AIパソコンは何ができる?
Copilot in Windowsやその他の活用事例を徹底解説
2024.11.22(FRI)
2024.11.22(FRI)

AIパソコンは、AI専用プロセッサ(NPU)を搭載し、高度なAI機能をローカルで処理できる次世代のコンピューターです。従来のパソコンと異なり、データ解析や画像認識、自然言語処理などのAI機能を高速かつ安全に実行できます。例えば、複雑なデータ分析や高品質な画像生成、リアルタイム翻訳などが可能です。ビジネスシーンでは、業務の自動化や意思決定支援、顧客対応の効率化などに活用できます。
AIパソコンの導入を検討する際は、自身のニーズや用途に合わせて判断することが重要です。本記事では、AIパソコンの概要やCopilot in Windowsの機能や活用例、メリットを詳しく解説するため、ぜひ導入の参考にして下さい。
AIパソコンは何ができるの?従来のパソコンとの違いや普及の背景は?

AIパソコンと従来のパソコンとの主な違いは、AI機能のローカル処理を担うNPUを搭載していることや、MicrosoftのCopilot in Windowsに対応していることです。ここでは、その具体的な違いやAIパソコンの普及が進む背景について解説します。
AI機能のローカル処理を担うNPUを搭載している
AIパソコンの特徴的なパーツは、NPU(Neural Processing Unit)と呼ばれるAI機能のローカル処理を専門に行うプロセッサです。従来のCPUやGPUとは異なり、AIの演算に特化した設計になっています。CPUが汎用的な処理を担当し、GPUが画像処理を得意とするのに対し、NPUはAIの計算を高速かつ効率的に実行します。例えば、画像認識や自然言語処理などのAI機能を、インターネットに接続せずローカル処理が可能です。これにより、AIアプリの応答速度が向上し、プライバシー保護にも役立ちます。NPUを搭載したAIパソコンであれば、高度なAI機能をストレスなく利用できるでしょう。
Microsoftの「Copilot in Windows」に対応している
AIパソコンは、MicrosoftのCopilot in Windowsに対応しています。Copilot in Windowsは、Windows OSに統合されたAIアシスタント機能です。AIパソコンは、NPUの処理能力を活かしてCopilot in Windowsをスムーズに動作させることが可能です。ユーザーの作業をサポートし、生産性を向上させる以下のような機能を提供します。
- 自然言語による操作支援
- 文章の要約や作成補助
- 画像生成や編集サポート
- プログラミングのコード補完
- スケジュール管理のアシスト
これらの機能により、ユーザーは日常的なタスクをより効率的にこなすことができます。なお、AIパソコンはCopilot in Windowsを起動できるCopilotキーを搭載しています。
AIパソコンの普及が進んでいる背景
AIパソコンの普及には、いくつかの重要な背景があります。まず、データ量の増加が挙げられるでしょう。インターネットを介したサービスの提供・利用の増加やIoTデバイスの普及によって、日々膨大なデータが生まれています。このビッグデータを処理し、有用な情報を抽出するためにはAI技術が必要です。
次に、処理能力の向上が挙げられます。CPUやGPU、NPUの性能が飛躍的に向上し、複雑なAI処理を高速で実行できるようになりました。さらに、AI技術自体の進化も普及を後押ししています。機械学習やディープラーニングの発展により、AIの精度が拡大しました。これらの要因が相まって、AIパソコンの需要が高まっているのです。
AIパソコンは何ができる?得意なタスクを解説

AIパソコンが得意とするタスクは以下の3つが挙げられます。
- データの解析
- 画像の認識
- NLP(自然言語処理)
それぞれ具体的に解説します。
データの解析
AIパソコンは、高度なデータ解析能力を持っています。従来のパソコンと比べ、AIパソコンは大規模なデータを迅速に処理し、複雑なパターンを見つけ出すことが可能です。例えば、企業の売り上げデータを分析する場合、AIパソコンは過去のトレンドを学習し、将来の売り上げ予測を高い精度で行います。また、ソーシャルメディアの投稿を分析して、製品に対する顧客の反応をリアルタイムで把握することも可能です。気象データの解析では、AIパソコンが膨大な観測情報を処理し、より正確な天気予報を生成します。AIパソコンのデータ解析能力は、ビジネスの意思決定や科学研究の効率を大幅に向上させる強力なツールとなっています。
