在宅勤務におすすめ!パソコンの選び方
|ポイントはスペックとセキュリティ
リモートワークやテレワーク、フリーランスなど、在宅勤務が一般的になってきています。在宅勤務ではオフィスで仕事をするときとは違い、さまざまなことに注意する必要があります。
そのうちの1つはセキュリティ面です。会社の大事なデータを預かっているのですから、外部への流出は絶対に防がなくてはなりません。そして、在宅勤務に適したパソコン選びもそのひとつです。在宅勤務で使うにはどんなパソコンが適しているのか解説します。
在宅勤務で使用するパソコンの選び方

在宅勤務用にパソコンを購入するときに、どういったパソコンを選べばいいのか、どういった点について気をつければ良いのかについて解説します。
まずは、デスクトップパソコンとノートパソコンのどちらを選べばいいのかなど在宅勤務という視点から検討してみましょう。人によっては、タブレットPCも選択肢になるでしょう。仕事をする場所が自宅に限られているのか、ほかの場所でも仕事ができるのかなどもパソコン選びの重要な要素です。
在宅勤務とテレワークの違い
在宅勤務とテレワークは似た意味の言葉ですが、正確には少し違います。
会社に出勤して仕事をしないという意味では同じで、テレワークは会社以外の場所で仕事をすることを言います。自宅だけでなく、コワーキングスペース、カフェなど、さまざまな場所で働くことを意味します。リゾート地で仕事をしつつバカンスを楽しむ、ワーケーションという働き方もテレワークに含まれます。
在宅勤務は文字通り自宅で仕事をすることです。在宅勤務が会社の方針であれば、自宅以外の場所では仕事ができません。リモートワークをすることになったら、仕事をしてもよい場所を確認しておくことが大切です。
在宅勤務のメリット
在宅勤務のメリットは通勤時間がなくなることです。自宅がそのまま作業スペースになるので、移動にかかる時間がなくなります。つまり、それだけ自分の時間を持てるようになるのです。
また、会社のようにほかの人の目を気にすることなく、好きな服装・スタイルで仕事をすることができます。とくに規定がなければわざわざスーツを着る必要はありませんし、お菓子をつまみながら仕事をすることもできます。自分にとってリラックスできるスタイルで働くことが可能です。
従業員全員の机などが不要になるので、もっと狭いオフィスに移転して家賃を節約することができるため、企業側にとっても在宅勤務はメリットといえます
リモートデスクトップの場合は?
在宅勤務では、会社から貸し出されたパソコンを使う場合と自宅にあるパソコンを使う場合があります。
自宅にあるパソコンを使うケースでは、自宅のパソコンから会社に設置したパソコンを操作する「リモートデスクトップ機能」を使うことがあります。
リモートデスクトップを使って在宅勤務をする場合、性能はアクセス先のパソコンに依存します。そのため、自宅に高性能なパソコンを購入しても、快適さがアップすることはほとんどありません。ただし、通信環境は重要ですので、快適な通信速度を保てるように通信速度が速いプランへ変更したほうが、仕事の快適さがアップする可能性があります。
デスクトップPCとノートPCどっちがいい?
在宅勤務に備えてパソコンを購入する場合、デスクトップパソコンとノートパソコンのどちらが適しているでしょうか。在宅勤務が必須であれば持ち運ぶ機会がほとんどないので、どちらでも問題ないでしょう。
自宅から職場、取引先などに直行する機会が多いのであれば、持ち運びのしやすいノートパソコンがおすすめです。自宅で行っていた仕事の続きを移動先で行うこともできます。
また、自宅の作業スペースの広さもパソコンを選ぶポイントになります。デスクトップパソコンには広いスペースが必要ですが、ノートパソコンは狭いスペースでも設置可能です。
タブレットPCという選択肢も
業務内容によっては、小型のタブレットPCを使うのもいいでしょう。ブレットPCとは、タブレットにコンパクトなキーボードが付いたパソコンのことです。小型、軽量でありながらMicrosoft Officeも動作するので、ビジネスシーンでの使用に問題はありません。
欠点として、文字入力がしにくいことやディスプレイが小さいので見にくいことなどがあげられるでしょう。
しかし、外出の機会が多く文字入力よりもデータを確認する機会のほうが多い営業職であれば、持ち運びやすいというメリットが欠点を大きく上回ります。タブレットPCは持ち運び用と割り切って、自宅での作業は大画面のディスプレイが使えるデスクトップパソコンを併用するのもいいでしょう。
在宅勤務のPCおすすめスペック

