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NEC LAVIE公式サイト AI(人工知能)ポリシー

AI(人工知能)ポリシー

1.目的

NECパーソナルコンピュータ株式会社(以下当社)は、人間の能力を向上させるための強力かつ重要なツールとして、AIの責任ある開発と利用に努めます。あらゆる画期的な新技術と同様に、AIが個々のお客様、当社、そして社会全体に利益とリスクの両方をもたらすことを認識しています。このポリシーと関連する基準・ガイドラインは、当社のAI関連業務が、倫理、合法性、安全性、セキュリティ、プライバシー、説明責任の最高基準を満たすための基本的な方針を定めます。

2.適用範囲

本ポリシーは、当社の全従業員、契約社員、派遣社員、業務委託先等、当社業務に関与するすべての者に適用されます。このポリシー全体を通じて、「当社」とは、このポリシーに従わなければならないすべての人を意味します。

AIとは、人間の知能と通常関連付けられる行動を実行するコンピュータ・システムです。AIのサブセットには、明示的なプログラミングなしで意思決定を行う機械学習、および特徴量エンジニアリングや明示的なプログラミングなしで意思決定を行う（通常、ニューラルネットワークを使用する）深層学習などが含まれますが、これらに限定されません。

入力データに基づいて予測または分類を行うためにAIを使用する製品、サービス、または提供物はすべて「AIシステム」です。このポリシーに定められた原則は、当社が以下の場合に適用されます。(a) AIシステムを開発または取得する、(b) AIシステムを当社の製品またはサービスに組み込む、または (c) 当社の業務を円滑にするためにAIシステム（当社および/または第三者が開発したもの）を展開またはその他の方法で使用する。例としては、コード、コンテンツ、または資料を作成するための生成AIの使用、採用候補者を選考するためのAIツールの使用、当社によるAIツール、アルゴリズム、およびサービス機能の開発が挙げられます。このポリシーの規定は、例外なく当社が事業を行うすべての場所で適用されます。AIシステムは、適用されるすべての法令および規制に従い、当社の行動規範および以下に参照される特定のその他の企業ポリシーを遵守して、開発、実装、および使用されなければなりません。

3.ポリシー

AIの責任ある利用

3.0: 当社は、人々に危害を加えたり、彼らや彼らの権利を危険にさらしたりする方法でAIを使用しません。当社は、以下のAIシステムを禁止します。(a) サブリミナルまたは操作的な技術を展開する、(b) 個人の脆弱性を悪用する、(c) 社会的行動、社会経済的地位、または人種や民族などの機密性の高い個人情報に基づいて人々を差別的に分類する、(d) ソーシャルメディアや公開情報から無差別に抽出された生体データを使用またはそれに基づいて訓練された、または (e) 個人のプロファイリングを可能にするための機密性の高い個人データの収集を含むもの。

個人の健康、安全、または市民権に重大なリスクをもたらすAIシステムは、追加の精査およびリスク軽減分析によって評価されます。
3.1: 当社は、当社のAIが公正であること、透明性を持つこと、説明可能であること、かつ効率的であることを保証します。

組織全体でAIシステムを評価するための基礎となる原則は次のとおりです。
3.1a: 多様性と受容

当社は、AIシステムによってデータが処理される個人（「対象者」）、ユーザー、社会、および環境にとって有益な結果を追求するために、信頼できるAIシステムの責任ある管理を奨励します。したがって、AIシステムは、人種、肌の色、宗教、性別、性同一性または表現、国籍、民族性、性的指向、性別、年齢、障害、婚姻状況など、法律によって保護されている特性に基づく偏見と差別を直接的または間接的に防止し、軽減する方法で設計、実装、および使用されます。AIシステムを開発、使用、または実装するかどうかを決定する際に、当社は、AIシステムが偏見を軽減し、すべてのユーザーに対して公正かつ平等な扱いを保証するために、それを（例：データセット、アルゴリズム、ユーザーインターフェース）評価します。

AIシステムは、対象者、ユーザー、社会、および環境への影響という観点から評価されなければなりません。当社は、公平性と公平な結果を確保するために、AIアルゴリズム、データソース、および意思決定フレームワークにおける潜在的な偏りを定期的に見直し、対処します。実装前およびAIシステムのライフサイクル全体を通じて、当社は、その意図されたユースケース、AIシステムの影響を受けるエンドユーザーおよび/または対象者、およびシステムが展開または使用される可能性のある地理的領域に基づいて影響を評価します。

AIシステムは、不公平な偏りを回避し、脆弱なグループの疎外から保護し、偏見や差別から守るような方法で設計されます。多様性と受容を優先することで、当社は公正かつ公平なAIシステムを構築し、当社、当社の従業員、顧客、そして当社が奉仕するより広い社会に利益をもたらすよう努めます。
3.1b: 説明責任と信頼性

