動画編集向けパソコンのスペックとは?
編集ソフトの選び方やおすすめモデルも紹介
2023.01.31(THE)
2026.03.23(MON)
YouTubeやSNSで見応えのある動画をパソコンでつくってみませんか?撮影した動画の編集はスマートフォンでもできますが、映画のような映像効果で演出するなど高度な動画編集をしたいのならパソコンが必須です。動画編集をするのにおすすめのパソコンや、パソコンを選ぶ時の注意点、動画編集に使用するソフトウエアを選ぶポイントや基礎知識などを分かりすく解説します。
動画編集に必要なパソコンのスペック
動画編集を快適に行うのにあたって、注目すべきパソコンのスペックについて解説します。書類作成やWebサイトの閲覧、動画再生などの一般的な用途と比べて、動画編集を目的としている場合、パソコンのスペックはより細かくチェックする必要があります。CPUやメモリ、ストレージなどを、動画編集を目的とした視点でチェックしてみましょう。
OSは目的に合わせて選ぶ
OSはパソコンを動かすための基本ソフトウエアです。動画編集用のパソコンを選ぶ際は、使用したいソフトウエアや予算、カスタマイズ性などを考慮してOSを選びましょう。主な選択肢はmacOSとWindows OSの2つです。ここでは、それぞれの特徴について解説します。
Final Cut Proが使える「macOS」
macOSは、Apple純正の動画編集ソフトウエアであるFinal Cut Proを使用できるのが魅力です。Final Cut ProはAppleシリコン(M1・M2・M3など)に最適化されており、4K動画のスムーズな再生やレンダリングに対応しています。直感的なインターフェースで扱いやすく、無料ソフトのiMovieからステップアップする際もスムーズに移行できるでしょう。Adobe Premiere Pro・DaVinci Resolveなど他の主要ソフトウエアにも対応しています。
ただし、Mac製品はパーツ交換によるカスタマイズが難しく、モデルの選択肢も限られています。また、同等スペックのWindowsパソコンと比較すると価格が高いため、コストパフォーマンスは低めです。
カスタマイズ性・汎用性が高い「Windows OS」
Windows OSは、動画編集ソフトウエアの選択肢が豊富で、初心者向けからプロ仕様のものまで幅広く対応しています。例えば、Adobe Premiere Pro・DaVinci Resolve・PowerDirectorなど多様なソフトウエアが利用できます。パソコン本体のパーツ交換やアップグレードもできるため、予算に合わせて段階的に性能を向上できるのもメリットです。
また、メモリやストレージ容量、グラフィックボードなどを、用途に合わせて自由に選択できます。グラフィックボードでは、NVIDIA® GeForce RTX™シリーズやAMD Radeon™シリーズの多くのモデルにはハードウエアエンコーディング機能が搭載されており、動画の書き出し時間の短縮が可能です。予算を抑えつつ、快適な動画編集の環境を構築したい人はWindows OSを選びましょう。
CPUは「Core™ i7/Ryzen™ 7以上」
CPUはパソコンのデータ処理を担う最も重要なパーツで、動画編集の快適さを大きく左右します。そのため、できるだけ高性能なCPUを搭載したパソコンを選ぶことをおすすめします。CPUが高性能であれば動画編集の作業そのものも快適になりますし、最終的なレンダリングなども早く終えられます。ただし、高性能CPUは非常に高価です。
よほど専門的に動画編集を行うのでなければ、Intel® Core™ i5やAMD Ryzen™ 5で対応できますが、できればCore™ i7やRyzen™ 7の搭載をおすすめします。新しく発売されたCPUは数世代前の高性能CPUよりも性能が高いことも珍しくないので、ミドルグレードのCPUでも快適に動画編集を行えます。
メモリは「16GB・32GB」
メモリはパソコンで使用するデータを一時的に保管するパーツです。そのためメモリが多ければ多いほど、ストレージにアクセスする頻度が減って、快適に作業することができます。動画編集は特にサイズの大きなデータを扱うため、快適に作業を行うのであればメモリの容量が特に重要です。Premiere Proなどの動画編集ソフトを使用する場合は、16GB以上を目安にしましょう。高解像度な動画やエフェクトを多様する場合、32GBを検討して下さい。高画質の動画や長時間の動画を編集するのであれば、できるだけ多くのメモリを搭載したパソコンがおすすめです。
ストレージ容量は「512GB・1TB」
