Windows 11のアップグレード方法を徹底解説!
必要な準備や注意点を紹介
2025.10.29(WED)
2025.10.29(WED)
Windows 11にアップグレードするには、Windows 10から無償アップグレードするか、Windows 11がインストールされたパソコンに買い替える必要があります。Windows 10のサポート期限は2025年10月14日までなので、早急な対応が求められるでしょう。Windows11へのアップグレードをスムーズに進めるためには、システム要件や、アップグレードの手順を理解し、準備をしておくことが大切です。この記事では、Windows 11にアップグレードすべき理由やシステム要件、アップグレード前の準備や手順を分かりやすく解説します。ぜひ参考にして下さい。
MicrosoftのWindows 11にアップグレードすべき理由とは?
Windows 11にアップグレードすべき理由は、以下の通りです。
- Windows 10のサポート期限が「2025年10月14日」までだから
- Windows 11の機能性が優れているから
- Windows 11はセキュリティが強固だから
それぞれの理由について、詳しく解説します。
Windows 10のサポート期限が「2025年10月14日」だから
Windows 10の公式サポート終了日は2025年10月14日です。この日以降、Microsoftからセキュリティ更新プログラムや技術サポートが提供されなくなるため、Windows 10を使い続けることは重大なリスクを伴います。サポート終了後に起こり得る具体的な問題は以下の通りです。
- ウイルス感染やマルウエア攻撃の危険性が高まる
- 個人情報漏えいや業務データの損失といった深刻な問題の発生
- ソフトウエアメーカーが新機能の開発を停止し業務効率が低下
これらのリスクを回避するため、サポート期限内でのWindows 11へのアップグレードが必要不可欠です。
Windows 11の機能性が優れているから
Windows 11では多数の新機能の追加や機能改善がなされ、作業効率が向上しています。主な新機能、機能改善は以下の通りです。
- 中央配置のスタートメニューにより直感的に操作できる
- 仮想デスクトップの強化で複数の作業環境を効率的に管理できる
- ウィジェット機能が使いやすくなり、天気やニュースなどの情報を一目で確認できる
- スナップレイアウト機能の自由度が上がり、ウィンドウの管理がしやすくなった
- AI機能のMicrosoft Copilotに対応し、文章制作や画像生成などに利用できる
新機能の追加や機能のブラッシュアップにより、日常業務の効率が向上します。
Windows 11はセキュリティが強固だから
Windows 11では、従来より強力なセキュリティ機能が実装されています。主なセキュリティ強化ポイントは以下の通りです。
- TPM 2.0(セキュリティを強化するハードウエアチップ)の必須化により、暗号化キーや電子証明書をハードウエアレベルで安全に管理できる
- セキュアブート機能(パソコン起動時のセキュリティを高める機能)の導入で、不正なソフトウエアの起動を防止してシステム全体を保護できる
- Windows Helloの強化により、顔認証や指紋認証を使った安全なパスワードレス認証ができる
このようなセキュリティ強化により、外部攻撃からデータを守ることができ、ビジネスユーザーでも安心してパソコンを利用できます。
Windows 11にアップグレードできるのはどんなパソコン?
Windows 11にアップグレードするには、ハードウエアのシステム要件を満たす必要があります。ここでは、システム要件の詳細と要件を満たしているか確認する方法について解説します。
Windows 11におけるハードウエアのシステム要件
Windows 11にアップグレードするには、ハードウエアがシステム要件を満たしている必要があります。古いパソコンや極端にスペックの低いパソコンでは、要件を満たせない恐れがあるため確認しましょう。具体的なシステム要件は、以下の通りです。
| パーツ | 要件 |
|---|---|
| CPU | 1GHz以上で2コア以上の64ビット互換プロセッサ Intel:第8世代以降/AMD:Zen2以降 |
| メモリ | 4GB |
| ストレージ | 64GB以上 |
| システムファームウエア | UEFI、セキュアブート対応 |
| TPM | TPM2.0に対応 |
| 画像処理 | DirectX 12以上、WDDM 2.0ドライバーに対応 |
| ディスプレイ | 9インチ以上、HD解像度(720p) |
| その他 | インターネット接続、Microsoftアカウント、Windows 10 version 2004以降、Windows 10ライセンス |
これらの要件は、Windows 11が動作する最小条件です。快適に利用するためには、より高性能なパーツの搭載をおすすめします。具体的には、メモリは8GB以上、ストレージはSSDを搭載することで、起動時間の短縮や操作のレスポンス向上が期待できます。
PC正常性チェックアプリで確認できる
使っているパソコンがシステム要件を満たしているか確認するには、Microsoftが提供する「PC正常性チェックアプリ」を使用します。確認の手順は以下の通りです。