画像の認識
画像認識技術は、人間の視覚能力を模倣し画像内の物体や特徴を識別するものです。深層学習を用いて大量の画像データから学習することで、高精度の認識ができるようになります。例えば、農業分野では、ドローンで撮影した畑の画像から作物の生育状況や病気の兆候を識別し、効率的な農場管理をサポートします。また、スマートフォンのカメラアプリに組み込まれた画像認識AIは、撮影対象に応じた自動設定が可能です。AIパソコンの画像認識能力は、日常生活やビジネスにおける視覚情報の処理を効率化・高精度化し、人間の目では見逃しがちな詳細まで捉えることができます。
NLP(自然言語処理)
NLP(自然言語処理)は、人間の言語をコンピュータが理解・生成するための技術です。AIパソコンは高度なNLP能力を活用して、人間とより自然なコミュニケーションを実現します。例えば、音声アシスタントは、ユーザーの音声命令を正確に理解し、適切な応答や操作を行います。自動翻訳ソフトウエアは、リアルタイムで異なる言語間のコミュニケーションを可能にし、国際ビジネスや旅行をサポートしてくれるでしょう。
また、AIパソコンは、大量の文書から重要な情報を抽出し、要約を生成することも可能です。さらに、チャットボットの進化により、カスタマーサポートの効率化も実現しています。AIパソコンのNLP能力は、人々のコミュニケーションの幅を広げる技術です。
AIパソコンは何ができる?Copilot in Windowsの機能を紹介

AIパソコンのAI機能は、主にCopilot in Windowsにより実行されます。具体的な機能は以下の通りです。
- コンテンツを検索する「リコール」
- ラフスケッチから画像を生成する「コクリエイター」
- フォトアプリの画像生成機能「イメージクリエーター・リスタイル」
- カメラ・サウンド効果を適用する「Windows Studio エフェクト」
- リアルタイム翻訳を実現する「ライブキャプション」
- ゲームの画質向上をサポートする「自動スーパー解像度(Auto SR)」
各機能の詳細を解説します。
1|コンテンツを検索する「リコール」
リコールとは、AIパソコンの情報検索機能です。ユーザーの過去の作業や閲覧履歴を基に、関連するコンテンツを素早く見つけ出します。具体的な仕組みは、パソコンの画面のスクリーンショットを5秒おきに取得し、検索用インデックスとして保存しておくというものです。
例えば、以前作成したドキュメントや閲覧したWebページを、キーワードや内容の一部を入力するだけで瞬時に表示します。この機能により、情報の再利用や参照が格段に効率化されるでしょう。ビジネスシーンでは、過去のプレゼン資料や会議録を迅速に呼び出せるため、生産性が向上します。また、個人利用では、旅行の計画を立てる際、過去に閲覧した観光地情報を簡単に参照できるなど、日常的なタスクをスムーズに進められます。
2|ラフスケッチから画像を生成する「コクリエイター」
コクリエーター機能は、ユーザーのアイデアを視覚化する画期的なツールです。簡単なスケッチや文章による説明から、AIが高品質な画像を生成します。設定により、クオリティの調整やスタイルの選択などが行えるのも魅力です。
例えば、商品のパッケージデザインを考える際、ラフな手書きスケッチをAIに入力するだけで、プロフェッショナルな仕上がりの画像が複数提案されます。これにより、デザイナーやクリエイターの発想力の拡張が期待できるでしょう。また、会議やプレゼンテーションの場で、アイデアを即座に視覚化できるため、コミュニケーションが円滑になります。コクリエーター機能は、専門的なスキルがなくても、ユーザーの創造性を引き出すAI機能となっています。
3|フォトアプリの画像生成機能「イメージクリエーター・リスタイル」
イメージクリエーター機能はテキストから画像を生成でき、リスタイル機能は既存の画像を好みのスタイルに変換できます。例えばイメージクリエーター機能では、「りんごのイラストを出力して」と指示すると、それに沿った画像を複数提案してくれます。リスタイル機能では、ポートレート写真の背景を変更することも可能です。SNS投稿用の画像加工や、オンラインショップの商品画像の編集など、さまざまな場面で活用できるでしょう。イメージクリエーター機能・リスタイル機能は、ローカルで手軽に画像の生成や編集ができる利便性の高いツールといえます。
