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AMDのRyzenシリーズはIntelのCPUとは何が違うの?
おすすめはどれ?
パソコンを購入しようとスペックを比較していると、RyzenというCPUを見かけることがあります。
RyzenはAMDが提供しているCPUのことで、これまでインテルが独占していたCPU市場の一角を占めるほどいま人気が高まっています。Ryzenの人気の秘密は、性能の高さです。ゲームなど高性能を求める人たちがRyzenを搭載したパソコンを使うようになってきています。RyzenとはどういうCPUなのか、インテルとはどういう違いがあるのかを、CPUの基礎知識も含めて解説していきます。
RyzenシリーズはAMDのCPU

皆様はRyzenをご存じでしょうか? Ryzenとはインテルと競合するCPUメーカー・AMDの作るCPUのシリーズのことです。販売されているパソコンの多くはインテル製のCPUを搭載していますが、ここ最近、Ryzenを搭載するパソコンが増えてきています。Ryzenの魅力はインテルのCoreプロセッサー・ファミリーに負けない性能の良さです。ゲームなど一部の分野ではCoreプロセッサー以上の性能を持つCPUもあるといわれています。ここではそんなRyzenの基本的な情報について解説していきます。
RyzenとはどんなCPU?
RyzenはAMDというインテルに競合するCPUメーカーが発売したCPUのシリーズのことです。AMDは以前からインテルに対抗するCPUを発売してきたのですが、ここしばらくはインテルが優勢で、ほぼ独占状態になっていました。その状況を一変させたのがRyzenシリーズです。RyzenシリーズはインテルのCoreプロセッサーに対抗するCPUのブランド名で、Core i5と同等性能を持つCPUにはRyzen 5という名前が付きます。
Ryzenシリーズは製品によってはCoreプロセッサーを超える性能だったり、コストパフォーマンスに優れてることもあって徐々に搭載するパソコンが増えてきています。まだインテルを搭載するパソコンのほうが多い状況に変わりはありませんが、かつてほどのインテルの独占状態ではなくなっています。
インテルのCPUとの違いは?
インテルのCPUでもAMDのCPUでも同じようにWindowsやソフトウェアを動かすことができます。そのため、AMDとインテルのCPUで違いはあるものの、基本的には気にする必要がないことは覚えておきましょう。
大きな違いは内蔵GPUの有無です。インテルのCoreプロセッサーは基本的にCPUにGPUを内蔵していますが、AMDのRyzenシリーズはGPUを内蔵していないのが基本です。そのため、GPUを内蔵していないRyzenを搭載したパソコンにはグラフィックボードが必要になります。ちなみにGPUを内蔵しているCPUのことを、AMDではAPUと呼びます。
ただ高度なグラフィック処理を行う場合はグラフィックボードが必要なため、内蔵GPUを必要としない人は少なくありません。ゲームや3DCG、高画質の動画編集の場合は内蔵GPUだと能力不足で、グラフィックボードが必要です。
Ryzenシリーズの種類
Ryzenシリーズは、基本的にインテルのCoreプロセッサーと対応していて、わかりやすく次のように名前が付けられています。RyzenのCore i3相当のCPUはRyzen 3というわけです。
Ryzen9 | Core i9 |
Ryzen7 | Core i7 |
Ryzen5 | Core i5 |
Ryzen3 | Core i3 |
そのため、Ryzen 3、5、7、9という順に高性能になっています。もちろん、CPUの価格もその順番どおりに高くなります。
またRyzenシリーズは大きく分けて、デスクトップ向けとモバイルパソコン向けの2種類に分かれます。さらにGPUを内蔵しているものと内蔵していないものや、高性能モデル、省電力モデルなどの種類があります。
またCPUには世代というものがあります。発売された時期によって世代が分かれていて、新しい世代ほど新しい技術が使われているため高性能です。1世代や2世代ではあまり大きな能力差はありませんが、それ以上になるとエントリーモデルでもかつてのハイエンドモデル並みの性能になることもあります。そのため、パソコンを購入するときはCPUの世代の違いに注意することが大切です。
Ryzenの違いをチェック!