動画はデータそのもののサイズが大きい上に、編集前や編集後のデータなども取っておく必要があるため、動画編集をしていくうちにストレージを圧迫してしまいます。そのため、ストレージ容量は多ければ多いほど安心して作業を行うことができます。動画編集を行う場合は、できるだけ多くのストレージ容量を用意しておきましょう。具体的には、趣味程度の動画編集なら512GB、仕事で動画編集をする場合は1TB以上がおすすめです。
SSDの種類
ストレージは大まかに分けてSSDとHDDの2種類があります。SSDはデータへのアクセスが速くて快適なので、大きなデータを読み込む機会の多い動画編集に適しています。SSDには接続方法によってNVMeとSATAの2種類あります。2つの大きな違いはデータの転送速度で、SATAよりNVMeのほうが早くデータを読み込むことが可能です。パソコンを購入する時は、NVMeとSATAの違いにも注意して選ぶようにしましょう。
データはHDDに保存
SSDはアクセスが高速で快適なのですが、非常に高価なため多くのSSDはそれほど容量が多くありません。そのため、ソフトをインストールしたり動画データを保存したりしていると、あっという間に容量が不足してしまいます。効率よく使用するため、編集に使う動画データだけをSSDに保存して、それ以外の動画データなどは別に接続したHDDに保存するのがおすすめです。ノートパソコンでもSSDとHDDの両方を搭載できる製品がありますので、大量のデータを扱う方は検討して下さい。
グラフィックボードは「使用するソフトウエア次第」
グラフィックボードとは、GPUという映像の処理を専門にしているプロセッサーを搭載しているパーツのことです。動画の再生や編集、ゲームなど映像のデータ処理に高い負荷がかかる時に威力を発揮します。CPUだけの処理よりも高速にデータを扱えるため、4K動画や長時間動画、さまざまな映像効果を使った動画など、パソコンに高い負荷のかかる動画編集を行うのであれば、グラフィックボードがあったほうが快適に作業を行えるでしょう。 ただし、全ての動画編集ソフトでグラフィックボードをフル活用できるわけではありません。Premiere ProのようなGPUアクセラレーションに対応した動画編集ソフトの場合は、グラフィックボードのメリットを十分に受けられます。
また、多くのCPUにはGPUが内蔵されていて、書類作成やWebサイトの閲覧などの用途であれば十分な性能を備えています。よほど負荷のかかる動画編集でなければ、CPUに内蔵されているGPUで問題ないでしょう。グラフィックボードは高価なパーツですので、まずはグラフィックボードがない状態で動画編集を始めてみるのがおすすめです。
バッテリー駆動時間は「8~10時間以上」
動画編集はCPU・GPUに大きな負荷がかかるため、通常の作業と比べてバッテリー消費が激しくなります。外出先やカフェなどで編集作業をする場合、最低でも8〜10時間以上のバッテリー駆動時間があると安心です。ただし、実際の駆動時間はカタログ値よりも短くなる傾向があります。また、作業内容によっても変動するため、余裕を持ったバッテリー容量を選びましょう。バッテリー駆動時間に影響する主な要因は以下の通りです。
- 動画編集ソフトウエアの負荷の重さ
- 使用するエフェクトや解像度
- 画面の輝度やディスプレイサイズ
- バックグラウンドで動作するアプリ
- CPUやGPUの使用率
ディスプレイのサイズと性能もチェックする
ディスプレイのサイズや性能は、動画編集の効率や品質に影響します。ここでは、ディスプレイサイズや性能による具体的な影響や選び方について解説します。
ノートパソコンのディスプレイサイズ
ノートパソコンの画面サイズは、携帯性と作業効率のトレードオフ関係を意識して選ぶことが大切です。画面が小さいほど持ち運びは楽になりますが、視認性が悪くなり、作業領域も拡げにくいため作業の効率は低下します。ノートパソコンの主なディスプレイサイズと特徴は以下の通りです。
- 13~14インチ:携帯性重視、シンプルな編集作業向け
- 15~16インチ:バランス重視、複数のウィンドウを同時に使いたい人向け
- 17インチ以上:作業効率重視、本格的な編集作業向け
タイムラインの表示領域とプレビュー画面のバランスを考えると、15インチ以上が快適に作業できる目安になります。外出先での編集が多い人は13~14インチを選び、自宅やオフィスでの使用が中心であれば15インチ以上を選ぶと良いでしょう。
デスクトップパソコンのディスプレイサイズ
外付けディスプレイは持ち運びしないため、作業効率と予算を基準に選択できます。デスクトップ用のディスプレイは、設置スペースと用途に応じて自由にサイズを選べるのが利点です。主なディスプレイサイズとその特徴は以下の通りです。
