ノートパソコンのフルHD液晶の必要性とは?
解像度による違いやメリット・デメリットを紹介
2025.02.10(MON)
2025.02.10(MON)

ノートパソコンの解像度には、WXGAやフルHD、WQHD、4Kなどが採用されています。WQHDや4Kなどの高解像度も少しずつ増えていますが、ノートパソコンの主流はまだフルHDです。解像度は高いほど良いと思われがちですが、メリット・デメリットどちらもあります。それらを理解した上で、用途や目的に合ったものを選択することが重要です。この記事では、高解像度・低解像度のメリット・デメリットや、ノートパソコンにおけるフルHD液晶の必要性について解説します。解像度の選択にお悩みの人は、ぜひ参考にしてください。
ノートパソコンのフルHD液晶の必要性とは?

まずは、ノートパソコンにおけるフルHDの必要性を理解するために、高解像度・低解像度のメリット・デメリットや解像度による違いについて解説します。
そもそも解像度とは?
解像度は画面に表示できる点(ピクセル)の数を表す指標で、ピクセル数が多いほど画面は鮮明になります。例えば、フルHD(1920×1080)は約207万画素で構成され、HD(1280×720)の約92万画素と比べ、より細かい表現が可能です。解像度が高いほど、画像や文字がくっきりと表示され、細部まで鮮明に見える訳です。このため、写真編集や動画視聴など、画質を重視する作業では高解像度が求められることがあります。
高解像度のメリット・デメリット
高解像度のディスプレイは、より細かい表現が可能になる点がメリットです。例えば、フルHDでは、HDに比べて約2.25倍の情報量を表示できます。これにより、複数のウィンドウを同時に開いたり、大きな表計算シートを一度に表示したりでき、作業効率が向上します。一方、デメリットは、処理負荷が高くなるためパソコンの動作が遅くなる可能性があることです。また、バッテリー消費量が増加し、駆動時間が短くなります。さらに、高解像度のディスプレイは価格が高くなる傾向にあり、より多くの予算が必要になります。
低解像度のメリット・デメリット
低解像度ディスプレイのメリットは、ノートパソコンへの負荷が少ない点です。これにより、比較的低スペックのパソコンでも快適に動作させることができます。ハイスペックなCPUや大容量メモリなどを搭載する必要がないので価格が安く、予算を抑えたい人にも適しています。一方、デメリットは、画像や映像の精細さが低く、臨場感に欠ける点が挙げられるでしょう。文字も粗く見えるため、長時間の作業では目が疲れやすくなります。また、作業領域も狭いため、一度に表示できる情報量が少なく作業効率が低下する恐れもあります。
ノートパソコンにおけるフルHD解像度
フルHD解像度は、ノートパソコンの標準的な画質として広く普及しています。1920×1080ピクセルの高精細な表示により文字や画像がくっきりと見えるため、ノートパソコンでは十分な解像度といえるでしょう。13インチから15.6インチ程度の一般的なノートパソコンでは、フルHDが丁度良い解像度とされています。画面サイズが大きくなるほどより高い解像度が求められますが、フルHDは多くの用途でバランスの良い選択肢です。
フルHDとWXGAの違い
フルHD(1920×1080)とWXGA(1280×800)の違いは、表示できる情報量に現れます。フルHDはWXGAの2倍以上のピクセル数を持ち、より細かい表現が可能です。例えば、Webブラウジングでは、フルHDの方がより多くのコンテンツを一度に表示できます。一方、WXGAは処理負荷が低く、バッテリー消費も少ないなどのメリットはありますが、コンテンツの高解像度化や技術の進歩により、近年ではあまり採用されることが少なくなってきた解像度です。
フルHDとWQHDの違い
WQHDは2560×1440の解像度を持ち、フルHDの約1.8倍のピクセル数があります。その分、フルHDより広い作業領域を確保でき、作業性が向上することがメリットです。例えば、動画編集や写真加工などのクリエイティブ作業では、WQHDの高解像度が威力を発揮します。複数のウィンドウを同時に開いて作業する人や、細かいデザイン作業を行う人にとって、WQHDは魅力的な選択肢となります。ただし、高解像度に伴い処理負荷も高くなる点に注意が必要です。また、4Kほど表示される情報が小さくならないため、小型のノートパソコンではバランスの取れた解像度の1つといえます。
フルHDと4Kの違い
4Kは3840×2160の解像度を持ち、フルHDの4倍のピクセル数があります。そのため、極めて細密な表現が可能で、写真や動画の編集作業で役立ちます。例えば、4K動画の編集や、高解像度写真のレタッチ作業では、4Kディスプレイを使うことでより正確な作業が実現できるでしょう。また、CADソフトを使用する設計作業や、複数の大きな表計算シートを同時に表示する場合にも、4Kの広い作業領域が有効です。ただし、高い処理能力とバッテリー消費を伴うため、用途に応じて選択する必要があります。また、13インチなど小型のノートパソコンの場合、文字が小さ過ぎて読みづらくなる恐れもあります。
フルHDノートパソコンの必要性は?メリット・デメリットを解説