RyzenシリーズにはたくさんのCPUがあるため、どれが高性能なCPUなのかを見分けるのは大変です。それを見分けるヒントになるのが型番です。型番にはそのCPUの特徴となる情報が詰め込まれているので、型番の意味がわかるようになるとそのCPUを搭載するパソコンの性能がおおまかにわかります。またCPUのスペックについても解説します。クロック数が注目されがちですが、コア数やスレッド数なども重要な要素です。Ryzenの違いを見分ける基本について解説します。
Ryzenのスペックの見方
Ryzenの性能は型番を見ることでおおよそのことがわかるようになっています。型番からは次のような情報がわかります。
・世代 1桁目の数字
・プロセッサー番号 2~4桁目の数字
・製品ライン 末尾のアルファベット
世代とはCPUの設計の違いで分けられていて、世代が新しいCPUのほうが高性能です。そのため新しい世代のRyzen 5と古い世代のRyzen 7で性能がほとんど変わらないこともあります。少しややこしいのは、第3世代は型番の1桁目の数字に3と4を使っているため、第4世代の1桁目の数字が5になっていることです。
プロセッサー番号は基本的に数字が大きい方が高性能です。例えばRyzen 9 5950XとRyzen 9 5900Xを比較すると、Ryzen 9 5950Xのほうが高性能です。 製品ラインはそのCPUのタイプを表していて、次の意味があります。
デスクトップ向けCPU
X | 高性能モデル |
XT | X以上の高性能モデル |
なし | 通常モデル |
G | GPU内蔵モデル |
GE | GPU内蔵・省電力モデル |
ノートパソコン向けCPU
HS | GPU内蔵・高性能モデル |
H | GPU内蔵・HS以上の高性能モデル |
HX | GPU内蔵・H以上の高性能モデル |
U | GPU内蔵・通常モデル |
Ryzen 9 5900XとRyzen 9 5900では、Ryzen 9 5900Xのほうが高性能です。またRyzen 7 5700GにはGPUが内蔵されていることがわかります。Ryzen 5 4500Uなら第3世代のノートパソコン向けのRyzenでGPUを内蔵していることがわかります。
クロック数
クロック数とはCPUがどれだけ早くデータの処理をできるのかを表す数字で、Hz(ヘルツ)という単位が使われます。クロック数が大きければ大きいほど処理能力が高く、性能が良いCPUであることがわかります。そのためクロック数はCPUの性能を見るポイントの1つになっていましたが、最近ではクロック数を見ただけだと、CPUの性能を測ることはできなくなっています。
なぜならクロック数を大きくする以外に、CPUの性能を高める方法があるためです。 クロック数がCPUの性能を表すのは間違いありませんが、単純にクロック数だけを見てCPUの性能を判断することはできないので注意してください。
コア数
もともとCPUは1つのことを順番に処理することしかできなかったため、クロック数を大きくすることで早く処理できるようにしていました。いまのCPUは同時に複数のことを処理できるようになっているため、クロック数だけを大きくするより早く処理できるようになっています。
それを実現するため、CPUの中に複数のCPUを持つような構造になっています。CPUが内蔵しているCPUのことをコアといいます。コアの数が多ければ多いほど、処理を同時に行えるため高性能だといえます。ちなみに第4世代でもっとも性能の高いRyzen 9 5950Xの場合、コア数は16にもなります。
スレッド数
本来CPUは1つのことしか処理できませんでした。コアも同様に1つのことしか処理できなかったのですが、マルチスレッドという技術によって、余力があるときは1つのコアで複数の処理を同時に行えるようになりました。この同時に行える処理の最大数をスレッド数といいます。
例えばRyzen 9 5950Xのコア数は16で、1つのコアで2の処理を同時に行えるためスレッド数は32になります。もちろん、負荷の高い処理を行っているときは別の処理を引き受ける余裕はないので、常に32個の処理を同時に行えるわけではありません。それでも8コア/8スレッドのCPUより、8コア/16スレッドのCPUのほうが早く処理を行うことができます。
キャッシュ
