【徹底解説】Intel Core i7とはどんな
CPU?性能、世代の違いを比較
パソコンを購入しようと調べていると、Core i7をはじめさまざまなCPUの名前を見かけます。なんとなくどれが高性能かどうかはわかりますが、同じような名前のものも多く、どのように違うのかまではわからないという人も多いのではないでしょうか。しかしCPUの違いがわからないと、そのパソコンが本当に自分の用途に合った性能をもっているのかどうか判断できません。高性能CPUとして知られているCore i7を軸にして、CPUの種類やスペックの見方、世代の違いなどCPUの基本について解説いたします。
Core i7はハイエンドPC向けのCPU

Core i7はインテルが発売しているCPUの中でも、高性能の部類に入るCPUです。しかしCore i7なら何でも高性能なのかというと、そうとは限りません。何年も前に発売されたCore i7はいまのCore i7から見ると決して高性能ではありません。高性能なCPUをどれか知りたい場合、どこをチェックすればいいのでしょうか。CPUの世代やクロック数、コア数、スレッド数などCPUの性能を比較するときに重要なポイントについて解説します。
Core i7はシリーズの上位CPU
パソコンでよく目にするCPUのシリーズには「Coreプロセッサー・ファミリー」「Pentiumプロセッサー」「Celeronプロセッサー」があり、Coreプロセッサー・ファミリーは高性能CPUのシリーズです。「Core i3」や「Core i5」のように「Core i」で始まるCPUがCoreプロセッサー・ファミリーにあたります。
Coreプロセッサー・ファミリーは、Core i3、5、7、9の順に性能が高く、Core i7は上から2番目です。Core i5がミドルグレードと位置づけられていて、ビジネスやクリエイティブ、趣味など幅広く利用されています。そのため、CPUはCore i5であればあまり困らないとされています。Core i7はそれを上回る、ハイグレードCPUなのです。
同じCore i7でも発売された時期によって性能が異なるため一概にいうことはできませんが、Core i7を搭載している場合、高性能パソコンの可能性が高いです。
CPUはどんな役割をしている?
CPUはパソコンのパーツの中で、もっとも中心的な役割を担っています。そのためパソコンの性能の良し悪しを判断するときは、CPUの性能を目安にすることが多いです。
CPUは中央演算装置ともいい、主にプログラムの処理やキーボードやマウスなどの装置の制御を行っています。ソフトウェアがプログラムによって動作しているので、この処理をできるだけ速く行えることがパソコンの性能の高さを意味します。「CPUの性能が高い=プログラムを早く処理できる」というわけです。
CPUの性能が高いとソフトウェアの動作がスムーズでストレスが少なく、また同時に複数のソフトウェアを起動しても快適に操作ができるようになります。CPUはパソコンの快適さの大部分を担っているのです。
世代の違いに注意
同じ名前のCPUでも、世代が異なると性能に違いがあります。なにしろCore i7だと第1世代が発売されてから第11世代が登場するまで13年も経っているのです。1世代や2世代程度ならそれほどではありませんが、それ以上になると同じCore i7でも性能がまったく違うため、Core i7だからといって高性能とは限りません。中古のパソコンを購入するときは特に注意が必要です。
世代はCPUの設計や構成などが大きく異なるCPUが登場したタイミングが区切りとなっています。 CPUの世代は、CPUの名称で見分けられます。例えば第7世代のCPUは「Core i7-7700K」、第11世代のCPUは「i7-11700F」のようにCore i7の後の数字で見分けることができます。
パソコンを購入するときは、CPUの違いはもちろん、世代の違いにも注意しましょう。
第11世代の特徴
第11世代のCoreプロセッサー・ファミリーの大きな特徴は内蔵グラフィックス(GPU)の性能が大幅に強化されたことです。これによりグラフィックボードを追加しなくても4Kの高精細ディスプレイでもコマ落ちすることなく、なめらかに動画を再生できるようになりました。そのほかにも、PCI-Express Gen 4.0、DDR4-3200メモリ、USB3.2などの新しい技術へも対応しています。
もちろんプログラムを処理する能力も第10世代より大幅に向上しています。
第10世代の特徴
第10世代のCoreプロセッサー・ファミリーではCore i9のコア数が第9世代の8コアから10コアへと増加して性能が大きく向上しました。Core i7より下位のCPUではコア数の増加はなかったものの、スレッド数が倍増して同時に処理できるプログラムが大幅に増えて処理能力が大きく向上しています。
ただしグラフィック性能は第10世代では特に大きな変更はなく、第7世代のCPUと同程度の性能に留まっています。それでも4K動画の再生・編集をするだけの能力はあります。
世代の特徴を比較
Core i7の世代ごとの違いについて簡単に解説します。
