ノートパソコン(PC)はキーボードも重要!
外付けキーボードのメリットや選び方を解説
2024.06.13(THU)
2025.09.29(MON)
ノートパソコンを選ぶ時に、忘れずにチェックしたいポイントのひとつがキーボードです。デスクトップパソコンと異なり、ノートパソコンだとキーボードが内蔵されているため、慎重に吟味する必要があります。キーボードの選び方と使いやすさを重視した、ノートパソコン選びを見ていきましょう。
ノートパソコンはキーボードもチェック!
作業効率に大きく影響するため、ノートパソコンでは長時間の使用でも疲れにくいキーボードが理想的です。キーボードは毎回使うものなので、使いやすさを重視しましょう。ノートパソコン選びで重要な、キーボードのチェックポイントを解説します。
打ちやすいキーボードで快適さがアップ
人によってはパソコンで行う作業のほとんどが、キーボードを使ったものになります。それだけに、キーボードの打ちやすさはタイピングの速度や正確性に直接関わってくるため、ノートパソコンでの作業効率を大きく向上させてくれるでしょう。
打ちやすさを左右するポイントには、キーの大きさ、間隔、押した感触などがあります。例えば、キーが大きめで間隔が適度にあると、キーを確実に押せるのでタッチミスが減ります。また、キーを押した時の感触も快適なタイピングには欠かせません。
打ちにくいキーボードは疲労を溜める原因になります。効率的で高品質な作業をするため、キーボードにはこだわりましょう。
キー配列の違いに注意
キーボードのキー配列には、いくつかの種類があります。大きく分けると、英語配列と日本語配列です。アルファベットや数字の配置は同じですが、記号などの位置が異なる他、漢字やかな変換のキーが英語配列のキーボードにはありません。また、英語配列だとかな文字がキーにプリントされていないのが一般的です。
プログラマーなど一部に英語配列を愛好する人がいるため、日本のパソコンメーカーでも英語配列のノートパソコンを販売していることがあります。ただし、日本語配列に慣れた人には操作がしにくく、タイプミスの原因になるためおすすめできません。
その他、特殊なキー配列を採用しているキーボードがあるため、購入する時には注意しましょう。
Excelを使うならテンキー付きがおすすめ
ノートパソコンによっては、キーボードにテンキーが付いていないことがあります。ふだんの使用ではあまり困らないのですが、Excelなどの表計算ソフトで数値を入力する機会の多い人は、できればテンキー付きのノートパソコンを選びましょう。
テンキーは数字と演算記号のキーで構成されており、数値の入力が格段にスムーズになります。特に大量のデータ入力が必要な作業では、作業効率が大幅に向上するでしょう。演算記号のキーも近くに配置されているため、計算式の入力もスムーズに行えます。
ただし、テンキー付きのノートパソコンはそれだけスペースが必要になるため、ノートパソコンのサイズが大きくなる傾向があります。
掃除などのメンテナンスのしやすさもポイント
日常的に使用していくうちにキーボードには、ほこりなどの細かなゴミが溜まります。ゴミがキーの中に溜まっていくと、打った時の感触が悪くなったり、故障したりする原因になります。
カバーを付ける方法もありますが、掃除のしやすいキーが取り外せるタイプのキーボードを選ぶのも良いでしょう。キーを取り外せば、中に溜まったゴミを簡単に取り除けます。
そもそもゴミがキーの中に溜まりにくいタイプのキーボードもあります。アイソレーションタイプのキーボードはキーとキーの間隔が空いているため、ゴミが入りにくい構造になっています。ノートパソコンのキーボードでは、アイソレーションタイプが採用されていることが多いです。
外付けキーボードを接続するのもおすすめ!メリット・デメリットを解説
ノートパソコンのサイズによって、選べるキーボードには限りがあります。そのため、自分好みのキーボードを使うのであれば、外付けキーボードを接続するのも良いでしょう。故障したらキーボードを買い替えるだけで済むのもポイントです。
外付けキーボードを接続するメリット
外付けキーボードを接続するメリットは、以下の通りです。
- 好きなキーボードのタイプを選べる
- タイピングがしやすくなり作業効率が上がる
- 疲れにくい姿勢で作業できる
- トラックパッドの誤操作が起こらない
- 故障した時に交換がしやすい
- テンキーだけ外付けにして利用できる
各メリットを詳しく解説します。
好きなキーボードのタイプを選べる
外付けキーボードを選ぶ時は、キー構造の違いにも注目しましょう。キーボードのキー構造には、大きく分けてメンブレン、パンタグラフ、メカニカルの3タイプがあります。