当社は、AIシステムのライフサイクル全体を通じて、対象者、ユーザー、および環境への影響を評価します。AIシステムには、十分な情報に基づいた監督と制御をサポートする機能を含める必要があります。当社は、AIシステムにおける偏り、エラー、または意図しない結果を検出し、修正するためのメカニズムを適切にテスト、検証、および実装します。説明責任を維持することで、当社は信頼を築き、イノベーションを推進し、当社におけるAIの責任ある進歩に貢献することを目指します。
3.1c: 説明可能性

当社は説明可能なAIシステムを作成し、使用するよう努めます。説明可能なAIはユーザーがAIシステムの行動の背後にある事実と推論を意味のある方法で理解できるようにするプロセスと方法を使用します。AIの開発には多くの異なるアプローチがあり、一部は他よりも本質的に説明可能です。システムの説明可能性は、その開発と運用を通じて異なる場合があります。

可能な限り当社のAIシステムはシステムの決定または結果の説明を可能にする方法で設計、実装、および使用されます。該当する場合、当社はAIシステムによって行われた決定または予測の背後にある推論を理解するために、説明可能性ツールを活用する場合があります。
3.1d: 透明性

当社は、AIシステムの機能と制限の透明性を確保するためのメカニズムを確立し、ユーザーがそれらについて十分な情報に基づいた選択を行えるようにします。具体的には、ユーザーが次のことを把握できるようにします。(a) 自分がAIとやり取りしていること、(b) 自分のデータがAIによってどのように扱われるかについての情報、(c) AIとのやり取りに関して行える選択肢、および (d) AIが生成した結果に異議を唱える権利がある可能性。
AIシステムには、そのライフサイクル中の追跡可能性に対処する措置が講じられている必要があります。また、AIシステムに入力されるデータの品質と出所を継続的に評価するための措置も講じられている必要があります。データ収集、データラベリング、および使用されるアルゴリズムを含む、AIシステムの決定を生み出すデータセットとプロセスは、追跡可能性と透明性を可能にするために文書化されるべきです。可能な限り、AIシステムは透明性を持つべきであり、直接的および間接的に影響を受ける人々に公然と伝えられるべきです。
3.1e: 環境的および社会的影響

当社は、AIシステムの環境への影響を考慮します。当社は、持続可能性、保全、および生態学的安定性を含む考慮事項についてAIシステムを評価します。

AIシステムのライフサイクル全体を通じて、当社は、政府および社会の誠実性、人権、および法の支配などの価値も考慮します。当社は、コンテキストに適した、最先端の技術と一貫したメカニズムと安全対策を実装します。

AIへの責任あるアプローチを採用することで、当社は環境的および社会的リスクを軽減し、持続可能なイノベーションの最前線に立つことを目指します。
3.2: 当社は、AIシステムのライフサイクル全体を通じて適切な人間の監視があることを保証します。

当社は、AIの開発と利用における人間の監視の不可欠な役割を固く信じています。当社は、AIシステムが強力で変革的である一方で、人間の努力をサポートするために使用されるツールであり続け、人間の判断と倫理的考慮によって導かれなければならないことを認識しています。したがって、当社は、適切な監視、AIの結果の妥当性、潜在的な偏りの検出、および偏り、エラー、または意図しない結果を検出し、修正するために必要な場合の人間の介入を確実にするための人間の介入のためのメカニズムを確立します。重要な決定は、人間の介入なしに、いかなるAIシステムの出力のみに基づいて行われるべきではありません。

適切な人間の監視を確保することで、当社はAIシステムに信頼、説明責任、および公平性を植え付けるよう努め、顧客、ユーザー、従業員、および社会全体に利益をもたらす十分な情報に基づいた意思決定を行うことができるようにします。

法的コンプライアンス

3.3: 当社は、AIのライフサイクルのすべての段階で人々のプライバシーを保護します。

プライバシーとは、いつ、どのように、どの程度、自分に関する情報が他者に伝えられ、使用されるかを自分で決定する個人の権利です。当社の「データプライバシー」は、提案されたプロジェクトまたは製品（AIシステムを含む）が、当社または当社製品によって個人データが処理される対象者のプライバシーにどのように影響するかを最初から考慮することを含む、当社の主要なプライバシー原則を定めています。