コア数・スレッド数の数字の大きさはCPUの性能の目安になります。CPUのコア数が大きいほど性能が高く、同じコア数であればスレッド数が大きいほうの性能が高いと言えます。基本的に新しいCPUの性能のほうが高いので新しいCPUのパソコンを購入するべきですが、第10世代と第11世代のように性能差がさほど大きくない場合は、あえて価格の安い第10世代のパソコンを購入するのもいいでしょう。
ちなみに内蔵グラフィックス機能は第7世代~第10世代まではほとんど変わりません。
世代 | 発売年 | コア数/スレッド数 |
---|---|---|
第11世代 | 2021年3月 | 8コア16スレッド |
第10世代 | 2020年4月 | 8コア16スレッド |
第9世代 | 2018年10月 | 8コア8スレッド |
第8世代 | 2017年11月 | 6コア12スレッド |
第7世代 | 2017年1月 | 4コア8スレッド |
Windows 11に対応するのは第8世代以降
2021年10月5日にWindows 11が登場し、無償でアップグレードが可能になっています。ただしアップグレードできるパソコンのスペックに条件があります。しかし厳しい条件はほぼなく、いま使われているパソコンであればほぼクリアできる条件ばかりです。
CPU | 1GHz以上で2コア以上の64bit互換プロセッサー |
メモリ | 4GB |
ストレージ | 64GB以上 |
グラフィックスカード | DirectX 12以上 |
ディスプレイ | 9インチ以上、8bitカラー、720p |
しかしCPUはほぼ第8世代以降にのみ対応しているため、いま使われているパソコンでもアップグレードの対象外になってしまう可能性があります。
クロック数、コア数、スレッド数、キャッシュとは
技術は日進月歩で向上していくものなので、CPUの世代が新しければ新しいほど性能が高いというのはわかりやすいポイントです。しかし世代だけでは、具体的にどのように性能が高くなっているのかを判断するのは困難です。
そこでCPUの性能を比較する目安となるのが、CPUのスペックです。しかしCPUのスペックはパソコンのスペックと比べてわかりにくくなっています。ここではCPUのスペックでよく見かけるクロック数、コア数、スレッド数、キャッシュについて解説していきます。
クロック数
CPUのクロック数はHz(ヘルツ)という単位で表され、1秒間にどれだけの処理を行うことができるのかを表しています。そのため、数値が大きければ大きいほど、短い時間でたくさんの処理を行うことができる、性能の高いCPUであることを意味します。
ただ最近のCPUだとあまりクロック数はあてになりません。むしろ最新CPUのクロック数のほうが低いこともあります。例えば第7世代のCore i7は4.20GHzですが、第11世代のCore i7は3.60GHzとクロック数が下がっていますが、性能は大幅に上がっています。クロック数は参考にはなるのですが、絶対的な性能の高さを表すわけではないので注意してください。
コア数
CPUはクロック数をやみくもに高くするよりも、コア数を増やしていく方向にシフトしています。
かつてのCPUは1度に1つの作業しか行うことができませんでした。そのため複雑なプログラムを素早く処理するために、クロック数を高めていくことで対応していました。しかしCPUが2個あれば同時に2つの処理を行うことができます。これならクロック数が高くなくても、素早く処理を進められます。
いまのCPUはCPUの中に複数のCPU(コア)を持つことで、膨大な作業を処理しているのです。第11世代のCore i7は8コアです。第7世代のCore i7は4コアだったので、倍の作業を同時に処理することができます。
スレッド数
スレッド数は同時に処理できる作業の最大数を表します。コアの数を増やさなくても、同時に処理できる作業を増やす方法としてマルチスレッドがあります。通常であれば1つのコアが処理できる作業は1つだけですが、あまり負荷の高くない作業をしている場合はコアに余裕があるのでマルチスレッドという技術で2つの作業を行えるようにできるのです。
マルチスレッドの場合、コア数の倍の数が基本です。第11世代のCore i7だと8コア/16スレッドです。ただし、16スレッドだからといって、いつも16個の作業を同時に行っているわけではなく、コアに余裕があるときに限られます。
キャッシュ
CPUのスペックにおけるキャッシュとは、CPU内部にあるメモリのことでCPUが頻繁に使用するデータを保存するための領域です。頻繁に使用するデータをメモリに一時的に保存するのと同じ仕組みがCPUの内部にもあるのです。キャッシュは複数の段階に分かれていて、CPUの利用頻度の高い順にL1キャッシュ、L2キャッシュ、L3キャッシュになっています。
CPUのスペックとしてキャッシュの容量が書かれていることがよくありますが、CPUの性能の高さを表すとは限らないので注意が必要です。あくまでもCPUがデータを一時的に保存するメモリの容量を表しているだけです。
GPUってなに?