- 24インチ:省スペース、マルチディスプレイにもしやすい
- 27インチ:高解像度でも視認性が良く、動画編集がしやすい
- 30インチ以上:複数のウィンドウを並べて表示しやすく、効率的に編集できる
設置スペースと視聴距離を考慮したサイズ選びも重要です。狭く視聴距離が近い環境で大型のディスプレイを使うのは、視点移動が増えて疲れやすくなるためおすすめできません。
マルチディスプレイで使いやすく
ノートパソコンのディスプレイは、13~16インチ程度の大きさが一般的です。書類作成やWebサイトを閲覧する程度なら十分なサイズですが、動画編集をするにはやや小さいサイズです。複数のウィンドウで動画を表示させるのであれば、別にディスプレイを用意してノートパソコンに接続するマルチディスプレイにするのがおすすめです。複数のディスプレイを使って作業できるので、ディスプレイの小ささや狭さに悩まされず快適に動画編集を行えます。
また、デスクトップパソコンでも、マルチディスプレイにすると編集作業の効率化につながります。24~27インチ程度のディスプレイを2枚使いデュアルディスプレイにすると、より多くの情報を表示できるため非常に便利です。例えば、メインディスプレイにタイムラインや編集ツールを表示し、サブディスプレイにプレビュー画面や素材データ、ブラウザなどを余裕を持って配置できます。ノート・デスクトップ問わず、より良い作業環境を目指す人はマルチディスプレイを検討しましょう。
解像度は「フルHD~4Kから選ぶ」
解像度は、動画編集の作業領域や品質に影響を与える重要な要素です。解像度が高いほど一度に表示できる情報量が増えるため、効率的に作業できます。また、細かい部分を精細に表示できるため、動画の品質向上にもつながるでしょう。主な解像度とその特徴は以下の通りです。
デスクトップ
- フルHD(1920×1080):コストパフォーマンスに優れ、基本的な編集に十分対応できる
- WQHD(2560×1440):作業領域が広く、タイムラインとプレビューを快適に表示できる
- 4K(3840×2160):4K動画の編集時に実寸表示ができる、高精細な表示ができるハイスペックなパソコンが必要になる
ノート
- フルHD(1920×1080)・WUXGA(1920×1200):15インチ程度まではこのサイズが作業しやすい。WUXGAはフルHDより縦方向の表示領域が広い
- WQXGA(2560×1600):精細かつ16:10のアスペクト比で作業効率が向上する
- WQUXGA(3840×2400):4K相当の高解像度、高度な編集作業に対応できる
解像度を選択する時の注意点として、編集する動画コンテンツの解像度との関係を考慮しましょう。4K動画を編集する場合は4K対応ディスプレイがあると作業しやすくなります。ただし、高解像度ディスプレイはパソコンへの負荷が増加するため、GPUの性能も合わせて確認する必要があるでしょう。ノートパソコンでWQXGA以上の解像度にしたい場合、15~16インチ以上でないと文字が見にくくなるので注意して下さい。
色域カバー率は高い方が良い
動画編集での色再現性は、作品の最終的な品質を左右する要素です。色域カバー率が高いディスプレイを使用すれば、編集中の色が視聴者の環境でも正確に表示される可能性が高まります。動画編集で確認する色域の特徴と目安は以下の通りです。
- sRGB 99%以上:Web動画やYouTube投稿などで重要
- DCI-P3 95%以上:映画制作やHDRコンテンツで重要
Web向けの動画編集であればsRGBカバー率を、映画やHDRコンテンツを扱う場合はDCI-P3カバー率を確認して下さい。色域カバー率が低いディスプレイで編集すると、他のデバイスで再生した際に意図しない色味になる可能性があるので必ず確認しましょう。
パネル方式は「IPSがおすすめ」
パネルの種類は、TN・VA・IPS・有機ELの4つに分類され、動画編集作業の快適さに影響を与えます。IPSパネルが動画編集に向いている理由は、広い視野角による色変化の少なさと、優れた色再現性や階調表現にあります。角度を変えて画面を見ても色が変わりにくいため、複数人でのチェック作業にも向いているでしょう。
TNパネルは応答速度が速いものの視野角が狭く、色再現性が劣ります。VAパネルは高いコントラスト比を持ちますが、視野角と応答速度ではIPSに及ばないことが多いです。有機ELは色再現性とコントラストに優れていますが、価格が高く焼き付きのリスクがあります。動画編集用途でのパネル選択では、IPS方式を第一候補とし、予算に余裕があれば有機ELも検討すると良いでしょう。