AIシステムは、正当な目的がある場合にのみ、そしてその目的を達成するために必要な最小限の範囲で、個人からデータを収集および保持します。該当する場合、AIシステムが個人データを収集または処理する前に、十分な情報に基づいた同意が必要となります。AIシステムは、これらのプライバシー要件へのユーザーのコンプライアンスを支援するように設計され、AIシステムによって処理される個人データを確認、修正、変更、または削除するための合理的な能力を対象者に提供することを含みます。（リリース後）個人データを処理するAIシステムは、これらの原則およびデータ漏洩へのコンプライアンスについて監視されます。
3.4: 当社のAIは、堅牢なセキュリティ保護を備えて開発および使用されます。

技術的な堅牢性と安全性は、AIシステムが、AIパフォーマンスの予測不可能性やサイバーセキュリティを含むがこれらに限定されないリスクに先制的に対処することを必要とします。当社は、AIシステムが安全で信頼できることを保証するために、AIシステムのレビュー、開発、および運用に使用される基準を確立します。
AIシステムは、「当社製品およびソリューションセキュリティポリシー」に定められた、また法務部門および最高セキュリティ責任者によって追加で要求される、適切なデータ管理体制および管理慣行の対象となります。
3.5: 当社は、当社のAIが当社自身および他者の機密情報と知的財産を尊重し、保護することを保証します。

知的財産に関する懸念は、データの選択と取得、モデルの訓練と開発、運用と出力など、AI開発と使用のすべての段階で発生します。当社が開発および使用するAIシステムは、「知的財産」を遵守します。
A.: データと入力

当社は、AIシステムをトレーニングまたは運用するために使用するすべてのデータを所有するか、使用する許可を得ています。第三者によって開発されたAIの場合、当社は以下の両方を満たす必要があります。(1) 承認されたセキュリティ、プライバシー、および知的財産条件を含む、AI技術のサプライヤーからの有効なライセンスを持っている、および (2) 開発者データが正当に取得および使用されたことを確認するために適切な注意を払います。

重要なことに、これは、当社の従業員が、他社製の生成AIツールの一般公開バージョンを仕事目的で使用してはならないことを意味します。当社によって特別にライセンスされ、承認されたAIツールのみが使用できます。
B.: 運用と使用

当社は、当社のAIシステムに不適切な情報やプロンプトが与えられないことを保証します。これには、以下のものが含まれます。(1) そのような使用が許可されていない当社の管理下にある第三者情報、(2) AIシステムがそのような使用について承認されていない場合の当社の機密情報または制限された情報、(3) そのような使用に明示的に同意していない当社の従業員、顧客、またはその他の人々の個人情報、または (4) 問題のある、偏りのある、または侵害的な結果を生み出す傾向のあるプロンプトまたは指示。
C.: 結果と出力

当社は、AIシステムを従業員のためのツールおよび支援システムとして使用します。知的財産として保護されるためには、AIシステムの結果と決定は、当社によって使用される、または当社外部に提示される直接的な最終製品として扱われてはなりません。これは、価値のある技術資料（例：ソースコード、新しいイノベーション、または発明）、経済的またはビジネス上の出力（例：財務分析、リスク評価）、または一般向けの資料（例：マーケティングおよびブランディング資料、公開届出書類）にとって特に重要です。これらの資料は、AIシステムがその作成を支援する場合でも、人間によって作成され、その責任は人間にあります。
3.6: 当社のAIは、適用される法律を厳格に遵守して開発および使用されます。

当社は、世界中のすべての業務において、法的コンプライアンスの最高基準に専念しています。AIを管理する法律や規制は世界中で流動的であり、管轄区域によって大きく異なります。当社は、事業を行う管轄区域の適用される法律および規制を遵守しなければなりません。
3.7: 当社は、本ポリシーを迅速かつ堅牢に運用するために、NECPC AIガバナンス組織が確立したRAI(責任あるAI)ガバナンスプロセスを遵守し、維持します。

本ポリシーは、NECPC AIガバナンス組織の指定された役員によって施行され、以下の事項を含むガバナンスと実装を主導・推進するための直接的および間接的な支援を提供します。
A.: AI倫理およびバイアス軽減：AIアプリケーションに関連する倫理上の懸念に対処し、コンプライアンス、ガバナンス、透明性プロセスを調整することで、AIアルゴリズムおよびモデルが公正、透明、かつ偏りのない状態であることを保証します。
B.: AI法令遵守：適用されるすべての法律および規制の文言と精神を遵守するために、全社的にポリシーと統制を実施します。
C.: データ管理およびガバナンス：当社のデータインフラストラクチャがAIアプリケーションに対応できることを保証します。データの品質、セキュリティ、およびコンプライアンスを維持するためのデータガバナンスポリシーを確立します。

本ポリシーは、規制状況、商業および技術環境、ならびに当社の事業の変化を監視・考慮するため、定期的に見直されます。NECPCの企業および部門ポリシーに関するポリシーに従い、本ポリシーは少なくとも年に1回見直す必要があります。

Rev.1　2025年12月23日