フルHDは、ノートパソコンにおいてバランスの良い解像度であることが分かりました。ここからは、フルHDの具体的なメリット・デメリットについて深堀りしていきます。
フルHDのメリット
まずは、フルHD液晶のメリットについて解説します。
十分な表示領域と快適性を持っている
フルHD解像度は、多くの作業で十分な表示領域を提供します。1920×1080ピクセルの画面は、文字サイズが適度で読みやすく、4Kなどの高解像度で発生する文字の小さ過ぎる問題が発生しません。例えば、Excelで複数のシートを並べて作業する際や、動画編集ソフトでタイムラインと映像を同時に確認する場合でも、十分快適に作業できます。また、Webブラウジングでは、ページ全体を見やすいサイズで表示できるため、情報を読み取りやすく効率的に閲覧できます。
十分な画質を提供してくれる(PS5をフルHDでプレイしている人など)
フルHDは、多くの用途で十分な画質を提供してくれる解像度です。例えば、PS5などの最新ゲーム機でもフルHDで楽しんでいる人は多く、十分な画質であることが分かります。動画視聴においても、YouTubeやNetflixなどの動画配信サービスの多くがフルHDで配信されており、鮮明な映像を楽しめます。また、写真編集や動画編集の初心者から中級者レベルの作業でも、フルHD解像度で十分な作品を制作することが可能です。
コストパフォーマンスが高い
フルHD液晶搭載のノートパソコンは、コストパフォーマンスに優れているのもメリットです。4KやWQHD解像度の液晶と比較して製造コストが低いため、同等のスペックでもより安価に購入できます。また、4Kを採用しているノートパソコンはフルHDに比べて数が少ないため、価格も高い傾向にあります。フルHDを選択し、その他パーツに予算を振り分けることで、高性能かつコストパフォーマンスの高いノートパソコンを手に入れることができるでしょう。
バッテリー消費量が少ない
フルHD解像度は、高解像度液晶と比べてバッテリー消費量が少ないのもメリットです。4K解像度と比較すると、フルHDは約4分の1のピクセル数しかないため、画像処理の負荷が大幅に軽減されます。CPUやGPUへの負荷が軽減されると、その分バッテリーの消費量も低下し、より長時間使用できるでしょう。そのため、外出先での作業や、電源のない環境での使用に適しています。
中古製品が多い
フルHD解像度はノートパソコン市場で主流となっているため、中古製品も豊富に流通しています。新品購入が予算的に難しい場合などに中古品を検討する際、選択肢が多いのが魅力です。ただし、中古製品にはバッテリーの劣化やキーボードの摩耗など、使用に伴うリスクがあります。そのため、中古製品の選定や購入には一定の知識が必要です。初心者の方は、保証付きの中古品を選ぶか、新品の購入を検討する方がよいでしょう。
フルHDのデメリット
続いて、フルHDのデメリットを解説します。
高解像度の液晶と比較すると表現力が劣る
フルHD解像度は、4KやWQHDと比較すると表現力で劣ります。4KやWQHDはフルHDより多くの情報量を持ち、細かいディテールや色の階調表現に差が出るからです。例えば、写真編集では、4Kディスプレイの方が微妙な色の違いや質感をより正確に表現できます。また、グラフィックデザインにおいても、ロゴやイラストの細かい線やグラデーションの表現に差を感じるでしょう。ライトなクリエイティブ作業ではフルHDで問題ありませんが、高い品質が求められるプロの現場では物足りなく感じるかもしれません。
高解像度のPCゲームや映像作品の魅力を引き出せない
フルHD解像度では、高解像度で制作されたPCゲームや映像作品の魅力を十分に引き出せません。例えば、4K対応のゲームをフルHDで表示すると、遠景の細かい描写や草木の質感など、開発者が意図した細部の美しさを十分に感じ取れない可能性があります。映画やドキュメンタリーなどの4K映像作品でも同様で、風景のディテールや人物の表情の繊細さが低下してしまいます。フルHDでは、制作者が意図した最高の画質で作品を楽しめないという点がデメリットといえるでしょう。
【番外編】スマホ・タブレットのフルHDの必要性は?