メンブレンは薄い1枚のメンブレンシートでできたキーボードのことで、シート上のラバーカップにキーを配置しています。構造がシンプルなため、価格の安さが特徴です。パンタグラフはキーの構造が、電車のパンタグラフのような仕組みになっているキーボードのことです。薄型にできるため、ノートパソコンで多く採用されています。
メカニカルはキー一つひとつが独立したスイッチになっているキーボードで、スイッチによって打ち心地に違いがあります。打ち心地の違いから、好みのキーボードを選びましょう。
タイピングがしやすくなり作業効率が上がる
外付けキーボードを使用すると、タイピングの快適性が向上して作業効率がアップします。ノートパソコン内蔵キーボードはキーピッチが狭いことやキーストロークが浅いことがあり、タイピングミスや指の疲労の原因になりやすいです。外付けキーボードであれば、自分の手に合った打鍵感やキー配置を選択できるため、タイピングの精度と速度が向上します。文章作成やデータ入力、コーディングなどの業務を行う人は、作業効率の向上を特に感じられるでしょう。また、動きが滑らかで精度の高いメカニカルや、低価格で購入できるメンブレンなどの種類もあり、好みに応じた選択も可能です。
疲れにくい姿勢で作業できる
外付けキーボードを使うと正しい姿勢で作業ができ、身体への負担を軽減できます。ノートパソコンは画面とキーボードが一体化しているため、使用時は視線が下がり、猫背や肩こりの原因となります。外付けキーボードを使用し、ノートパソコンをスタンドで目線の高さに合わせることで、正しい姿勢を維持しやすくなるでしょう。長時間の作業でも身体への負担が軽減され、健康的な作業環境を構築できます。首や腰への負担も軽減されるため、デスクワークが多い人には重要なメリットといえるでしょう。
トラックパッドの誤操作が起こらない
外付けキーボードを使用することで、トラックパッドの誤操作を防止できます。ノートパソコンのトラックパッドは、タイピング中に手のひらが触れてしまい、カーソルが意図しない位置に移動することがあります。外付けキーボードを使用することで、トラックパッドから手が離れ、誤操作を防止できるでしょう。精密な作業や集中力を要する作業をする時の効率と正確性が向上します。文書作成中にカーソルが移動してしまう煩わしさから解放され、ストレスなく作業に集中できるでしょう
故障した時に交換がしやすい
外付けキーボードのメリットの一つは、故障時に対応しやすいことです。ノートパソコンのキーボードが故障したら、メーカーへ修理を依頼する必要があります。これには時間とコストがかかり、修理期間中はパソコンを使用できません。
しかし、外付けキーボードなら、故障した時は新しいキーボードを購入して交換するだけで済みます。そのため、修理の手間や時間を省き、すぐに作業を再開することが可能です。
このように外付けキーボードは、故障した時の対応がしやすく、長期的に見るとコストパフォーマンスに優れているともいえます。
テンキーだけ外付けにすることも可能
頻繁にノートパソコンを持ち運ぶ人であれば、外付けキーボードを使用すると荷物が増えてしまいます。しかし、必要なものがテンキーだけであれば、テンキーだけ外付けにすることが可能です。外付けのテンキーであれば軽量で、サイズも小さいため、それほど荷物にならないでしょう。
また、外付けのテンキーは、ノートパソコンのキーボードと異なるタイプを選べるのもメリットです。例えば、メカニカルタイプのテンキーは、タイピングの応答性が高いため、数字入力が多い作業に適しています。
外付けキーボードを接続するデメリット
外付けキーボードにはいくつかのデメリットも存在します。外付けキーボードは追加のスペースを必要とするため、狭い作業環境では設置が難しいのがデメリットです。持ち運びの荷物も増えるため、移動が多い人は不便に感じることもあるでしょう。また、ノートパソコンのキーボードを使う必要がある場合、キー配置や打鍵感の違いに違和感を覚えてタイプミスが多くなることもあります。さらに、無線接続の場合、電池切れや接続の不安定さなど、使いにくさを感じることもあるでしょう。とはいえ、自分の使用環境にあった外付けキーボードを選ぶことで、これらのデメリットを解消することもできます。
ノートパソコン用の外付けキーボードを選ぶ時のチェックポイント
ノートパソコン用の外付けキーボードを選ぶ時のチェックポイントは、以下の通りです。
- キー構造
- 接続方式
- 打鍵感
- サイズ・形状
- ゲーミング機能
各チェックポイントを深掘りしていきます。