在宅勤務に使用するパソコンを購入するときに注目しておきたい性能について解説します。会社から支給されたパソコンであればそのスペックで作業をしなくてはなりませんが、自分で選べるのであれば仕事に適したものを購入したいところです。
CPU、メモリ、ストレージなど、仕事を快適にするパソコンの要素はいくつもあります。どういったスペックにすれば快適に仕事ができるのか、パソコンを購入する参考にしてください。
CPUは必要十分な性能で
CPUはパソコンの基本性能を決める重要なパーツです。データの処理を担う重要な役割を果たしているので、CPUの性能が高ければ高いほど高性能のパソコンといえます。ただ、そんな高性能のCPUが必要になるのは、高精細動画の編集や最新の3D映像のゲームなどのごく限られた用途だけです。
パソコンの主な使い道がMicrosoft Officeを使った書類作成などであれば、高性能のCPUは必要ありません。ビジネス用途では高性能CPUの能力をフルに発揮する場面はほとんどないでしょう。CPUの目安としてはインテル® Core™ i3で十分です。Core™ i5以上の性能だと動画やCGの作成やたくさんのファイルをコピーするなど、負担のかかる処理を行う際に余裕が出てきます。
メモリは8GB以上を目安に
メモリはデータを一時的に保管する役割を果たしています。何度もストレージにアクセスするよりもメモリにデータを保管したほうが速いため、メモリの容量が多ければ多いほどパソコンの使い心地が向上します。特に、複数のソフトウェアを同時に起動するような場合は、大容量のメモリが効果を発揮します。
メモリが4GBあれば問題なく動作します。しかし、4GBは最低限の容量ですので、快適にパソコンを操作するのであれば8GBは搭載しましょう。メモリが8GBあれば、複数のソフトウェアを起動しても快適に操作することができます。
動画編集など多くのデータを使った作業をするのであれば、メモリを16GB以上搭載するのをおすすめします。
ストレージはSSDが必須
ストレージはデータを保存するパーツのことで、大きく分けてSSDとHDDの2種類があります。
SSDは半導体にデータを記録するストレージで、データの読み込み・書き込みが非常に高速です。ただし、価格が高いという欠点があります。
HDDは内蔵する磁気を帯びたディスクにデータを記録するストレージで、SSDと比べるとデータの読み込み・書き込みに時間がかかるという欠点があります。しかし、記録容量あたりの価格は安いです。
パソコンの快適性を考えると、ストレージにはSSDをおすすめします。ただし大容量を求めると高価になりますので、よく使うソフトウェアをSSDにインストールし、すぐに使わないデータはHDDに保存するなど、用途に合った使い方をしてもいいでしょう。
マルチディスプレイがおすすめ
パソコンで作業をするときにさまざまな資料を参照したり、複数の書類を同時に作成したりすることがあります。こういった作業を1台のディスプレイで行うとウィンドウが重なって見にくくなってしまいます。そういったときは2台以上のディスプレイをパソコンに接続するマルチディプレイがおすすめです。
マルチディスプレイなら、片方のディスプレイで資料を表示して参照しながら、もう片方のディスプレイで書類を作成するような使い方ができます。特にディスプレイの小さなノートパソコンは、広い画面を使えるようになるので、作業がしやすくなります。
ただし複数台のディスプレイを設置するため、それだけ机のスペースが必要になることに注意してください。
セキュリティには要注意