スマートフォンやタブレットでは、フルHD程度の解像度が一般的になっています。スマートフォンの主な解像度はFHD+(2340×1080)です。中には4Kが採用されているモデルもあります。一方タブレットでは、WXGA(1280×800)やWUXGA(1920×1200)が採用されることが多く、高解像度モデルではWQXGA(2560×1600)なども販売されています。
ノートパソコンより小型なスマホやタブレットでも、フルHD相当の解像度が主流となっていることが意外に感じるかもしれません。しかし、画面が小さく視聴距離が近い、拡大する機会が多いスマホやタブレットの特性を考えると、画面サイズに対して高解像度と思えるフルHDが採用されることにも納得感があります。
用途別で考えるノートパソコンのフルHD液晶の必要性

ノートパソコンのフルHD液晶は、具体的にどのようなシーンで必要になるのでしょうか。ここからは、用途別にフルHDの必要性について解説します。
一般的な使用(Webブラウジング・文書作成)ではフルHDで事足りる
フルHD解像度は、一般的な作業において十分な表示領域を提供します。Webブラウジングでは、多くのWebサイトがフルHDに最適化されているため、快適に閲覧できます。程よい文字サイズと情報量で情報収集が捗るでしょう。文書作成では、テキストエディタを100%表示しても余裕があり、複数の文書を並べて作業することもできます。また、表計算ソフトでも、十分な数の列や行を一度に表示できるため、データ分析や入力作業をスムーズに行えます。
動画視聴時は小型であればフルHDで問題ない
動画視聴においても、フルHD解像度は十分な画質を提供します。YouTubeなどの動画配信サービスでは、1080p(フルHD相当)が標準的な画質です。多くのコンテンツがフルHDで配信されているため、不満を感じることは少ないでしょう。ノートパソコンの画面サイズは13〜17インチ程度と外付けディスプレイと比べて小型なので、フルHDでも細部まで鮮明に表示できます。画面サイズが小さいほど高解像度の恩恵は少なくなるため、画質が重要な動画視聴であってもノートパソコンの場合はフルHDで十分といえるでしょう。
PCゲームではフルHDの方が高フレームレートを出せる
PCゲームでは、解像度よりフレームレートの方が重視される傾向にあります。なぜなら、フレームレートはゲームで重要な操作の快適性や反応速度に影響を与えるからです。フルHDはデータ処理の負荷が比較的軽く高フレームレートを出しやすいですが、4Kなどの高解像度は、高フレームレートを出すためにかなりのハイスペックが求められます。例えば、FPSゲームでは120fpsを超える滑らかな動きを求められますが、フルHD解像度であればミドルクラスのグラフィックボードでも実現できます。高解像度はゲームの臨場感を高める効果があるものの、ゲームにおいては高フレームレートを出しやすいフルHDの方が魅力的です。
動画編集やクリエイティブ作業ではフルHDの方が容量が少なく動作も軽い
フルHD解像度は、動画編集やクリエイティブ作業において、ファイル容量と処理負荷の面で優位性があります。例えば、4K解像度の動画と比較すると、フルHD動画は約4分の1のファイルサイズで済むためストレージの節約になります。また、フルHDでの編集作業はプレビューやレンダリングの速度が速く、スムーズな作業が可能です。イラスト制作でも、フルHDサイズであれば一般的なWeb用途に十分な解像度を確保しつつ、ファイルサイズを抑えられます。高解像度が業務上必須でなければ、作業効率やストレージ使用量の観点からフルHDの方が扱いやすい解像度といえるでしょう。
【フルHDと高解像度】必要性が高いのは?