動画編集をする前に知っておきたい基礎知識
動画編集を行う前に知っておくべきポイントについて解説します。これから動画編集を始めたいという人には、ぜひ知っておいて欲しい基本的なポイントを押さえています。動画編集というととても高度な作業で、専門的な知識が必要そうに思うかもしれませんが、実際はそれほど難しくはありません。簡単にできるところから始めてみましょう。
パソコンで動画編集をする流れ
パソコンで動画を編集するには、動画編集ソフトが必要です。動画編集ソフトそのものは初心者向けのものからプロ用のものまで幅広くあり、使い方次第で映画やテレビ番組のような高度な編集も可能になります。自分がどのような編集をしたいのか明確にし、それに合ったソフトを選ぶようにしましょう。
動画編集ソフトのほかに必要となるのが、素材です。撮影した動画や音楽、音響、写真など動画編集ではさまざまな素材が必要となります。自分で撮影、作曲するほか、素材集などから必要な素材を集めます。こうやって集めた素材を使って1つの動画にまとめていく作業が動画編集です。
動画は素材から必要な部分だけを切り取ってつなげたり合成したりするほか、映像効果を追加することができます。動画の一部分をクローズアップする、映像を波のようにゆがませる、モザイクをかけて隠すなどさまざまな効果を付けることが可能です。映像効果を追加することで、素材を切り貼りするだけではできない、派手な演出が可能になります。動画に字幕を付けることもできます。
最終的に動画として仕上げるには、レンダリングという工程が必要です。レンダリングとはさまざまな編集・加工をした結果を1つの動画として出力することです。これによって動画編集をした結果を動画として再生することができるようになります。
フルHDと4Kでは大違い
最近では4K放送対応のテレビや4K動画を撮影できるスマートフォンなどが登場して、以前よりも4K動画がだいぶ身近になっています。しかし、フルHDと4Kでは高画質といってもレベルが全然違うことに注意して下さい。
解像度を比較するとフルHD動画が1920×1080pixなのに対して4K動画は3840×2160pixと4倍も高画質になります。つまりフルHD動画と比較すると、4K動画はデータ量が4倍にもなるのです。そしてそれだけのデータを保存するだけのストレージの容量、データを処理する能力が必要になります。4K動画の画質の高さは魅力的ですが、気軽に扱うにはまだハードルが高いといえます。
フレームレートとはなに?
フレームレートとは、動画が1秒間に何枚の静止画で構成されているかをあらわした数値です。数値が大きいほど、なめらかな映像を楽しむことができます。フレームレートはfps(フレーム/秒)という単位を使い、映画では24fps、テレビ放送では30fpsが一般的です。
フレームレートが高ければ高いほど動画の動きはなめらかになりますが、デメリットもあるので注意しましょう。まず、fpsが高いとファイルサイズが大きくなります。そのため、動画編集をする時は、性能の高いパソコンが必要です。
また、YouTubeは60fpsまで対応していますが、インターネット環境によってはデータの読み込みに時間がかかり、途中で途切れてしまうことがあります。古いパソコンやスマホだと性能が不足して、スムーズに再生できないことも考えられます。
そのため、動画を視聴する人のことを考え、適切なフレームレートで編集することが大切です。一般的に30fps程度あれば、動画はスムーズに再生されていると感じるとされています。
Youtubeにアップする時は著作権に注意
作成した動画をたくさんの人に見てもらうのであれば、Youtubeのような動画共有サイトを利用するのが手ごろでおすすめです。しかし多くの人に動画を見てもらう時は、著作権への配慮が必要です。
知り合いと見るだけであれば、市販の音楽データや映画やドラマのシーンを使っても私的使用の範囲内で問題にはなりません。しかし大勢の人に向けて公開する場合は、著作権者の許諾や使用料の支払いなどが必要となります。Youtubeなどで公開する時は、著作権者の許諾がいらない著作権フリーの素材や自分で作成したデータを使用しましょう。
パソコン用動画編集ソフトを選ぶ時のチェックポイント
パソコン用の動画編集ソフトを選ぶ際は、機能性・使いやすさ・パソコンとの相性などを総合的に判断する必要があります。自分のスキルや編集したい動画の種類に合わせて選ぶことが重要です。動画編集ソフトを選ぶ時の主なチェックポイントは以下の通りです。
| チェックポイント | 内容 |
|---|---|
