ゲーミングPCの消費電力(ワット数)・電気代とは?
電源ユニットの選び方も解説
2026.08.31(MON)
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ゲーミングPCが消費するワット数は、搭載するパーツの構成によって大きく異なります。ハイエンドクラスのグラフィックボードやCPUを搭載したモデルほど消費電力が増え、電気代にも影響します。また、電源ユニットの容量選びを誤ると、パソコンの動作が不安定になることがあるため注意が必要です。この記事では、ゲーミングPCが消費するワット数の目安や電気代の計算方法、電源ユニットの正しい選び方をまとめて解説します。
ゲーミングPCが消費する一般的なワット数とは?
ゲーミングPCの消費電力は、搭載するパーツの組み合わせによって異なります。電源ユニットを選ぶ前に、まず一般的なワット数の目安を把握しておくことが大切です。ここでは、ワット数に影響する要素や計算方法について、詳しく解説します。
ゲーミングPCが消費するワット数はCPU・グラフィックボードなどの搭載パーツによって異なる
ゲーミングPCが消費するワット数は、CPU・グラフィックボード・マザーボード・メモリ・ストレージなど、搭載する全パーツの消費電力を合算した値です。一般的なオフィスワーク向けデスクトップパソコンの消費電力が50〜150ワット程度であるのに対し、ゲーミングPCは300ワット前後が目安となります。これは、ゲーミングPCが高性能なグラフィックボード・CPUを搭載しているからです。ただし、高負荷時とアイドル時(待機時)で消費電力は異なるため、常に多くの電力を消費しているわけではありません。具体的な消費ワット数の目安は、次の項目で紹介します。
ゲーミングPCが消費するワット数を計算する方法
ゲーミングPCの消費するワット数は、搭載している各パーツ(グラフィックボード・CPU・マザーボード・メモリ・ストレージなど)の消費電力を合算することで求められます。主な計算方法は以下の3つです。
- 各パーツのスペック表から消費電力を確認して合算する
- WebサイトにあるOuterVisionなどの電源容量計算ツールを活用する
- ワットチェッカー(電力測定器)を使って実際の消費電力を計測する など
以下は、ミドルクラスのゲーミングPCを想定した各パーツの消費電力の目安です。
| パーツ | 製品名の例 | 消費電力の目安 |
|---|---|---|
| CPU | Intel® Core™ i7-14700K | 約125ワット |
| グラフィックボード | NVIDIA® GeForce RTX™ 5070 | 約250ワット |
| マザーボード | ASUS® PRIME Z790-P | 約50ワット |
| メモリ | DDR5 | 約5ワット |
| SSD | NVMe M.2 SSD | 約5ワット |
| ケースファン | 60〜120mm×3基 | 約9ワット |
| 合計 | — | 約572ワット |
※各パーツの消費電力は目安です。製品や使用環境、負荷により数値は異なります。
電源ユニットを選ぶ際は、計算で求めた合計消費電力をそのまま使わず、余裕を持たせた容量を選ぶ必要があります。一般的には合計消費電力の約2倍を目安にするとよいでしょう。
消費ワット数別!ゲーミングPCの電気代の目安を紹介
電気代は「消費電力(ワット数)×使用時間(h)÷1,000×電力単価(円/kWh)」で計算できます。グラフィックボードの推奨電源容量の1/2を平均消費電力と想定して算出し、電力単価は公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が定める31円/kWhを使用しています。ここでは、グラフィックボードの推奨電源容量別に、電気代の目安を見てみましょう。
