります。
有線LANで安定した通信環境にする
FX取引には、安定した通信環境が不可欠です。そのため、無線LANよりも有線LANの使用をおすすめします。有線LANは通信状態が安定しており、また通信速度も速いため、FX取引に適しているのです。特に高速な光回線と契約している場合、その速度を十分に発揮できるようになります。
多くのノートパソコンにはLANポートがありますが、もしなければUSBとLANケーブルを接続するコネクタを使用して下さい。LANケーブルは高速通信に対応したものを使用しましょう。高速なルーターを使用することも大切です。
有線LANを使用することで、急に接続が切れたり、通信速度が低下したりといったトラブルを避けられます。
UPS(無停電装置)でいざという時に備える
突然の停電は、FX取引の大きなリスクになります。重要な取引のタイミングで電源が落ちると、大きな損失につながるおそれがあるため、UPS(無停電電源装置)の導入をおすすめします。
UPSはバッテリーを内蔵しており、停電時に一時的に電力を供給する装置です。FX取引用のUPSを選ぶ時は、ノートパソコンと外部ディスプレイを15分以上稼働させられる容量(通常300VA〜500VA程度)があり、さらに精密機器にも安心して使用できる製品を選びましょう。また、取引に必要な機器を接続できる数のコンセントの数も必要です。
UPSを導入することで、短時間の停電であれば取引を継続でき、不測の事態による損失リスクを大幅に軽減できます。
NEC Directならぴったりのノートパソコンが買える
FX取引に適したノートパソコンを探すなら、NEC Directがおすすめです。自分のニーズに合わせてカスタマイズができるため、FX取引に必要なスペックを持つパソコンを見つけられます。おすすめのノートパソコンを紹介するので、ぜひチェックして下さい。
ノートパソコンのスペックをカスタマイズ可能
NEC Directではノートパソコンを選んで、スペックをカスタマイズすることが可能です。そのため、FX取引に必要なスペックを備えた、自分の求めるノートパソコンを購入できます。
カスタマイズできるポイントはノートパソコンによって異なりますが、基本的にCPU、メモリー、ストレージです。ボディカラーや光学ドライブの有無を選択できるモデルもあります。パーツを選択すると価格も変更されるため、予算に合わせたカスタマイズができます。
NEC Directは直感的で使いやすく、パソコンに精通していない人でもカスタマイズができるようになっています。まずは実際に操作してみましょう。
LAVIE Direct N16

LAVIE Direct N16は16型ワイドディスプレイを搭載しており、チャートや取引画面の見やすいノートパソコンです。カスタマイズできるパーツも多く、CPUやメモリー、ストレージなどを自分の使い方に合わせて変更できます。CPUはCore i7、メモリーは最大32GB、ストレージは最大2TBと、スペック不足を感じることはないでしょう。FX取引にぴったりの一台です。
比較的サイズの大きなノートパソコンなので、キーボードに余裕があって入力しやすいのもポイントです。省スペースでFX取引をしたい人におすすめします。
LAVIE Direct N14 Slim

LAVIE Direct N14 Slimは14型ワイドディスプレイを備えるノートパソコンで、スタイリッシュな薄型のボディが特徴です。しかも、重量が約1.24kgしかないため、重さを負担に感じることなく気軽に持ち運びできます。長時間バッテリーを搭載しているのもポイントで、外出先でも安心してFX取引を行えるでしょう。
スペックはCPUがRyzen 7まで、メモリーの容量は最大16GB、ストレージは最大1TBとFX取引には十分です。また、HDMI端子と映像出力に対応したUSB Type-Cを備えているため、3画面のマルチディスプレイ環境を構築したい人にもおすすめです。