フルHDはノートパソコンにおいて主流の解像度ですが、適切な解像度は使用目的によって異なります。ここでは、フルHDがおすすめな人、高解像度がおすすめな人の特徴をそれぞれ紹介します。
フルHDがおすすめな人の特徴
フルHDは、多くのユーザーにとって良好なバランスを提供する解像度です。具体的には、以下のような人におすすめできます。
・一般的なオフィス作業や Webブラウジングが主な用途の人
・予算を抑えつつ、十分な画質を求める人
・バッテリー持続時間を重視する人
・PCゲームを高フレームレートで楽しみたい人
・YouTubeなどでの動画視聴が主な用途の人
・軽めの写真編集や動画編集を行う人 など
フルHD解像度は、コストパフォーマンスに優れ、多くの用途で十分な精細さを提供してくれます。また、処理負荷が比較的低いため、バッテリー消費も抑えられる他、ミドルスペックでも快適に動作する点も魅力です。
高解像度がおすすめな人の特徴
4KやWQHDなどの高解像度は、特定の用途に使う人に適しています。具体的には、以下のようなユーザーにおすすめです。
・プロレベルの写真編集や動画編集を行う人
・精密なグラフィックデザインやCAD作業を行う人
・複数のウィンドウを同時に開いて作業する機会が多い人
・17インチ以上の大画面ノートパソコンを使用する人
・4K動画の制作や視聴を頻繁に行う人
・画質にもこだわるゲーマー など
高解像度は、緻密な作業や広い作業領域が必要な専門的な用途に適しています。例えば、写真のレタッチ作業では、微細な色調整や細部の編集が可能です。また、複雑な表計算や多くの情報を一度に表示する必要がある場合にも有効です。
解像度にも影響あり!ノートパソコンの画面サイズ

ノートパソコンの解像度は、画面サイズも考慮する必要があります。同じ解像度でも、画面サイズが異なると使い勝手に差が出るからです。ここでは、画面サイズごとの特徴とおすすめの解像度について解説します。
13〜14インチの特徴とおすすめの解像度
13〜14インチのノートパソコンは、携帯性に優れた小型モデルです。小さく軽いモデルが多いため、電車内での作業や出張先でのプレゼンテーションなど、移動が多い人に適したサイズです。また、バッテリー消費も抑えられるため、長時間の外出にも対応できます。ただし、複数のウィンドウを同時に開く作業には、やや窮屈に感じる場合もあります。そのため、主にWebブラウジングや文書作成、軽めの画像編集などの用途に適しているでしょう。また、この画面サイズでは、フルHD解像度で十分なケースがほとんどです。4Kなどの高解像度の場合、表示が小さ過ぎて視認性が悪くなってしまいます。
15〜16インチの特徴とおすすめの解像度
15〜16インチのノートパソコンは、作業効率と携帯性のバランスが取れた中型のモデルです。適度に画面が大きく、動画編集ソフトでタイムラインと映像プレビューを同時に表示したり、大きな表計算シートを閲覧したりする際にも便利です。販売されている数が多いため、自分に合ったスペックのモデルを見つけやすいサイズといえるでしょう。また、このサイズは持ち運びにもそれほど支障がないため、オフィスワークとモバイルワークのバランスを求める人にもおすすめです。
15〜16インチでは、フルHDからWQHD程度の解像度が適しています。フルHDでも十分精細に見えますが、画面サイズが大きいためWQHDでも視認性を確保しつつ、より精細さを得られるでしょう。
17インチ以上の特徴とおすすめの解像度
17インチ以上の大型ノートパソコンは、デスクトップ的な使い方に適しています。例えば、複数の動画編集ウィンドウを同時に開いて作業したり、複数の参考画像を開いてイラストを制作したりなどに適したサイズです。17インチ以上のモデルは重量があり、日常的な持ち運びには適していません。そのため、主に決まったデスクで作業する人や、室内でのみ持ち運びする人に向いています。このサイズでは、用途に応じてフルHDから4Kまでの解像度から選ぶとよいでしょう。フルHDでも十分な精細さと作業領域を確保できますが、4K解像度を選択すると、より細やかな表現や広大な作業スペースを得られます。
ノートパソコンにおけるフルHDの必要性を理解したら?
その他のチェックポイント