キーボードのキー構造は「メンブレン・パンタグラフ・メカニカル」
外付けキーボードを選ぶ時は、キー構造の違いにも注目しましょう。キーボードのキー構造には、大きく分けてメンブレン、パンタグラフ、メカニカルの3タイプがあります。
メンブレンは薄い1枚のメンブレンシートでできたキーボードのことで、シート上のラバーカップにキーを配置しています。構造がシンプルなため、価格の安さが特徴です。パンタグラフはキーの構造が、電車のパンタグラフのような仕組みになっているキーボードのことです。薄型にできるため、ノートパソコンで多く採用されています。
メカニカルはキー一つひとつが独立したスイッチになっているキーボードで、スイッチによって打ち心地に違いがあります。打ち心地の違いから、好みのキーボードを選びましょう。
対応する接続方式は「ケーブル or ワイヤレス」
外付けキーボードの接続方式は、有線とワイヤレスの2種類から選べます。有線接続は安定した通信ができ、電池切れの心配がない点がメリットです。一方、ケーブルの取り回しが煩雑になる、設置の自由度が低いなどのデメリットがあります。
BluetoothやUSBドングルを使用した、ワイヤレスタイプのものを選ぶのも良いでしょう。ケーブルの取り回しに悩む必要がないため、デスク周りがスッキリし、より快適な作業環境にできます。また、ケーブルがないため、外出時に持ち運びしやすいというメリットもあります。
ただし、ワイヤレスキーボードは、電池の交換や充電の必要がある点に注意が必要です。使用頻度に応じて電池の残量を確認し、交換や充電を行いましょう。
キーの打ちやすさに影響する「打鍵感」
キーボードの打鍵感は使用されているキー軸の種類によって異なるため、好みに応じて選択することが大切です。代表的なキー軸には、打鍵感が強くクリック音が明確な「青軸」・バランス型で汎用性の高い「茶軸」・静音性が高く軽い打鍵感の「赤軸」があります。静かな環境での使用には赤軸、しっかりしたフィードバックを求める場合は青軸など、使用環境に応じて軸を選ぶと良いでしょう。軸の特性を理解することで、自分の感覚にフィットするキーボードを見つけられます。実際に店舗で試打してから購入するのも良い方法です。
持ち運びやすさに影響する「サイズ・形状」
キーボードのサイズは、持ち運びの有無や用途を考慮して決めましょう。主なサイズ規格と特徴は以下の通りです。
- 100%(フルサイズ)
メリット:テンキー付きで数値入力に便利・全てのキーが揃っている
デメリット:サイズが大きく持ち運びに不向き・デスクスペースを占める - 80%(テンキーレス)
メリット:テンキーがない分コンパクト・マウス操作のスペースが確保しやすい
デメリット:数値入力作業では効率が下がる - 60%(コンパクト)
メリット:軽量で持ち運びがしやすい・デスクスペースを有効活用できる
デメリット:矢印キーやファンクションキーなどが省略されている
携帯性を重視する場合は、60%・80%のモデルがおすすめです。また、外出先での使用が多い場合は、薄型のモデルや折り畳みに対応した製品も検討しましょう。
ゲームのしやすさに影響する「ゲーミング機能」
ゲーミングキーボードは、PCゲームを快適にプレイするための機能が搭載されています。アンチゴースト機能は、複数のキーを同時押しした際の干渉を防ぐ技術です。Nキーロールオーバーは、複数のキーを同時に押しても全て認識される機能になります。また、RGBライティングや、特定の操作を記録してワンタッチで実行できるマクロ機能が付いている製品も魅力です。ゲームプレイを重視するユーザーは、これらの機能が搭載されたモデルを選ぶと快適なゲーム環境を構築できるでしょう。ゲーミングキーボードは反応速度や耐久性も優れている場合が多く、長時間のゲームにも対応できます。
ノートパソコンに外付けキーボードを接続する手順
ノートパソコンに外付けキーボードを接続する手順を、「レシーバータイプ」と「Bluetoothタイプ」に分けて解説します。
レシーバータイプの接続方法
レシーバータイプは非常に簡単に接続できます。USBレシーバーをノートパソコンのUSBポートに接続すると、キーボードの電源を入れた時に自動で接続される場合が多いです。ドライバーのインストールが必要な場合は、付属のCDや公式サイトからダウンロードできます。インターフェースはUSB Type-CもしくはType-Aが多く、ノートパソコンの端子に合わせて選択しましょう。
Bluetoothタイプの接続方法