| 操作性・使いやすさ | 初心者向けのシンプルなインターフェイスか、プロ向けの高度な機能を持つかなどを確認する |
| 出力形式 | MP4・MOV・AVIなど、必要な形式に対応しているか、YouTubeやSNSに直接アップロードできるかを確認する |
| エフェクトの充実度 | トランジション・フィルター・テキストエフェクトなど、必要なエフェクトが揃っているかを確認する |
| 推奨スペック | 自分のパソコンのCPU・メモリ・GPUが、ソフトウェアの推奨スペックを満たしているかを確認する |
| サポート体制 | 日本語のマニュアルやチュートリアル、問い合わせ窓口が用意されているかを確認する |
ソフトウエアによっては無料体験版が提供されているため、実際に試してから購入を検討すると良いでしょう。
パソコンで利用できる動画編集ソフト・アプリの種類
パソコン用の動画編集ソフトを選ぶ際は、目的を明確にして検討することが大切です。ここでは、どのような視点で編集ソフトを選べば良いのかを解説した上で、初心者向けの動画編集ソフトと本格的な編集作業向けのソフトをそれぞれ紹介します。
目的に合わせて編集ソフトを選ぶことが重要!
簡単な動画編集をしたいだけなら、初心者向けのソフトを使うことをおすすめします。OSに標準で付いている動画編集ソフトは高度な編集機能はありませんが、ごく基本的な編集ができるので初めての人にも使いやすいソフトです。初心者向けの動画編集ソフトは、分かりやすくて使いやすい上に、さまざまな映像効果を備えているので見栄えの良い動画をつくることができます。
一方、趣味で本格的な動画編集をしたい人や、仕事にしたい人は初めからプロ向けのソフトを選ぶのがおすすめです。プロ向けの動画編集ソフトは初心者向けのソフトと比べると、さまざまなソフトと連携できたり機能を追加できたりといった高度な使い方ができます。初めは簡単な無料ソフトから始める方法もありますが、本格的に動画編集に取り組む予定であればプロ向けのソフトを覚えてしまう方が効率的です。動画編集ソフトを選ぶ時は、どのような編集をしたいのか明確にした上で、目的に合うソフトを選びましょう。
初心者でも扱いやすい動画編集ソフト
操作しやすい初心者向けの動画編集ソフトは以下の通りです。
- Adobe Premiere Elements
- Filme
- CapCut
各ソフトウエアの特徴について解説します。
Adobe Premiere Elements
Adobeはクリエイター向けのソフトを開発・販売する会社で、Premiere Proは多くのプロが使う動画編集ソフトとして知られています。Premiere ElementsはAdobeが一般ユーザー向けに販売している動画編集ソフトです。初心者でも使いこなせるようにカスタマイズされており、ソフトの指示どおりに手順を進めるだけで簡単に高度な映像効果をかけたり動画を合成したりと見応えのある動画をつくり出すことができます。
AI技術を使用した編集機能があり、手間だった動画編集が簡単にできるようになっています。OS標準の動画編集ソフトより派手で、見栄えのする映像効果を付けたい人におすすめです。
Filme
Filmeは基本的な編集機能と豊富なテンプレートや映像効果などを備える動画編集ソフトです。機能はシンプルですがそのぶん使いやすく、用意されている映像効果を組み合わせるだけで見栄えのする動画をつくり出すことができます。旅の記録や日常の風景、結婚式の映像などをまとめるのに適しています。動画編集ソフトとしては動作条件が高くないため、あまり性能の高くないパソコンでも大丈夫です。また動画編集ソフトとしては価格が安いため、初心者が動画編集の基本をひと通りマスターする最初のステップとしてもおすすめです。
CapCut
CapCutは、ByteDance社が提供する無料の動画編集ソフトウエアです。スマートフォン向けアプリとして人気を集めており、パソコン版も提供されています。主な特徴や機能性は以下の通りです。
- 直感的な操作画面で初心者でも扱いやすい
- 豊富なテンプレートとエフェクトを無料で利用できる
- AIを使った編集機能を利用できる
- TikTokやInstagramなど、SNS向けの動画編集に最適化されている
- クラウド保存機能でデバイス間のデータ共有ができる
CapCutは、YouTubeやSNSに投稿する短い動画を手軽に編集したい人におすすめです。無料で高機能なエフェクトが使えるため、コストを抑えて動画制作を始めたい初心者に向いています。
本格的な作業に対応できる動画編集ソフト
続いて、本格的な作業に対応できる動画編集ソフトは以下の通りです。
