Windows 11のサポート期限はいつ?
バージョンごとの期限やアップデート方法を解説
2025.08.18(MON)
2025.08.18(MON)
OSにはサポート期限があり、期限を過ぎたバージョンを使い続けるとセキュリティリスクが高まります。Windows 11はバージョンごとにサポート期限が異なるため、現在の環境を把握し、必要に応じてバージョンアップしておくことが重要です。例えば、古いバージョンのままで使用を続けると、ウイルス感染や個人情報の漏えいといったリスクに直面する恐れがあります。本記事では、Windows 11の各バージョンのサポート期限やサポート終了後に使い続けるリスク、アップデート手順まで詳しく解説します。
※記事内の手順は変更されている可能性があります。
Microsoftが提供するWindows 11のサポート期限とは?
Windows OSにはバージョンごとにサポート期限が設定されています。ここでは、Windows 11のサポート期限と、Windows 10のサポート期限について解説します。
Windows 11のサポート期限の終了日はバージョンにより異なる
Windows 11のサポート期限は、インストールされているバージョンによって異なります。その理由は、Microsoftが定期的に新しいバージョンをリリースしており、それぞれに個別のサポート期間が設けられているからです。例えば、バージョン21H2、バージョン22H2のサポートは既に終了していますが、バージョン23H2、バージョン24H2はサポート期間中になっています。以下の表は、主なバージョンごとのサポート終了日をまとめたものです。
| バージョン | サポート終了日 |
|---|---|
| 21H2 | 2023年10月10日(終了済) |
| 22H2 | 2024年10月8日(終了済) |
| 23H2 | 2025年11月11日 |
| 24H2 | 2026年10月13日 |
サポートが終了するとセキュリティリスクが高まるため注意が必要です。安定して使い続けるためにも、Windows Updateを利用して最新バージョンへアップデートしましょう。
Windows10のサポート期限は「2025年10月14日まで」
Windows 10のサポートは、2025年10月14日までと明確に設定されています。これ以降は、セキュリティ更新プログラムや技術サポートが一切提供されなくなるため、使用を続けるには注意が必要です。サポートが切れたOSを使い続けると、ウイルス感染や情報漏えいのリスクが高まります。Windows 10ユーザーであれば、Windows 11への移行を早めに検討するのがよいでしょう。古いPCをそのまま使いたい人は、Windows 11の動作要件を確認した上でアップグレードできるかをチェックしておくと安心です。スペックが不足する場合はパソコンの買い替えを検討しましょう。
サポート期限が切れたWindows 11を使い続けるリスク
サポート期限が切れたWindows 11を使い続けるリスクは、以下の通りです。
- フィッシング詐欺やなりすまし被害に合いやすくなる
- マルウエアやその他ウイルスに対するセキュリティリスクが高まる
- 個人情報の漏えいにつながる
各リスクについて詳しく解説します。
フィッシング詐欺やなりすまし被害に合いやすくなる
サポートが終了したWindows 11は、セキュリティ更新が受けられなくなります。その結果、フィッシング詐欺やなりすましなどの攻撃に対して無防備になるため非常に危険です。例えば、本物そっくりの偽サイトに誘導され、ログイン情報を盗まれるケースが挙げられます。新たな詐欺の手口は巧妙化しており、最新のセキュリティ対策がなければ見破るのは困難です。安全にパソコンを利用したい人は、バージョンアップを行い最新のセキュリティを適用することをおすすめします。
マルウエアやその他ウイルスに対するセキュリティリスクが高まる
Windows 11のサポートが終了すると、新しく発見された脆弱性に対する修正プログラムが提供されません。そのため、マルウエアやウイルスの感染リスクが高まります。例えば、不正なファイルを開いたことでウイルスに感染し、パソコン全体が使えなくなるといった被害も考えられます。インターネットに接続しているだけでも、外部から攻撃を受ける可能性があるでしょう。トラブルを避けたい人は、すぐにサポートを提供しているバージョンへ移行して下さい。
個人情報の漏えいにつながる
セキュリティの更新が停止されると、パソコンの脆弱性を悪用される危険が高まります。その結果、個人情報が第三者に不正取得される恐れがあるため注意が必要です。例えば、ネットショッピング中に入力したクレジットカード情報や、SNSのログインIDとパスワードが盗まれるといったリスクが挙げられます。業務用のパソコンであれば、顧客情報や社内データの流出につながる可能性もあるためとても危険です。大切な情報を守りたい人は、サポート中の環境でパソコンを使うようにしましょう。
Windows11の最新バージョン「24H2」はセキュリティや機能性が向上している
Windows 11の最新バージョン「24H2」は、セキュリティと機能性の両面が進化しています。なぜなら、Microsoftが最新のセキュリティ更新を適用すると共に、使い勝手やパフォーマンス向上につながる新機能を追加しているからです。例えば以下のような機能が強化・追加されています。
- Wi-Fi 7への対応
- 省エネ機能の最適化
- グラフィック設定の強化
- Copilot+ PCの新機能追加
「Wi-Fi 7」に対応したことで、より高速で安定した通信環境を実現できます。省エネ性能も見直され、バッテリーの持ちが改善されたことでモバイルパソコンとしての利便性も向上しています。また、グラフィック設定に「自動HDR」や「可変リフレッシュレート」の設定が追加され、ゲームや動画再生の質の向上も期待できるでしょう。さらに、Copilot+ PCに関連するAI機能が新たに追加され、業務効率や使用感が向上しています。セキュリティ対策を万全にしつつ快適な操作環境を求める人は、24H2にアップデートしましょう。
Windows 11のバージョンを確認する方法
Windows 11のバージョンは、システム設定画面から確認できます。以下は、Windows 11のバージョンを確認する具体的な手順です。
1.「スタート」→「設定」をクリックする