4|カメラ・サウンド効果を適用する「Windows Studio エフェクト」
Windows Studio エフェクトは、AIパソコンのカメラとマイクを有効活用する機能です。オンライン会議やビデオ通話の質を大幅に向上させます。例えば、画面内で動きがあってもきれいにぼかしを入れてくれる人物背景用ぼかし機能や、人物の移動中に画像を自動でトリミングする自動フレーミング機能などがあります。また、音声フォーカス機能は、周囲の雑音を抑制しクリアな音声を届けられるため、オンライン会議の質を高めてくれるでしょう。これらの効果はハードウエアに適用されるため、多様なWeb会議アプリで利用できます。
5|リアルタイム翻訳を実現する「ライブキャプション」
ライブキャプション機能は、AIパソコンのリアルタイム音声認識と翻訳技術を組み合わせたツールです。NPUを使い映像の音声を瞬時に英語字幕に変換してくれます。例えば、海外向けの動画に字幕を付ける際などに役立つでしょう。2024年9月時点では、日本語含む44言語を英語字幕に翻訳することができ、英語やから他言語、他言語から他言語への翻訳には対応していません。現時点での使用は限定的ですが、今後の発展によりグローバルコミュニケーションの促進につながる機能といえるでしょう。
6|ゲームの画質向上をサポートする「自動スーパー解像度(Auto SR)」
自動スーパー解像度(Auto SR)機能は、AIパソコンがフレームレートを維持しながらゲームのグラフィックス品質を自動的に向上させる技術です。具体的には、低解像度の画像を高解像度に変換し、ディテールや質感を向上させます。これにより、フレームレートを維持しつつ、高画質なゲームプレイを楽しめるでしょう。ゲームにおいては解像度よりフレームレートが重視される傾向があるため、解像度を犠牲にしているユーザーは多いでしょう。Auto SR機能を使うことで、CPUやGPUへの負荷を抑えながら画質の向上が期待できます。
AIパソコンは何ができる?その他の活用例を紹介

AIパソコンの活用例として、以下の3つを紹介します。
- 自動運転の開発
- 医療分野の診断・研究
- ビジネスの効率化
それぞれ具体的に紹介します。
自動運転の開発
AIパソコンは自動運転技術の開発に活用されています。高度な画像認識技術を活用し、自動車に搭載されたカメラやセンサーで道路状況をリアルタイムで分析します。例えば、歩行者や他の車両、交通標識を瞬時に識別し、適切な判断を下すことが可能です。AIは自律走行車の制御システムの中核として機能し、複雑な交通環境でも安全な運転を実現します。
さらに、インテルなどの企業では、AIパソコンの技術をベースに自動車向けのSoC(System on a Chip)開発を進めています。これにより、車載コンピューターの処理能力が飛躍的に向上し、より高度な自動運転機能の実現が期待できるでしょう。AIパソコンは、交通事故の削減や渋滞の緩和など、未来の交通システムの改善にも貢献しています。
医療分野での診断・研究
AIパソコンは医療分野で革新的な進歩をもたらしています。画像診断においては、X線やMRI画像を高速で分析し、人間の目では見逃しがちな微細な異常の検出が可能です。例えば、がん細胞の発見率の向上が確認されています。遺伝子解析では、膨大な遺伝情報を処理し、疾患リスクの予測や予防医療の実現に貢献しています。創薬研究では、創薬における各プロセスにAIを活用し、研究期間の短縮や成功確率の向上が可能です。
ビジネスの効率化
AIパソコンはビジネスプロセスの効率化に重要な役割を果たしています。データ分析の分野では、顧客の行動パターンを詳細に分析し、個別化されたマーケティング戦略の立案に役立てています。例えば、ECサイトでの商品レコメンデーションの精度が改善されると、売り上げ向上が期待できるでしょう。顧客対応では、AIチャットボットが24時間体制で問い合わせに対応し、顧客満足度の向上と人件費の削減を実現しています。
業務自動化の面では、AIが定型業務を処理することで、人間は創造的な仕事に集中できるようになっています。例えば、経理部門での請求書処理や人事部門での応募者スクリーニングの自動化などが可能です。AIパソコンの導入により企業の意思決定が迅速化され、生産性が向上し、競争力の強化につながっています。
AIパソコンを利用するメリット