GPUとはGraphics Processing Unitの略称でグラフィック処理が専門のプロセッサーのことです。CPUはパソコンの中心となってプログラムの処理や装置の制御を行い、グラフィック関係の処理はGPUに任されているのです。近年のゲームや映像は3Dやリアルで高精細グラフィックなど高度な処理が必要なため、CPUだけでは処理ができず専門のプロセッサーが必要になったのです。
GPUにはグラフィックボードに搭載されているものと、CPUに内蔵されているものの2種類があります。グラフィックボードは専用パーツなので性能の高い製品が多く、最新ゲーム機以上の性能を誇るものもあります。
CPUに内蔵されているGPUは、あくまでも基本的なグラフィック性能しかありません。それでも4Kディスプレイと接続したりマルチディスプレイにしたりできるため、ゲームのような高度な処理でなければ十分な性能です。
特に第11世代のCore i7のGPUは4K動画でもなめらかに再生できるだけの性能があります。
それでもゲームや動画編集など画像処理を中心にパソコンを使うのであれば、グラフィックボードを搭載したほうがいいでしょう。ちなみに、グラフィックボードを使うことを前提に、GPUを内蔵していないCPUもあります。そういったCPUは、Core i7-11700KF、Core i7-11700Fのように型番の最後にFが付いています。
CPUの型番の見方
CPUの型番を見るだけで、さまざまなことがわかります。ここではCPUの型番の数字やアルファベットの意味について解説します。CPUの型番からは、次のことがわかります。
・世代 1~2桁目の数字(9世代以前は1桁目のみ)
・プロセッサー番号 3~5桁目
・製品ライン 末尾のアルファベット
世代は第11世代の場合は11、第9世代の場合は9です。プロセッサー番号はCPUの違いを表す数字で、あまり気にする必要はありません。末尾のアルファベットには次のような意味があります。
デスクトップ向けCPU
K | 高性能モデル |
X | K以上の高性能モデル |
なし | 通常モデル |
F | GPUなしのモデル |
KF | 高性能でGPUなしのモデル |
T | 省電力モデル |
ノートパソコン向けCPU
H | 高性能モデル |
HK | H以上の高性能モデル |
G7 | 高性能GPU内蔵モデル |
U | 省電力モデル |
Y | U以上の省電力モデル |
例えば「Core i7-11700K」の場合、第11世代の高性能モデルのCPUであることがわかります。「Core i7-11700KF」であればGPUを内蔵していないモデルだとわかります。
Core i7以外にはどんなCPUがある?