- Adobe Premiere Pro
- DaVinci Resolve
各ソフトウエアの特徴や機能性について解説します。
Adobe Premiere Pro
Adobe Premiere Proは、映画制作やテレビ番組の編集でも使用されている業界標準の動画編集ソフトウエアです。プロフェッショナルな編集作業に必要な機能が揃っています。主な特徴や機能性は以下の通りです。
- タイムラインベースのインターフェースが直感的で使いやすい
- Adobe After Effectsなど他のAdobe製品とシームレスに連携できる
- AIを使って効率的にカットやカラーバランスの調整などができる
- カラーグレーディングや音声編集など細かい調整ができる
- 定期的なアップデートで最新機能が追加される
Adobe Premiere Proは、映像制作を仕事にしたい人やプロレベルの編集技術を身に付けたい人におすすめです。月額制のサブスクリプションモデルのため、継続的に最新機能を利用できます。無料期間があるので、一度試してみると良いでしょう。
DaVinci Resolve
DaVinci Resolveは、カラーグレーディング機能に優れた動画編集ソフトウエアです。無料版でもプロレベルの機能が使えるため、多くのクリエイターに支持されています。主な特徴や機能性は以下の通りです。
- ハリウッド映画でも使用される高度なカラーグレーディング機能を搭載している
- 編集・カラー・エフェクト・VFX・モーショングラフィックス・音声編集などを1つのソフトウエアで完結できる
- AIを活用した自動編集機能で作業効率が向上する
- 音声編集も本格的にできる
- カラーバリエーションが多く調整機能も充実している
有料版のDaVinci Resolve Studioにアップグレードすれば、さらに高度な機能が使えます。色彩表現にこだわった映像を制作したい人や、予算を抑えつつ本格的な編集をしたい人におすすめです。学習リソースも豊富に用意されているため、独学で動画編集を覚えたい人にも向いています。
【注意】無料のフリーウエアは難易度が高め
動画編集ソフトには非常に高価なプロ向けのソフトがある一方で、高度な機能を持ちながらも無料で提供されているフリーウエアもあります。フリーウエアの動画編集ソフトは、無料なのに機能が豊富だったり使いやすかったりと非常に魅力的なのですが、有料のソフトと比べると機能の解説書や解説サイトが少なかったり、ソフトのヘルプ機能が充実していなかったりします。そのため基礎知識が乏しい初心者が操作するには、やや難易度が高いという問題があります。最終的に有料のソフトウエアを使いたいと思っている人は、無料ソフトから覚えるのは効率が悪いので、最初から有料ソフトを検討しましょう。
Tik Tokに投稿するための動画編集もパソコンがおすすめ
Tik Tokで注目される動画は、オリジナリティと高いクオリティが求められます。スマートフォンの動画編集アプリも進化していますが、パソコンを使った動画編集にはさまざまなメリットがあります。パソコンでTik Tokへ投稿する動画を編集するメリットを紹介します。
凝った編集はパソコンが最適
パソコンの大画面は、細かな編集作業が快適に行えるようになります。小さなスマホの画面と比較して、エフェクトの配置やタイミングの調整がより正確に、かつスピーディに行えるようになるのです。
また、パソコンであれば、初心者向けからプロ向けまで豊富に動画編集ソフトがそろっています。プロ向けの動画編集ソフトを使えば、高度な編集やエフェクト、色の調整なども可能です。理想どおり動画をつくるのであれば、パソコンは欠かせません。
TikTok用の動画を編集する注意点
TikTokへ投稿する動画の編集では、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。
TikTokはスマホを縦にしたまま視聴されるため、動画を縦向きに撮影しましょう。スマホの画面にぴったりの縦向きの動画にすることで、視聴者はフルスクリーンで動画を楽しめるのです。
そして、動画の長さも重要なポイントです。TikTokでは最大60秒までの動画を投稿できますが、人気なのは短い15秒程度の動画です。コンパクトにまとめ、インパクトのある動画が求められるのです。さらにTikTokでは、明るく、鮮やかな映像が好まれます。エフェクトやフィルターを使って、明るく魅力的な動画にすることも大切です。音楽や効果音も効果的に使って下さい。
もちろん、動画の品質も忘れてはいけません。可能な限り高解像度で撮影し、編集しましょう。
動画編集向けパソコンでよくある疑問とは?