AIパソコンの利用には複数のメリットがあります。まず、ローカル処理によるAI活用の高速化が挙げられるでしょう。AIパソコンは内蔵されたNPUを使用して、画像認識や自然言語処理などのAI機能をデバイス内で処理します。これにより、クラウドサービスを利用する場合と比べて応答速度や安定性が向上します。例えば、画像の生成やデータ分析をストレスなく行うことが可能です。
次に、クラウドでのデータ漏えいリスクの減少が挙げられます。個人情報や機密データをローカルで処理することで、外部サーバーへの送信が不要となり、セキュリティが向上します。さらに、AIによるパーソナライズ化もメリットです。ユーザーの使用パターンを学習し、個々のニーズに合わせた最適な操作環境や推奨機能を提供します。これらのメリットにより、AIパソコンはより快適で効率的な作業環境を提供してくれるでしょう。
ローカル処理の必要性を感じない人はAIパソコン以外も視野に入れよう
AIパソコンは、AI機能をローカルで処理することで、より早く安全に使用できる先進的なデバイスです。しかし、クラウドサービスで満足している人は、AIパソコンの恩恵を十分に感じられない可能性があります。現在のパソコン市場におけるAIパソコンのシェアはまだ限定的です。従来のパソコンが依然として主流であり、AIパソコンは普及段階にあります。そのため、AIパソコンに対応するソフトウエアも限られており、価格も従来のパソコンより高くなっています。
例えば、オフィス作業でたまにAIサービスを活用する程度であれば、現状のクラウドサービスで十分満足している人も多いでしょう。AIパソコンの導入を検討する際は、自身の使用目的とニーズを慎重に評価することが重要です。今後シェアが高まると共にビジネス用途でより一般的になり、価格が低下したタイミングで導入するのも有効な選択肢といえます。
NECの2 Days / 4 Years AIバッテリー搭載パソコン
「LAVIE Direct SOL」をレビュー

NECは、長時間駆動&長寿命を実現するAIバッテリーを搭載するZ世代におすすめの新モデル、LAVIE Direct SOLを発表しています。ここからは、LAVIE Direct SOLを実際に使用したレビューを紹介します。
「LAVIE Direct SOL」の基本スペックを紹介
LAVIE Direct SOLは、スペックをカスタマイズできるBTO(Build To Order:受注生産)パソコンです。CPU・メモリ・ストレージなどをお好みで選択できるので、用途に合ったスペックのパソコンを購入できます。例えば、主にレポート作成に使う大学生はスペックを抑えてコストを削減したり、高負荷なデータ処理を行う理数系の学生は高性能なCPUを選択したりなどができます。
CPUには、シングルコア性能・マルチコア性能共に優れた、第13世代のIntel Core iシリーズから選択でき、メモリは8~32GB、SSD(PCIe)は256GB~2TBから選べるので、多様なニーズに応えられそうですね。
その他の詳しいスペックは、以下の表を参考にして下さい。
ディスプレイ | 13.3型ワイド スーパーシャインビューLED IPS液晶 (広視野角・高輝度・高色純度・タッチパネル) (WUXGA: 1920x1200) |
||
---|---|---|---|
CPU(プロセッサー) | Core i7-1355U | Core i5-1335U | Core i3-1315U |
メモリ | 32GB/16GB | 16GB/8GB | 16GB/8GB |
SSD(PCIe) | 2TB/1TB/512GB/256GB | ||
カメラ | フルHD・IRカメラ | ||
インターフェイス | USB 3.2 Gen2(Type-C)×3 ヘッドフォンマイクジャック×1 |
||
キーボード | 標準キーボード(Copilotキー/LAVIE AI Plusキー搭載) | ||
マウス | Bluetoothマウス(ホワイト)/Bluetoothマウス(ブラック)/なし | ||
無線LAN | Wi-Fi 7対応ワイヤレスLAN(IEEE802.11be対応) | ||
生体認証 | 顔認証(Windows Hello対応) | ||
重量 | 約1,197g | ||
バッテリーライフ | 動画再生時 約10.8時間・アイドル時 約23.2時間 | ||
