ノートパソコンのメモリを増設する方法
と注意点
2023.09.28(THU)
2023.09.28(THU)
ノートパソコンの動作が重い、起動に時間がかかる、クリックしても反応がないなど、メモリ不足が原因で起こる症状はさまざまです。メモリが足りないと感じたら、ノートパソコンのメモリ増設を検討してはいかがでしょうか。
「ノートパソコンの動作が重い!」はメモリ増設で解決するかも

ノートパソコンを使っているときに、ソフトの起動が遅い、ウィンドウがなかなか切り替わらないなど、動作の重さを感じたときは、メモリが不足しているかもしれません。そういったときは、メモリの増設で症状を解消できる可能性があります。
メモリ不足のよくある症状
パソコンに搭載しているメモリが足りていないときは、一時的にデータをストレージに保管します。メモリとストレージではアクセス速度がまったく違うため、ストレージへ保管されたデータを読み込むときに時間がかかります。
そのため、ウィンドウがなかなか開かない、ソフトの反応が遅いなどの状態がひんぱんに起こるときは、メモリ不足になっていることが多いです。特にサイズの大きなファイルを開くときに、そういった状態が起こる場合は、行いたい作業に対してメモリが不足していると思われます。
Windowsでメモリの不足をチェック
Windowsのメモリ不足を確認するには、現在の使用状況を確認する必要があります。メモリの使用状況は、次の方法で確認できます。
1)「スタート」-「すべてのアプリ」-「Windowsツール」をクリック
2)「Windowsツール」の「タスクマネージャー」を起動
3)「パフォーマンス」タブ-「メモリ」をクリック
タスクマネージャーでは現在のメモリの使用状況を確認できます。もし、100%に近い状態であれば、メモリに余裕がないことになります。
メモリを増設するとこんな効果が
メモリを増設して不足した状態が解消されると、データへのアクセスが早くなるため、レスポンスが早く、待たされる頻度が少なくなります。Windowsの起動が早くなるほか、サイズの大きなファイルを読み込んでもパソコンの動作が重くならず、快適に使えるようになるでしょう。
パソコンの動作を重く感じるときは、CPUの性能不足よりも、メモリ不足になっていることが多いです。買い替えを検討していたパソコンでも、まだまだ使える、と思うかもしれません。
メモリを増設するときの注意点

ノートパソコンのメモリを増設するときは、いくつかの注意点があります。あらかじめ確認しておかないと、購入したメモリが使えないなどの事態が起こり得ます。実際にメモリを増設する前に、注意点をチェックしておきましょう。
デスクトップパソコンのメモリは使えない
デスクトップパソコンのメモリは、ノートパソコンに使用できません。もう使っていないデスクトップパソコンのメモリを、ノートパソコンで再利用しようとしてもできないのです。
ノートパソコン用のメモリは、デスクトップパソコン用とメモリインターフェイスが違うため、そもそもスロットに挿すことができません。ノートパソコンには、ノートパソコン用のメモリインターフェイス(S.O.DIMM)に対応するメモリを用意しましょう。
8GB、16GB…メモリの容量は2倍が基本
パソコンのメモリは、4GB、8GB、16GBと2倍になっていることが多いです。これはパソコンのメモリを、2GB×2枚、4GB×2枚、8GB×2枚と2枚単位で搭載するのが一般的になっているためです。実は1枚単位でもメモリを搭載することができるため、なかには8GB×1枚のパソコンもあります。
メモリを2枚単位で搭載しているのは、デュアルチャンネルという仕組みを使用しているためです。1枚単位でメモリを搭載するのと比べて、データの転送速度が速くなるメリットがあります。パソコンのパフォーマンスを考えたら、メモリを2枚同時に増設するのがおすすめです。
メモリの空きスロットに注意
ノートパソコンはデスクトップパソコンと比べて、ボディ内部のスペースに余裕がありません。そのため、デスクトップパソコンと比べて、ノートパソコンはメモリのスロットが少ないのが一般的です。
基本的にノートパソコンであれば、メモリスロットは2つしかありません。メモリが1本しか挿してなければ、もう1本のメモリを挿すことが可能ですが、最初からメモリが2本挿してある場合、これ以上の増設はできません。メモリの容量を増やすのであれば、すでに挿してあるメモリを抜くことになります。
メモリの種類を把握しておこう
メモリの種類には、デスクトップパソコン用とノートパソコン用を分けるメモリインターフェースのほかに、規格の違いがあります。いま、パソコンでよく利用されているメモリはDDR4という規格ですが、最新はDDR5でこの規格が今後の主流になっていくでしょう。
注意が必要なのはDDR4のメモリを搭載しているパソコンでは、DDR5のメモリを使用できないことです。パソコンで使用できるメモリの規格が、どの規格なのかを確認しておきましょう。
ノートパソコンが増設可能かどうかどうか
ノートパソコンによっては、メモリがマザーボードへ直づけされている製品があります。メモリスロットではなくマザーボードへメモリを直づけすることで、ノートパソコンをよりコンパクトにできるメリットがあるのです。
しかし、そういったノートパソコンの場合、メモリを抜き挿しできないため、増設することができません。どうしてもメモリの容量を増やしたい場合は、ノートパソコンの買い替えを検討してください。
ノートパソコンのメモリを増設する方法