動画編集用にパソコンを購入する時の注意点について解説します。高性能であれば高性能であるほど快適に動画編集を行えますが、短時間の動画などであればそれほど高性能なパソコンは必要ありません。ノートパソコンでも十分に作業を行うことができますので、ポイントを押さえて自分に合ったパソコンを選んで下さい。
4K動画の編集はハイスペックな製品が必須?
4K動画は解像度がフルHD動画の4倍も高いため、動画編集を快適にするにはそれだけハイスペックのパソコンが必要になります。動画データを保存するストレージ容量はもちろん、快適に動画を編集するには高性能のCPUと大容量のメモリも欠かせません。また動画データが大きいと頻繁にストレージへのアクセスが発生するため、ストレージはアクセスの早いSSDがおすすめです。グラフィック処理機能をCPUに内蔵している場合は性能が不足するかもしれないので、映像を専門に処理するグラフィックボードもあったほうがいいでしょう。
低価格パソコンを購入しても動画の編集はできる?
4K動画のような高画質動画には高い性能が必要になりますが、動画編集をするだけであれば低価格のパソコンでも十分に対応できます。画質もフルHD動画くらいであれば、CPUに内蔵されているGPUでも編集できますが、1時間を超えるような長時間の動画だと性能の高いCPUや大容量のメモリがないと快適に編集作業するのは難しいでしょう。低価格のパソコンで動画編集をするのであれば、十数分程度の短めの動画を目安にしましょう。また動画編集ソフトによっては一定以上の性能を求められることがあるので、購入する前にパソコンの性能が動画編集ソフトの要件を満たしているかどうか確認しておきましょう。
持ち運びしやすいノートパソコンでも動画編集は可能?
動画編集はデスクトップパソコンでなくても、ノートパソコンで問題なく行えます。4K動画や長時間動画などパソコンに高い性能を求めるような動画編集だと、パーツ構成によって性能が不足しますが、フルHD画質の短時間の動画編集であれば高性能CPUやグラフィックボードが必ずしも必要ではないので、ノートパソコンの性能でも十分です。
メモリ容量は増設できる?
ノートパソコンで動画編集をする場合、メモリの容量に注意が必要です。長時間の動画や凝った動画を編集する時はメモリが多ければ多いほど快適に作業ができるのですが、ノートパソコンによっては購入時に搭載しているメモリ以上に増設できない製品があります。特に軽量で持ち運びやすいノートパソコンは、増設できないタイプが多いです。ノートパソコンで動画編集を予定している人は、購入時に少し多めにメモリを搭載した製品を選びましょう。
動画編集クリエイターにおすすめ!NEC Directのパソコン
NEC Directで販売している、動画編集をしたい人におすすめのパソコンを紹介します。これから動画編集を始めたい人に十分な機能を備えていますので、ノートパソコンやデスクトップパソコンなどの中から自分にぴったり合ったパソコンを選んで下さい。カスタマイズすることで高性能CPUを選んだり、メモリやストレージの容量を増やしたりすることもできます。
AI処理に優れたCopilot+PC「LAVIE Direct NEXTREME」
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「LAVIE Direct NEXTREME」は、AI機能を搭載したCopilot+PCです。優れた処理スピードを持つIntel® Core™ Ultra 7を搭載し、効率的に動画を編集できます。13.3型ワイドのタッチパネル対応ディスプレイは、WUXGA(1920×1200)のIPSパネルを採用しており、広い視野角と色再現性を備えています。また、実働約16時間という世界最長クラスのバッテリー駆動時間を実現しており、外出先でも長時間の編集作業が可能です。
| OS | Windows 11 (Home/Pro) |
|---|---|
| CPU | Intel® Core™ Ultra(7 258V/7 256V/7 226V) |
| グラフィックボード(GPU) | Intel® Arc™(140V/130V)※CPUに内蔵 |
| メモリ | 16GB・32GB |
| ストレージ(SSD) | 256GB・512GB・1TB |
| ディスプレイ | 13.3型ワイド LED IPS液晶(広視野角・高輝度・高色純度・ノングレア・タッチパネル)(WUXGA:1920×1200) |