CPUはもちろんCore i7だけではありません。インテルだけでも複数種類のCPUが発売されていて、世代の違いも加えるとさらに増えます。またインテルと競合するCPUメーカーのAMDのCPUもあります。このようにCPUは数え切れないほどの数があり、それぞれに特徴があります。ここではCore i7以外にどのようなCPUがあるのか、そしてどのような特徴があるのかを紹介していきます。
インテルのCPUの種類
インテルはさまざまなCPUを発売していますが、パソコン向けだとCoreプロセッサー・ファミリー、Pentium、Celeronがあります。もっとも多く使われているのが、Core iの名前から始まるCoreプロセッサー・ファミリーで大きく分けてCore i3、Core i5、Core i7、Core i9の4種類あり、ハイエンドからエントリーモデルまで幅広く揃っています。
Coreプロセッサー・ファミリー
Coreプロセッサー・ファミリーは高性能パソコン向けのCPUのシリーズです。同じ世代のCPUであれば大まかに次のように分けることができます。
Coreプロセッサー・ファミリーの種類
エントリーモデル | Core i3 |
ミドルモデル | Core i5 |
ハイエンドモデル | Core i7 |
Core i9 |
エントリーモデルのCore i3はビジネスソフトを操作するような、あまりCPUに負荷のかからない作業に向いています。Core i5はミドルモデルのCPUでゲーム、動画編集、ビジネスなどさまざまな用途で使用できます。Core i7はあらゆる用途で高い性能を発揮できるCPUです。Core i5よりも高いパフォーマンスが必要な、ある程度専門的に取り組みたい人に向いています。
Core i7は十分に高性能ですが、Core i9はそれを上回る性能を持っており、負荷の高いゲームや動画編集などもスムーズにこなせるだけのパフォーマンスを持っています。そのためビジネス用途のパソコンに搭載してもオーバースペックで、性能を発揮させることはできません。また非常に高価なので、特に理由がなければ、あえて選ぶ必要はないでしょう。
各デスクトップパソコン向けCPUの世代別のコア数、スレッド数は次の通りです。
第11世代
CPUの種類 | コア数 | スレッド数 |
---|---|---|
Core i9 | 8 | 16 |
Core i7 | 8 | 16 |
Core i5 | 6 | 12 |
Core i3 | 4 | 8 |
第10世代
CPUの種類 | コア数 | スレッド数 |
---|---|---|
Core i9 | 10 | 20 |
Core i7 | 8 | 16 |
Core i5 | 6 | 12 |
Core i3 | 4 | 8 |
第9世代
CPUの種類 | コア数 | スレッド数 |
---|---|---|
Core i9 | 10 | 16 |
Core i7 | 8 | 8 |
Core i5 | 6 | 6 |
Core i3 | 4 | 4 |
型落ちのパソコンでも、CPUの性能が高ければ新製品よりも快適に使える可能性があります。もしパソコンの価格が安くなっている場合は新機種と比較するのもいいでしょう。
Pentium、Celeron
Pentium、CeleronはエントリーモデルのCPUで、価格の安さが魅力です。性能はCeleronよりもPentiumのほうが高いです。ゲームや動画編集などを行うには性能がやや不足していますが、WordやExcelくらいしか使わないのであれば、特に問題なく使えます。学校のレポートや仕事の資料作成などが主な用途の方におすすめです。パソコンをさまざまなことで使いたいと考えている方には、性能で物足りなさを感じてしまうおそれがあるので注意してください。
AMDのCPUの種類
パソコンのCPUといえばインテルが一般的でしたが、最近は性能とコストパフォーマンスの高さからAMDのCPUが注目を集めています。少しでも高い性能を求めるようなゲームやクリエイティブの用途で注目されており、AMDのCPUを搭載するパソコンが増えつつあります。
AMDのRyzenシリーズはインテルのCoreプロセッサー・ファミリーに対抗するCPUで、次のように対応しています。
RyzenシリーズとCoreプロセッサー・ファミリー
Ryzen9 | Core i9 |
Ryzen7 | Core i7 |
Ryzen5 | Core i5 |
Ryzen3 | Core i3 |
Ryzenの名前に付いている数字が、インテルのCPUの種類と一致するようになっています。Ryzenは現在、第4世代が最新世代でデスクトップパソコン向けのCPUのコア数、スレッド数は次のようになっています。
Ryzen第4世代
CPUの種類 | コア数 | スレッド数 |