キャッシュは正しく言うとキャッシュメモリといい、CPUに内蔵されています。通常のメモリよりも高速でアクセスできるため、よく利用されるデータが一時的に保管されています。CPUのキャッシュメモリにはL1キャッシュ、L2キャッシュ、L3キャッシュがあり、L1キャッシュがもっとも高速です。ただL1キャッシュは32KBや64KBと容量が少なく、CPUのスペックで話題になることはありません。キャッシュメモリが多ければ多いほどデータを多く保管できるので、早くデータを処理できるようになります。しかしCPUの性能を大きく左右するほどではないので、参考程度にしておけば十分です。
GPU
GPUとは映像の処理を専門に行うプロセッサーのことです。最新ゲーム機のようなリアルな映像はCPUだけではとてもデータを処理できないため、映像専門のプロセッサーに処理を任せています。それがGPUなのです。 インテルのCoreプロセッサーでは基本的にGPUを内蔵しているため、グラフィックボードのようなグラフィック処理専門のパーツを搭載しなくても映像を出力することができます。しかしRyzenは基本的にGPUを搭載していないので、別途グラフィックボードが必要になります。ただしノートパソコンなどに搭載されているモバイル向けのRyzenにはGPUが内蔵されているので、グラフィックボードは必要ありません。
Ryzenシリーズの世代の違い
最新のCoreプロセッサーが第12世代なのに対して、最新のRyzenは第4世代です。世代はCPUの設計が大きく変わるタイミングで更新され、Zenという設計のRyzenを第1世代として次のように世代分けされています。
ノートパソコン向けCPU
世代 | 設計 | 発売年 |
---|---|---|
第1世代 | Zen | 2017年3月 |
第2世代 | Zen+ | 2018年4月 |
第3世代 | Zen 2 | 2019年7月 |
第4世代 | Zen 3 | 2020年11月 |
世代が違うと同じRyzen 7でも性能が違うので注意が必要です。それぞれの世代の違いについて解説していきます。
最新世代 第4世代の特徴
当然ですが第4世代のRyzenの大きな特徴は第3世代よりも性能が向上していることです。キャッシュメモリを効率よく使えるように改良したり、コア単体の処理能力が大幅に向上したりした結果、第4世代のRyzenの性能が向上しました。また電力の効率化が図られていて、性能が大きく向上したにも関わらず、消費電力は第3世代と同じレベルを維持しています。主な第4世代のRyzenは次の通りです。
デスクトップパソコン向け
CPU | コア数/スレッド数 | クロック数 | L2/L3キャッシュ |
---|---|---|---|
Ryzen 9 5950X | 16/32 | 3.4GHz | 8MB/64MB |
Ryzen 7 5800 | 8/16 | 3.4GHz | 4MB/32MB |
Ryzen 5 5600X | 6/12 | 3.7GHz | 3MB/32MB |
ノートパソコン向け
CPU | コア数/スレッド数 | クロック数 | L2/L3キャッシュ |
---|---|---|---|
Ryzen 9 5980HX | 8/16 | 3.3GHz | 4MB/16MB |
Ryzen 7 5800U | 8/16 | 1.9GHz | 4MB/16MB |
Ryzen 5 5600U | 6/12 | 2.6GHz | 3MB/16MB |
Ryzen 3 5400U | 4/8 | 2.6GHz | 2MB/8MB |
第2、第3世代の特徴
第2世代のRyzenではCPUの設計が第1世代から変わったことで、クロック数の向上や消費電力の低下など全体的に性能がアップしました。また自動的にクロック数を適切な数値に変更する自動クロックアップ機能のPrecision Boost2が搭載されています。そのほかDDR4-2933メモリへの対応など新しい技術に対応しています。発売されてから数年経っているため、性能的にはやや見劣りします。価格がとても安くなっているなどの理由がなければ、第2世代のRyzenを搭載したパソコンを買う必要はないでしょう。
第3世代では最上位のCPUとなる新しくRyzen 9が登場し、一般のパソコン向けCPUとしては初となる16コア/32スレッドを搭載して注目を集めました。またDDR4-3200メモリ、PCI-Express Gen 4.0などの新しい技術にも対応しています。いま販売しているパソコンでも、第3世代のRyzenを搭載している製品は少なくありません。Coreプロセッサーだと第10〜11世代に相当します。
Windows 11に対応しているRyzenはどれ?