OS | Windows 11 Pro/Window 11 Home | ||
Microsoft Office | Microsoft 365 Basic+Office Home&Business 2024/なし | ||
サービス | デジタルライフレスキュー(3ヶ月)(6ヶ月)(1年)/なし | ||
保証 | 1年間保証/メーカー保証サービスパック3年版/4年版/5年版 あんしん保証サービスパック3年版/4年版/5年版 |
||
カラー | プラチナシルバー/ムーンブラック/フェアリーパープル | ムーンブラック |
薄型のアルミボディで高い剛性感
LAVIE Direct SoLは、アルミ素材が使われていてとても剛性感があります。実際に持ってみると、がっしりとしていて「安心して持ち運べそう」と感じました。重量は1,197gと、13インチクラスで標準的な重さで安定感があります。厚さは14.3mmと薄型になっていて、小型のビジネスバックでも余裕で収まりそうですね。軽量な素材にはプラスチックなどがありますが、耐久性の面で不安が残ります。持ち運ぶ機会が多いモバイルパソコンにアルミ素材を採用したのは、長期使用を考慮したメリットの多い選択肢だと感じました。
インターフェースはUSB 3.2 Gen2(Type-C)を3ポート搭載
ノートパソコンのインターフェースとは、USBやHDMIなどを接続できるポートのことです。LAVIE Direct SoLは、USB 3.2 Gen2(Type-C)が3ポートも搭載されています。USB Type-Cは互換性が高いので、さまざまな周辺機器を接続できるインターフェースです。1~2個程度のモデルが多い中、3ポート搭載しているのは非常に利便性の高い仕様だと思います。映像もType-Cで出力できるので、デュアルモニター化も可能です。USB Type-AやHDMIなど複数のインターフェースがあると、接続する際に確認する必要があり、見た目もすっきりしません。シンプルで、使い勝手が良いインターフェースを持つLAVIE Direct SoLは、とてもユーザーフレンドリーなモデルだと感じました。
「LAVIE Direct SoL」の特徴・機能をレビュー
LAVIE Direct SoLのスペックは、とても魅力的なものでした。それでは、機能性はどうでしょうか。ここからは、LAVIE Direct SoLの特徴や機能性についてレビューしていきます。
タッチ操作に対応したディスプレイで使い方の幅が広がる!
ノートパソコンの多くは画面に直接触れるタッチ操作ができませんが、LAVIE Direct SoLは対応しています。ノートパソコンの操作は基本キーボードやタッチパッドですが、タッチ操作ができるとより便利に活用できるでしょう。例えば、イラストを描いたりソファーでくつろぎながらWebブラウジングをしたりする時などは、タッチ操作の方がやりやすいです。Z世代は子どもの頃からタッチでデバイスを操作している人が多いので、違和感なく活用できそうですね。ディスプレイには防指紋コーティングが施されているので、掃除がしやすい点も魅力です。
「LAVIE AIバッテリー機能」で駆動時間が長い!
LAVIE Direct SOLは、AIバッテリー機能を搭載しており長い駆動時間を実現しています。具体的には、JEITA3.0の計測で23.2時間(アイドル時)、実駆動時間では14.4時間動作します。実際に使用してみましたが、電力消費の多い動画再生を連続で6時間以上しても、まだバッテリー容量に余裕がありました。例えば、自宅や大学などで1日7時間程度使っても、2日程度は充電なしで持ちそうですね。毎回充電するのは手間がかかるので、忙しいZ世代には大きなメリットです。
これほど長時間駆動できる理由は、AIを活用したロングバッテリーモードを採用しているからです。具体的には、1日の予定終了までのバッテリー残量をAIが予測し、バックグラウンドの処理などを自動で抑制してくれます。自分の使い方や生活習慣をAIが学習してくれるのは、とても斬新に感じました。また、バッテリーの寿命に良い影響がある80%充電をしながら、使うタイミングに合わせて満充電にしてくれるのも魅力です
※実駆動時間は大学生の1日のパソコン使用状況を想定して、Web閲覧やMicrosoft Officeを使用した時間(画面オフやアイドル状態を含む)をロングバッテリーモードをオンにして測定。
「LAVIE AI Plus」でパソコンの疑問をすぐに解決できる!