---|---|---|
Ryzen9 | 12 | 24 |
Ryzen7 | 8 | 16 |
Ryzen5 | 6 | 12 |
Ryzen3 | 4 | 8 |
※第4世代のデスクトップ向けCPUがないため第3世代の数値。
コア数とスレッド数はほぼインテルと同じで、性能もほぼ変わらないといわれています。CPUというとインテルしかないように思ってしまいますが、そのほかにもCPUメーカーがありますのでパソコンを購入するときは比較することをおすすめします。
ちなみにRyzenはデスクトップパソコン向けの通常版のCPUだとGPUを内蔵しておらず、GPUを内蔵している場合はCPUの型番の末尾にGが付きます。それ以外のCPUでは別途グラフィックボードが必要なので注意してください。
おすすめのCPUの選び方

ここまでCPUの基本について解説してきましたので、CPUのどの部分に注目してチェックすればいいのかがわかったと思います。では実際にパソコンを購入するときは、どこに注目すればいいのでしょうか。
CPUだけ高性能にしてもその能力を発揮することはできませんし、また用途によってはオーバースペックで能力をフルに生かせないこともあります。パソコンを購入するときにどのようなことに注意すべきか、CPUを中心に解説していきます。
まず用途をしっかり決める
CPUはパソコンの価格に大きく影響を与えるパーツの1つです。性能が高ければ購入後に不満は出ませんが、オーバースペックで使いこなせていない可能性があります。パソコンは決して安い買い物ではないので、できるだけ用途に見合った製品を購入しましょう。そのために重要なのが、パソコンの用途をしっかりと決めることです。
WordやExcelなどのソフトウェアを主に使用する場合は、高性能なCPUは必要ありません。念のためにある程度性能の高いCPUを購入するとしても、Core i5であれば十分に間に合うでしょう。ゲームや動画編集などの高い負荷がかかる作業もCore i5で間に合います。ただし、ゲームを最高画質で遊びたい、4K動画の編集をしたいといった場合は、Core i7以上の高性能なCPUがおすすめです。
メモリ、グラフィックボードが重要になることも
CPUはパソコンの性能を左右する重要なパーツですが、CPUだけがパソコンの性能を決めるわけではありません。高性能CPUでなくても、そのほかのパーツの性能が良ければ快適に使えることがあります。
特にメモリが大容量であればストレージへのアクセスが減るため、パソコンの動作が快適になります。複数のソフトウェアを同時に起動して作業するような場合は、CPUの性能も重要ですがそれよりもメモリの容量が作業の快適さを左右します。
ゲームの場合は、CPU以上にグラフィックボードの性能のほうが重要です。どんなに高性能のCPUを搭載していたとしても、高性能グラフィックボードがなければ最新のリアルな映像を高画質で楽しむことはできません。サイズの大きなファイルを扱う場合は、ストレージを大容量のSSDにするのもいいでしょう。ストレージをSSDとHDDで使い分けるよりも、大容量のSSDにしてアクセス速度を向上させると操作が軽快になります。
高性能が必要ならCore i7、Core i9
パソコンで快適に作業をするのであれば、Core i7やCore i9などの高性能CPUが必要です。高性能CPUでなければ行えない作業は決して多くはありません。しかしデータの処理などで待ち時間が多く発生するような場合は、高性能CPUであったほうが快適に作業を進められます。特に動画編集や3DCGの作成などデータ変換が必要な作業がある場合は、高性能なCPUを使うことで作業時間を短縮することができます。
高性能CPUにはCore i7とCore i9がありますが、個人の趣味としてパソコンを使うのであれば、Core i7がおすすめです。Core i9は非常に高性能ですが高価なため、パソコンの価格を大きく上げる原因になります。ただし、仕事で使うパソコンであれば効率を考えてCore i9を選ぶのもいいでしょう。
用途が決まらないならCore i5
パソコンの用途が決まっていない、いろいろなことにパソコンを使いたい、という場合は、Core i5がおすすめです。Core i5はミドルクラスのCPUですが、性能が物足りなくなることはほとんどありません。ビジネスにもホビーにも問題なく使える性能の高いCPUです。高画質のゲームでも要求するスペックがCore i5を超えることはほとんどありません。
そのため、用途が決まっていない状態で選んでも、将来的に物足りなくなったり、性能が高すぎて持て余してしまうこともありません。高性能CPUよりやや安くパソコンを購入できるので、予算に余裕があればSSDの容量を大きなものにしたり、メモリの容量を多くしたりするのもおすすめです。パソコンの快適さが向上するため、それだけ長く使い続けることもできます。