在宅勤務では、会社の大事なデータを自宅で扱うことになります。つまり、それだけ慎重なデータの取り扱いが求められます。特に外出先で作業をするときは、インターネットだけでなく周りの人にデータをのぞき見されるなどの危険もあるため注意が必要です。
パソコンがコンピューターウイルスに感染したり、誤って大事なデータを流出させてしまったりしないように、しっかりとセキュリティ対策をしましょう。在宅勤務のときに注意するべきセキュリティについて解説します。
セキュリティソフトは必須
インターネットに接続しているパソコンは、さまざまな危険にさらされています。Webサイトに悪意のあるプログラムが仕掛けられたり、メールにコンピューターウイルスが添付されていたりと、パソコンのデータを狙う手口はさまざまです。会社の大事なデータを預かっているのですから、サイバー攻撃からパソコンを守らなくてはいけません。
Windowsには標準のセキュリティ「Windows Defender」が搭載されています。Windows Defenderは基本的なセキュリティ機能を備えていますが、すべての危険からパソコンを守ることはできません。勤務先の規定にもよりますが、強固にパソコンを守るのであれば、危険なサイトへのアクセスを防ぐなど、多くの危険に対応している市販のセキュリティソフトを導入しましょう。
PCは必ずロックする
パソコンから離れるときは、パスワードを入力しないと再開できないよう、ロックをかけるようにしてください。自分以外の人がいる場所であればトイレなどでちょっと離席している間にパソコンを操作されてしまうおそれがあります。パソコンをスリープ状態にするだけでなく、パスワード認証が必要な設定に変更し、自分以外の人がパソコンを操作できる時間をなくしましょう。
よりセキュリティを高めるのであれば、指紋センサーや顔認証などの機能を搭載しているパソコンを選ぶのもいいでしょう。指紋センサーや顔認証は、パスワードの入力よりもロックの解除が簡単なので、気軽にパソコンにロックをかけられます。
のぞき見にも注意
パソコンで作業をするときは脇からのぞき見られるリスクも考慮しましょう。のぞき見された情報が流出してしまうかもしれません。まず大事なことは、大事な情報を扱うときは人の多い環境で作業をしないことです。電車内のような不特定多数の人がいる環境は、作業をするのに向いていません。カフェやコワーキングスペースなどでも脇からディスプレイが見られないように注意しましょう。
大勢の人がいる場所で作業するのであれば、のぞき見防止フィルターをディスプレイに貼るのもおすすめです。フィルターを貼ると正面からしかディスプレイがよく見えなくなるので、斜め後ろからののぞき見を防ぐことができます。
外出時のためにポケットWi-Fiをレンタルまたは購入
街中ではいたるところに自由にアクセスできるWi-Fiスポットがあります。しかし、そのようなWi-Fiスポットは誰でも利用できるため、セキュリティをしっかりしていないと悪意のある人にパソコンへ侵入されてしまうおそれがあります。大事な仕事のデータを扱っているときは、パソコンへの侵入リスクを避けるため、共用のWi-Fiスポットを使うのはできるだけ避けましょう。
外出先でインターネットを利用するのであれば、ポケットWi-Fiをレンタルまたは購入するか、スマートフォンなどで使っているモバイル通信を利用しましょう。通信回線を共用しないので、パソコンへの侵入やデータの漏洩を防ぐことができます。
自宅の仕事環境もチェック

在宅勤務では、使用するパソコンだけでなく作業を行う自宅の環境も大事です。自宅が住むだけ場所から働く場所へと変わるのですから、そのままだと支障が出ることがあります。
ビデオ会議ができる環境になっているか、長時間の仕事ができるようになっているか、安心して使える通信環境なのかなど、在宅勤務で考えるべきことはたくさんあります。まず自宅が仕事のできる環境になっているかどうかをチェックしましょう。
ビデオ会議にはウェブカメラが必要
在宅勤務でビデオ会議を行うには、マイクとウェブカメラが必要です。ノートパソコンの場合、ウェブカメラとマイクを標準で搭載していることがあるので、購入するときに確認しておきましょう。
もしパソコンにウェブカメラやマイクを搭載していなくても、USB接続でウェブカメラを追加することができます。マイクを搭載しているウェブカメラもあります。
ウェブカメラには高画質の4KやフルHD画質の製品もありますが、ビデオ会議をするだけなら、そこまで高画質である必要はありません。価格の安いもので大丈夫です。
高さ調節ができるイスがおすすめ
在宅勤務の環境は人によってさまざまです。自宅に仕事用のデスクがない人の場合、テーブルなどを代わりに使うことになります。すると、仕事をするにはイスの高さが合わないことが多く、腰などに大きな負担がかかり体調を悪くする原因になります。
自宅で仕事をする場合は、ビジネスチェアの購入をおすすめします。ビジネスチェアは高さの調整ができるので、テーブルでも仕事をするのに適した姿勢で作業をすることができます。もし、ビジネスチェアを置くスペースなどがないのであれば、クッションや座布団などを敷いて、高さを調節してもいいでしょう。
ネット回線は自宅専用を
賃貸住宅の場合、住人向けにWi-Fi設備が用意されていて、無料でインターネットを利用できる物件が珍しくありません。Wi-Fiを無料で利用できると、わざわざ通信回線を契約しなくても、インターネットが利用できるのでとても便利です。しかし、在宅勤務の場合は住人と共用しているので通信速度が安定しない通信品質の問題と、パソコンに侵入される危険性などセキュリティの問題があります。
在宅勤務でインターネットを利用するのであれば、自分だけが利用できる通信回線を契約しましょう。費用はかかりますが、通信品質、セキュリティといった問題を解決することができます。
在宅勤務におすすめのパソコン
NEC Directで購入できる、在宅勤務におすすめのパソコンを紹介します。NEC Directで販売しているパソコンはカスタマイズが可能なので、CPUやメモリなどのパーツを自分の用途に合わせて変更することができます。
サイズの大きなファイルを扱う機会が多いのでストレージを大容量に、頻繁に外出先で使うのでモバイル通信対応になど、あなたにあったパソコンにできます。まずは気になるパソコンを見つけてどんなカスタマイズができるか試してみてください。
LAVIE Direct PM(X)