ノートパソコンのメモリを増設するときは、電源を切り、ACアダプタとバッテリーを外してから行います。また、電子機器は静電気に弱いため、金属などに触れて体に溜まっている静電気を逃してください。
ノートパソコンのメモリを増設する位置は、機種によって異なります。主にノートパソコンの裏側にカバーがあり、それを外すことになります。カバーを留めているネジのサイズに合った、ドライバーを用意してください。
カバーを外したら、メモリの位置を確認しましょう。メモリは金具で留めてあるだけなので、工具なしで取りつけ、取り外しが可能です。金具を動かしてメモリを外したら、空いたスロットにメモリを挿して金具で留めるだけです。カバーを取りつけてパソコンを起動したら、メモリの容量が増えているかどうかWindowsで確認してください。
増設できないときは買い替えで納得のメモリ容量に
ノートパソコンがメモリを増設できないタイプの場合は、買い替えを検討してもよいでしょう。NEC Directではメモリ容量を選択して選べるため、自分の求めるメモリ容量になって快適に使えるノートパソコンを手に入れられるでしょう。
LAVIE Direct N15

LAVIE Direct N15は、15.6型ワイドディスプレイを備えるスタンダードなノートパソコンです。CPUはCore i3~7まで、メモリは8~32GBまで搭載可能です。大容量の搭載が可能なので、メモリ不足で悩まされてきた人でも満足できるでしょう。
メモリはDDR4に対応し、スロットは2つあります。2枚単位でメモリが搭載されるため、スロットに空きはできません。将来的にメモリを増設するときはメモリを外す必要があるため、購入の段階で多めに搭載することをおすすめします。
LAVIE Direct NEXTREME Carbon

14型ワイド液晶でありながら、重量は1kg切るという軽量なノートパソコンです。さまざまな場所に移動して作業をする必要がある人には、この軽量さとディスプレイの大きさは強い味方になるでしょう。
軽量なタイプのノートパソコンの場合、メモリの増設ができないことがあります。LAVIE Direct NEXTREME Carbonもメモリはオンボードとなっていて、増設できないため、購入時のメモリで使い続けることになります。メモリは16、32GBのどちらかを選べます。16GBで著しく不足することはないでしょうが、業務で大量のデータを扱うような人であれば、思い切って32GBにしてもよいでしょう。
要チェック!お買い得なセールで安く買えるかも
買い替えるノートパソコンを検討しているときは、アウトレットセールなどのお買い得なセールも確認しておきましょう。ノートパソコンの価格が、大幅に安くなっていることがあります。期間限定で大幅に価格が安くなったり、クーポンを配布していたりするため、小まめなチェックが欠かせません。
また、価格が安くなっているだけでなく、セールでさまざまな特典がつくこともあります。セールの内容は定期的に入れ替わっているため、目的のパソコンが対象でなくても、ときどきチェックしましょう。