価格が安いのに高性能なCore i3
購入するパソコンの価格をできるだけ抑えたいのであれば、Core i3がおすすめです。CPUの性能そのものはCore i5より落ちてしまいますがその分、パソコンの価格を抑えることができます。性能が低いとはいっても、CPUとしての性能そのものは数世代前のミドルクラスのCPUくらいはあるので、WordやExcelなどの書類作成、Webサイトの閲覧、画像ソフトの操作など一般的なパソコンの使い方であれば、性能に不満を感じることはほとんどないでしょう。
ただし、アクセスに時間がかかってそれがストレスになる可能性はあるので、メモリを多めに搭載したり、ストレージをSSDにしたりといった対策をしておくことをおすすめします。
ビジネス用途ならCeleron、Pentiumでも大丈夫
もっとパソコンの価格を抑えるのであれば、CeleronやPentiumを選ぶという方法もあります。CPUそのものの性能は、Coreプロセッサー・ファミリーよりも落ちますが、WordやExcelなど限られた用途であれば十分な性能を持っています。ただし、メインのパソコンとしてさまざまな用途で使いたい場合は、性能に不満を感じるかもしれません。その場合はCore i3以上のCPUを選ぶことをおすすめします。
サブのパソコンとしてであれば、CeleronやPentiumは価格の安さがとても魅力です。仕事用だけでなく、子供の知育用として購入するのもいいでしょう。Webサイトを閲覧するためのパソコンとして、リビングなどに設置することもおすすめです。
ノートパソコンでCPUを選ぶポイント
ノートパソコンを購入するとき、どのCPUを搭載しているものを選べばいいのでしょうか。もちろん性能が高ければ高いほど便利なのはわかりますが、ノートパソコンは高価なので、高性能なCPUを選ぶとそれだけ値段が高くなってしまいます。ノートパソコンの用途が決まっているのであれば、それを元に考えましょう。Webサイトの閲覧、文書作成、ゲームなど一般的な用途であればCore i5でいいでしょう。遊ぶのが高画質のゲームでなければCore i3でも問題ありません。
しかしデスクトップパソコンの代わりとしてノートパソコンを使うのであれば、Core i7以上のCPUがおすすめです。複数のソフトウェアを同時に起動して書類を作成したり、動画を編集したりと負荷のかかる使い方をするのであれば高性能なCPUを選びましょう。
デスクトップパソコンでCPUを選ぶポイント
デスクトップパソコンを購入するときは、CPUから選ぶよりそれ以外のパーツから選んでいきましょう。
CPUはパソコンの性能の大部分を担っていますが、CPUだけでパソコンのすべてが決まるわけではありません。CPUが高性能でもストレージがHDDだったり、メモリが少なかったりすると快適に使うことができないからです。
パソコンの用途をはっきりと決めたら、購入する予算の範囲内で、CPU以外のメモリやストレージ、グラフィックボードにどれだけ費用を割り当てられるのかを検討してください。そのあと、予算内で購入できるCPUを選択しましょう。CPUから選んで残りの予算からメモリやストレージなどを選ぶより、快適なパソコンが選べるはずです。高精細の動画を編集したり、高画質のゲームをしたりと負荷の高い使い方をするならCore i7以上のCPUが必要ですが、そうでなければCore i3やCore i5で問題ありません。
おすすめ!Core i7の高性能パソコンラインナップ
NEC Directで購入できる、Core i7に対応しているパソコンを紹介していきます。Core i7は高性能CPUですから、メモリもストレージなどに不満のない自分が満足できるパソコンにしたい人が多いと思います。
NEC Directで販売しているパソコンであれば、メモリやストレージの容量などを自分好みにカスタマイズすることができます。高性能CPUのパソコンを購入するからこそ、しっかりその性能を生かせるようにカスタマイズをしましょう。
LAVIE Direct NEXTREME Carbon

最高品質のカーボン素材をボディに採用したLAVIE Direct NEXTREME Carbonは、1kgを切る超軽量と堅牢性が特徴です。最長約24時間の連続バッテリ駆動7も可能で、14型ワイドディスプレイは外出先での作業も快適にこなせます。頻繁に持ち運びする人には魅力的なスペックです。
CPUもインテル®Core™ i5またはi7を選択することができます。SSDは、高速アクセスと耐衝撃性に優れたSSI (PCIe Gen4×4)を採用し、持ち運びやすさと性能の高さを兼ね備えています。ハイスペック機のモバイル機としても、メインマシンとしても、長く使える1台となるでしょう。