1.Microsoft公式サイトからPC正常性チェックアプリをダウンロードする
2.ファイルを開き、「PC正常性チェックアプリ」をインストールする
3.インストール中に「Windows PC 正常性チェックを開く」にチェックを入れて「完了」をクリックする
4.アプリを開き、「今すぐチェック」をクリックする
5.要件を満たしていない場合は具体的な問題点が表示される
6.「全ての結果を表示」で詳細な情報を確認できる
このアプリを使用することで、TPM 2.0の有効性やセキュアブートの設定状況なども確認できます。
Windows 11にアップグレードする方法は
「無償アップグレード」か「パソコンの買い替え」
Windows 11への移行は、現在使用しているWindows 10のパソコンを無償でアップグレードするのが一般的です。しかし、以下のような場合はパソコンの買い替えをおすすめします。
- システム要件を満たしていない
- 動作が重く、メモリやストレージ容量が不足している
- 利用開始から3年以上経過し、ハードウエアが劣化している
新しいパソコンを購入する際は、今後数年間の使用を見据えて選択することが大切です。例えば、CPUは第12世代以降のIntel® Core™ iシリーズ、メモリは8GB以上、ストレージはM.2 SSD 256GB以上を目安にし、用途に応じて調整しましょう。これらの条件を満たすパソコンであれば、Windows 11の新機能を快適に利用できます。
パソコンを買い替える場合はMicrosoftアカウントを設定しておく
Windows 11を搭載した新しいパソコンを購入する場合、Microsoftアカウントの設定が必要です。なぜなら、設定の同期やOneDriveでのファイル保存、Microsoft Storeからのアプリダウンロードといった便利機能を利用するためです。また、アカウントをつくっておけば、複数のデバイス間でブックマークやパスワードを共有でき、どのデバイスからでも同じ環境で作業を継続できます。
Windows10からWindows 11にアップグレードする前にやるべき準備
Windows 10からWindows 11にアップグレードする前にやるべき準備は、以下の通りです。
- Windows 10の最新バージョンをインストールする
- データをバックアップする
- 回復ドライブ・再セットアップメディアを作成する
- ソフトウエア・デバイスの互換性を確認する
- Windows 11で削除される機能を確認する
- 無線LANやBluetoothのドライバーをアップデートする
- ストレージの空き容量を確認する
上記の準備を順番に進めていきましょう。
Windows 10の最新バージョンをインストールする
Windows 11にアップグレードするには、Windows 10の最新バージョンをインストールする必要があります。更新手順は以下の通りです。
- 「設定」アプリを開く
- 「更新とセキュリティ」を選択する
- 「Windows Update」をクリックする
- 「更新プログラムのチェック」ボタンを押す
- 利用可能な更新があれば自動でダウンロードが開始される
- インストール後にパソコンを再起動する
更新には時間がかかる場合があるため、時間に余裕がある時に実行しましょう。
データをバックアップする
データのバックアップは、Windows 11へのアップグレードにおいて重要な準備です。アップグレード作業中にシステムエラーや電源トラブルが発生すると、保存していたファイルが失われる可能性があります。
バックアップの方法としては、外付けストレージやUSBメモリなどの外部ストレージ、OneDrive・Googleドライブ・Dropboxなどのクラウドストレージが挙げられます。外部ストレージは数TBの製品もあるので大容量データの保存に向いていますが、物理的な故障リスクがあるため注意しましょう。クラウドストレージは自動同期機能が便利ですが、インターネット環境が必要になり、使用する容量によっては料金が発生します。バックアップ対象には、ドキュメント・写真・動画・ブラウザのブックマーク・メールデータ・アプリの設定ファイルなどが含まれます。
回復ドライブ・再セットアップメディアを作成する
回復ドライブ・再セットアップメディアを作成すると、アップグレード中のトラブルに備えられます。回復ドライブは、システムが起動しなくなった時にWindows 10を修復・復元するためのものです。一方、再セットアップメディアは、パソコンを購入時の状態に戻すためのディスクやUSBメモリになります。これらのメディアがあれば、アップグレードに失敗してもWindows 10に戻すことが可能です。作成にはUSBメモリやDVD-Rなどが必要なので、あらかじめ用意しておきましょう。詳しい作成方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
回復ドライブのつくり方はこちら
再セットアップメディアのつくり方はこちら
ソフトウエア・デバイスの互換性を確認する
ソフトウエア・デバイスの互換性を確認することで、アップグレード後のトラブルを防ぐことができます。古いソフトウエアやプリンター・スキャナーなどの周辺機器は、Windows 11に対応していない場合があるため注意が必要です。互換性がない場合、ソフトが起動しない・プリンターが認識されない・スキャナーが動作しないといった問題が発生します。各メーカーの公式Webサイトで対応状況を確認し、Windows 11対応のドライバーソフトがダウンロードできるかチェックしましょう。対応していないソフトウエアについては、代替アプリの導入を検討する必要があります。古いデバイスは、アップグレードのタイミングで買い替えると良いでしょう。