パソコン初心者は、分からないことがあると解決が難しい時もありますよね。調べても書いてあることが分からなかったり、そもそもどう調べてよいか分からないこともあります。そのような時は、疑問に応えてくれるサポートボットのLAVIE AI Plusがとても便利です。データベース内の情報を基に、生成系AIが自然な会話で回答してくれます。例えば、「マウスカーソルの速さの変え方を教えて」と聞くと、丁寧に教えてくれます。専用のキーも搭載しているので、ワンボタンで起動できるのも使いやすいですね。
ちなみに、LAVIE Direct SoLはよく使うであろうアプリをワンボタンで起動できるキーが多数搭載されています。例えば、生成AIサービスのMicrosoft CopilotやYouTubeなどの専用キーがあります。物理キーがあるとわざわざカーソルを移動させる必要がないので、操作の効率化にもつながりますね。
「LAVIE Direct SoL」の質感・使用感をレビュー
LAVIE Direct SOLは、操作性やモバイルパソコンとして性能が非常に高いことが分かりました。最後に、LAVIE Direct SOLのハードウェアとしての質感や使用感をレビューしていきます。
シルクタッチコートで手触りが心地良い!
LAVIE Direct SOLの天板・パームレスト面・底面には、NEC独自のシルクタッチコートが施されています。きずや汚れなどが付きにくくなる効果があるようで、指紋などが気になる人には大きなメリットになるでしょう。NECの調査では、特に若い世代がパソコンの汚れを気にするという結果が出ています。油分が多いハンドクリームなどを日常的に使う人も、指紋が気になるのではないでしょうか。
実際にクロスで指紋を拭き取ってみたところ、数回こすっただけでほぼ目立たなくなりました。指紋が目立ちやすいムーンブラックで試したので、かなり効果の高いコーティングのようです。また、シルクタッチの名称通り手触りも非常に心地良く、サラサラとしつつ滑らかさもありとても高級感があります。スペックには直接関係のない要素ですが、日常的に触るものなので、心地良さは意外と重要なポイントだと思いました。
キーボードはスタイリッシュで打鍵感も良い!
使用感という意味では、キーボードは最も重要なパーツではないでしょうか。キーボードの打ち心地やタイプ音が合わないとストレスを感じてしまいます。LAVIE Direct SOLは、かな表記がないノイズレスキーボードなので、キーの表記がとても見やすいです。実際にタイピングをしてみると、しっかりと打鍵感がありながら、適度に柔らかさもあり疲れにくいキーボードだと感じました。薄型ノートパソコンのキーボードは、打鍵感が固くカチャカチャとタイプ音が大きい製品がよく見られますが、LAVIE Direct SOLはストロークがちょうど良く、音も静かなので多様なシーンで使いやすい製品に思えます。
また、タッチパッドもシンプルかつ大型サイズで、マウスなしでも快適に使えました。反応が良く、押し込んだ時のクリック感もはっきりと伝わってきて、「とても気持ちよく使える」というのが実際に触ってみた感想です。
今回はNECの新製品、LAVIE Direct SOLの使用レビューをお届けしました。スペックや機能性、質感など非の打ちどころがなく、Z世代以外にも幅広くおすすめできます。便利なAI機能も搭載しているので、これからパソコンを購入する多くの人に触ってみてほしいと感じるノートパソコンでした。
AIパソコンは何ができるか理解して購入を検討しよう
AIパソコンは、高度なAI機能をローカルで処理することで、快適な操作環境と高いセキュリティを実現します。データ解析や画像認識、自然言語処理などの分野で優れた性能を発揮し、自動運転開発や医療診断、ビジネス効率化など、さまざまな分野に貢献しています。AIパソコンに搭載されたCopilot in Windowsの機能により、日常的なタスクの効率化も可能です。ただし、クラウドサービスで満足している人やAI機能を必要としない人にとっては、現時点での導入メリットが限定的な場合もあります。既存のパソコンも視野に入れ、個々のニーズに合わせて導入を検討することが重要です。
NECでは、さまざまなスペックのパソコンを販売しています。お得なクーポンの発行なども実施しているため、ぜひ公式サイトをチェックしてみて下さい。
NECの公式サイトはこちら