カスタマイズで、LTE対応も可能です。Wi-Fiの届かないところでも、LTE/3G電波の圏内ならインターネットへ接続できます。通信事業者との別途の契約が必要ですが、携帯性が、さらに向上します。
モバイルパソコンの利用時には特に気になるセキュリティ機能もしっかり対応しています。生体認証機能として、顔認証機能・指紋センサーを搭載しています。PCから離れるとスマートフォンにアラートを送る「MAMORIO PC」サービスにも対応。大切なパソコンの置き忘れを防ぐことができます。
LAVIE Direct N15

LAVIE Direct N15は15.6型ワイドのLED液晶を搭載したノートパソコンです。もちろんCore i7を選択することができ、メモリやストレージを変更して高性能ノートパソコンにカスタマイズすることが可能です。
メモリは32GBまで、ストレージはHDDもSSDも約2TBまで選択できるので、デスクトップパソコンに負けないほどハイスペックなノートパソコンになります。ここまで高性能にカスタマイズできるのであれば、Core i7の性能を十二分に発揮できるでしょう。
搭載しているスピーカーをコンテンツに最適な音質に調整するヤマハ製 AudioEngine™を搭載しています。そのためパソコンで映画を再生するときに、臨場感あるサウンドで楽しむことができます。そのためLAVIE Direct N15は、動画編集、動画再生でパソコンを使いたい人にもおすすめです。
LAVIE Direct PM

LAVIE Direct PMは13.3型ワイド液晶ディスプレイの小型なノートパソコンながら、Core i7を搭載し、高い負荷にも対応できるパソコンです。メモリは16GBまで選択できるため、書類作成などのビジネスだけでなく、動画編集のようなクリエイティブな用途にも使うことができます。
大きな特徴は軽さです。約889gという軽さのため持ち運びがしやすく、高性能パソコンを持ち運びたいという人にピッタリです。外出先でもデスクトップパソコン並の環境で作業を行えます。ストレージも最大でSSDを約1TBまで搭載できるので、オフィスと外出用でパソコンを使い分けず、1台で兼用することができます。外出が多く、いつでもストレスなくパソコンを使いたいという人におすすめです。
LAVIE Direct DT

LAVIE Direct DTは、筐体がスリムなタワー型のデスクトップパソコンです。CPUはCore i7だけでなくCore i9まで選択できるので、3DCGや高精細動画のような高い負荷のかかる作業にも使うことができます。またCPU内蔵のGPUだけでなく、グラフィックボードのAMD Radeon™ 520を追加することも可能です。グラフィックボードを搭載することで、内蔵GPUで2台、グラフィックボードで2台の最大で4台のディスプレイを接続できるようになります。複数のソフトウェアを同時に起動しながら作業したい人におすすめです。
ストレージもHDDは約2TBまで、SSDは約1TBまで選択可能です。HDDとSSDの両方を搭載することもできます。性能の高いパソコンを広い画面で操作したい人におすすめです。
LAVIE Direct A27

LAVIE Direct A27は27型ディスプレイを搭載した一体型PCで、テレビチューナーを搭載してTVを見たり録画したりと、家電製品のような使い方もできるパソコンです。自分の部屋に置いてテレビと兼用にして使うのもいいでしょう。
CPUはCore i7、メモリは32GBまでと高性能CPUの能力を発揮できるカスタマイズが可能になっています。ストレージはHDDが約4TB、SSDが約1TBと大容量のものを搭載することができるので、TV番組をたくさん録画することができます。HDDとSDDの両方を搭載することも可能です。
液晶パネルから音が出るCrystal Sound Displayを搭載しているため、臨場感あるサウンドを楽しむこともできます。映画や動画などをパソコンで楽しみたい方におすすめです。
L高性能で値段が安い!旧モデルお買い得セールが狙い目

Core i7を搭載したパソコンは基本的に高価ですが、少しでも安く買いたいのであれば「旧モデルお買い得セール」がおすすめです。型落ちになったパソコンを安く販売しているので、Core i7にカスタマイズして購入できるのです。型落ちのパソコンなのでCPUの世代が古くなっている製品もありますが、それでもCore i7なので十分に高性能です。ただし、CPUの世代やコア数、スレッド数などを確認して、自分の用途で問題ないだけの性能を持っているかはチェックしておきましょう。
旧モデルお買い得セールはときどき商品が入れ替わっているので、自分にピッタリのパソコンがあるかどうかはタイミング次第です。ときどきチェックして商品が入れ替わっているかどうかチェックするのをおすすめします。