Windows 11で削除される機能を確認する
Windows 11は便利な機能が追加されている一方で、削除された機能もあります。これまで使用していた機能や仕様が削除されてしまうと、仕事の効率が下がったり違和感を覚えて作業がしにくかったりします。Windows 11で削除となる主な機能は以下の通りです。
- Internet Explorer
- Cortanaの自動起動機能
- Windowsメール、予定表、People
- タイムライン
- ウォレット
- ロック画面の簡易ステータス など
これらの機能を使用している場合は、業務への影響を確認し、必要に応じて代替手段を検討する必要があります。
無線LANやBluetoothのドライバーをアップデートする
無線LANやBluetoothのドライバーは、パソコンと無線機器を接続するために必要なソフトウエアです。古いドライバーを使用していると、Windows 11でインターネット接続やワイヤレス機器が正常に動作しない可能性があります。理由は、Windows 11では新しいセキュリティ規格や通信プロトコルが採用されているからです。メーカーの公式Webサイトから最新のドライバーをダウンロードし、アップグレード前に更新しましょう。ドライバーの更新方法については、以下の記事で詳しい手順を解説しています。
ドライバーの更新方法はこちら
ストレージの空き容量を確認する
Windows 11をインストールするには、最低64GBのストレージが必要です。アップグレード作業では一時的に追加の容量が求められる場合があるので、容量には余裕を持たせておきましょう。ストレージの空き容量を確認する方法は以下の通りです。
- 「スタートボタン」から「設定」を選択する
- 「システム」を選択する
- 「ストレージ」をクリックすると、Cドライブの空き容量と使用容量が表示される
- 詳細を確認したい場合は、「ストレージの使用状況をもっと表示」を選択する
空き容量が不足している場合は、不要なファイルの削除やディスククリーンアップで容量を確保しましょう。
Windows 10をWindows 11にアップグレードする詳しい手順を紹介
準備が完了したら、実際にWindows 11にアップグレードしていきましょう。ここでは、アップグレード前に押さえておくべき注意点とアップグレードの手順を解説します。
アップグレード前に押さえておくべき注意点
Windows 11へのアップグレード作業中にトラブルが発生すると、データの損失やシステム障害が起こる可能性があります。以下の点に注意し、アップグレードを安全に行いましょう。
- きちんとインターネットに接続されているか確認する
- 時間に余裕がある時に実行する
- 周辺機器は取り外して実行する
- スリープにしないように設定しておく
- ACアダプターを接続して電源がオフにならないようにする(ノートパソコン)
- ディスプレイを閉じてスリープ状態にしない(ノートパソコン)
以上に注意することで、アップグレード中に電源が切れたり、ネットワークが切断された りするリスクを低減できます。
Windows Updateでアップグレードする手順
Windows 11へのアップグレードには、Windows Updateを利用するのが一般的です。Windows Updateを利用すると、Microsoftが提供する公式の手順にしたがって自動的にアップグレードができます。詳しい手順については、以下の記事を確認しながら進めてみて下さい。
Windows Updateを使ったアップグレードの手順はこちら
アップグレード完了後は、ソフトウエアやドライバーのインストール・Windows Updateの実行・データの復元を順次行う必要があります。各ソフトウエアが正常に動作するか確認し、必要に応じて再インストールを実施しましょう。アップグレード後のセットアップには数時間かかる場合があるため、時間に余裕を持って作業することが大切です。
Windows 11にアップグレード!買い替えにおすすめのNECパソコン
NECは、スペックを自分の好みにカスタマイズできるBTO(Build To Order)パソコンを販売しています。ここからは、買い替えにおすすめのNECパソコンをご紹介します。
※スペック表はカスタマイズモデルのものです
高性能&高機能「LAVIE Direct N15 Slim」
商品詳細はこちら
LAVIE Direct N15 Slimは、コンパクトながらハイパフォーマンスな15.3型ノートパソコンです。AMD Ryzen™ 7000シリーズプロセッサーを搭載し、基本的なオフィスワークから写真や動画の編集などまで対応できます。IPSパネルを使った液晶ディスプレイは視野角が広く、色合いも鮮やかなのでクリエイティブにもおすすめです。また、キーピッチ18.7mmの快適なキーボードに加え、MIL規格準拠のテストをクリアした高い堅牢性も備えています。さらに、DDR5対応メモリは8GB・16GB・24GBから選択でき、目的に合わせたカスタマイズが可能です。
| OS | Windows 11 (Home/Pro) |