550/600ワットの電気代【GeForce RTX™ 5060/5060 Ti 】
NVIDIA® GeForce RTX™ 5060/5060 Ti を搭載したゲーミングPCの推奨電源容量は550/600ワットです。エントリー〜ミドルクラスに相当し、フルHD(1920×1080)解像度のPCゲームを快適にプレイできます。消費電力の平均を半分の275/300ワットとして算出した電気代の目安は以下の通りです。
| 使用時間 | 電気代の目安(275/300ワット使用時) |
|---|---|
| 1時間 | 約8.5円/約9.3円 |
| 3時間 | 約25.6円/約27.9円 |
| 1ヶ月(1日3時間×30日) | 約768円/約837円 |
| 1年(1日3時間×365日) | 約9,344円/約1万183.5円 |
※電力単価は31円/kWhで計算
650/750ワットの電気代【GeForce RTX™ 5070/5070 Ti 】
NVIDIA® GeForce RTX™ 5070/5070 Ti を搭載したゲーミングPCの推奨電源容量は650/750ワットです。ミドル〜ミドルハイクラスに相当し、WQHD(2,560×1,440)や4K(3,840×2,160)解像度でのPCゲームプレイを想定しています。消費電力の平均を半分の325/375ワットとして算出した電気代の目安は以下の通りです。
| 使用時間 | 電気代の目安(325/375ワット使用時) |
|---|---|
| 1時間 | 約10円/約11.6円 |
| 3時間 | 約30円/約34.8円 |
| 1ヶ月(1日3時間×30日) | 約900円/約1,044円 |
| 1年(1日3時間×365日) | 約1万950円/約1万2,702円 |
※電力単価は31円/kWhで計算
850/1,000ワットの電気代【GeForce RTX™ 5080/5090】
NVIDIA® GeForce RTX™ 5080/5090 を搭載したゲーミングPCの推奨電源容量は、850/1,000ワットです。ハイエンドクラスに相当し、4K高フレームレートでのゲームプレイや、高負荷な映像制作にも対応できます。消費電力の平均を半分の425/500ワットとして算出した電気代の目安は以下の通りです。
| 使用時間 | 電気代の目安(425/500ワット使用時) |
|---|---|
| 1時間 | 約13.2円/15.5円 |
| 3時間 | 約39.6円/46.5円 |
| 1ヶ月(1日3時間×30日) | 約1,188円/1,395円 |
| 1年(1日3時間×365日) | 約1万4,454円/1万6,972.5円 |
※電力単価は31円/kWhで計算
ゲーミングPCの電源ユニットの寿命は?自分で交換できる?
電源ユニットの一般的な寿命は2〜5年程度とされており、使用環境や1日当たりの稼働時間によって前後します。寿命が近づくと、以下のような症状が現れることがあるため注意が必要です。
- 突然電源が落ちるなど動作が不安定になる
- ファンの異音や焦げたような異臭が発生する
- 起動しない、または再起動を繰り返す
電源ユニットの交換は、パソコンの自作経験がある人であれば対応できます。ただし、内部には高電圧部品があるため感電のリスクがある他、作業ミスによって他のパーツを破損させる可能性もあります。そのため、経験が少ない場合はメーカーや専門業者への依頼が安全です。交換する際は、現在使用している電源ユニットのワット数・規格(ATX・SFXなど)・コネクタの形状を事前に確認し、互換性のある製品を選ぶようにしましょう。
ゲーミングPCに使う電源ユニットのワット数は
「最大消費電力の倍(負荷率50%)」が良いのはなぜ?