LAVIE Direct PM(X)は、コンパクトで軽量なうえに剛性も優れているので、気軽に持ち運ぶことのできるノートパソコンです。CPUには、インテル® Core™ i5、を採用しているので、ビジネス用途に十分な性能を持っています。さらに、顔認証機能を備えているため、パスワードを入力することなく、Windowsを使うことができます。
LTE(SIMフリー)を選択すると、携帯電話キャリアと契約してSIMカードを挿入すれば、モバイル通信を利用できるようになります。そのため近くにWi-Fiスポットがないという場合でも、モバイル通信を利用してインターネットへの接続が可能です。
LAVIE Direct PM

LAVIE Direct PMは、コンパクト、軽量、高剛性と持ち運びやすさに優れたノートパソコンです。高性能CPU、大容量メモリ、大容量SSDも選択できるので、負荷の高い作業も検討している人にもおすすめです。
さらには、使っている人以外の視線を検知してディスプレイが見える範囲を自動的に狭めたり、使っている人が見ていないディスプレイをぼかして表示したりするプライバシーガードも備えています。また、使っている人が離席すると、自動的に画面ロックやディスプレイオフも行います。
パソコンを持ち運ぶ機会が多く、ほかの人もいる環境で作業をする人におすすめです。
LAVIE Direct N15(Core i5以上)

LAVIE Direct N15は幅広いパーツの選択が可能なので、自分の業務にぴったり合ったノートパソコンにカスタマイズできます。用途に合わせ一部を高性能パーツにし、他ではコストパフォーマンスを重視するなど、自由度が高い点が特徴です。
メモリは最大32GBまで搭載可能。データの大きな動画編集をする人にもぴったりのパソコンにすることもできます。高機能CPUである第10世代 インテル® Core™ i7-10510U プロセッサーも選択可能。マルチタスクでも軽快に作業を進めることができます。さらに、ストレージもSSDとHDDを組み合わせられるので、大容量のデータを扱う人にも対応可能です。
外部インターフェイスも豊富で、USB端子が3つ(USB 3.0 Type-Aポート×2、USB 3.1 Type-Cポート×1)、有線LAN端子、HDMI出力端子を備えています。そのため、出張先などへの外への持ち運びだけでなく、メインマシンとしての利用にも向いているスペックです。
さらに、顔認証機能にも対応し、パスワードを入力せずに、すばやくWindowsを使うこともできます。起動が素早いSSDと顔認証で、ストレスなく作業を始めることができます。
LAVIE Direct DT

LAVIE Direct DTは高性能モデルへのカスタマイズができるデスクトップパソコンで、CPUはインテル® Core™ i9まで、メモリは32GBまで、ストレージはSSDとHDDの組み合わせが可能です。また、グラフィックボードを搭載すれば、4Kディスプレイの接続も可能になります。
動画編集のようなパソコンに高い負荷のかかる作業を、デスクに向かってじっくりと取り組むのに適しています。
デスクトップパソコンですが本体は省スペースのデザインになっています。そのため、設置してもじゃまにならないので、マルチディスプレイにしたり、資料を広げたりとデスクを有効活用することができます。
セールでお得に買えるPCにも注目!

NEC Directでは、さまざまなセールを実施しているので、パソコンの購入を検討している人は、小まめにチェックすることをおすすめします。セールは複数の種類があって、それぞれお得になるものが違うので、ひと通り確認しましょう。
通常のセールでは、スペシャルクーポンの配布や外付けストレージのプレゼント、実質0円でソフトウェアを販売など、さまざまなキャンペーンを行っています。購入を検討しているパソコンが対象になっているかぜひチェックしてみてください。
旧モデルお買い得セールでは、型落ちになったパソコンを手ごろな価格で販売しています。最新モデルにこだわりがなければ、あまり性能の変わらないパソコンを安く買うチャンスです。
カスタマイズはできないものの、パソコンを安く販売しているアウトレットセールも見逃さないようにしましょう。