Windows 11が2021年10月に登場し、対応するパソコンであれば無償でアップグレードすることができます。ただしアップグレードするには、パソコンがWindows 11の必要条件を満たしている必要があります。ただ条件は決して厳しくなく、ここ数年で発売されているパソコンであれば、問題なくクリアできます。
CPU | 1GHz以上で2コア以上の64bit互換プロセッサー |
メモリ | 4GB以上 |
ストレージ | 64GB以上 |
グラフィックスカード | DirectX12以上 |
ディスプレイ | 9インチ以上、8bitカラー、720p |
CPUの条件がRyzenの場合、プロセッサー番号が2000以上である第2代以降であればアップグレードに対応しています。いま販売しているRyzenを搭載しているパソコンであれば問題なくアップグレードできるはずです。念のためMicrosoftのWebサイトで搭載しているCPUがアップグレードに対応しているかどうかを確認しておきましょう。
【メモリも重要】PCの性能はCPUだけでは決まらない
パソコンを購入するときにもっとも注目するのがCPUのため、なんとなくCPUがパソコンのすべての性能を決めてしまうような気がしてしまいますが、それは正解ではありません。どんなに高性能なCPUであってもメモリが少なければ、その能力を発揮することはできません。
メモリはデータを一時的に保管しておく場所なので、容量が小さい場合は大量のデータを保管できません。そのため、ストレージへ頻繁にアクセスしてデータをやり取りする必要が生じます。これが大きなロスとなって、パソコンの快適さを損ねてしまうのです。CPUの性能が高くてプログラムを高速で処理することができても、それ以外の部分で足を引っ張られてしまうわけです。
またグラフィック性能もCPUに内蔵されているGPUか、搭載するグラフィックボードの性能の良し悪しで決定します。CPUだけがどんなに高性能でも、高画質のゲームを遊ぶことはできないのです。
高性能なCPUを購入するときは、その能力を発揮できるだけのメモリやグラフィックボードなどを搭載しましょう。ストレージもSSDのような高速アクセスが可能なものが望ましいです。
Ryzen搭載のおすすめパソコン
Ryzenを搭載しているパソコンは、インテルのCoreプロセッサーを搭載しているパソコンと比べると決して多くはありません。Ryzenの性能が評価されたこともあって、数年前に比べたら増えてきてはいますがまだ少数派です。しかし同価格帯のCPUで比較するとCoreプロセッサーよりRyzenシリーズのほうの性能が高いケースもあるので、知名度が低いからといって見逃せません。パソコンの購入を検討するときは、Ryzenも視野に入れておくことをおすすめします。
LAVIE Direct N15(R)

LAVIE Direct N15Rは、CPUにAMD Ryzen™ を採用したモデルです。CPUは、AMD Ryzen™ 3、Ryzen™5、さらにRyzen™7の3種類から選択できるので、快適な操作が期待できます。
ディスプレイは、15.6型ワイドと大きめのサイズ。高精密表示でフレームが目立ちにくい「狭額縁フルHD 液晶」を搭載、映像を十分に楽しめるサイズとスペックです。また、書類作成などを行うときに、広々とした画面を使った快適な作業が可能になります。
Webカメラを使った顔認証にも対応しています。起動の早いSSDを選択し、顔認証を使うとストレスなく作業にすぐ取り掛かることができます。
メモリは32GBまで拡張可能、SSDは1TBまでの容量にすることができます。高機能CPUとの組み合わせで、ハイスペックノートパソコンへのカスタマイズも可能です。動画編集などのクリエイティブワークやゲームなどに活用したい場合は、予算を追加して、高性能ノートパソコンとして使うのもいいでしょう。
光学ドライブは、DVDだけでなく、ブルーレイディスクドライブも選択可能なので、ノートパソコンで映画を楽しむこともできます。ノートパソコン1台でいろいろ楽しみたい、という人におすすめです。
お得に買うならアウトレットセールも要チェック!
コストパフォーマンス重視の人には「アウトレットセール」をこまめにチェックすることをおすすめします。アウトレットセールではカスタマイズができなかったり、型落ちになっていたりしますが、それだけ安くパソコンを購入することができます。
アウトレットセールというと、あまり良い印象を持たない人も多いかもしれませんが、比較的新しいパソコンを販売していることもあるので、新製品の購入を検討している人もチェックしておきましょう。さらに割引になるクーポンを配布していたり、タイムセールを実施したりすることもあります。
さらにパソコンの購入時にマウスやUSBメモリ、LANケーブルなどを特価で購入することができます。もし不足している備品があれば、このタイミングで購入しておきましょう。