電源ユニットは最大消費電力ぴったりの容量を選ぶと、常に高負荷状態で動作することになり、さまざまな問題が生じます。一般的に「最大消費電力の約2倍の容量を選ぶのが良い」とされる理由は、以下の通りです。
- 電力変換効率が良くなる
- 電源ユニットの劣化を抑制できる
- 内蔵ファンの回転数を抑えられる
- 容量に余裕がありパーツのアップグレードに対応できる
各理由について、詳しく解説します。
電力変換効率が良くなる
電源ユニットは、負荷率(実際の消費電力÷電源ユニット定格容量)が50%程度の時に電力変換効率が最も高くなるよう設計されています。定格出力の100%近くで常時動作させると変換効率が下がり、余分な電力が熱として放出されるため非効率です。容量に余裕のある電源ユニットを選ぶと、使用時に最も効率の良い負荷率で動作させやすくなります。例えば、最大消費電力が300Wのシステムであれば、600W程度の電源ユニットを選ぶと負荷率が50%前後に保たれ、効率良く動作させることができるでしょう。
電源ユニットの劣化を抑制できる
電源ユニットは高負荷状態が続くと内部パーツ(特にコンデンサー)の劣化が早まり、寿命が短くなります。容量に余裕がある状態で動作させると発熱が抑えられ、パーツへの負担が減るためユニット全体の長寿命化につながります。また、電源ユニットの故障はシステム全体に影響し、CPU・GPUといった高価なパーツを損傷させるリスクもあるため、他のパーツを守る意味でも余裕のある容量選びが重要です。
内蔵ファンの回転数を抑えられる
電源ユニットの内蔵ファンは、発熱量(=負荷)に応じて回転数が上がる仕組みになっています。容量に余裕があると発熱が少なく抑えられるため、ファンの回転数が低くなり、動作音の低減につながります。そのため、PCゲームプレイ中の騒音が気になるユーザーにとっても、余裕のあるワット数を選ぶことはメリットになるでしょう。ファンが静かに回るだけで、長時間のゲームプレイ時の快適さが変わってきます。また、ファンの回転数が下がると、ファン自体の劣化を抑制できるのもメリットです。
容量に余裕がありパーツのアップグレードに対応できる
ゲーミングPCはグラフィックボードやCPUを後から交換・増設することがあり、その際に消費電力が増加することが多いです。例えば、NVIDIA® GeForce RTX™ 5060から5080に換装すると、約215ワットも消費電力が増加します。電源ユニットの容量にあらかじめ余裕を持たせておくことで、アップグレード時に電源ユニットを交換せずに済む可能性が高まります。電源ユニットの交換にはコストや作業の手間がかかるため、最初から将来の拡張を見越した容量を選ぶことが長期的に合理的です。
ゲーミングPCの電源ユニットを選ぶ際に確認すべきポイント
電源ユニットのワット数は消費電力の約2倍が目安ですが、以下のポイントも確認しておきましょう。
- 規格
- PLUS認証の取得
- コネクタの種類や数
- コンデンサーの品質
各ポイントを確認し、目的に合う電源ユニットを選ぶことが大切です。
電源ユニットの規格を確認する
電源ユニットにはATXやSFXなどの規格があり、パソコンケースの対応規格と一致していなければ物理的に取り付けられません。規格ごとの主な特徴は以下の通りです。
- ATX:一般的なミドルタワー・フルタワーケース向けの標準規格。サイズは幅150mm×高さ86mm×奥行き140〜180mm程度
- SFX:小型ケース(Mini-ITXなど)向けのコンパクト規格。サイズは幅100〜125mm×高さ50〜63.5mm×奥行き100〜130mm程度
- SFX-L:SFXより奥行きが長い規格。大型ファンの搭載や高容量化に対応しており、小型ケースでより高性能な電源を使いたい場合に向いている
コンパクトなデスクトップパソコンを組む場合はSFX、高性能なゲーミングPCであればATXを選ぶことが多いです。電源ユニットを購入する前に、自分のパソコンケースの対応規格をあらかじめ確認しておきましょう。
80 PLUS認証の取得を確認する
80 PLUS認証は、電源ユニットの電力変換効率が一定水準以上であることを第三者機関が認定した規格です。認証グレードが高いほど電力変換効率が高く、電気代の節約や発熱の低減につながります。各グレードの電力変換効率の目安は以下の通りです。
| 認証グレード | 20%負荷時 | 50%負荷時 | 100%負荷時 |
|---|---|---|---|
| 80 PLUS STANDARD | 80% | 80% | 80% |
| 80 PLUS BRONZE | 82% | 85% | 82% |
| 80 PLUS SILVER | 85% | 88% | 85% |
| 80 PLUS GOLD | 87% | 90% | 87% |