2.画面左のメニューから「システム」を選択し、右側のメニューにある「バージョン情報」をクリックする
3.バージョン情報が表示されるので、Windowsの仕様にある「バージョン」「OSビルド」を確認する
4.各バージョン情報は以下のように表示される
●Windows 11 2024 Updateの場合
・バージョン:24H2
・OSビルド:26100
●Windows 11 2023 Updateの場合
・バージョン:23H2
・OSビルド:22631
●Windows 11 2022 Updateの場合
・バージョン:22H2
・OSビルド:22621
●Windows 11 (Updateなし)の場合
・バージョン:21H2
・OSビルド:22000
表示されている「バージョン」が、現在パソコンにインストールされているWindows 11のバージョンです。最新バージョンでない場合は、次項で紹介する準備に進みましょう。
Windows 11のバージョンをアップデートする準備
Windows 11のバージョンをアップデートする際は、準備をして臨むことが大切です。正しく準備をせずにアップデートを行うと、データの消失やアップデートの失敗につながる可能性が高まります。具体的な準備は以下の通りです。
- 重要なデータのバックアップを取る
- 再セットアップメディアを作成する
- 使用中のソフトウエア・周辺機器の対応状況を確認する
- インターネット環境が安定した場所を確保する
- ACアダプタを接続する
各項目の具体的な内容について解説します。
重要なデータのバックアップを取る
バージョンアップ前には、重要なデータのバックアップが欠かせません。なぜなら、アップデート中に予期せぬエラーが発生し、データが消失する恐れがあるからです。例えば、システムの停止やストレージの不具合により、写真・文書・業務用ファイルなどが復元できなくなるケースが考えられます。バックアップ方法としては、USBメモリや外付けHDD・SSDなどの外部ストレージを活用する方法があります。また、OneDrive・Googleドライブなどのクラウドストレージを利用するのも便利です。特に、個人情報を含むデータや業務関連のファイルは必ず保存しておくようにしましょう。
再セットアップメディアを作成する
アップデート前には、再セットアップメディアを作成しておくことが大切です。再セットアップメディアを作成することで、アップデートが失敗した場合に購入時の状態に戻すことができます。あらかじめUSBメモリなどに再セットアップメディアを作成しておけば、トラブル時の復旧作業を自分で行えるのもメリットです。作成には、Microsoftの「メディア作成ツール」を使用します。準備するものは、容量32GB以上のUSBメモリまたは空のディスクです。再セットアップメディアの作成は、ディスクの場合は2~3時間程度、USBメモリの場合は20~30分程度の時間がかかります。具体的な作成手順や設定方法は、以下の記事にて詳しく解説していますので確認しながら作業を進めてみて下さい。
再セットアップメディアの詳しい作成方法はこちら
使用中のソフトウエア・周辺機器の対応状況を確認する
アップデート前には、現在使用中のソフトウエアや周辺機器が新しいバージョンに対応しているか確認しましょう。最新バージョンに互換性がないと、アップデート後に正常に動作しなくなる可能性があります。例えば、プリンターやスキャナーのドライバーが対応していない場合、印刷できなくなることがあります。各ソフトウエアや周辺機器のメーカー公式サイトで、対応状況を調べておくと安心です。アップデート後のトラブルを防ぐためにも、事前に確認しておきましょう。
インターネット環境が安定した場所を確保する
Windows 11のアップデートでは、大容量ファイルをダウンロードする必要があります。そのため、通信が安定した環境で作業を行うことが大切です。通信が不安定だと途中で接続が切れ、アップデートが失敗する恐れがあります。可能であれば有線LANを使用し、Wi-Fiを使う場合は電波の届きやすい場所を選びましょう。安定した通信環境を確保することでトラブルを避け、スムーズにアップデートを進められます。
ACアダプタを接続する
ノートパソコンでアップデートを行う際は、ACアダプタを接続して作業することも大切です。アップデート中にバッテリーが切れると、システムが中断されて正常に起動できなくなる恐れや、OSの再インストールが必要になる可能性もあります。安全を優先したい人であれば、停電などのリスクに備えてUPS(無停電電源装置)の導入も検討するとよいでしょう。
Windows 11を最新バージョンにアップデートする方法
Windows 11のアップデートは、Windows Updateを使って簡単に行えます。アップデートには長い時間がかかることもあり、再起動も行われるため時間に余裕のある時に実施しましょう。具体的な手順は以下の通りです。
1.「スタート」→「設定」をクリックする
2.画面左側のメニューから「Windows Update」を選択肢、右側のメニューから「更新プログラムのチェック」をクリックする
※最新バージョンの場合は「最新の状態です」と表示される
3.「更新プログラムを確認しています」と表示されるので待機する
4.更新プログラムを発見後、自動的にインストールが開始される
5.インストール完了まで待機し、「今すぐ再起動する」が表示された場合は、起動中のアプリを終了してからクリックする
6.再起動後、「Windows Update」の「更新の履歴」を開き、インストールされたか確認する
更新プログラムが表示されない場合は、Microsoftのインストールアシスタントを利用する方法もあります。
より詳しいWindows 11のバージョンアップの方法はこちら
Windows 11のサポート期限はバージョンごとに設定されている
Windows 11を安全に使うためには、サポート期限やバージョンを定期的に確認し、常に最新の状態を保つことが重要です。サポートが終了したバージョンではセキュリティ更新が受けられず、ウイルス感染や情報漏えいのリスクが高まります。仕事に使うパソコンなどは、大きな問題に発展する恐れがあるため特に注意が必要です。また、Windows 10を使用しておりパソコンが古い場合は、Windows 11に対応していないケースもあるため、思い切って買い替えを検討するのもよいでしょう。
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