|---|---|
| CPU | AMD Ryzen™ (3 7335U/5 7535HS/7 7735HS) |
| グラフィックボード(GPU) | AMD Radeon™ 680M グラフィックス/AMD Radeon™660M グラフィックス(どちらもCPUに内蔵) |
| メモリ | 8〜24GB |
| ストレージ(SSD) | 256GB〜2TB |
| ディスプレイ | 15.3型 ワイド LED IPS液晶(広視野角・高輝度・ノングレア)(WUXGA:1920 × 1200) |
| 外部インターフェイス | ・USB Type-C × 1(USB Power Delivery3.0対応)(パワーオフUSB充電機能付き)(DisplayPort出力機能付き) ・USB Type-A × 2 ・HDMI × 1 ・LAN × USB-LAN変換アダプタ(RJ45×1に変換可能)/無し ・SDメモリーカードスロット×1 ・ヘッドフォンマイクジャック × 1 |
| 重量 | 約1.6kg |
| バッテリー駆動時間(アイドル時) | 約13.3〜約14.6時間 |
AIバッテリーを搭載した「LAVIE Direct SOL」
商品詳細はこちら
LAVIE Direct SOLは、AIバッテリーを搭載した機能性の高いノートパソコンです。AIがかしこく節電してくれるので、従来より長い時間のバッテリー駆動を実現しています。バッテリーをいたわるスマート充電にも対応しており、劣化を抑制できるのもメリットです。また、指紋がつきにくくメンテナンスがしやすい「シルクタッチコート」を採用しています。手触りが良く、どこへでも持ち出したくなる魅力を持っています。さらに、別売りの着せ替えケースやLAVIE decoアプリが用意されており、見た目も画面も自分らしくカスタマイズできるのもうれしいポイントです。
| OS | Windows 11 (Home/Pro) |
|---|---|
| CPU | Intel® Core™ i ( i7-1355U/i5-1335U/i3-1315U) |
| グラフィックボード(GPU) | Intel® Iris Xe グラフィックス(プロセッサーに内蔵) |
| メモリ | 8〜32GB(デュアルチャネル対応) |
| ストレージ(SSD) | 256GB〜2TB |
| ディスプレイ | 13.3型ワイド スーパーシャインビューLED IPS液晶(広視野角・高輝度・高色純度・タッチパネル)(WUXGA:1920x1200) |
| 外部インターフェイス | ・USB Type-C × 3 ・ヘッドフォンマイクジャック × 1 |
| 重量 | 約1,197g |
| バッテリー駆動時間(アイドル時) | 約23.2時間 |
スタイリッシュなオールインワンパソコン「LAVIE DirectA27」
商品詳細はこちら
LAVIE Direct A27は、27型ワイドのディスプレイを採用したオールインワンデスクトップパソコンです。大画面のディスプレイですが、薄型かつスタイリッシュなデザインなので省スペースに使用できます。目線に合わせて画面の高さや角度を調整でき、目や首の疲れを軽減できるのも魅力です。CPUには第13世代のIntel® Core™ i5またはi7を搭載し、大容量データもスムーズに処理できます。さらに、USB Type-AやType-C、HMDI、SDカードスロットなど豊富なインターフェースを備え、周辺機器の接続にも便利です。
| OS | Windows 11 (Home/Pro) |
|---|---|
| CPU | Intel® Core™( i7-1355U/i5-1335U) |
| グラフィックボード(GPU) | Intel® Iris Xe グラフィックス/インテルUHD グラフィックス(プロセッサーに内蔵) |
| メモリ | 8〜32GB |
| ストレージ(SSD) | 256GB〜2TB |
| 外部インターフェイス | ・USB Type-C × 1 ・USB Type-A × 3(内1ポートはパワーオフUSB充電機能付き) ・HDMI × 1 ・LAN × 1 ・ヘッドフォンマイクジャック × 1 ・SDメモリーカードスロット×1 |
| 画面サイズ | 27型ワイド スーパーシャインビューLED IPS液晶(広視野角・高色純度)(フルHD:1920 × 1080) |
| 本体サイズ(横幅 / 奥行 / 高さ) | 615.4×221.0×440.2(mm) |
Windows 10のサポート期限が切れる前に!Windows 11にアップグレードしよう
Windows 10のサポートは、2025年の10月14日に終了するため、Windows 11へのアップグレードが必要です。アップグレードをすることで、セキュリティの強化や便利な新機能の恩恵を受けられます。ただし、アップグレードにはシステム要件を満たしている必要があるため事前に確認しましょう。PC正常性チェックアプリを使えば簡単に確認できます。また、紹介したアップグレード前の準備も忘れないように実行しましょう。もし、システム要件を満たしていない場合や古いパソコンを使っている場合は、Windows 11搭載パソコンへの買い替えもおすすめです。
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