ノートパソコンの液晶に関するチェックポイントは、解像度だけではありません。ここでは、液晶パネルの種類やリフレッシュレート、表面処理の種類などの選び方について解説します。
液晶パネルの種類
液晶パネルには種類があり、それぞれ特性が異なります。ここでは、TN・VA・IPS・有機ELの特徴やメリット・デメリットについて説明します。
TN
TNパネルは、応答速度が速く比較的安価なパネルです。TNパネルは、画面の色が切り替わる時間を示す応答速度が速いため、動きの速いゲームに適しています。応答速度が遅いと、素速い反応速度が求められるゲームで不利になるため、特にゲームに適したパネルといえるでしょう。また、動きの激しいスポーツの視聴などでも滑らかな動きが楽しめます。一方、デメリットは視野角が狭く、色再現性が他のパネルに比べて劣ることです。真正面以外から見ると色が変わって見えることがあるため、複数人で画面を共有する用途には向いていません。また、写真編集など色の正確さを求める作業での使用も避けた方がよいでしょう。
VA
VA液晶は、コントラスト比が高く色の表現力に優れている点がメリットです。深い黒と鮮やかな色彩表現ができるため、映画やドラマの視聴時に、暗いシーンでも細部まで表現できます。また、視野角も比較的広く、複数人で画面を共有する際にも便利です。デメリットは、応答速度がTNほど速くないことです。そのため、高速な動きを伴うゲームでは若干の遅延が発生する可能性があります。VA液晶は、動画視聴や一般的なオフィス作業などに適したパネルです。
IPS
IPS液晶は、広視野角と優れた色再現性が特徴のパネルです。どの角度から見ても色が変わりにくく、正確な色表現ができます。例えば、写真や動画の編集作業では、細かな色調整を正確に行えるなどのメリットがあります。また、視野角が広いため複数人でのプレゼンテーションにも適したパネルです。デメリットは、VAと比べてコントラスト比がやや低いことです。また、TN液晶と比べると応答速度が遅い傾向にあるため、高速な動きを伴うゲームには不向きな場合があります。とはいえ、十分なコントラスト比や速い応答速度を持つモデルも販売されています。IPS液晶は、クリエイティブ作業や高品質な映像視聴を重視するユーザーにおすすめです。
有機EL
有機EL(OLED)は、各画素が自発光する次世代ディスプレイです。ハイスペックなノートパソコンやプロ向けモデルに採用されています。具体的なメリットは、完全な黒を表現できることや高いコントラスト、鮮やかな色彩表現、広い視野角などが挙げられるでしょう。そのため、表現力が重要な映画や応答速度が重視されるゲームなどにも対応できます。デメリットは、長時間同じ画像を表示し続けると焼き付きが発生する可能性があることや、他のパネルと比べて価格が高いことです。
リフレッシュレート
リフレッシュレートは、ディスプレイが1秒間に画面を何回更新できるかを表す指標です。単位はHz(ヘルツ)で表記され、一般的なノートパソコンは60Hzですが、最近では144Hzや240Hzなどの高リフレッシュレートモデルも登場しています。高リフレッシュレートの利点は、画面の動きがより滑らかに見えることです。例えば、FPSゲームやレースゲームなど、素早い動きを伴うゲームプレイでは、リフレッシュレートが高いことで敵の動きや車の挙動をより正確に把握できます。
また、動画編集やアニメーション制作などのクリエイティブ作業でも、動きの確認に役立つでしょう。ただし、高リフレッシュレートはバッテリー消費量が増加するため、用途に応じて選択することが重要です。
表面処理の種類
ノートパソコンの液晶画面には、グレア(光沢)とノングレア(非光沢)の2種類の表面処理があります。グレア液晶は、画面に光沢処理が施されており、色彩が鮮やかで映像の奥行き感が出やすいのが特徴です。例えば、動画視聴や写真編集など、色の表現力が重要な用途に適しています。ただし、蛍光灯や太陽光などの光源が映り込みやすいため、主に室内での使用に向いています。
一方、ノングレア液晶は、表面に反射防止処理が施されており、光の映り込みが少ないのが特徴です。そのため、屋外や明るい場所での使用に適しています。ただし、グレア液晶と比べて色の鮮やかさはやや劣ります。また、両者の中間的な特性を持つハーフグレア液晶も存在し、バランスの取れた表示が可能です。
フルHD液晶搭載!NECのおすすめノートパソコン