| 80 PLUS PLATINUM | 90% | 92% | 89% |
| 80 PLUS TITANIUM | 92% | 94% | 90% |
コストパフォーマンスを重視するのであれば80 PLUS Gold、長期的な電気代の節約を優先するのであれば80 PLUS Platinum以上を選ぶとよいでしょう。
コネクタの種類や数が使用パーツに合うか確認する
電源ユニットには各パーツに接続するためのコネクタが備わっており、搭載パーツに必要なコネクタが揃っているか事前に確認する必要があります。主なコネクタの種類は以下の通りです。
- メインコネクタ(24ピン/20ピン):マザーボードへの給電
- CPUコネクタ(8ピン/4ピン):CPUへの給電
- PCIeコネクタ(6+2ピン、16ピン/12VHPWRなど):グラフィックボードへの給電
- SATAコネクタ:HDD・SSD・光学ドライブへの給電
なお、最新のGeForce RTX™ 5080・5090などのハイエンドグラフィックボードでは、12VHPWR(16ピン)コネクタを採用しているモデルもあります。搭載するグラフィックボードのコネクタの種類・数を事前に確認した上で、対応する電源ユニットを選ぶことが大切です。コネクタが不足している場合は変換アダプターを使う方法もありますが、可能な限り直接対応するコネクタを備えた製品を選びましょう。
コンデンサーの品質を確認する
電源ユニットの内部に使われるコンデンサーは、品質によって寿命や動作の安定性に差が出ます。日本製コンデンサー(通称「日本製105℃コンデンサー」)は耐熱性・耐久性が高く、信頼できる製品として認識されています。一方、安価な電源ユニットの中には品質の低いコンデンサーを使用しているものもあるため注意が必要です。そのような製品は、電圧が不安定になりやすく、早期故障のリスクも高まります。
電源ユニットはパソコンの安定動作を支える基盤となるパーツであるため、コストを抑え過ぎず、品質を重視して選ぶことをおすすめします。製品の仕様ページや購入レビューで「日本製コンデンサー使用」などと明記されているかを確認しましょう。
ライトなゲームに!NEC Directのおすすめパソコン「LAVIE Direct DT」
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「LAVIE Direct DT」は、AIタスクを効率化できるNPUを備えたデスクトップパソコンです。Intel® Core™ Ultra5/7/9から選択でき、日常的なデスクワークや動画視聴はもちろん、動画編集なども楽しめる性能を備えています。また、カスタマイズでグラフィックボードを選択できるため、ライトなPCゲームのプレイも可能です。拡張性も優れているため、後からメモリやストレージの増設もできます。本格的なゲーミングPCほど消費電力が高くないので、電気代を抑えつつパソコンを楽しみたい人にもおすすめのモデルです。
| OS | Windows 11(Home/Pro) |
|---|---|
| CPU | Intel® Core™ Ultra(5 225/7 265/9 285) |
| グラフィックボード(GPU) | ・Intel® UHD グラフィックス 770(CPUに内蔵) ・Intel® Arc A310 グラフィックス |
| メモリ | 8GB・16GB・32GB・64GB |
| ストレージ(SSD) | 約256GB・約512GB・約1TB |
| 外部インターフェース | ・USB Type-C × 1 ・USB Type-A × 8 ・HDMI × 1 ・DisplayPort × 2(Intel® Arc A310 グラフィックス選択時は4ポート) ・LAN × 1 ・ヘッドフォンマイクジャック × 1 |
| 画面サイズ | 23.8型ワイド フルHD(1920×1080)液晶(広視野角・高色純度・ノングレア) |
| 本体サイズ(横幅/奥行/高さ) | 216×300×345(mm)※スタビライザ設置時 |
※スペック表はWeb限定モデルのものです。
ゲーミングPCの電源ユニットは消費するワット数に合わせて選ぼう
ゲーミングPCの消費ワット数は搭載パーツによって異なり、主にCPUやグラフィックボードの影響が大きいです。電源ユニットの容量を選ぶ際は、パソコン全体の最大消費電力を確認した上で、2倍程度の容量を目安に選びましょう。また、規格や80 PLUS認証、コネクタの種類、コンデンサーの品質なども合わせて確認すると、高品質かつ目的に合う電源ユニットを購入できます。
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