Bluetoothタイプは、キーボード本体だけでノートパソコンに接続できます。まず、ノートパソコンのBluetooth機能をオンにして下さい。次に、キーボードをペアリングモードに設定します。設定方法は機種によって異なるため、取扱説明書を確認しましょう。パソコンのBluetooth設定画面でキーボードを検索し、表示されたデバイスを選択して接続すれば完了です。接続が完了すると、外付けキーボードが使えるようになります。
キーボード以外もチェック!ノートパソコンに関連する便利な周辺機器を紹介
ノートパソコンをより便利に使うには、外付けキーボードに加えて「外付けマウス・外付けディスプレイ」も有効です。ここでは、それぞれの魅力と選び方について解説します。
外付けマウス
外付けマウスはトラックパッドよりも操作性が高く、精密な作業に適しています。製品を選ぶ時のポイントは、以下の通りです。
●接続方式
- 有線:安定した接続ができ電池や充電が不要だが、ケーブルが煩雑
- 無線:ケーブルレスで自由度が高いが、電池や充電の管理が必要
●サイズと形状
- 手の大きさに合ったサイズを選ぶ
- 手首が疲れにくい形か確認する
- 右利き用・左利き用を確認する
●ボタンの数
- ボタンの数が多いと操作を効率化できる
- ボタンの位置が押しやすいか確認する
手首の疲れが気になる人は、エルゴノミクスデザインのモデルがおすすめです。また、作業スペースが狭い場合は、移動させる必要がないトラックボールタイプも検討しましょう。
外付けディスプレイ
外付けディスプレイを追加すると作業領域を拡張でき、複数のウィンドウを同時に表示できるので作業効率が向上します。画面を目線の高さに合わせられるため、姿勢の改善にもつながるでしょう。選択時のポイントは以下の通りです。
●解像度
- フルHD(1920×1080)が標準的で幅広い用途に使用できる
- WQHD(2560×1440)や4K(3840×2160)ならより高精細な表示ができるが、価格が高くノートパソコンへの負荷も大きい
●サイズ
- 24~32インチ程度が一般的なサイズ
- 24~27インチはバランスが良くどのような用途でも使いやすい
- 32インチはスペースに余裕があり、より広い作業領域が必要な人におすすめ
●接続端子
- HDMI端子の数を確認する
- USB Type-CやDisplayPortにも対応しているか確認する
作業内容に応じて適切なサイズと解像度、接続端子を選択することで、快適な作業環境を構築できます。
キーボードで選ぶNEC Directのおすすめノートパソコン
入力の機会が多い人なら、キーボードをノートパソコン選びのポイントにしましょう。キーボードの使いやすさは、ノートパソコンの使い心地に大きく影響します。キーボードの使いやすさから、おすすめのノートパソコンを紹介します。
※スペック表はカスタマイズモデルのものです
LAVIE Direct N15
商品詳細はこちら
LAVIE Direct N15は15.6型ワイド液晶ディスプレイを搭載する、スタンダードなノートパソコンです。15.6型というサイズの大きさがポイントで、頻繁に持ち運ぶにはやや大きいのですが、その代わりキーボードはテンキー付きです。
書類作成などの作業を行うのであれば、このキーボードの使いやすさは大きなメリットになるでしょう。ノートパソコンのキーボードの小ささに悩んでいる人であれば、LAVIEDirect N15はおすすめの一台といえます。
| OS | Windows 11 (Home/Pro) |
|---|---|
| CPU | Intel® Core™(i7-1255U/i5-1235U/i3-1215U) Intel® Celeron 7305 |
| グラフィックボード(GPU) | Intel® Core™ UHD グラフィックス/Intel® Core™ Iris®Xe グラフィックス(どちらもCPUに内蔵) Intel® Core™ Arc A350M グラフィックス |
| メモリ | 8〜32GB |
| ストレージ(SSD) | 256GB〜2TB |
| キーボード | キーピッチ19mm、キーストローク1.7mm、103キー(テンキー付き)、JIS標準配列、Copilotキー |
| ディスプレイ | 15.6型 IPS液晶(フルHD:1920×1080) |
| 外部インターフェイス | ・USB Type-C × 1 ・USB Type-A × 2(内1ポートはパワーオフUSB充電機能付き) ・HDMI × 1 ・LAN × 1 ・ヘッドフォンマイクジャック × 1 |
| 重量 | 約2.1kg(大容量バッテリー選択時2.2kg) |
| バッテリー駆動時間(アイドル時) | 約6.3〜約9.7時間 |