NECでは、好みのパーツにカスタマイズできる「BTO(Build To Order)パソコン」を販売しています。ここからは、フルHD液晶を搭載したNECのおすすめノートパソコンを紹介します。
使いやすいスタンダードノート「LAVIE Direct N15」

LAVIE Direct N15は、15.6型のフルHD IPS液晶を搭載した使いやすいスタンダードノートです。高性能CPUやグラフィックスを搭載し、動画編集などでも高いパフォーマンスを発揮します。また、HDMIやUSB Type-A、USB Type-Cなど多彩なインターフェースを備えており、さまざまな周辺機器を接続できます。さらに、プライバシーシャッター付きのWebカメラやテンキーなど、利便性を高める機能が多数搭載されたモデルです。家庭でのメインマシンとして、またはオフィスでの業務用として幅広い人におすすめできます。
持ち運びしやすい大画面ノート「LAVIE N14 Slim」

LAVIE N14 Slimは、ノングレアの14.0型ワイド フルHD IPS液晶を搭載した持ち運びやすいノートパソコンです。A4ファイルサイズのコンパクトなボディは、ビジネスバッグにもすっきり収まります。バッテリー駆動時間は約12.8時間(アイドル時)と長く、外出先での長時間作業も可能です。カフェでのWeb会議や資料作成、出張先でのプレゼンテーションなどにも便利に活用できます。ボディにはマグネシウム合金を採用しており、薄型ながら高い堅牢性を持つ製品です。持ち運びに適しているため、モバイルワーカー向けのモデルといえるでしょう。
ノートパソコンにおけるフルHD液晶の必要性はまだまだ高い
近年、ノートパソコンでもWQHDや4Kなどの高解像度モデルが販売されていますが、主流の解像度はフルHDです。フルHDは多くの用途で十分な画質や作業領域を確保できる他、パソコンへの負荷も低いため非常に扱いやすい解像度といえます。一般的な使い方をする人はフルHDを選択し、4Kのコンテンツ視聴や動画編集など、特定の用途に使用する人は高解像度モデルを選択するとよいでしょう。NECでは、フルHD液晶を搭載した国内生産のノートパソコンを販売しています。定期的にお得なセールなども開催しているので、ぜひ公式サイトをチェックしてみて下さい。
NECの公式サイトはこちら