| 外部インターフェイス | ・USB Type-C × 2(USB Power Delivery3.0対応 パワーオフ充電機能付き)(DisplayPort出力機能付き)) ・USB Type-A × 2(内1ポートはパワーオフUSB充電機能付き) ・HDMI × 1 ・LAN × 1 もしくは無し ・microSDメモリーカードスロット × 1 ・ヘッドフォンマイクジャック × 1 |
| 重量 | 約994g |
| バッテリー駆動時間(アイドル時) | 約40.2時間 |
編集作業を快適にするグラフィックボードを搭載できる「LAVIE Direct DT」
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「LAVIE Direct DT」はスリムタワー型のデスクトップパソコンで、パーツを細かく指定して自分好みにカスタマイズすることが可能です。パーツの選択肢は幅広くありますので、ゲームやクリエイティブ向けにハイグレードスペックの構成を追求することもできます。
CPUはコストパフォーマンスに優れたIntel® Core™ Ultra 5から、より高性能なUltra 7やUltra 9まで幅広く選択でき、メモリも最大64GBとゲームや動画編集にも十分な容量を搭載することが可能です。
ストレージはSSDを採用しており、容量は最大で1TBまで確保できます。大容量を選択しておくと、大量の動画データも安心して保存可能です。
CPUに内蔵しているGPUのみだと性能が物足りない人には、グラフィックボードを搭載することも可能です。グラフィックボードにより、ゲームやクリエイティブのタスク処理は他の処理とは分離して行うことができます。特にハイスペックにするなら、Intel® Arc™ A310 グラフィックスを選択しましょう。負荷が高くても、処理は高速で快適です。
| OS | Windows 11 (Home/Pro) |
|---|---|
| CPU | Intel® Core™ Ultra(5 225/7 265/9 285) |
| グラフィックボード(GPU) | ・Intel® UHD グラフィックス 770(プロセッサーに内蔵) ・Intel® Arc A310 グラフィックス |
| メモリ | 8〜64GB |
| ストレージ(SSD) | 256GB・512GB・1TB |
| 外部インターフェイス | ・USB Type-C × 1 ・USB Type-A × 8 ・HDMI × 1 ・DisplayPort×2(Intel® Arc A310 グラフィックス選択時は4ポート) ・LAN × 1 ・ヘッドフォンマイクジャック × 1 |
| 画面サイズ | 23.8型ワイド フルHD(1920×1080)液晶(広視野角・高色純度・ノングレア) |
| サイズ(幅×高さ×奥行) | 216×300×345(mm)※スタビライザ設置時 |
省スペースに使える大画面デスクトップ「LAVIE Direct A27」
商品詳細はこちら
「LAVIE Direct A27」は27インチという大型ディスプレイを備えた一体型のパソコンです。ディスプレイが広々としているため、動画編集の作業がしやすくなっています。目線に合わせて高さや角度を調整できるスタンドを採用しているので、長時間の編集作業で疲れにくいのも魅力です。また、臨場感のあるサウンドを楽しめるYAMAHAサウンドシステムを採用しており、内蔵スピーカーでも質の高い音声チェックができます。
SSDの容量を最大で2TBにできるので、動画データを大量に保存しても問題がないほどの余裕があります。CPUもメモリも動画編集をするのに十分な性能にカスタマイズできますので、動画編集をしたい人にぴったりのパソコンです。
| OS | Windows 11 (Home/Pro) |
|---|---|
| CPU | Intel® Core™(i7-1355U/i5-1335U) |
| グラフィックボード(GPU) | Intel® Iris Xe グラフィックス/インテル UHD グラフィックス(どちらもCPUに内蔵) |
| メモリ | 8〜32GB |
| ストレージ(SSD) | 256GB・512GB・1TB・2TB |
| 外部インターフェイス | ・USB Type-C × 1 ・USB Type-A × 3 ・HDMI × 1 ・LAN × 1 ・ヘッドフォンマイクジャック × 1 ・SDメモリーカードスロット × 1 |
| 画面サイズ | 27型ワイド スーパーシャインビューLED IPS液晶(広視野角・高色純度)(フルHD:1920×1080) |
| サイズ(横幅/奥行/高さ) | 615.4×221.0×440.2(mm) |
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